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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
エンバレスが切り開くアグロの道(スタンダード)
前回はトーナメント・ランク戦での活躍が証明する強さと、使っていて楽しいことから最近その数を増やしている「ティムール・アドベンチャー」を紹介した。
最後にも述べたように、高いスキルを持つプレイヤーたちが高い勝率を弾き出しているこのデッキにも弱点がないわけではない。実際に「ティムール・アドベンチャー」を使っていると、出来事クリーチャーをバランス良く引けないゲームではアグロデッキの猛攻に押し切られてしまうことがあった。
中速デッキの類の相手には無類の強さを誇るこのデッキ相手には、生半可な攻勢ではなく思いっきり前を向いて攻めるのが良い結果に結びつきそうだ。前のめり一直線な、尖ったヤツらを紹介しようじゃないか!
17 《山》 4 《エンバレス城》 -土地(21)- 4 《焦がし吐き》 4 《熱烈な勇者》 4 《不気味な修練者》 3 《ブリキ通りの身かわし》 4 《義賊》 4 《鍛冶で鍛えられしアナックス》 4 《砕骨の巨人》 -クリーチャー(27)- |
3 《心火》 2 《舞台照らし》 4 《エンバレスの宝剣》 3 《無頼な扇動者、ティボルト》 -呪文(12)- |
4 《解き放たれた狂戦士》 4 《レッドキャップの乱闘》 4 《焦熱の竜火》 2 《魔術遠眼鏡》 1 《無頼な扇動者、ティボルト》 -サイドボード(15)- |
スピード勝負と言えば真っ先に思いつくのは赤単! 以前にも取り上げたデッキではあるが、最近のトレンドは1か月も経たないうちに大きく変化した。《朱地洞の族長、トーブラン》を用いないタイプの隆盛である。
トーブランは破壊力抜群ではあるが、単体では仕事をしにくく、やや大振りなアクションである。攻め手を詰め込んで土地の枚数を減らしている構成だと、唱えられずに抱えてしまうということも多々。最後の一押しは《エンバレスの宝剣》で十分と判断し、その分「より軽くより速く」をモットーに上記のようなリストが浸透し始めた。
1マナクリーチャーは怒涛の15枚! これらで殴って最速でエンバレスを叩きつけて勝つのだ。
《義賊》によりアドバンテージも取れるのが特徴、これで追放したカードは《ブリキ通りの身かわし》で攻撃しても唱えられるようになるので覚えておこう。
《鍛冶で鍛えられしアナックス》により《空の粉砕》のような全体除去にも耐性があり、このリストでは《不気味な修練者》もいるので、よりトークンが残りやすいだろう。
メインから《無頼な扇動者、ティボルト》を採用していることにも注目。
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》や《吸収》《夢さらい》といったライフ回復カードを封じ込めて、こちらのスピード戦略が破綻しないようにサポートしてくれるだろう。
ティボルトが生成するデビルや修練者、アナックスなどと相性の良い2マナ4点火力《心火》も絡めて、最速で勝負を決めろ。
9 《沼》 6 《山》 4 《血の墓所》 4 《試合場》 1 《ロークスワイン城》 -土地(24)- 4 《熱烈な勇者》 4 《どぶ骨》 4 《漆黒軍の騎士》 4 《黒槍の模範》 4 《嵐拳の聖戦士》 4 《朽ちゆくレギサウルス》 2 《砕骨の巨人》 2 《残忍な騎士》 2 《悪ふざけの名人、ランクル》 -クリーチャー(30)- |
2 《ドリルビット》 4 《エンバレスの宝剣》 -呪文(6)- |
2 《エンバレスの盾割り》 2 《夜の騎兵》 1 《虐殺少女》 1 《強迫》 2 《壮大な破滅》 2 《軍団の最期》 2 《害悪な掌握》 1 《魔術遠眼鏡》 2 《ドリルビット》 -サイドボード(15)- |
「ラクドス・ナイト」もここにきて再注目されるようになったデッキだ。
騎士シナジーで接死や先制攻撃を絡めて攻められるのも強いが、なんといっても他の追随を許さない3マナ7/6という鬼のボディを持った《朽ちゆくレギサウルス》の破壊力がこのデッキの魅力だ。
コイツに《エンバレスの宝剣》を担がせればその瞬間にゲームが終わる。
《ドリルビット》で相手のプランを崩せるのも黒いアグロの特権だ。
このデッキにはつい新たな2色土地から《悪意の神殿》を入れたくなってしまうが、実際にプレイするとタップ状態で出る土地というものがいかにこの手のデッキにおいてお荷物になるかわかるはずだ。先のドローの質よりも目の前のターンで最大限の展開ができるようにマナ基盤を組むことが、アグロデッキにおいては大事なことだ。
どちらのリストにも共通していることは、1ターン目からとにかくクリーチャーを展開し《エンバレスの宝剣》でフィニッシュするという構成であること。これを念頭に置いて、自分なりのアグロデッキを組んだり、これらのデッキへのアンサーとなる構築をするなど、工夫してみよう。スタンダードがもっと楽しくなるはずだ。
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