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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
名古屋直前パイオニア特集!その4:単色デッキたち(パイオニア)
パイオニアで開催されるグランプリ、そしてプレイヤーズツアー。今年の競技マジック開幕戦と言ってもいい、記念すべきトーナメントは明日より開催だ。僕もマジックフェストの会場内にてマジックの楽しさを伝えるべくなんかいろいろやっているはずなので、会場で見かけたら気軽に声をかけてくれると嬉しいね。
さあ、今回は明日に向けてパイオニアのデッキを紹介してきた特集の最終回になるが……とてもじゃないが、パイオニアで強いデッキをすべて紹介するなんてのは無理だ!
というわけで、誕生から日が浅いデッキ、挙動が文章で伝えるには難しいデッキなどには触れられぬまま終わってしまうが……まあそこは生放送を観てその目で確かめてみろ!ってことでね。今日は可能な限りのデッキを紹介させてもらうので許して頂戴! 早速いってみよう。
11 《山》 4 《血の墓所》 4 《竜髑髏の山頂》 4 《凶兆の廃墟》 1 《エンバレス城》 2 《変わり谷》 -土地(26)- 4 《損魂魔道士》 4 《屑鉄場のたかり屋》 4 《砕骨の巨人》 4 《ゴブリンの鎖回し》 4 《再燃するフェニックス》 4 《栄光をもたらすもの》 -クリーチャー(24)- |
4 《乱撃斬》 1 《削剥》 1 《木端 // 微塵》 2 《キランの真意号》 2 《反逆の先導者、チャンドラ》 -呪文(10)- |
3 《瘡蓋族の狂戦士》 3 《チャンドラの敗北》 2 《思考囲い》 3 《壮大な破滅》 4 《虚空の力線》 -サイドボード(15)- |
パイオニアの全体的なデッキ分布を見た時に、赤単はかなり多くの数を占めている。その形にはさまざまなバリエーションがあるが、多くのものはこのリストのような中速型である。《砕骨の巨人》《ゴブリンの鎖回し》《栄光をもたらすもの》、そして《反逆の先導者、チャンドラ》と、除去できてあり同時にダメージ源にもなる優秀な3マナ以上のパワーカードを用いるスタイルだ。
相手の攻め手を潰しつつ、こちらは飛行や速攻を活かして殴る。《キランの真意号》や《再燃するフェニックス》のおかげで、生半可な除去ではこのデッキの猛攻は止まらない。
それに加えて、黒を足して《屑鉄場のたかり屋》も足してしぶとさは最大級に。ついでにサイドボードに《思考囲い》などの強力なカードを取れるので一石二鳥だ。
巨人・フェニックス・ドラゴンがチャンドラの加護を受けて暴れ回る、ファンタジーの王道的構成はゲームでも横綱相撲を見せつける。
火力呪文の枚数を増やして《朱地洞の族長、トーブラン》を運用するタイプも多く見る。《ゴブリンの鎖回し》で全体3点はクリーチャーデッキに対してまさに必殺技。
14 《沼》 2 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 4 《ロークスワイン城》 4 《変わり谷》 -土地(24)- 4 《血に染まりし勇者》 4 《戦慄の放浪者》 4 《漆黒軍の騎士》 4 《屑鉄場のたかり屋》 4 《残忍な騎士》 3 《悪ふざけの名人、ランクル》 2 《騒乱の落とし子》 -クリーチャー(25)- |
4 《致命的な一押し》 4 《思考囲い》 2 《究極の価格》 1 《闇の掌握》 -呪文(11)- |
1 《ゲトの裏切り者、カリタス》 2 《強迫》 2 《減衰球》 2 《リリアナの勝利》 1 《害悪な掌握》 2 《ドリルビット》 3 《虚空の力線》 2 《霊気圏の収集艇》 -サイドボード(15)- |
赤単に並び使用者が多く、また安定して勝っているデッキといえば黒単。こちらは1マナ圏にクリーチャーをぎっしり詰め込んだアグロ仕様だ。
開幕からクリーチャーを展開して殴る、相手のクリーチャーは豊富な除去でどかして殴る、要所で《思考囲い》で相手のプランを崩して殴る! シンプルな戦略だが、余計なことを狙わないからこその強さというものを体現したデッキである。
《悪ふざけの名人、ランクル》は速攻&飛行で実質的な打点が4点あり、手札破壊であり除去でもある切り札的存在。
このランクルと高い相性を誇るのが《血に染まりし勇者》《戦慄の放浪者》《屑鉄場のたかり屋》など、墓地から戦場に戻る面々。手札から捨てて良し、生け贄に捧げて良し。心が痛むことなく、アドバンテージの損失もない。
これら不死身の軍団と《変わり谷》もあり、バンバン除去を使ってくる相手にも、悪霊の如きしぶとさで勝負できるのも強みだ。
17 《平地》 3 《アーデンベイル城》 -土地(20)- 4 《命の恵みのアルセイド》 4 《癒し手の鷹》 4 《レオニンの先兵》 4 《アジャニの群れ仲間》 4 《太陽に祝福されしダクソス》 3 《白蘭の騎士》 2 《無私の霊魂》 4 《太陽冠のヘリオッド》 3 《不動の女王、リンデン》 4 《歩行バリスタ》 -クリーチャー(36)- |
4 《軍団の上陸》 -呪文(4)- |
1 《高名な弁護士、トミク》 2 《沈黙》 1 《耳の痛い静寂》 3 《敬虔な命令》 3 《安らかなる眠り》 2 《黄昏 // 払暁》 3 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 -サイドボード(15)- |
単色繋がりで、上記2つと違って定番というわけではないが、新進気鋭の白単を紹介。『テーロス還魂記』発売前より話題となっていた、《太陽冠のヘリオッド》を用いたライフ回復をテーマにしたアグロデッキだ。
ヘリオッドはクリーチャーに絆魂を与え、またライフを回復すると+1/+1カウンターをクリーチャーに置けるという自己完結した能力持ち。《歩行バリスタ》とこれを組み合わせると、絆魂を得たバリスタが+1/+1カウンターを飛ばしてダメージを与えて、ライフを得て、カウンターを置いて、またそれを投げて……と好きなだけダメージを飛ばせるコンボとなる。
そのコンボを搭載しつつも依存しているわけではなく、大量の絆魂や回復能力持ちのクリーチャーで殴りながらライフを増やして、対クリーチャーデッキでのダメージレースで勝つことも狙える。《アジャニの群れ仲間》でパワー勝負もどんとこい。
ヘリオッドとともにやってきた《太陽に祝福されしダクソス》の回復力は見た目よりもえげつなく、驚かされるはずだ。
18 《島》 2 《ヴァントレス城》 4 《ニクスの祭殿、ニクソス》 -土地(24)- 4 《マーフォークのペテン師》 4 《タッサの神託者》 2 《潮流の先駆け》 4 《厚かましい借り手》 3 《海に愛されしカラフィ》 3 《海の神、タッサ》 4 《波使い》 4 《老いたる者、ガドウィック》 -クリーチャー(28)- |
4 《魔術師の反駁》 4 《予期の力線》 -呪文(8)- |
2 《潮流の先駆け》 2 《墓掘りの檻》 4 《霊気の疾風》 2 《否認》 3 《神秘の論争》 2 《即時却下》 -サイドボード(15)- |
最後にオマケで4つ目! 勢いのままに青単の信心デッキを紹介だ。《予期の力線》や、青マナシンボルを2つ以上持った数々のクリーチャーを展開して信心を稼ぎ、《ニクスの祭殿、ニクソス》からマナを大量に得て勝つことを狙う。
勝ち手段は大きく3つ。まずは《波使い》から繰り出されるエレメンタル軍団で圧殺。力線により瞬速を得させれば隙なく運用可能だ。
《海の神、タッサ》と、彼女の勇者である《海に愛されしカラフィ》の2大ハードパンチャーにタッサでブロック不可を与えて強引にねじ込むプランも魅力的だ。
第三の手はニクソスから得たマナで《老いたる者、ガドウィック》を唱え大量ドロー、これを複数回行ってライブラリーが擦り減ったら《タッサの神託者》の能力で即座に勝利。
この、ライブラリーの枚数を減らして神託者で勝利するという戦術は、ドロー呪文を連打してループを形成するコンボデッキでも用いられている。名古屋の地でこれによる勝利を目にするのは決して珍しい光景ではないのだ。
というわけで駆け足で、よく見るデッキや新しく出てきたデッキを紹介させてもらった。冒頭でも触れたように、まだまだパイオニアには想像を超えるようなデッキが眠っている、そんな高いポテンシャルを秘めたフォーマットだ。国内最初のパイオニアのビッグイベント、勝つのは一体どんなデッキか。乞うご期待!
プレイヤーズツアー・名古屋2020 実況生放送
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