READING

戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

オーコと猫とサヒーリと…(モダン)

岩SHOW

 《王冠泥棒、オーコ》はモダンでも強いらしい。

 3マナのプレインズウォーカーで忠誠度が高く、パーマネントを増やせて対戦相手の盤面に触ることができる。クリーチャーだけでなくアーティファクトも無力化可能……改めてテキストを読めば、モダンで活躍するというのも納得がいく。《アーカムの天測儀》や《霊気の薬瓶》のような、終盤では役目を終えているアーティファクトを3/3の大鹿にして殴りに行くのもなかなかに強いようだ。

 じゃあオーコを使ったデッキを紹介するか!と検索してみたところ……なんかオーコとか以前にアクの強いデッキを見つけてしまった。やりたいこと、使いたいカード詰め込みやがって……という賛辞の言葉を送りたくなる、やんちゃが過ぎるデッキを紹介しよう!

 このデッキは……何と呼べば良いんだ?

Piproberts - 「???」
Magic Online Modern Challenge #11987081 32位 / モダン (2019年10月5日)[MO] [ARENA]
1 《平地》
1 《冠雪の平地》
2 《冠雪の島》
1 《冠雪の山》
1 《森》
2 《冠雪の森》
1 《神聖なる泉》
1 《聖なる鋳造所》
1 《寺院の庭》
1 《蒸気孔》
1 《繁殖池》
1 《踏み鳴らされる地》
1 《溢れかえる岸辺》
2 《吹きさらしの荒野》
2 《樹木茂る山麓》
2 《虹色の眺望》
2 《死者の原野》
-土地(23)-

4 《桜族の長老》
2 《氷牙のコアトル》
4 《守護フェリダー》
3 《原始のタイタン》
-クリーチャー(13)-
4 《アーカムの天測儀》
4 《ニッサの誓い》
4 《流刑への道》
2 《明日への探索》
1 《レンと六番》
4 《サヒーリ・ライ》
2 《王冠泥棒、オーコ》
2 《時を解す者、テフェリー》
1 《精神を刻む者、ジェイス》
-呪文(24)-
3 《溜め込み屋のアウフ》
2 《秋の騎士》
2 《夏の帳》
2 《減衰球》
2 《軽蔑的な一撃》
2 《安らかなる眠り》
2 《機を見た援軍》
-サイドボード(15)-
 

 黒以外の4色で構成されたこのリスト、カードの種類も多くてモダン初心者には一見どうやって勝つデッキなのかがわかりにくいことだろう。

 このデッキはかつて一世を風靡した「フェリダー・コンボ」がその下地だ。

 《守護フェリダー》はパーマネントを一瞬だけ追放し、すぐに戦場に戻す能力を持つ。《サヒーリ・ライ》の[-2]能力はクリーチャーのコピーであるトークンを生成するもので、これをフェリダーに対して用いると……

  1. フェリダーのコピーが戦場に出る
  2. 能力誘発、対象はサヒーリ
  3. サヒーリが追放され戦場に戻る。これにより新たなサヒーリとなる
  4. また[-2]を使ってフェリダーを……
 

 という具合に、カード2枚でお手軽に速攻持ちのトークンを無限に作り出せる。比較的軽いコストで2枚揃えば勝ち! 単純明快なこのコンボは《時を解す者、テフェリー》で隙が無くなることでよりパワーアップしていたのだが、そこにさらにお試しでオーコを入れてみた、というところか。

 フェリダーとサヒーリで青白赤の3色があればコンボは決まるのだが、そのパーツであるクリーチャーとプレインズウォーカーを探すために《ニッサの誓い》が使いたくて緑も色濃いデッキになっている。

 このエンチャントが出ていれば、プレインズウォーカーがどんな色マナでも唱えられるというのも強いね。何よりパーマネントなので、これ自体をフェリダーで使いまわしてゴリゴリとライブラリーを掘り進めるのが最高だ。

 そういうわけで、緑でプレインズウォーカーでコストも軽いからオーコがすんなり採用できたというわけ。

 ドローを進めつつ4色デッキを無理なく回すための《アーカムの天測儀》も採用されており、これを先述のように3/3にして殴ったりブロックしたり……あるいはこれとクリーチャーを交換したりね。

 オーコを足すことで盤面に触れて、コンボを潰された時の殴り勝ちプランが追加されていて見た目は良い感じ。《精神を刻む者、ジェイス》を護るという役目も果たしてくれそうだ。

 さて、このデッキの面白いというか禍々しいところは、フェリダー・コンボとプレインズウォーカーたちに続く第3の勝ち筋が用意されている点だ。それは…まさかの《死者の原野》!?

 スタンダードの顔とも言える土地がここでも存在感を発揮だ。《桜族の長老》《明日への探索》や《レンと六番》で《虹色の眺望》などのフェッチランドを使いまわすなどして土地を伸ばし、《原始のタイタン》に繋げて原野を戦場に出し、ゾンビを発生させて殴ろうという……なかなかに腕白なプランが仕込まれている。

 フェリダーで土地を出し入れすることも原野のゾンビ生産を手伝い、噛み合っていると。タイタンを出し入れしたらそりゃもう勝ちだ!ってぐらいゾンビが湧く。もともと《アーカムの天測儀》《氷牙のコアトル》のために氷雪基本土地を採用しつつ、4色ゆえに多色土地もたっぷりで、土地が7種対以上並ぶというのは無理のないことってわけ。

 《真髄の針》でサヒーリを止められたり《翻弄する魔道士》でフェリダーを封じられても、ふーんじゃあタイタン!ってな感じで勝てるし、その逆もまた然りだ。

 一見、コンボが絡み合って複雑に見えるが、カード自体の役割ははっきりとしてわかりやすく、適当にやっていても揃ったら勝つという明快さが個人的にはストライクだ。

 このようにオーコをサポート役の選択肢として用いているデッキは他にもいろいろと見られるので、青と緑がを使っていてクリーチャーやアーティファクトを使うデッキでじゃんじゃんと試してみよう。新参プレインズウォーカーは、モダンでも王冠を盗めるか? 今後も要チェックだ。

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索