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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
エスパー・エッグ(スタンダード)
2019年10月4日現在、スタンダードに存在する2色のマナが出る土地をまとめてみよう。
- 白青:《神聖なる泉》《アゾリウスのギルド門》《平穏な入り江》
- 青黒:《湿った墓》《ディミーアのギルド門》《陰鬱な僻地》
- 黒赤:《血の墓所》《ラクドスのギルド門》《血溜まりの洞窟》
- 赤緑:《踏み鳴らされる地》《グルールのギルド門》《岩だらけの高地》
- 緑白:《寺院の庭》《セレズニアのギルド門》《花咲く砂地》
- 白黒:《神無き祭殿》《オルゾフのギルド門》《磨かれたやせ地》《静寂の神殿》
- 青赤:《蒸気孔》《イゼットのギルド門》《急流の崖》《天啓の神殿》
- 黒緑:《草むした墓》《ゴルガリのギルド門》《ジャングルのうろ穴》《疾病の神殿》
- 赤白:《聖なる鋳造所》《ボロスのギルド門》《風に削られた岩山》《凱旋の神殿》
- 緑青:《繁殖池》《シミックのギルド門》《茨森の滝》《神秘の神殿》
2色の組み合わせは上段の友好色と下段の対抗色の2グループに分かれる。『基本セット2020』に対抗色の占術土地サイクルが含まれているため、現在は対抗色側の方が土地の選択肢が多い。ギルド門と1点ライフ付きのサイクルはどちらも確定でタップインであり、占術に比べると恩恵を受けにくいので構築でこれらを使用するデッキは限られてくる。つまりは現状、友好色よりも敵対色のデッキの方が組みやすいのだ。
2色のデッキなんかではそれほど気にならないが、3色ともなるとその差は顕著。たとえば赤緑白のナヤ・カラーの場合は《踏み鳴らされる地》《寺院の庭》《聖なる鋳造所》《凱旋の神殿》を使えるのに対して、青赤緑のティムール・カラーであれば《蒸気孔》《天啓の神殿》《踏み鳴らされる地》《繁殖池》《神秘の神殿》と使える土地のバリエーションが増える。どちらが3色デッキを組みやすいのかは一目瞭然だ。
この土地問題により『エルドレインの王権』後のスタンダードでは友好色のデッキが数を減らすことになる……僕はそう思っていたのだが、これぐらいのマナの問題はどうやら問題ないようだ。《寓話の小道》という使いやすい多色サポート土地が登場したのも大きい。
それに、土地からマナが出にくいなら色を変換してやるという手もある。《黄金の卵》《ギルド球》から好きな色のマナを生み出すのだ。
今日はこれらのアーティファクトで友好3色での運用を助けつつ、これらのカードを骨の髄までしゃぶりつくすデッキを紹介しよう!
2 《平地》 1 《島》 3 《沼》 4 《神聖なる泉》 4 《神無き祭殿》 4 《静寂の神殿》 4 《湿った墓》 3 《寓話の小道》 -土地(25)- 4 《残忍な騎士》 -クリーチャー(4)- |
4 《黄金の卵》 4 《ギルド球》 2 《願い爪のタリスマン》 1 《軍団の最期》 4 《ケイヤの誓い》 4 《予言された壊滅》 4 《ケイヤの怒り》 1 《次元の浄化》 3 《屋敷の踊り》 4 《時を解す者、テフェリー》 -呪文(31)- |
一見するとどういうデッキかわかりにくいリストだが、このデッキで最も強力なカードは《屋敷の踊り》だ。
デッキ内に多数のアーティファクトとエンチャントを採用し、これらを墓地から戦場に戻して使いまわす。マナをフィルターするために生け贄に捧げた《黄金の卵》《ギルド球》を戦場に戻してドローしてアドバンテージを稼いでウハウハ、そういう喜びを得るためのデッキだ。X=6で唱えて置物を4/4の群れにして対戦相手を圧殺するのがデッキのゴールだ!
基本的にはコントロール・デッキである。《残忍な騎士》で除去しつつ絆魂持ちのブロッカーを立てたり、《ケイヤの怒り》で盤面を一掃したり。《次元の浄化》まで採用している徹底っぷりだ。
除去枠では《ケイヤの誓い》が大活躍。ライフを保ってくれるし、伝説のエンチャントなので複数枚唱えると勝手に墓地に落ちくれる。あるいは《次元の浄化》で自ら割ってもいい、そうやって墓地に落ちたところを《屋敷の踊り》で再利用だ。
《ケイヤの誓い》や卵などとも相性が良いのが、このデッキのもうひとつの顔である《予言された壊滅》だ。
こちらのアーティファクトやエンチャントは戦場に出た時点でもうカード1枚分の仕事は果たしており、これらを生け贄に捧げても痛くない。一方的に相手の大事なパーマネントを削っていこう。《ケイヤの怒り》で一掃して戦場を空にすれば相手の手札とライフを奪いつつこちらはドローに回復、2/2ゲットと至れり尽くせり、圧倒的な差をつけることに。これ自身も最後に生け贄に捧げることになるので墓地に落ち、《屋敷の踊り》でスムーズに再利用できるというわけ。これは心が折れるよねぇ。
ゲームが長引いた時にこれらのキーカードを手に入れるため、《願い爪のタリスマン》も採用されている。
対戦相手にも一度、好きなカードを探させてしまうのがネックではあるのだが、このデッキであれば物量差をつけることが簡単なのであまり気にしなくても良いかも。どうしてもサーチされたくないときはコントロールを譲った後に《時を解す者、テフェリー》で手札に戻してやろう。
この手の、手札に戻す能力はその時点のコントローラーではなく、本来のオーナーの手札に戻る。つまりはカードの所有者である君の手札に。このタリスマンをバウンスするシステムは《厚かましい借り手》でも狙えるので、今後さまざまなデッキで見ることになりそうだ。
のらりくらりと相手の攻め手を捌き、気が付いたら卵なんかで殴りに行く。クリーチャーデッキ全般に有利に戦えそうなポテンシャルの高さを感じるね。逆にクリーチャー・デッキはこういうコントロールがいることを意識して構築することが必須になってきそうな予感。
さあ、メタゲームが始まるぞ!
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