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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ローテーション目前! 現スタンダードのデッキまとめ・コンボデッキ編(スタンダード)
スタンダードのローテーション前に現環境のデッキを振り返るシリーズ(アグロデッキ編、ミッドレンジ/コントロール編)も今回で最終回、最後を飾るのは多くのプレイヤーを魅了したコンボデッキの紹介だ! 普通な・真面目な勝利手段から逸脱したコンボデッキはマジックの華だ。
この環境はなかなかにコンボに恵まれたものだったなぁ……それじゃ早速リストを見てみよう。
5 《島》 4 《森》 3 《繁殖池》 4 《内陸の湾港》 1 《神秘の神殿》 2 《茨森の滝》 2 《天才の記念像》 3 《爆発域》 1 《オラーズカの拱門》 -土地(25)- -クリーチャー(0)- |
4 《成長のらせん》 4 《根の罠》 3 《一瞬》 3 《火消し》 3 《アズカンタの探索》 4 《荒野の再生》 2 《薬術師の眼識》 2 《抽象からの抽出》 4 《運命のきずな》 1 《空の踊り手、ムー・ヤンリン》 1 《覆いを割く者、ナーセット》 4 《伝承の収集者、タミヨウ》 -呪文(35)- |
2 《紺碧のドレイク》 3 《変容するケラトプス》 3 《夏の帳》 2 《霊気の疾風》 2 《否認》 1 《内省のための小休止》 2 《夢を引き裂く者、アショク》 -サイドボード(15)- |
まずは今年の頭に完成形に達した「シミック・ネクサス」から。《荒野の再生》を用いてターン終了ステップに大量にマナを得て、そこからドロー呪文や《運命のきずな》などのインスタントを唱える、他に類を見ない挙動が最大の特徴だ。
最終目標は毎ターン《運命のきずな》を唱えて相手に二度とターンを渡さない状況に持ち込むこと。《アズカンタの探索》を《水没遺跡、アズカンタ》に変身させるか、《伝承の収集者、タミヨウ》の能力できずなを探せる体制に入ったら大方the End。
このデッキは、その勝ち手段でありデッキ名でもあるネクサスこと《運命のきずな》をローテーションにて失うことになるのだが、実はそれ以外の部分はほとんどがそのまま残る。《荒野の再生》からのあふれんばかりのマナを勝利に結びつけるのであれば《発展 // 発破》を用いる「ティムール・ワイルド」がある。『エルドレインの王権』環境最初期にクリーチャーでの殴り合いデッキばかりという状況になれば、それが大いなる戦果をもたらす可能性は大いにある。
2 《森》 1 《平地》 2 《島》 2 《寺院の庭》 1 《陽花弁の木立ち》 1 《花咲く砂地》 1 《セレズニアのギルド門》 2 《神聖なる泉》 1 《氷河の城砦》 1 《平穏な入り江》 1 《アゾリウスのギルド門》 2 《繁殖池》 1 《内陸の湾港》 2 《神秘の神殿》 1 《茨森の滝》 1 《シミックのギルド門》 1 《天才の記念像》 4 《死者の原野》 1 《爆発域》 1 《廃墟の地》 -土地(29)- 3 《樹上の草食獣》 4 《エルフの再生者》 4 《ハイドロイド混成体》 -クリーチャー(11)- |
4 《成長のらせん》 2 《灰からの成長》 4 《迂回路》 4 《風景の変容》 2 《時の一掃》 4 《時を解す者、テフェリー》 -呪文(20)- |
3 《拘留代理人》 2 《秋の騎士》 3 《夏の帳》 3 《霊気の疾風》 3 《ドビンの拒否権》 1 《栄光の終焉》 -サイドボード(15)- |
続いては「バント・スケープシフト」。『基本セット2020』にて《死者の原野》が登場したことで生まれた。土地が7枚以上ある状態で《風景の変容》を唱え、《死者の原野》を含む7種類以上の土地をライブラリーから戦場に出すことで、ゾンビ・トークンを10体以上生成して一気に勝つのが狙いだ。
コンボの隙をなくすために《時を解す者、テフェリー》を用いるため、緑白青の3色で組まれることが最も一般的だ。
このデッキに関してはキーである《風景の変容》がローテーションにより落ちることでコンボは狙えなくなってしまうが、そもそもコンボを決めずとも《死者の原野》を複数枚並べて土地を出しているだけでゾンビがわらわら沸いてきて十分に強く、コンボを抜きにしてコントロール要素を強めたデッキとして存続する可能性は大いにある。
現にコンボを採用せず、《不屈の巡礼者、ゴロス》入りの5色仕様のデッキも活躍している。
これもまた《運命のきずな》を採用しているためこのまま使えるわけではないが、逆にこのスロットを『エルドレインの王権』のカードで埋められれば強固なデッキとなりそうだ。参考までにリストを載せておこう。
1 《森》 1 《平地》 1 《島》 2 《寺院の庭》 1 《陽花弁の木立ち》 1 《セレズニアのギルド門》 2 《繁殖池》 2 《内陸の湾港》 2 《神秘の神殿》 2 《神聖なる泉》 2 《氷河の城砦》 1 《アゾリウスのギルド門》 1 《疾病の神殿》 1 《ジャングルのうろ穴》 1 《ゴルガリのギルド門》 1 《イゼットのギルド門》 1 《凱旋の神殿》 1 《静寂の神殿》 4 《死者の原野》 1 《爆発域》 -土地(29)- 4 《エルフの再生者》 4 《不屈の巡礼者、ゴロス》 2 《ハイドロイド混成体》 -クリーチャー(10)- |
4 《成長のらせん》 4 《迂回路》 2 《抽象からの抽出》 2 《時の一掃》 4 《運命のきずな》 4 《時を解す者、テフェリー》 1 《伝承の収集者、タミヨウ》 -呪文(21)- |
2 《樹上の草食獣》 2 《拘留代理人》 1 《狼の友、トルシミール》 2 《裏切りの工作員》 2 《夏の帳》 2 《不可解な終焉》 2 《敬虔な命令》 1 《漂流自我》 1 《時の一掃》 -サイドボード(15)- |
最後に紹介するのは『基本セット2020』発売から少し経ったタイミングで突如として姿を現し、瞬く間にスタンダード最強デッキの一角と成り上がった《隠された手、ケシス》デッキだ。
4 《神聖なる泉》 1 《氷河の城砦》 3 《孤立した礼拝堂》 1 《静寂の神殿》 1 《寺院の庭》 2 《陽花弁の木立ち》 4 《湿った墓》 4 《繁殖池》 3 《森林の墓地》 1 《草むした墓》 1 《疾病の神殿》 -土地(25)- 4 《精励する発掘者》 4 《迷い子、フブルスプ》 3 《万面相、ラザーヴ》 4 《隠された手、ケシス》 1 《祖神の使徒、テシャール》 -クリーチャー(16)- |
4 《モックス・アンバー》 3 《ケイヤの誓い》 2 《ヨーグモスの不義提案》 4 《時を解す者、テフェリー》 2 《夢を引き裂く者、アショク》 4 《伝承の収集者、タミヨウ》 -呪文(19)- |
2 《暗殺者の戦利品》 2 《軍団の最期》 1 《害悪な掌握》 1 《暴君の嘲笑》 2 《古呪》 1 《ケイヤの誓い》 2 《ウルザの殲滅破》 1 《夢を引き裂く者、アショク》 2 《ゴルガリの女王、ヴラスカ》 1 《神秘を操る者、ジェイス》 -サイドボード(15)- |
このデッキの挙動は少々紙面を食うので、詳しくは過去の解説を確認してほしい(コチラ!)。伝説のカードで固められたリストはオンリーワンのものであり、ビジュアル的にも人を惹きつけるものがあった。伝説のソーサリーがローテーション前の最後の最後で活躍したのも印象深い。
一見不安定に見えても、これがなかなかあっさりとコンボが決まってしまい、まさしくスタンダードの支配者と呼ぶにふさわしいデッキパワーを誇っていた。
しかしながら、そのコンボパーツの大半が『ドミナリア』のカードであるため、ローテーション後は成立しないデッキとなってしまう。ただ、ケシス自体のカードパワーは大変に高いものであることは判明しており、かつ『エルドレインの王権』も伝説のカードが多数収録されているセットなので、このエルフの活躍の場がなくなるというわけではなさそうだ。
《疾病の神殿》《静寂の神殿》と2色土地にも恵まれたカラーリングなのも追い風で、《呪われた狩人、ガラク》を通常より早いターンに叩きつけるデッキなどには期待が持てる。
いずれのデッキもコンボとしては消滅することにはなるが、残されたカードのポテンシャルは次期環境でも大いに期待できるものである。それぞれに新環境のデッキを背負っていくことだろう。
さて、この振り返りシリーズも終わって……もう間もなく、MTGアリーナでは新スタンダード環境が開始されるし、今週末はプレリリースで一足先に新カードが手に入る! 別れを済ませたら、今度は新カードとの出会いを楽しもう!
というわけで明日からは新デッキのアイディアを紹介していこう! 待ってろよエルドレイン!
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