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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ラクドス・サクリファイス(スタンダード)

岩SHOW

 マジックのカードテキストは基本的に誰にでもわかるような文体になっている。ゲームをやったことのない人でも、《稲妻の一撃》のテキストを読めば大体どういう役割のカードなのか理解できることだろう。このテキストの文中で、突然物騒な単語が飛び出すことで驚くビギナーもいるようだ。

 「生け贄に捧げる

 長らくマジックをやっていると日常的に目にする、当たり前の表現なのだが、冷静に考えるとかなり怖い一文だよな(笑)。突然ヤバい儀式でも始まるのかと。

 マジックでの生け贄は多くの場合、何かの対価として捧げられる。ヤバい儀式という認識は間違いではなく、黒や赤にはこうやって何かを生け贄にすることで大きな効果を発揮するカードがたくさんある。

 今日はそんな生け贄祭りを開催する、血まみれのデッキを紹介しよう!

岩SHOW - 「ラクドス・サクリファイス」
スタンダード (『イクサラン』~『基本セット2020』)[MO]
7 《
8 《
4 《血の墓所
4 《竜髑髏の山頂
1 《謎めいた洞窟
-土地(24)-

4 《どぶ骨
4 《忘れられた神々の僧侶
2 《火刃の芸術家
1 《組み直しの骸骨
4 《災いの歌姫、ジュディス
4 《波乱の悪魔
3 《永遠神バントゥ
-クリーチャー(22)-
2 《ショック
3 《稲妻の一撃
1 《魔性
4 《供犠の仮面
4 《炎の侍祭、チャンドラ
-呪文(14)-
2 《再燃するフェニックス
3 《強迫
2 《丸焼き
2 《溶岩コイル
2 《害悪な掌握
1 《魔性
2 《煤の儀式
1 《戦慄衆の将軍、リリアナ
-サイドボード(15)-

 黒赤の生け贄デッキ、そのまま「ラクドス・サクリファイス」! このリストは僕が組んだものだが、MTGアリーナで何度か対戦したこの手のデッキを参考にしている。いわゆる目コピってやつだ。なので、やり込んでいる人から見ればまだまだ洗練されていない部分はあるだろうが、そこには目をつぶっていただけるとありがたい。

 《忘れられた神々の僧侶》と《災いの歌姫、ジュディス》が『ラヴニカの献身』で登場してから、この手のデッキはマニアたちが好んで使っていた。

 が、何かあと一押しが足りないデッキだった。『灯争大戦』でジュディスとともにダメージ源を担う《波乱の悪魔》が登場しても、まだ足りない。

 そんなデッキがここに来て強烈な印象を与えるようになったのは……『基本セット2020』でその「何か」を得たからだ。それは《炎の侍祭、チャンドラ》!

 このカードは3マナでトークンを2体生成する。しかも毎ターンだ。エレメンタル・トークンは速攻を持っていてすぐ殴れるが、ターン終了時には生け贄に捧げられる。生け贄! 《波乱の悪魔》が誘発してダメージが飛ぶ!

 これだけでも強いが、最も恐ろしいのはデッキの最高のムーブ、いわゆるブン回りの時。2ターン目に《忘れられた神々の僧侶》、3ターン目にチャンドラと動くと、カード損失なしで僧侶の能力が起動できる! 相手の初動が2ターン目にクリーチャーとかだったりすると、それを生け贄にさせられた上に2点のライフを失ってしまう。戦場は空になり、すなわち次のターンから2体以上クリーチャーを展開できなければ僧侶&チャンドラのコンボで完封されてしまうのだ。

 僧侶はカード1枚と{B}{B}をもたらしてくれるので、この動きをしながら同時に盤面をどんどんと強くしていくことも可能だ。僧侶の2体目も展開して、もう単体除去1枚ではどうにもできないという状況まで追い込めれば最高にハイってやつだ。

 チャンドラとも相性が良く、デッキにも最高にマッチしたもう1つの新戦力が《供犠の仮面》。

 エレメンタル・トークンに《どぶ骨》に《組み直しの骸骨》にと、死んでも良いカードにこれを装備させて投げつけ、また生成したり墓地から戻したりを繰り返して、盤面からクリーチャーやプレインズウォーカーを排除したり、あるいは相手のライフを詰めることができる。ジュディスと《波乱の悪魔》も絡めて、好き放題やってやろう。

 このコントロール要素でゲームを長引かせることができたら、最後は悪魔のいる状態で《永遠神バントゥ》!

 クリーチャーもチャンドラも仮面も土地も、根こそぎ生け贄に捧げて悪魔の能力を誘発させまくり、大ダメージを叩き込んでゲームエンドだ! プレイヤーを直接攻撃できなくても、これらの絡め手でゲームに勝てるというのがこのデッキの楽しいところだ。

 サイド後は攻撃的なカードを減らして除去をたっぷり増量し、よりコントロール色の強いデッキとして立ち回れる。このモードに切り替えてもバントゥ波乱バスターで一気にライフを削る手はずを残しておくと、一気にゲームを終わらせられて、まくられる心配がなくて吉。相手の攻撃を受けつつライフを射程圏内に落とし込むという、こっそり勝ちに向かうステルス・アクションを楽しんでほしい。

 勢いに乗れば連勝を重ねられるデッキなので、気になる人はフライデー・ナイト・マジックやアリーナのランク戦で回してみてね。ベストな形ができて勝ちまくれたら、こっそり報告してちょうだいね!

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