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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

グルール・アグロ(スタンダード)

岩SHOW
  • 考えるよりも行動する方が自分には合っている 「はい」の方は次へ
  • 太鼓の音を聞くと身体が自然と動き出す 「はい」の方は次へ
  • 仲間で火を囲んで肉を食うのは最高の時間だ 「はい」なお前は……グルールだ!

 独断と偏見で選ぶ、赤緑のギルド・グルールに大事な三項目、皆は当てはまったかな?

 以前にも書いたが、僕は『ラヴニカへの回帰』と『ラヴニカのギルド』は、それぞれの発売前に行われた「ギルド診断」で上記のような質問に答えていった結果、どっちでも「あなたはグルール」と診断された過去がある。グルール一族の生活様式は好きだし、腹音鳴らしにルーリク・サー、そしてドムリといったキャラクターが大好きなのでグルール適性が高いと告げられて良い気分だ。MTGアリーナのアイコンもドムリにしている。

 グルールの生き方は、何かに反発している、言うなればロックだ。現在スタンダードで活躍中のグルール・デッキも、プレインズウォーカーを並べるデッキや赤単などのデッキに対してクリーチャーの手数とサイズで押し込めて良い勝負ができるので大人気だ。

 今日はそんなグルール・デッキの中でも、特にあるカードへの敵対心が高い構築がなされたものを紹介しよう!

PanJ - 「グルール・アグロ」
Magic Online Competitive Standard Constructed League 5勝0敗 / スタンダード (2019年5月26日)[MO] [ARENA]
8 《
7 《
4 《踏み鳴らされる地
4 《根縛りの岩山
-土地(23)-

4 《ラノワールのエルフ
4 《成長室の守護者
3 《凶兆艦隊の向こう見ず
4 《グルールの呪文砕き
4 《翡翠光のレインジャー
4 《再燃するフェニックス
4 《スカルガンのヘルカイト
-クリーチャー(27)-
3 《ショック
2 《稲妻の一撃
2 《不滅の太陽
1 《争闘 // 壮大
2 《ボーラスの壊乱者、ドムリ
-呪文(10)-
3 《軍勢の戦親分
2 《打ち壊すブロントドン
2 《生体性軟泥
4 《溶岩コイル
2 《焦熱の連続砲撃
1 《不滅の太陽
1 《争闘 // 壮大
-サイドボード(15)-
 

 1ターン目《ラノワールのエルフ》からの2ターン目《グルールの呪文砕き》、3ターン目《再燃するフェニックス》と動けばあらゆるデッキが頭を抱える、これぞ「グルール・アグロ」の真骨頂。

 《成長室の守護者》に《凶兆艦隊の向こう見ず》と、戦闘面でも優秀なのに加えてアドバンテージを生み出すクリーチャーもしっかりと採用されているのがチャームポイント。《スカルガンのヘルカイト》まで繋げれば、後は衝動のままに突き進むのみ!

 この「グルール・アグロ」に加わった『灯争大戦』のカードはなんといっても《ボーラスの壊乱者、ドムリ》!

 マナ供給と格闘による除去を兼ね、そして何より戦場にいるだけで自軍のクリーチャーすべてのパワーが上昇する。フェニックスやヘルカイトへとスムーズに繋げつつ殴ることを後押ししてくれる、かなり優秀なプレインズウォーカーだ。

 このドムリを備えていながら、このリストにはすべてのプレインズウォーカーの能力を封じる《不滅の太陽》が採用されているのが最大の特徴だ。

 戦場にプレインズウォーカーを次々と並べ、勝ち手段をそれに頼ったデッキも多い中でこのアーティファクトは刺さりまくる。ドムリから出るマナがこの6マナの呪文を唱えることを支えてくれるのも嬉しい。ドムリ自身は沈黙してしまうが、先述の通り彼は戦場にいるだけで役目を果たしてくれるので問題なし!という開き直った構築が良いね。吐き出した手札も追加ドローで一気に回復して、怒涛の展開力で攻め立てよう!

 もともと《グルールの呪文砕き》《スカルガンのヘルカイト》に速攻を付けることでプレインズウォーカーを落としやすいデッキではあるが、《不滅の太陽》まで備えることで《戦慄衆の指揮》などからの逆転も封じられるので安心感MAX。

Dazai - 「グルール・アグロ」
MTGアリーナ 2019ミシックチャンピオンシップⅢ予選ウィークエンド 2日目進出 / スタンダード (2019年5月25~26日)[MO] [ARENA]
8 《
8 《
4 《踏み鳴らされる地
4 《根縛りの岩山
-土地(24)-

4 《ラノワールのエルフ
4 《成長室の守護者
3 《茨の副官
4 《グルールの呪文砕き
3 《軍勢の戦親分
4 《再燃するフェニックス
2 《スカルガンのヘルカイト
-クリーチャー(24)-
3 《ショック
4 《溶岩コイル
3 《ボーラスの壊乱者、ドムリ
2 《主無き者、サルカン
-呪文(12)-
2 《凶兆艦隊の向こう見ず
3 《打ち壊すブロントドン
2 《沈黙の墓石
1 《ショック
2 《燃えがら蔦
1 《魔術遠眼鏡
2 《火による戦い
2 《ビビアン・リード
-サイドボード(15)-
 

 こちらはMTGアリーナで行われたミシックチャンピオンシップ予選の2日目に進出したリストの1つ。綺麗にまとまったメインデッキが美しい!《不滅の太陽》でプレインズウォーカーを封じることはせず、むしろ自分から《主無き者、サルカン》を使っていくスタイルだ。

 サルカンとドムリで空中から10点!なんて動きを決めてサクッと快勝できそうなパワフルさが伝わってくる。扱う上でさほど難しいテクニックも要さず、初心者でもその魅力を体感できるオススメなリストだね。

 《茨の副官》やサイドと併せて4枚ある《ショック》など対赤単を意識しているように見える。赤単に苦しめられている人も一度手に取ってほしいね。

 グルールはライフを狙って突き進む、シンプルで楽しく、それでいて構築には幅のある奥の深いデッキ群だ。自分に合うカードチョイスを探して、日々練習に励んでほしいね!バルセロナに向けたミシック予選もいよいよ終盤、グルールは勝ち星を挙げそうな気がするなぁ~。

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