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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
赤単アグロ(スタンダード)
- 『ドミナリア』…《ゴブリンの鎖回し》《ギトゥの溶岩走り》《魔術師の稲妻》
- 『基本セット2019』…《ヴィーアシーノの紅蓮術師》
- 『ラヴニカのギルド』…《遁走する蒸気族》《実験の狂乱》《危険因子》
- 『ラヴニカの献身』…《舞台照らし》《批判家刺殺》
上記は「赤単アグロ」がこの1年で得てきたカードである。こうして見ると常に何かを得ているデッキということがわかる、そりゃあ長きに渡って強いわけだ。
で、大人気セット『灯争大戦』が満を持しての登場である。『カラデシュ』以来のチャンドラのカード化だ!
強くなるためにゲートウォッチから離れヤヤ・バラードから紅蓮術をより巧みに使いこなせるように教えを受けた結果……帰ってきたその姿は今までのチャンドラ感も保持しつつも一味違う存在となっていた。
《炎の職工、チャンドラ》は[+1]能力で「衝動的ドロー」と呼ばれるそのターン限りのアドバンテージをもたらし、[-7]ではたくさん呪文を唱えられる……いかにもチャンドラって感じだ。
彼女は対戦相手に直接ダメージを与える能力を持っているイメージが強いのだが、今回のものは持っていない……「起動型」としては。
今回のチャンドラは新たに得た誘発型能力を使って、対戦相手やプレインズウォーカーにダメージを与える。忠誠カウンターが取り除かれるたび、その個数に等しいダメージを与えるという変化球な能力だ。[-7]能力を使うということは即ち、7点火力を飛ばすということ! これはなかなかにプレッシャーになるぞ。
また、忠誠カウンターはダメージを受けることでも取り除かれる。クリーチャーで殴られて落とされると悲しくなるプレインズウォーカーだが、チャンドラは喧嘩上等・殴られたら殴り返すの精神を持っているのだ。これ、変に倒そうとしてしまうとライフが少なくとも5点は減ってしまうわけで。赤単というデッキにとって、アドバンテージを得ながら対戦相手に5点叩き込めるなんて僥倖。ダメージを受けるのを嫌がって相手がスルーしてくるのであれば、悠々アドバンテージを得て手札切れを補って戦えばいい。
というわけで気軽に戦場に送り出せる新戦力を得た赤単の、現在の形をチェックしよう!
20 《山》
-土地(20)- 4 《狂信的扇動者》 4 《ギトゥの溶岩走り》 4 《遁走する蒸気族》 4 《ヴィーアシーノの紅蓮術師》 4 《ゴブリンの鎖回し》 -クリーチャー(20)- |
4 《ショック》 4 《稲妻の一撃》 4 《舞台照らし》 2 《批判家刺殺》 2 《魔術師の稲妻》 1 《実験の狂乱》 3 《炎の職工、チャンドラ》 -呪文(20)- |
2 《凶兆艦隊の向こう見ず》 2 《軍勢の戦親分》 4 《溶岩コイル》 3 《危険因子》 1 《実験の狂乱》 3 《無頼な扇動者、ティボルト》 -サイドボード(15)- |
赤の4マナのアドバンテージ源と言えば《実験の狂乱》だったわけだが、そのスロットが3枚チャンドラと入れ替わる形になっている。
狂乱はハマるととてつもない動きができるぶっ壊れカードではあるが、ムラが大きいのも事実。ちょっと土地が重なったり2枚目以降の狂乱が上に来たりするとしんどくなるという弱点がある。その点、チャンドラは1ターンに1枚だけと固定ではあるが、確実に恩恵を与えてくれる。この確実性を買ってこのような形になっているのだろう。もちろん狂乱は狂乱で強いし、両方並ぶととてつもないことになるので3:1というバランスで残してあるってことだね。
やることは従来のリストと大きく変わることはない。軽いクリーチャーで最序盤から攻撃、こちらの攻撃の邪魔になる相手のクリーチャーは火力呪文で倒してさらに攻撃。
《舞台照らし》でカードを手に入れ、殴って燃やして攻め続ける。相手の残りライフが少なくなってきたら、火力をプレイヤー本体に撃ち込んで一気に詰めにかかる……
……というアグレッシブを地で行く熱いデッキだ。
やることがわかりやすいので初心者にもオススメできるのがこのデッキの良いところ。ただ、勝つのが簡単というわけでは決してない。チャンドラなどのアドバンテージ源が複数あるとはいえ、赤単は雑に手札を消費すると負けてしまうデッキの筆頭だ。適当にカードを投げつけていれば勝てるということもあるが、じっくり慎重に取捨選択を行わなければならない場面に必ず遭遇することになる。このあたりの感覚は回数をこなして慣れていくしかない。
幸い、1ゲームにかかる時間は短いデッキなので、毎日ランク戦で練習!というスタイルにはピッタリ。とにかく我武者羅にゲームを重ね、冷静沈着なプレイングを身につけよう!
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