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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

増殖セレズニア(スタンダード)

岩SHOW

 いよいよ明日5月3日、『灯争大戦』がリアルでも発売だぁァァッッ!

 今セットの日本語版には一定確率で特別なアートが用いられたプレインズウォーカー・カードが封入されていたり、一定金額の製品を購入することで特製スリーブがもらえたりと、嬉しいキャンペーンが山盛り!

 日本のアーティストの方々によって描かれたプレインズウォーカーたちは、かわいいものからカッコイイものまで、これまでのマジックのカードとは違った趣で魅力的だ。これは手に入れるっきゃない、皆も明日はお近くのショップに寄って帰りましょうね。どうせなら金曜日だからそのままフライデー・ナイト・マジックに参加するのがベター。皆で新カードを採用したデッキでわいわい盛り上がろう!

 今日はそんな新環境のフライデーでこんなデッキなんか良いんじゃないかなというご提案! 早速リストをご覧あれ~。

岩SHOW - 「増殖セレズニア」
スタンダード (『イクサラン』~『灯争大戦』)[MO] [ARENA]
7 《
7 《平地
4 《寺院の庭
4 《陽花弁の木立ち
-土地(22)-

4 《成長室の守護者
4 《ファートリの猛竜
4 《マーフォークの枝渡り
3 《奉謝の亡霊
4 《進化の賢者
1 《豊潤の声、シャライ
-クリーチャー(20)-
3 《ジェラードの勝利
4 《ベナリア史
1 《不敗の陣形
3 《議事会の裁き
3 《野生造り、ジアン・ヤングー
3 《寛大なる者、アジャニ
1 《光輝の勇者、ファートリ
-呪文(18)-

 『灯争大戦』にて再録されたキーワード能力「増殖」。今回この能力を初めて体験するプレイヤーもたくさんいるはずなので改めて説明しよう。

 増殖能力が解決されると、あなたは戦場にあるパーマネントに置かれた&プレイヤーに与えられた各種カウンターの数を1個増やしてもよい。自身のクリーチャーの上に置かれた+1/+1カウンターを増やしてサイズアップ、プレインズウォーカーの忠誠度を上昇させて大マイナスまで一気に加速、また今セットでは関係ないが自身が持つエネルギーを増やしたり対戦相手に与えられた毒を増やすなどなど……本当にいろいろなことができる、可能性に満ちた能力だ。

 増殖能力のすごいところは、対象を取らずに好きな数のパーマネントの上のカウンターを増やしてOKというその影響範囲の広さ。自分のクリーチャー1体だけにしか+1/+1カウンターが置かれていないのであれば効果はやや薄いが、もし6体に置かれていたならば打点が6点アップと、グッと勝利に近づくのだ。

 これはクリーチャーを並べて強化するっきゃない!ということで白緑・セレズニアのギルドカラーで増殖をテーマとしたデッキを組んでみた。この色は並べるのも強化するのも、両方とも得意としているからね。

 デッキの動きは、クリーチャーを展開してそれを強化して殴るというシンプルなもの。ただそのアプローチはいくつかの手段に分かれている。

 《野生造り、ジアン・ヤングー》と《寛大なる者、アジャニ》など新プレインズウォーカーにより強化するのがメインとなる。

 増殖は前述の通りプレインズウォーカーとの相性も良し。《ファートリの猛竜》や《進化の賢者》《奉謝の亡霊》で増殖することで、忠誠度をプラスすることのできないヤング―を保ちながらこれらを強化することが可能。

 アジャニもクリーチャーを全体強化しつつヤング―や《光輝の勇者、ファートリ》を後押しして、戦場をどんどんと分厚くしていける。《豊潤の声、シャライ》のプレインズウォーカーに呪禁を与える能力も以前よりありがたみが増すだろう。

 もう1つのこのデッキの狙いは、ターボ英雄譚! 《ベナリア史》はよく見るカードだが、《ジェラードの勝利》までも採用している。

 英雄譚カードは伝承カウンターが置かれることで能力が誘発するので、増殖でこれを次のドロー後まで待たずに無理やり誘発させようというのが狙いだ。置いたターンにすぐさま騎士が2体並んだり、+1/+1カウンターを2個置いて飛行・先制攻撃・絆魂を即座に得させてゴリッと奇襲したり……増殖持ちでこれらを任意のタイミングで誘発させていこう。

 《奉謝の亡霊》と英雄譚の相性は抜群! これと《成長室の守護者》&《ジェラードの勝利》を組み合わせて、4/4を作りながら手札を2枚補充するなんてアクションが一気に行える。ほら、楽しそうに見えてきたでしょ?

 せっかくだから貪欲に青も足してしまうというのもイイネ。《混種の頂点、ロアレスク》とかいう書いてあることがなかなかに激しいカードを使ってよりアグレッシブに攻め立ててみるのも楽しいはずだ。

 新セットのメカニズムを最大限に試してみる、発売直後だからこその醍醐味だな!

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