READING

戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

運試し! 力線1ターンキル(レガシー)

岩SHOW

 おかげさまでこのコラムも記念すべき回を迎えた……第777回!

 いや~縁起が良い、いわゆるラッキーセブン。今マジックをやるととてつもないトップデッキを連発して、連戦連勝できそうだ(できそうなだけ)。

 マジックは実力が重視されるゲームだが、運もまた大事な要素だ。右側の席で勝ったから今日はずっと右側に座る、負けたら切り替えるために食事をするなどなど、ゲンを担ぐことを重視しているプレイヤーも少なくない。運は良ければよいほど素晴らしい。

 もしあなたが、占い師に「50億人に1人の幸運の持ち主」「これからの2か月間は、人生の絶頂期なので何をやってもうまくいく」なんて言われたとしたら……今日はそんな状態で使えば連戦連勝、向かうところ敵なしなデッキを紹介しよう! ゲーム開始時、初手にさえ恵まれればこれほどえげつないデッキもない……ッッ!

岩SHOW - 「レイラインズ」
レガシー (2019年3月)[MO]
4 《マナの合流点
2 《真鍮の都
4 《セラの聖域

-土地(10)-

2 《予見のスフィンクス
4 《別館の大長

-クリーチャー(6)-
4 《輪作
4 《悟りの教示者
4 《血清の粉末
4 《虚空の力線
4 《予期の力線
4 《神聖の力線
4 《生命の力線
4 《活力の力線
4 《処罰の力線
2 《稲妻の力線
1 《弱者の力線
4 《オパール色の輝き
1 《Helm of Obedience

-呪文(44)-
3 《抑制の場
2 《石のような静寂
1 《安らかなる眠り
1 《ルーンの光輪
2 《払拭の光
1 《亡霊の牢獄
2 《補充
1 《疲労の呪い
1 《不同の力線
1 《神の導き

-サイドボード(15)-

 もう10年以上前から、ごくごく一部のマニアに支持される、マジックをネクストレベルへと引き上げるコンボデッキ「レイラインズ」だ。

 レイラインとは力線のこと。ゲーム開始時に手札にあった場合、そのままマナを払うことなく戦場に出せるという、マジックのルールを逸脱した能力を持ったエンチャントのサイクルだ。

 このデッキではそれをしこたま採用しているのだが……これがあるからといってどうやって勝つというのか? 一目見てもわからないプレイヤーもいるかもしれない。以下にその仕組みを解説しよう。

  1. ゲーム開始、初手にある力線を戦場に出す。5枚がベスト、4枚でも可
  2. セラの聖域》を出して、そこからエンチャント=力線の数だけ白マナを得る
  3. 得たマナで《オパール色の輝き》を唱える。力線がすべて4/4のクリーチャーになる
  4. 力線軍団で攻撃!5体入れば1ターン目で20点!

 かなりぶっ飛んでるよね、初手依存が強すぎる瞬殺コンボだ。「1ターン目にクリーチャー化しても召喚酔いで殴れないんじゃ?」と思われるかもしれないが、実はこれは問題なし。力線はゲームの開始時に戦場に出ている。そのままあなたのターンをアップキープから迎えているので、これらのパーマネントは召喚酔いの状態ではないのだ。運さえ良ければ、相手に何もさせずワンショット!

 《オパール色の輝き》は4枚しかないので、代わりの勝ち手段として《Helm of Obedience》も一応採用している。

 《虚空の力線》がある状態でこのアーティファクトを出して、能力をX=1で起動すると……墓地にクリーチャーカードが1枚落ちるまで、相手のライブラリーがめくられ続ける。ただ、力線の能力により相手の墓地にクリーチャーカードは決して落ちることがない。というわけでライブラリーはすべて追放されてゲーム終了と相成るわけだ。

 このデッキは理論上最強最速だが、《オパール色の輝き》と《セラの聖域》が4枚しか採用できないのでこれが手札にこなければ何も出来ない。なので《輪作》や《悟りの教示者》といったサーチ呪文も採用している。これらに加えて《血清の粉末》も採用しているのが特徴だ。

 これが初手にあれば、マリガンをもう一度枚数を減らさずに行える。その手札はすべて追放されてしまうが、このデッキは初手以外にはほとんど意味がないので気にする必要はない。

 この粉末に加えて、2019年には《予見のスフィンクス》が加わった。後手の場合はこれで占術して、トップにコンボパーツを仕込んで引くということも狙える。

 ゲーム開始時と言えば《別館の大長》も初手にあれば強いカードだ。

 相手にオート《目くらまし》、これで《意志の力》を握られていてもオパールをねじ込める! まあ、運の絶頂期に差し掛かっているのであればこんなものは必要もないかもしれないが。

 初手の7枚がすべて、ということで不安定極まりないデッキだ。「レガシーにはこんなヘンテコデッキがある」という話は昔からよく聞くが、これでトーナメントを優勝したという話は聞いたことがない。誰か、マジックの歴史に名を残してくれないだろうか? チャレンジャー、求む!

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER