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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
13post(レガシー)
久しぶりの日本国内レガシーグランプリを制したのは「エルドラージ・ストンピィ」。中型エルドラージはコストが現実的で能力も強力、言うことなしの名クリーチャーだ。
が……同じエルドラージなら、三柱と呼ばれる、各エルドラージの系譜の頂点であるウラモグ・コジレック・そしてエムラクールを使ってみたいとも思わないかい?
これらはいずれも10マナ以上のコストであり、唱えるのは至難の業である……だが、不可能ではないッ! レガシーであれば、これらを手札から唱えて、ちゃんとその能力を誘発させながら用いることが可能だ。
必要なのは大量の無色マナ、これを揃える最善の方法は……レガシーならでは土地を使うのが手っ取り早い。マナを生み出す能力は最強クラスのデッキを紹介しよう!
4 《古えの墳墓》 4 《裏切り者の都》 4 《雲上の座》 4 《微光地》 3 《ヴェズーヴァ》 2 《演劇の舞台》 2 《ウギンの目》 2 《カラカス》 -土地(25)- 4 《難題の予見者》 2 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》 2 《大いなる歪み、コジレック》 1 《約束された終末、エムラクール》 1 《歩行バリスタ》 -クリーチャー(10)- |
4 《通電式キー》 4 《厳かなモノリス》 1 《玄武岩のモノリス》 3 《スランの発電機》 3 《三なる宝球》 4 《虚空の杯》 2 《ウルザの後継、カーン》 4 《精霊龍、ウギン》 -呪文(25)- |
4 《歪める嘆き》 4 《罠の橋》 1 《三なる宝球》 4 《虚空の力線》 2 《全ては塵》 -サイドボード(15)- |
このデッキは「12post」と呼ばれているものだ。Postってのは《雲上の座》及び《微光地》の英名に含まれている。
この○○postを12枚採用して、神座タイプを参照してマナを生み出す《雲上の座》から大量のマナを獲得しようというデッキなわけである。でもpostと名の付く神座土地は2種類しかなく、計8枚しか入れられない。何が12なのかというと、これらに化ける土地を採用しているからだ。
《ヴェズーヴァ》は土地のコピーになる能力を持っており、これで《雲上の座》を水増ししようという作戦だ。このデッキではこの《ヴェズーヴァ》を3枚採用し、さらに同じく土地のコピーとなる《演劇の舞台》を2枚採用している。
これで合計枚数は12を超えて13だ。「13post」! 不吉な数字がエルドラージの被害を予感させてまたGood!
このデッキの大部分はマナを得るためのカードだ。レガシーにしては多めの25枚の土地には《不毛の大地》などというノイズは含まれない。13枚のpostに加えて、2マナ土地2種8枚セットを当然のように搭載。マナ・アーティファクトもたっぷりとって、これらを《通電式キー》で起こして再度マナを出す、ウルザ・ブロック時代のコンボまで仕込んで、とにかく早いターンに1マナでも多く出そうと貪欲に組まれている。
そこまでしてマナを出す価値はあるのか? あるんだな、これが。エルドラージおよび《精霊龍、ウギン》はその重いコストに見合った超パワーカードである。
まずはウギンから入って、3点ダメージか[-X]能力で盤面から相手のクリーチャーなどのパーマネントを取り去ろう。《絶え間ない飢餓、ウラモグ》も相手のパーマネントを2枚ぶち抜く能力を持ち、これらでコントロールすることになる。手札が少なければ《大いなる歪み、コジレック》で補充しよう。打ち消し能力も強烈に作用し、相手の動きを縛ってくれるだろう。《約束された終末、エムラクール》で対戦相手をズタボロにして、その名の通りゲームエンドに導こう。
これらを唱える前の段階では《難題の予見者》《虚空の杯》といった「エルドラージ・ストンピィ」でもおなじみのカードで相手を妨害し、ゲームをスローダウンさせる。このデッキで特徴的なのは《三なる宝球》の採用だ。
このアーティファクトは3マナ未満で唱えられる呪文を、強引に3マナ支払わせるという能力で相手の軽量呪文の連打を防ぐ。デッキ内には重いカードばかりのこのデッキにとっては、デメリットに巻き込まれる心配はないのである。
ゲーム序盤からpostを増やしてこれらのカードをプレイしていこう。時には《ヴェズーヴァ》を《微光地》にして回復することも忘れずに。死ななければ、パワーカード1枚でどうとでもなる。命は大事に。
ヘビー級の正真正銘のパワーカードで対戦相手をねじ伏せたい? 迷わずこのデッキ、使いなって!
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