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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ラクドス骨ドラゴン(スタンダード)
サルカンはドラゴンが大好き。ドラゴンを召喚し、それを味方につけることができるし、自身がドラゴンに変身してしまうこともできる。もちろんそのまま空を飛び、ブレス攻撃までしてしまう。自身の故郷ではドラゴンが絶滅していたので、多元宇宙を旅してドラゴンが支配する理想郷に移住したくらいだ。
ドラゴンを主として仕えていた時期も……これは彼にとっては失敗だったようだが、とにかくドラゴンと関わりの深いカードとして各種サルカンのプレインズウォーカー・カードはデザインされ続けている。
現スタンダードにいる《火の血脈、サルカン》もドラゴンを唱えることをサポートしてくれるカードとして一部のデッキでは重宝されている。
《パルン、ニヴ=ミゼット》の濃い色マナを支払うにはもってこいの1枚だ。ただ、これ以外にもサルカンと相性の良いドラゴンがスタンダードに潜んでいたようだ。それは唱えるための色マナを生み出す能力のみならず、他の形でも噛み合うという。一体なんだ? それはまさかの《骨ドラゴン》だ!!
8 《山》 6 《沼》 4 《竜髑髏の山頂》 4 《燃え殻の痩せ地》 3 《進化する未開地》 -土地(25)- 4 《放逐紅蓮術師》 3 《再燃するフェニックス》 3 《骨ドラゴン》 -クリーチャー(10)- |
2 《シヴの火》 3 《溶岩コイル》 2 《喪心》 3 《宝物の地図》 3 《ヴラスカの侮辱》 3 《最古再誕》 2 《火の血脈、サルカン》 4 《ウルザの後継、カーン》 3 《炎鎖のアングラス》 -呪文(25)- |
3 《悪意の騎士》 4 《強迫》 3 《渇望の時》 1 《アルゲールの断血》 2 《煤の儀式》 2 《苦悩火》 -サイドボード(15)- |
墓地から直接戦場に戻る能力を持った《骨ドラゴン》。
除去されても再展開が可能な、黒らしいしぶとい能力を持ったドラゴンだが、何も最初から真面目に手札から唱える必要はない。その能力を用いて戦場に出すために、手札から捨ててしまうというのも手だ。赤という色には手札入れ替えの役目もあり、カードを引いて捨てたり、捨ててから引いたりするデザインのカードが多数ある。サルカンの[+1]能力と相性が良いというわけだ。
序盤はサルカンや《放逐紅蓮術師》で捨てて除去呪文などを引き込み、盤面を掌握したらおもむろに墓地からドラゴン・スケルトンを蘇らせて決着へと持っていく、このデッキはそんな赤黒2色のコントロールデッキだ!
赤と黒が揃っているので言うまでもなくクリーチャー主体のデッキには強い。2・3体ほどのクリーチャーで攻めるというデッキ相手には完封もできてしまうくらいの除去の雨を撃つことができるだろう。コントロールデッキ相手にはこれらの除去があまり機能しないが、だったら上述の手札入れ替えコンビで捨てて別のカードを引くまでよ。
このデッキはプレインズウォーカーも大盛りで、それらを使って対戦相手とアドバンテージ勝負をすることもできる。サルカンに続いてお馴染みの《ウルザの後継、カーン》が出てきて、さらにここしばらく姿を見なかった《炎鎖のアングラス》も控えている。
アングラスはいざ戦場に出てしまうと厄介なカードの典型例で、手札とライフを同時に奪う能力でコントロールデッキを苦しめることができる。クリーチャーデッキには除去で、コントロールデッキにはプレインズウォーカー&破壊除去に強い《骨ドラゴン》と《再燃するフェニックス》で勝とうというわけだ。赤黒というがむしゃらなカラーリング、特にラヴニカ的にはラクドス教団をイメージするのでよりアグレッシブなものに思えてしまうが、そのイメージと反してなかなかに器用なデッキなのだ。
ただ、器用なデッキにありがちなのはどっちつかずになりがちなこと。ドローがちぐはぐだと、本来ターゲットにしている相手にも勝てないことも。だから《放逐紅蓮術師》《火の血脈、サルカン》はその見た目よりもずっと大事なカードだ。無駄な使い方をしないように、しっかりと手札回転プラスアルファの役割を果たせるように意識しながら運用したいところ。
骨になってもドラゴンは最高!というサルカンの熱い気持ちに応えられるように、しっかりと思考を巡らせながらプレイしよう!
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