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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ギガント・オーラ(スタンダード)
先日、MTG Arenaのプレイを配信していた時のこと。チャット欄である質問が。
「Arena始めたばかりなんですが、どんなデッキを組んだらいいですか?」
いい質問です! 確かに、始めたばかりの頃はカードが手元にあまりないので組めるデッキには限界がある。このゲーム内では、パックを剥いたりした時に手に入る「ワイルドカード」と呼ばれるものを使って、欲しいカードを獲得することができる。例えばレア・ワイルドカードはどんなレアにでも交換できる。僕もこれらを集めてレア土地などを集めて、結果的に今はさまざまなデッキが組めるようになった。最初の頃はこのワイルドカード集めに苦労したなぁ……
Arenaに限らずマジックを始めたばかりの人にもオススメしたいのは、レア土地をあまり使わない単色デッキ。現スタンダード環境では、単色でも強いデッキがいくつかある。黒単、赤単、緑単……僕がArenaを本格的にやり始めた時は赤単が環境のベストデッキだったので、ワイルドカードを食わない赤単でとにかくゲームをやりまくって、パックやワイルドカードなどの賞品を手に入れていったものだ。
で、質問の解答としては赤単を薦めても良かったんだけども、他の視聴者がチャット欄で「緑単いっとこう」「初期デッキの緑単に《ブランチウッドの鎧》追加で勝てる!」と盛り上がっていたので、これはイイネと実際にゲーム開始時にもらえる緑単デッキにカードを追加してみることにした。結果として多く入れ替わることになったが……分かりやすく、面白く、そしてちゃんと勝てるものに仕上がった。
今日はそんな初心者向けサンプルリストを紹介しよう!
24 《森》 -土地(24)- 4 《ラノワールのエルフ》 4 《僧帽地帯のドルイド》 4 《鉄葉のチャンピオン》 3 《打ち壊すブロントドン》 2 《不屈の神ロナス》 4 《蔦草牝馬》 2 《ギガントサウルス》 1 《攻撃的なマンモス》 2 《原初の飢え、ガルタ》 -クリーチャー(26)- |
2 《顕在的防御》 4 《ブランチウッドの鎧》 3 《活力のカルトーシュ》 1 《驚異的成長》 -呪文(10)- |
初期デッキ「Forest's Might」をベースに、よく言えばシンプルな……悪く言えば脳みそ筋肉的なカードを加えてみた。スタンダードでバリバリ活躍中の「緑単ガルタ」に近い形のデッキだ。
《ラノワールのエルフ》からの2ターン目《鉄葉のチャンピオン》という動きは、これだけでももたついた相手を圧殺してしまえるので、Arenaでもリアルでもここだけはなんとしても4枚揃えて始めたいところ。他のレアおよび神話レアカードはまあ似たようなカードに置き換えてもなんとかなるので、そこは所持カード事情と照らし合わせてやってほしいね。
このデッキには器用さなんて皆無だ。デカいクリーチャーで殴る、ただその本能だけで突っ込んでいく一直線なものなので、初心者にも扱いやすいと思う。《ラノワールのエルフ》《僧帽地帯のドルイド》で使えるマナを増やし、《ギガントサウルス》などの攻撃的な大型クリーチャーをズシンズシンと展開させていこう。
このデッキのエースと言えるのは《蔦草牝馬》!
4マナでパワー5と打点に優れ、かつ呪禁能力で相手の呪文や能力を受け付けない。このクリーチャーの唯一の弱点とも言えるのがタフネスが3とやや低めな点だが、それを解決するのが《ブランチウッドの鎧》だ。
《森》の枚数分だけクリーチャーを強化するこのオーラで、タフネスと同時にパワーもグイッと上昇させて、ドカドカバキバキと相手を踏み潰そう!
この牝馬や《ギガントサウルス》などのクリーチャーにはトランプルがないので、相手にブロックされ続けてしのがれる可能性もある。そこでこのデッキには《不屈の神ロナス》をはじめ、トランプルを与えるカードがいくつか採用されている。
《活力のカルトーシュ》は同時に相手のクリーチャーを格闘で除去することもできるので、盤面に触りづらい緑の弱点を補ってくれる。《攻撃的なマンモス》は自身も6マナ8/8トランプルと素晴らしいサイズだし、《驚異的成長》を《蔦草牝馬》にプレイするのは夢があるッッ!
というわけで、なるべくコモン・アンコモンを優先して緑単のデッキを考えてみた。レア土地を持っていないのであれば単色デッキで《ブランチウッドの鎧》で暴れよう!という考えのもとに組んでみたが、ここから「もっとこういう方向にデッキを伸ばしていきたい」と考えながら好きな形にいじってもらえたら嬉しいね。
というわけではたまには初心者向けの内容にしつつ……最後に、同様のコンセプトで組まれてMagic Onlineリーグ戦を全勝したリストを紹介してオマケとしよう。
24 《森》 -土地(24)- 4 《ラノワールのエルフ》 4 《鉄葉のチャンピオン》 3 《不屈の神ロナス》 4 《蔦草牝馬》 3 《切り裂き顎の猛竜》 3 《ギガントサウルス》 2 《原初の飢え、ガルタ》 -クリーチャー(23)- |
3 《顕在的防御》 4 《雷群れの渡り》 4 《ブランチウッドの鎧》 2 《活力のカルトーシュ》 -呪文(13)- |
4 《刻み角》 2 《殺戮の暴君》 1 《原初の飢え、ガルタ》 1 《活力のカルトーシュ》 1 《造命師の動物記》 3 《霊気圏の収集艇》 2 《ビビアン・リード》 1 《生命の力、ニッサ》 -サイドボード(15)- |
ギガント、ガルタに加えて《切り裂き顎の猛竜》も採用、恐竜の数を増やして《雷群れの渡り》をマナ加速として運用する……というなかなかに練られたリストだ!
猛竜のおかげで手札切れという弱点を少しでもカバーできているのも素晴らしい。ぜひ、こちらのパワフルさも試してみてほしい! サイドボードに《刻み角》が4枚積まれていることなど、ガチデッキを使用しているプレイヤーも参考にするべき点はあるはずだ!
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