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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
サルカン・グリーン(スタンダード)
『基本セット2019』はニコル・ボーラスのオリジンを描くとともに、彼に関係のあるキャラクターも多数カード化されている、とてもクールなセットだ。
個人的にはサルカン・ヴォルに再びスポットが当たったことはとても喜ばしい。龍に魅せられる男、サルカンはかつてはボーラスの下僕として任務の遂行にあたっていた。ボーラスの命令でゼンディカーにて《ウギンの目》の警護に就いていたサルカンは、そこでチャンドラとジェイスと戦闘になる。結果として敗れたものの、ボーラスの狙いであったエルドラージの封印を解くための条件を満たして貢献することとなった。
その封印が解かれたシーンをカード化したのが《サルカンの封印破り》だ。
サルカンらしくドラゴンや、あるいは封が解かれたエルドラージなどの高いパワーを持ったクリーチャーと組み合わせて効果を発揮する、除去や勝利手段としての活躍が期待できる、デッキを作ってみたくなるエンチャントだ。
これを使ったデッキは早くもスタンダードに登場している。そのデッキは……意外にも、緑単!?
7 《森》 4 《根縛りの岩山》 3 《隠れた茂み》 4 《花盛りの湿地》 2 《ハシェプのオアシス》 4 《霊気拠点》 -土地(24)- 4 《ラノワールのエルフ》 4 《屑鉄場のたかり屋》 4 《導路の召使い》 4 《鉄葉のチャンピオン》 2 《不屈の神ロナス》 2 《打ち壊すブロントドン》 3 《クルーグの災い魔、トラクソス》 3 《新緑の機械巨人》 3 《原初の飢え、ガルタ》 -クリーチャー(29)- |
3 《キランの真意号》 4 《サルカンの封印破り》 -呪文(7)- |
2 《打ち壊すブロントドン》 3 《殺戮の暴君》 3 《マグマのしぶき》 2 《造命師の動物記》 2 《霊気圏の収集艇》 2 《生命の力、ニッサ》 1 《ビビアン・リード》 -サイドボード(15)- |
前環境の初期に活躍した「緑単ガルタ」や「鉄葉ストンピィ」と呼ばれるデッキがベースになっている。
《ラノワールのエルフ》からの2ターン目《鉄葉のチャンピオン》というブン回り、さらにパワーが高いクリーチャーを序盤から確保できることを活かして《不屈の神ロナス》や《原初の飢え、ガルタ》に早いターンから暴れてもらおう、という「力こそパワー」系のパワフルなビートダウンデッキで、多くの場合は《屑鉄場のたかり屋》のために黒が足されていた。これにさらに赤を足して《サルカンの封印破り》をブチ込んだのが「サルカン・グリーン」だ!
鉄葉、ロナスと封印破りの能力を誘発させるクリーチャーはもとより揃っている。これらを唱えただけで4点のダメージが飛ぶのは、実際に体験してみるとなかなかスゴイ。緑単は除去がなく、対戦相手の盤面に干渉する手段が乏しいのが弱点だったが、このエンチャントによりクリーチャーやプレインズウォーカーを除去することも可能になった。パワー12のガルタであれば、2つ目の能力も誘発させられる。対戦相手とその戦線に4点ダメージ、これで強引に道をこじ開けて殴る!
子どもの描いた夢のようなコンボだが、これが決まればゲームに勝てるレベルなのだから狙わない手はない! 《サルカンの封印破り》は複数枚並べることができ、そうなればたとえガルタたちが打ち消されようが本体に8点、12点ダメージとかふざけた数字をはじき出して勝利しちゃうのだ。この快感は一度味わっていただきたい。
パワー7以上のクリーチャーがガルタだけでは、封印破りのポテンシャルを最大限に発揮するのは難しい。そこで、このデッキでは《クルーグの災い魔、トラクソス》を採用している。
これなら4マナで対戦相手の盤面をちゃぶ台返しと、かなり現実的なコスト。パワーが高いのでロナスやガルタとも相性良し、《屑鉄場のたかり屋》《キランの真意号》とアーティファクトもそこそこあるので、アンタップもさせやすいときたもんだ。これに加えて《新緑の機械巨人》も採用されているので、トラクソスも封印破りも、バッチリ運用可能だ!安心してバンバンダメージを飛ばして大型クリーチャーで踏みつぶす快感に酔いしれてほしい。
ほぼ緑単のデッキなので、やや引きのムラが強く、上手くいかないことも少なくないデッキではある。サイドボードに採用された《造命師の動物記》や《ビビアン・リード》はその点をしっかりと補ってくれて、サイド後にはメインよりも滑らかに動けるデッキだな、なんて思ったね。なのでこれらをメインに採用する、というのもアリではないか?なんて考えているところだ。
MTG Arenaでカードを揃えたので、もうしばらくは、いろいろいじりつつ遊んでみようかな。何か良い案があれば教えてほしいね!
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