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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ジェスカイ石鍛冶(ヴィンテージ)
ヴィンテージは何でもありな環境だ。これを魔境とか魔界であると認識すると、遊びが許されないパワーカードによるガチガチなゲームばっかりに思われるかもしれないが、実際はそうではない。何でもあり=どんなカードにでもチャンスあり、自由に好きなカードを使える天国、と考えてみよう。一気にワクワクしてくるじゃないか。《Black Lotus》なんかの加護を受ければ、どんなカードだって光り輝けるってことだ。
ヴィンテージのイベントではよく見るヴィンテデッキとともに、好きなカードを詰め込んだ意欲的なリストが肩を並べて上位入賞していることがしばしばある。今日はレガシープレイヤーにも馴染みのあるカードが採用されたデッキを紹介しよう!
1 《島》 4 《Tundra》 2 《Volcanic Island》 1 《溢れかえる岸辺》 2 《汚染された三角州》 1 《沸騰する小湖》 2 《霧深い雨林》 1 《カラカス》 2 《不毛の大地》 1 《露天鉱床》 -土地(17)- 3 《封じ込める僧侶》 3 《瞬唱の魔道士》 3 《石鍛冶の神秘家》 2 《真の名の宿敵》 1 《僧院の導師》 -クリーチャー(12)- |
1 《Black Lotus》 1 《Mox Pearl》 1 《Mox Sapphire》 1 《Mox Ruby》 3 《定業》 3 《剣を鍬に》 2 《精神的つまづき》 1 《Ancestral Recall》 1 《渦まく知識》 1 《仕組まれた爆薬》 1 《ギタクシア派の調査》 1 《思案》 1 《Time Walk》 1 《世界のるつぼ》 4 《意志の力》 1 《宝船の巡航》 1 《火と氷の剣》 1 《殴打頭蓋》 2 《ダク・フェイデン》 2 《精神を刻む者、ジェイス》 1 《ドミナリアの英雄、テフェリー》 -呪文(31)- |
2 《翻弄する魔道士》 2 《狼狽の嵐》 2 《断片化》 2 《紅蓮破》 4 《安らかなる眠り》 1 《終末》 2 《力ずく》 -サイドボード(15)- |
《石鍛冶の神秘家》を攻めの主軸とした、「ジェスカイ石鍛冶」ヴィンテージバージョンだ!
2マナのクリーチャーで装備品をサーチし、2マナで戦場に出す……という動きは、ハイスピードなデッキの多いヴィンテージでは一見悠長に見えるかもしれない。でもLotusやMoxの力を借りれば決して遅くはないし、隙なく展開される《殴打頭蓋》はヴィンテージでも脅威になり得るのだ。
デッキの動きはシンプルなもの。石鍛冶を繰り出し、妨害を構えながら殴る。以上だ。打ち消しこそ《意志の力》《精神的つまづき》と少ないが、それらを《Ancestral Recall》ら制限も含む1マナドローでかき集め、要所に合わせていく。
同時に《瞬唱の魔道士》《封じ込める僧侶》という瞬速クリーチャーも構えて、ここぞという時に滑り込ませる。
《封じ込める僧侶》はヴィンテージにおける主要デッキである《ドルイドの誓い》デッキや、「ドレッジ」の《戦慄の復活》《イチョリッド》を機能不全に陥らせる。《修繕》に合わせることで《荒廃鋼の巨像》を出させないということもでき、多くの場面で実質打ち消し的な活躍をしながら、2/2として戦力にもなってくれる。瞬唱でドローや《剣を鍬に》なんかを使いまわしつつ、石鍛冶からの《殴打頭蓋》などで対戦相手にゲーム展開を好きにさせずに殴りきる、いわゆる「クロック・パーミッション」デッキだ。
石鍛冶からサーチする装備品は《殴打頭蓋》の他に《火と氷の剣》がある。
打点を高めつつ、カードを引いたりクリーチャーを除去できるスーパーカードだ。レガシーでお約束の1枚《梅澤の十手》よりもこちらが優先されているのは、クリーチャー同士の細かなぶつかり合いになることがそれほどないことや、ヴィンテージでは「プロテクション(青)」が有用であることなどが影響している。《真の名の宿敵》にこれらを装備させれば、どんなデッキとの殴り合いにも勝利することができるはず!
このデッキはプレインズウォーカーがたっぷり採用されているのも特徴だ。
《ダク・フェイデン》はヴィンテージ環境に転がりまくっているあらゆるアーティファクトへのアンチカードであり、《精神を刻む者、ジェイス》は有利な状況をひっくり返させない蓋の役目。《ドミナリアの英雄、テフェリー》も追加のジェイス的な存在である。スタンダード同様にこれでドローしながら土地をアンタップして行動回数を増やせるのが魅力だが、ヴィンテージの場合はこれを唱えるのに使った《不毛の大地》《露天鉱床》を起こして投げつけるというイヤ~な動きもできてしまう。一度はこれを決めて、ニヤニヤしたいもんだ。
赤を足したことでダク以外にも《力ずく》も採用でき、アーティファクト・デッキへの耐性が上がっているのも特徴だ。
狂暴性・速効性は抑え目ながらも、ヴィンテージのあらゆるデッキへ対処しつつ着実に勝利を目指す、という動きに惹かれるプレイヤーは少なくないだろう。レガシーで石鍛冶デッキをプレイしている人にもオススメだ。
エターナル・ウィークエンド・アジアまで、約1か月。ヴィンテージの激闘を見届けるのが、本当に心から待ち遠しい!
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