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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
緑単ガルタ(スタンダード)
『ドミナリア』発売前から話題のデッキがあった。「緑単ガルタ」だ。
前環境の時点でデッキは大体完成しており、巨大なクリーチャーで対戦相手を圧倒する爽快感・単純に見えて細かなテクニックが隠されている点などがとても楽しく、多くの愛好家がいた。
このデッキは『ドミナリア』のプレビュー段階から、次期環境では大幅なパワーアップを遂げるであろうと考えられていた。《ラノワールのエルフ》と《鉄葉のチャンピオン》がそのカギだ。
1ターン目に《ラノワールのエルフ》でマナ加速、2ターン目に《鉄葉のチャンピオン》で5/4!からの、3ターン目に《立て直しのケンラ》or《キランの真意号》で戦場のクリーチャーのパワー合計値を10にすると、なんと《原初の飢え、ガルタ》まで降臨させられる……驚異的な動き、いわゆる「ブン回り」が可能になった。
これは出来過ぎだとしても、2ターン目に5/4メリット能力持ちが出せるというだけでも十分に強い!とネット上で大いに話題に。こりゃ、緑単デッキは増えるな……誰もがそう考えた。
と同時に、ブン回りムーブで使うカード以外にどんなカードを採用するのか? また、コントロールデッキ相手に耐性がなさそうに見えるがどうなのか? という疑問が湧いたプレイヤーも少なくないはずだ。
で、迎えた発売週末の大規模トーナメント。StarCityGames.comのStandard Classicでは残念ながら上位16位に緑単デッキの姿はなかった。しかし日本で開催された「BIG MAGIC Open Vol.10」では上位16位に5名を送り出す勝ち組デッキとなった。
日米の結果の差はどういう理由によるものか、それを考察するにはちと時間がなかったので、ひとまず日本で流行りそうな最新の「緑単ガルタ」を見てみよう!
15 《森》 4 《花盛りの湿地》 4 《ハシェプのオアシス》 -土地(23)- 4 《ラノワールのエルフ》 1 《緑地帯の暴れ者》 4 《マーフォークの枝渡り》 4 《屑鉄場のたかり屋》 4 《鉄葉のチャンピオン》 3 《不屈の神ロナス》 1 《翡翠光のレインジャー》 1 《打ち壊すブロントドン》 4 《原初の飢え、ガルタ》 -クリーチャー(26)- |
4 《顕在的防御》 2 《自然の流儀》 4 《キランの真意号》 1 《生命の力、ニッサ》 -呪文(11)- |
3 《打ち壊すブロントドン》 2 《刻み角》 1 《貪る死肉あさり》 2 《歩行バリスタ》 1 《捕食》 1 《形成師の聖域》 2 《自然の流儀》 1 《押し潰す梢》 1 《造命師の動物記》 1 《生命の力、ニッサ》 -サイドボード(15)- |
たっぷりと採用された、マッシブなクリーチャー軍団!《鉄葉のチャンピオン》の登場により、ガルタをプレイするための助けとなっていた《ロナスの碑》は不要になったようだ。この空いたスロットに、黒を足して《屑鉄場のたかり屋》を採用しているリストが多い。
《燻蒸》などを用いるコントロールデッキ相手に強く、《キランの真意号》に単体で搭乗することができるサイズが頼もしい。緑単と言いつつ実際はタッチ黒、というリストをこれからは多く見ることになりそうだ。
デッキの動きは至極簡単。《ラノワールのエルフ》から入ることができれば最高だが、そうでなくともマナ効率に優れたクリーチャーたちを多く採用しているので、これらを順にプレイして殴る。以上! 純粋な戦略に特化したからこその破壊力で、ゴリゴリと対戦相手のライフを削っていこう。
ビートダウンには攻撃を通すための除去がつきものだが、このデッキではクリーチャーのサイズ勝負でそもそも負けることが少ないため、それらは採用されていないことが多い。このリストでは最低限の枚数、除去となるカード《自然の流儀》を採用。
これはクリーチャーに警戒とトランプルも与えるため、チャンピオンや《不屈の神ロナス》の攻撃をより通しやすくなる。
大型とはいえ、除去呪文には弱いクリーチャーたち。対戦相手の除去は《顕在的防御》で弾いてしまいたい。
最大効率のクリーチャー展開をしつつも、1マナ残してこの呪文を構えることも意識しよう。あるいは、手札になくともそのように立ち回ることで対戦相手に警戒させて自由な行動をとりづらくさせることも大事。緑単のデッキの強みは、このカードにあると言っても決して過言ではない。
このデッキは環境初期なのもあって、まだまだリストが定まりきっていない。キーとなるもの以外のクリーチャーの採用には、各々の好みが大きく反映されている。《翡翠光のレインジャー》4枚だったり、0枚だったり……なので、とにかく試してみて自分に合ったものを見定めるのが現時点では大事なことじゃないかな。固定パーツと言えるのは、
くらいか。後の部分は自由って、嬉しいね! 気になるアイツやコイツを、巨獣ガルタのお供に呼んでみよう!
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