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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

王神、ニコル・ボーラス!(ブロール)

岩SHOW

 『ドミナリア』の発売によりにぎわう街かどよりお届けします。新たなパック、カードを手にして、マジックプレイヤーたちの表情も喜びに満ちたものになっております。ご覧ください、カードショップの賑わいを……

 って、あれちょっと賑わいすぎじゃないか? ていうか……喧嘩だ喧嘩、大乱闘!! 止めなくて良いんですか店員さん!! え、ブロール?《殴り合い》(Brawl)ってことは見たらわかりますよ! 4人でひどいことになってるじゃないですか!……新しいカジュアルフォーマットの「ブロール(Brawl)」……ってことは彼らは楽しんでいるってことですね、こりゃ失礼!

 それでは早速、新カードを取り込んだデッキを使っているプレイヤーにインタビューしちゃいましょう! ちょうどこちらの卓で勝者が決まったようですよ……って3人とも燃え尽きちゃってどうしたの? え、「王神」……!? あっ……

サンプルデッキ:「王神、ニコル・ボーラス」
ブロール (『カラデシュ』~『ドミナリア』)[MO] [ARENA]
1 《王神、ニコル・ボーラス
-統率者(1)-

3 《
3 《
3 《
1 《異臭の池
1 《水没した地下墓地
1 《尖塔断の運河
1 《硫黄の滝
1 《泥濘の峡谷
1 《高地の湖
1 《竜髑髏の山頂
1 《霊気拠点
1 《産業の塔
1 《イプヌの細流
1 《天才の記念像
1 《イフニルの死界
1 《永遠衆の墓所
1 《屍肉あさりの地
1 《廃墟の地
1 《進化する未開地
-土地(25)-

1 《豪華の王、ゴンティ
1 《人質取り
1 《スカラベの神
1 《蠍の神
1 《奔流の機械巨人
-クリーチャー(5)-
1 《致命的な一押し
1 《削剥
1 《喪心
1 《否認
1 《アズカンタの探索
1 《バントゥ最後の算段
1 《不許可
1 《大災厄
1 《黄金の死
1 《至高の意志
1 《焼けつく双陽
1 《ヴォーナの飢え
1 《天才の片鱗
1 《氷の干渉器
1 《前知の場
1 《意趣返し
1 《ヴラスカの侮辱
1 《ヤヘンニの巧技
1 《闇の暗示
1 《破滅の刻
1 《富の享楽
1 《最古再誕
1 《ミラーリ予想
1 《ボーラスの手中
1 《絶滅の星
1 《不帰 // 回帰
1 《暗記 // 記憶
1 《耕作者の荷馬車
1 《炎鎖のアングラス
-呪文(29)-

 というわけで、他の3人の統率者を打ちのめして見事勝利された《王神、ニコル・ボーラス》さんのデッキを拝見させていただきましょう……ど、どうぞよろしくお願いしますねハハハ……

 まずは「ブロール(Brawl)」とは何か、ご説明させていただきましょう! このフォーマットは統率者戦の派生形のひとつで、簡単に言ってしまうとスタンダード統率者戦。統率者戦と同じく4人前後の多人数戦を行います。各プレイヤーは統率者として、伝説のクリーチャーを選びます。これは通常の統率者戦と同じですが、ブロールの場合はプレインズウォーカーも統率者に指定が可能なのです!なので、《王神、ニコル・ボーラス》のような強くてかっこよくて最高な……あぁ睨まないでください、とにかくあなたが大好きな背景世界の人物を主軸としたデッキを作ることができます!

 ハイランダーと呼ばれる、「基本土地以外はデッキに1枚制限」というルールの下でデッキを構築することになりますが、ブロールでは通常の統率者戦と違って、デッキの枚数は統率者を含めて60枚ジャスト! そして、用いることができるカードは現行スタンダードのもののみとなります。スタンダードで禁止されているカードはブロールでも使用不可能ですので、そこだけ気を付けて。初期ライフが30だったり統率者によるダメージで敗北するルールがなかったりと……まあ詳しくはコチラをご覧ください!

 で、本日はそのブロール・ルールで組まれた、《王神、ニコル・ボーラス》デッキをベースに『ドミナリア』の新カードを追加したサンプルリストをご紹介させていただきます。

 このデッキの狙いは「マス・デストラクション/大量破壊」!! ブロールではお互いにクリーチャーを展開して殴り合う展開になることかと思われますが、このデッキはそうやって対戦相手が並べたクリーチャーを潰していくのです! そう、世界の敵となってでも……何せ背景世界のラスボスですからね、三人寄れば文殊の知恵とは弱者の台詞、三本の矢まとめてへし折ろうぞ!くらいの気持ちで邪悪の限りを尽くしていただきたい……すいません言いすぎました急に立ち上がらないでください大きくて怖いから。

 要するに、自分は極力クリーチャーを用いないコントロール・デッキであります。戦場の脅威を排除し、秩序をもたらすのがあなたの役目です。時にその悪行は他のプレイヤーの怒りを買うでしょう。しかしあなたのおかげで命拾いするプレイヤーだっているはずです。彼らを味方につけ、時に裏切り……これぞ統率者フォーマットの醍醐味ですね。

 統率者戦はカードプールが広く、計100枚のカードが必要と新規参入者にとってハードルがとても高いものになっていました。この統率者戦ならではの駆け引きをより多くの人に楽しんでほしい……そんな思いが込められて新しく制定されたのがこのブロールです。ひとりでも多くの人に楽しんでもらえたら嬉しいですね。3人の対戦相手が何をしても塵のように吹き飛ばされてうめく姿を……ぜひ《王神、ニコル・ボーラス》で楽しんで!

 除去を唱え続けていてはいずれ手は尽きてしまいます。なので、新カードから《ミラーリ予想》《前知の場》を採用してみました。

 せっかくですからね、新しいカードの使用感は試してみたいところ。これらでアドバンテージを取って盤面をコントロールしきったら、《王神、ニコル・ボーラス》を統率領域からプレイして、暴虐の限りを尽くしてやりましょう。

 統率者戦では3人のクリーチャーから狙われることもあって、プレインズウォーカーは他のフォーマットよりも脆いものなのですが……このデッキの除去能力ならどうにかなりそうですし、もし破壊されてしまっても統率領域に戻さずにそのまま墓地に置いて、《闇の暗示》で回収したり《最古再誕》で背景世界のようにボーラスを蘇らせることもできます!

 このプレインズウォーカーの圧倒的なパワーで、ゲームエンドを狙いましょう。彼に仕える《スカラベの神》などもあなたに勝利をもたらしてくれることでしょうね。

 また、大量に除去を行えるデッキなので《富の享楽》で勝利することだってできちゃうのです。先ほどのゲームもお宝がたくさん戦場に出ていたようですね、1つくらい分けてほしいなぁなんて……ハハ。

 他にも『ドミナリア』にはたくさんの統率者候補である伝説の存在が収録され、あなたがブロールの喧嘩場に立つことを待っているのです! どのカードも魅力的で、目移りしちゃいますね! 《墓場波、ムルドローサ》とか《永遠の大魔道師、ジョダー》とか、面白そうなカードがいっぱいで……え、我以外の統率者の話はするなって? いやいやボーラスさん、そう堅いこと言わずに……ほら、彼女も面白いデッキ作れそうじゃないですか?

 あ、しまった、梅澤家の話だけはダメだった……

(このレポーターらしきゾンビが永遠衆の中にいるという噂が囁かれているが、真相は定かではない)

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