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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ディミーア・コロッサス(スタンダード)

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ディミーア・コロッサス(スタンダード)

by 岩SHOW

 皆、前環境では「ティムール・コロッサス」を試してくれたかな? わざわざ好きな映画のキャッチコピーまで引用してデッキの持つワクワク感を伝えようと心を込めて紹介させていただいたのだが......誰かに届いていたらいいな。

 前環境では同じティムール(青赤緑)カラーのデッキであれば《霊気池の驚異》が最強であり、このデッキは結果でも上回ることは出来なかったが......コロッサスこと《金属製の巨像》連打というブン周りの喜びという面では勝るとも劣らないものだったと信じている。

 今日のスタンダードでその「ティムール・マーベル」は、《約束された終末、エムラクール》禁止によるパワーダウンを経て、それでもなお環境における有力デッキの1つとして根強い支持を得ている。コロッサスは? 残念ながら、ティームカラーでの活躍は今のところ観測されていない......が、がっかりするの早い。ティムールカラーでないコロッサスなら、先日存在感を示したぞ。Magic OnlineのStandard Champsという参加者198名のトーナメントにて、TOP8に巨像の姿が。俺達の新型機「ディミーア・コロッサス」出撃ッッ!

Mad-Ramon - 「ディミーア・コロッサス」
Magic Online Standard Champs 7位 / スタンダード (2017年3月5日)[MO] [ARENA]
4 《
4 《
4 《霊気拠点
4 《産業の塔
4 《ウギンの聖域
2 《発明博覧会
1 《海門の残骸

-土地(23)-

3 《鋳造所の検査官
2 《老いたる深海鬼
4 《金属製の巨像
1 《歩行バリスタ

-クリーチャー(10)-
4 《致命的な一押し
4 《金属紡績工の組細工
4 《予言のプリズム
3 《バラルの巧技
2 《歪める嘆き
4 《面晶体の記録庫
4 《耕作者の荷馬車
2 《領事の旗艦、スカイソブリン

-呪文(27)-
3 《金線の使い魔
1 《発火器具
2 《否認
1 《歩行バリスタ
4 《金属の叱責
2 《ヤヘンニの巧技
2 《橋上の戦い

-サイドボード(15)-

 ディミーアということでデッキカラーは青黒。やはりコロッサスをやる上では青は外せない。このデッキはアーティファクトを複数展開し、コストが軽減された《金属製の巨像》を早いターンに叩き付けて盤面を制圧しようというデッキだ。

 コロッサスは10/10と巨躯を誇るが、回避能力の類が一切ないのでそれ単体で戦場を制圧するのは難しい。そこで《ウギンの聖域》を用いて2枚目、3枚目をサーチして連打するのが定番。そしてそれだけでは飽き足らず、聖域の能力で《老いたる深海鬼》もサーチして対戦相手のガードをこじ開けるという勝利の方程式を有している。深海鬼のために、デッキには青は必須というわけだ。

 余談だが、《ウギンの聖域》からサーチする用に《歩行バリスタ》が1枚採用されている。「コピーキャット」相手に持ってきて盤石だ。

 青が採用されることで、自然と青いクリーチャー《光り物集めの鶴》もデッキに入ってくるものである。アーティファクトを探してくる能力はコロッサスとの相性も良い......カードなのだが、このデッキでは意外にも不採用。これには驚いた。無茶苦茶便利なカードで2枚以上は採用確定の枠かと思っていたのだが、それ自体が固定観念だったのかもしれない(僕は好きすぎて4枚採用していた)。

 ではその空いた枠には何が入ってのか?これが青をやるもう1つの理由たり得る1枚、《バラルの巧技》だ。

 パーマネントを3枚バウンスし、手札の4マナ以下の呪文を唱える...このカードはコロッサスの道をこじ開ける追加の深海鬼として使えるのはもちろん、自衛もできるのがポイント。

 コロッサスデッキがこれまで抱えていた難点は、何らかの自衛カード(クリーチャー除去など)を用いるとアーティファクトの展開が遅れる=コロッサス到来が遅れる、逆にアーティファクトの展開を優先するとコロッサス発進までいっても相手の盤面も展開し尽されていて逆転できない、というジレンマであった。

 《バラルの巧技》はこの両方を解決する。パーマネントを3個取り除いたうえで《面晶体の記録庫》を展開できるのである!この記録庫は《金属製の巨像》のコスト6マナ分にあたるため、何よりも優先して戦場に出したい1枚。うまくいけば対戦相手の戦場を更地にした上でコロッサス複数展開なんてドリーミングな状況を作り出せるかもしれない。さすがは領事府の遵法長、ディレン・バラルの力だ。こいつ悪人だけども余裕があってカッコイイんだよなぁ。

 黒も採用することで、コロッサスデッキ定番の《金属紡績工の組細工》の起動型能力を苦も無く扱える。そして、1マナの超安定除去カード《致命的な一押し》も使用可能。色マナトラブルも可能な限り緩和されて、良い感じ。

 ただ、このデッキの最も強いカードである《ウギンの聖域》には自力でアクセスせねばならなくなった。ここだけは気になる点である。いっそのこと、《森の占術》のためだけに緑を足して「スゥルタイ・コロッサス」にカスタマイズしてみても良いかも?

岩SHOW - 「スゥルタイ・コロッサス」
スタンダード[MO] [ARENA]
3 《
2 《
4 《植物の聖域
2 《花盛りの湿地
4 《霊気拠点
4 《産業の塔
4 《ウギンの聖域

-土地(23)-

2 《鋳造所の検査官
2 《老いたる深海鬼
4 《金属製の巨像
1 《歩行バリスタ

-クリーチャー(9)-
4 《致命的な一押し
4 《金属紡績工の組細工
4 《予言のプリズム
3 《森の占術
3 《バラルの巧技
4 《面晶体の記録庫
4 《耕作者の荷馬車
2 《領事の旗艦、スカイソブリン

-呪文(28)-
2 《不屈の追跡者
2 《否認
1 《歩行バリスタ
3 《金属の叱責
2 《ヤヘンニの巧技
2 《橋上の戦い
2 《策謀家テゼレット

-サイドボード(14)-

 悪くなさそう......じゃないかな? 使ってぼろ負けした苦情は受け付けておりません!

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