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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ウーズ・コンボ(エクステンデッド)
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ウーズ・コンボ(エクステンデッド)
by 岩SHOW
いつだってコンボデッキというやつは面白い。マジックプレイヤーにとって、適度に複雑で決まりそうで決まりにくい、決めれば勝てる破壊力を持っているコンボデッキというものは、最高のおもちゃとなる。気が付けば一人回しを初めて1時間、いい加減寝なきゃまずいな......なんて経験、皆もあるのでは?
最近のコンボデッキは比較的シンプルなものが多くなっているので、かつてのようにのめり込むほど一人回しをするなんて機会も薄れつつあるかもしれない。ここはいっちょ、ストレージで眠っているカードを引っ張り出してきて過去活躍したコンボデッキを組んでみるのも良いんじゃないかな。今週末の暇つぶしにはコイツで決まりだ!
4 《沼》 2 《森》 1 《つぶやき林》 4 《新緑の地下墓地》 1 《霧深い雨林》 4 《光り葉の宮殿》 4 《黄昏のぬかるみ》 2 《地盤の際》 -土地(22)- 4 《極楽鳥》 4 《献身のドルイド》 4 《獣相のシャーマン》 1 《血儀式の発動者》 1 《羽軸トゲ》 4 《壊死のウーズ》 1 《溶鉄の尾のマスティコア》 3 《酸のスライム》 1 《叫び大口》 1 《茨異種》 1 《つまみ食い貯め》 1 《不気味な戯れ児》 -クリーチャー(26)- |
4 《思考囲い》 4 《暴走の先導》 4 《緑の太陽の頂点》 -呪文(12)- |
2 《台所の嫌がらせ屋》 1 《雲打ち》 4 《自然の要求》 3 《強迫》 3 《喉首狙い》 2 《記憶殺し》 -サイドボード(15)- |
「ウーズ・コンボ」である。キーカードは《壊死のウーズ》。すべての墓地のすべてのクリーチャーの起動型能力を得るという、唯一無二の能力を持った面白いクリーチャーだ。4マナ4/3というスペックはさして重要ではなく、墓地に複数の起動型能力持ちを落としてそれらの能力を組み合わせて無茶苦茶してやろう、というコンセプトでデッキが組まれている。
起動型能力をどう組み合わせて勝利するのか。これが実に面白い。キーになるのは《献身のドルイド》。このエルフは2つの起動型能力を持っている。{G}を生み出す能力と、これに-1/-1カウンターを1つ置いてアンタップする能力だ。
これを使って、マナを生み出してアンタップ。置かれた-1/-1カウンターを......
ルートA:《羽軸トゲ》
{G}を支払って置かれたカウンターを生み出した取り除くことで、+3/+3修整を得る。これを延々繰り返すことでパワーをどこまでも上昇させることができるので、十分に育ったウーズでパンチして勝利! 手っ取り早さがウリのコンボだ。出してすぐに殴れないから微妙だと思ったそこの君!そもそもマナを生み出すタップ能力を使えているということは《茨異種》により速攻を得ているから、すぐさまコンボを決めて突撃することができるので問題ないぞ!
ルートB:《つまみ食い貯め》
置かれたカウンターを取り除くことで好きな色マナを生み出すことができる。タップ、アンタップ、カウンター食う、という動作を延々繰り返して、欲しいだけのマナを得ることができる。こうして得た無限の魔力で、《血儀式の発動者》の能力を起動しまくって対戦相手のライフを吸いつくして勝利。攻撃に行けない状況でも勝利できるので、こちらの方が手堅い勝ち手段であると言える。
また、勝利に繋がるコンボではないが、-1/-1カウンターを《不気味な戯れ児》の能力でばらまきまくって対戦相手の戦場を完全に崩壊させることもできる。採用するカードによってさまざまな動きが可能になるのがこのデッキの強みだ。
さて、ここまで述べてきた各種クリーチャーカードを墓地に置く手段は何なのか。それが《獣相のシャーマン》だ。
2ターン目に戦場に出すことが出来るこのクリーチャーは、《適者生存》と同じく手札からクリーチャーを捨ててライブラリーからクリーチャーを探してくることができる。この能力を使ってコンボパーツを順々に墓地に埋めていき、《極楽鳥》を出してマナ基盤を整えたりしながらウーズが出たら勝ち!の状態を目指して盤面及び墓地作りをしていくのである。これ自身が除去されてしまっても、ウーズが墓地にいるシャーマンの能力を引き継いで自分でコンボパーツを探してくる、なんて動きも出来るのは好いたらしい。
他にサーチといえば《緑の太陽の頂点》と《暴走の先導》もそうで、前者はもっぱら《獣相のシャーマン》をサーチし、状況によっては《酸のスライム》をサーチして危険なパーマネントに対処する万能呪文。後者は手札を膨れ上がらせて、上限オーバーした手札のカードを無理やり墓地に置くことでコンボ達成、という荒業も取れる。このデッキではその要素は薄目だが、これらの呪文で戦闘向きのクリーチャーをサーチしてきてビートダウンを狙うこともできるだろう。2011年のエクステンデッドという少し前のデッキであるため、それ以降に出たカードで強化してやれる部分は多そうだ。
一時期はレガシーでも活躍していた「ウーズ・コンボ」。現代のカードプールであれば当時は思いもしなかった新しい勝ち方が狙えるかも? 皆の挑戦を待つ! 5ターン以内に決める! 次は4ターン!とか目標を立てて一人回しすると楽しいよ!
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