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戦略記事

市川ユウキの「プロツアー参戦記」

第31回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権 前編

市川 ユウキ


 こんにちは!市川(@serra2020)です!

 今回は世界選手権に向けての調整記、大会レポートを綴っていこうと思います。

 前編では、12月5日から7日までに行われた 「第31回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権」に向けての調整記をお送りします。よろしくお願いします。
 

0.世界選手権出場方法アレコレ

 世界選手権に招待される方法は複数あります。

今年のプロツアー、昨年の世界選手権のいずれかでトップ8に入っていること
 

 これは非常にわかりやすい条件ですね。日本人ではプロツアー『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』で優勝した行弘選手や、昨年の世界選手権でトップ8入賞を果たした井川選手などが該当します。

年間AMPの合計で上位に入ること

 AMP(Adjusted Match Points)という、プロツアーの成績によって決まる累積ポイントを獲得することによって招待されます。

 

 日本人では、プロツアー『久遠の終端』で「勝てばトップ8」というバブルマッチを3連続で戦い、惜しくも敗れた中村選手を筆頭に、安定感抜群の八十岡選手、森山選手などがこちらの項目で招待されています。

各地域の地域チャンピオンシップで該当する上位に入賞すること

 これもテーブルトップのイベントでの上位入賞による招待の一つです。地域チャンピオンシップはプロツアーの予選的な側面が強いイベントですが、一気に世界選手権に出場資格を得ることも出来ます。

 

 日韓の地域チャンピオンシップでは優勝および準優勝者が世界選手権の権利を獲得できます。今回も参加予定の小笠原選手は地域チャンピオンシップのトップ2での世界選手権出場がなんと2回目、す、すごい。

アリーナ・チャンピオンシップでトップ2フィニッシュすること

 この辺からテーブルトップのイベントから外れた選出になります。厳しいアリーナ予選をくぐり抜けた参加者から、日韓地域チャンピオンシップと同じくトップ2で世界選手権に招待されます。

 

 アリーナ・チャンピオンシップ 7にて見事優勝した佐藤啓輔選手がこれに該当します。

Magic Online Showcaseでトップ2フィニッシュすること

 アリーナ・チャンピオンシップと系統としては同じですが、プラットフォームが異なります。また本戦自体も僅か8名のみの参加と、門戸がかなり狭いです。

 

 私はまさにこれに該当します。今まで世界選手権に招待された条件はプロツアーでトップ8に入ったりですとか、前述したAMP上位だったりでしたので、なにやら一足飛びのような形での招待に、若干戸惑いつつも、もらえるものはもらっておくことにしましょう。
 

1.調整メンバー

 

 今回も「Team Cosmos Heavy Play」のメンバーと練習することに。殆どのメンバーが前回のプロツアー『久遠の終端』も参加していて、前回が初参加だった自分としては気心も知れたのでやりやすそうです。

 

 前回のプロツアーで奮わず、惜しくも世界選手権に出場叶わなかった我らがボス、アンソニー・リー/Anthony Leeですが、なんとテストハウスに参加していました。

 事前のミーティングではそこまで言及していなかったので行くまで半信半疑だったのですが、凄まじいリーダーシップと献身性に、ほとほと感服しました。

 今回は世界選手権中に各チームの紹介があって、そこでも出演していましたね。
 

2.スタンダード

 

 11月10日の禁止改訂で激変。《迷える黒魔道士、ビビ》《プロフトの映像記憶》《叫ぶ宿敵》の3枚が禁止に。《迷える黒魔道士、ビビ》《プロフトの映像記憶》の2枚は妥当かつ本質を捉えていると感じましたが、《叫ぶ宿敵》については個人的にはかなり意外でした。

ディミーア・ミッドレンジ
O_danielakos - 「ディミーア・ミッドレンジ」
Magic Online Standard Challenge 32 トップ4 / スタンダード (2025年11月15日)[MO] [ARENA]
1 《噴水港
4 《グルームレイクの境界
4 《
2 《マルチバースへの通り道
2 《不穏な浅瀬
2 《魂石の聖域
1 《始まりの町
5 《
4 《湿った墓
-土地(25)-

2 《暗黒騎士、セシル
4 《大洞窟のコウモリ
4 《永劫の好奇心
4 《フラッドピットの溺れさせ
4 《遠眼鏡のセイレーン
3 《ティシャーナの潮縛り
-クリーチャー(21)-
2 《苦々しい勝利
1 《本質の散乱
2 《フェイ花のいたずら
3 《悪夢滅ぼし、魁渡
1 《長い別れ
1 《幻影の干渉
2 《保安官を撃て
1 《突き刺し
1 《悲劇の軌跡
-呪文(14)-
1 《無効
2 《強迫
1 《フェイ花のいたずら
1 《悪夢滅ぼし、魁渡
1 《下水王、駆け抜け侯
2 《否認
1 《カルシの帰還者
1 《呪文貫き
2 《突き刺し
2 《戦略的裏切り
1 《ティシャーナの潮縛り
-サイドボード(15)-
mtggoldfish より引用)
 


 様々な禁止改訂をくぐり抜けて、いよいよディミーア・ミッドレンジがトップに!と思いきやチーム内の評価は低かったです。

 

 禁止カード自体はないものの、セットのローテーションによって失ったものが大きい印象。特に《悲劇の軌跡》と《切り崩し》の差分は大きく、ここでのカードパワーの低さから遅れを取りやすいです。

 

 また、自分が押しているときに強いが、劣勢時に弱いカードが多いです。これは現在のスタンダードデッキで多く見られる傾向ではありますが、ディミーア・ミッドレンジはデッキのマナカーブが他のそれらのデッキより1マナ程度高いので、そのデメリットが顕著に出やすくなってしまっています。

シミック・ウロボロイド
森山 真秀 - 「シミック・ウロボロイド」
ジャパンスタンダードカップ:『アバター 伝説の少年アン』トップ8 / スタンダード (2025年11月23日)[MO] [ARENA]
4 《植物の聖域
4 《ウィローラッシュの境界
1 《眠らずの蔓茎
5 《
4 《繁殖池
4 《マルチバースへの通り道
-土地(22)-

2 《マネドリ
2 《群青の獣縛り
4 《天才遺伝学者、ジャッカル
4 《ラノワールのエルフ
4 《アナグマモグラの仔
4 《遺伝子送粉機
4 《脚当ての補充兵
2 《猛打者、タイヴァー
4 《ウロボロイド
-クリーチャー(30)-
2 《排撃の変異
4 《亭主の才能
2 《自然の律動
-呪文(8)-
1 《再利用の賢者
1 《排撃の変異
4 《倦怠の宝珠
2 《ティシャーナの潮縛り
1 《ルクサの体現、サブ=スネン
2 《声も出せない
2 《スパイダーセンス
2 《魂標ランタン
-サイドボード(15)-
melee.gg より引用)
 
 

 スタンダードを飛び越えて、モダンやレガシーでも注目を浴びている《アナグマモグラの仔》。スタンダードでも例外ではなく、前環境終盤に出てきたシミック・ウロボロイドを純粋強化。

 

 《ラノワールのエルフ》や《遺伝子送粉機》などのマナクリーチャーが自然に入っているこのデッキは《アナグマモグラの仔》のバリューは高く、爆発的なマナから早期の《ウロボロイド》や《天才遺伝学者、ジャッカル》を絡めた複数展開など、生半可なデッキを吹き飛ばすデッキパワーがあります。

バント気の技
金川俊哉 - 「バント気の技」
ジャパンスタンダードカップ:『アバター 伝説の少年アン』 トップ8 / スタンダード (2025年11月23日)[MO] [ARENA]
4 《始まりの町
2 《フラッドファームの境界
4 《繁殖池
4 《マルチバースへの通り道
4 《ハッシュウッドの境界
1 《平地
2 《植物の聖域
-土地(21)-

1 《孔蹄のビヒモス
4 《素早き救済者、アン
4 《ラノワールのエルフ
4 《アナグマモグラの仔
4 《遺伝子送粉機
4 《岐路に立つアン
4 《木苺の使い魔
4 《灰毛の天才、オーロック博士
1 《量子の謎かけ屋
4 《不動の守護者、アッパ
-クリーチャー(34)-
3 《自然の律動
2 《気のベンダーの位に至る
-呪文(5)-
1 《嵐の目、ウギン
1 《聖戦士の奇襲兵
2 《縫い目破り
2 《ティシャーナの潮縛り
2 《群青の獣縛り
1 《鋭い目の管理者
1 《エイヴンの阻む者
2 《天井に隠れろ
2 《アバターの怒り
1 《腹黒茸
-サイドボード(15)-
melee.gg より引用)
 

 もう一つ出てきた《アナグマモグラの仔》デッキがバント気の技コンボ。

 

 《灰毛の天才、オーロック博士》をコントロールしていると、気の技で追放したカードのプレイ時のコストが軽減されて0マナになります。

回転

 

 《素早き救済者、アン》を《不動の守護者、アッパ》で追放して、0マナでキャスト。《素早き救済者、アン》の効果で《不動の守護者、アッパ》を追放するとこれでループが発生します。まずこれで《不動の守護者、アッパ》の効果で無限トークン。

回転

回転

 

 そこに《岐路に立つアン》がいれば《不動の守護者、アッパ》で併せて追放してキャストしてを繰り返してデッキ内の4マナ以下のクリーチャーを全て場に出すことが出来ますし、《素早き救済者、アン》がもう1枚あれば相手のクリーチャーを全て気の技で追放して、《素早き救済者、アン》を連打できる状態でターンを返せます。

 一見《素早き救済者、アン》は伝説のクリーチャーなので2枚引いても共存できないように見えますが、《不動の守護者、アッパ》で出てくるトークンをタップすれば水の技で変身出来るので、第1面と第2面で実は共存できます。

 このデッキのインパクトは凄まじく、似たようなコアパーツを有しているシミック・ウロボロイドは、バント気の技コンボに干渉する手段に乏しく、またスピード勝負で分が悪いため《アナグマモグラの仔》ミラーで不利だという結論に。

ジェスカイ・コントロール
井川 良彦 - 「ジェスカイ・コントロール」
ジャパンスタンダードカップ:『アバター 伝説の少年アン』 第13位 / スタンダード (2025年11月23日)[MO] [ARENA]
1 《優雅な談話室
2 《轟音の滝
1 《湧霧の村
3 《フラッドファームの境界
1 《
1 《
1 《マルチバースへの通り道
4 《行き届いた書庫
4 《聖なる鋳造所
1 《平地
4 《リバーパイアーの境界
3 《サンビロウの境界
-土地(26)-

3 《道の体現者、シィコ
3 《マラング川の執政
-クリーチャー(6)-
2 《払拭の吐息
1 《お別れの突風
1 《三歩先
2 《ジェスカイの啓示
1 《溶鉄の吐息
4 《失せろ
1 《星間航路の助言
3 《審判の日
1 《喝破
2 《道の再発見
4 《稲妻のらせん
4 《食糧補充
1 《焦熱の竜火
1 《炎魔法
-呪文(28)-
1 《本質の散乱
1 《悪魔祓い
2 《クチルの側衛
2 《抹消する稲妻
3 《ミストムーアの大主
2 《紅蓮地獄
1 《否認
3 《勝利の楽士
-サイドボード(15)-
melee.gg より引用)
 
 

 壊滅的なマナベースだったジェスカイ・コントロールですが、『久遠の終端』で《聖なる鋳造所》が加入したことによって大幅改善。

 このデッキは《アナグマモグラの仔》デッキ2つに滅法強く、環境がクリーチャーベースに寄って来ていた為メタゲーム上のポジションが良くなってきているなという印象。

 チーム内でもコントロールスキーなプレイヤーは熱心に調整していて、実際テストハウスに持ち込まれる程度には有力デッキでした。

 しかしチーム内での評価は低め。曰くデッキパワーはそこそこで高くはない。それでいて世界選手権という高レベルなフィールドでは相手がミスし辛く、受け身なデッキは評価が落ちるという感想に。

ティムール・カワウソ
市川ユウキ - 「ティムール・カワウソ」[MO] [ARENA]
4 《始まりの町
4 《植物の聖域
4 《繁殖池
2 《踏み鳴らされる地
2 《
1 《
2 《
-土地(19)-

4 《嵐追いの才能
4 《稲妻罠の教練者
3 《渓間の洪水呼び
4 《アナグマモグラの仔
-クリーチャー(15)-
4 《ブーメランの基礎
2 《咆哮する焼炉 // 蒸気サウナ
4 《塔の点火
4 《薮打ち
2 《花粉の分析
4 《永劫の活力
2 《トーテンタンズの歌
4 《食糧補充
-呪文(26)-
2 《轟く機知、ラル
2 《炎魔法
1 《漁る軟泥
1 《逆棘芽の農家
1 《量子の謎かけ屋
2 《今のうちに出よう
1 《腹黒茸
3 《介入感知
2 《咆哮する焼炉 // 蒸気サウナ
-サイドボード(15)-

 一方で、私はティムール・カワウソにかなり惹かれていました。ティムール・カワウソは《渓間の洪水呼び》と《永劫の活力》で《トーテンタンズの歌》などで出た複数のクリーチャーをマナクリーチャーとして運用して、《食糧補充》などで呪文を連鎖させて、大ダメージを与えるデッキです。

 

 このデッキは《この町は狭すぎる》の禁止後に姿を消していましたが、《ブーメランの基礎》の登場によって復活しました。

 前述した《渓間の洪水呼び》、《永劫の活力》の場で《嵐追いの才能》で《ブーメランの基礎》を回収して使い回せば場にいるクリーチャーの枚数次第でループするので任意の枚数《ブーメランの基礎》のドローが可能で、その分場のクリーチャーがパンプアップするので、2枚目の《渓間の洪水呼び》や《トーテンタンズの歌》にアクセスして概ねそのターンに勝利します。

 

 またここでも《アナグマモグラの仔》が活躍。《永劫の活力》でマナクリーチャー化したクリーチャーから出るマナも《アナグマモグラの仔》で当然増えるので、爆発的なマナブーストが可能です。

 ランクマッチでの成績もかなり良く、テストハウスでの練習で問題がなければ使っても良いなと考えていましたが……結果は断念。

回転

 

 まずは仮想的であるバント気の技に不利だったこと。同じ《アナグマモグラの仔》デッキではありますが、相手は《ラノワールのエルフ》などの1ドロップからマナ加速をスタートするのに対しこちらはマナ加速ミラーではあまり盤面に影響を与えない《嵐追いの才能》や1ターン目に打てるかかなり怪しい《塔の点火》と心もとない。

 

 また、ランクマッチで増えていたイゼットデッキ各種に不利だったこと。イゼット講義デッキは《爆裂の技》が本当に厳しく、《永劫の活力》が綺麗に対処されてしまいます。

 

 イゼット・ルーティングには《塔の点火》で同じく《渓間の洪水呼び》、《永劫の活力》が効率よく対処されますし、《精神の決闘者》などの飛行クロックもライフレースを先行される要因でしょう。

 このマッチアップは根幹とする《嵐追いの才能》、《塔の点火》、《ブーメランの基礎》などの部分は同じではありますが、一方ティムール側の緑色の要素が弱く、遅れを取りやすい印象でした。

 

 また、今の話に起因していますが、《始まりの町》でマナベースが若干良くなったとは言え3色で土地の枚数が比較的少ないデッキなので、安定性に難があります。

 マナベースを《薮打ち》や《花粉の分析》に頼っている関係から初手が緑マナはないけど《薮打ち》がある、みたいなことも多々あり、よほどの動機がないとこのデッキを選ぶことは難しいなというのが客観的な意見でした。
 

3.使用デッキ

Javier Dominguez - 「バント気の技」
第31回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権 / スタンダード(2025年12月5~7日)[MO] [ARENA]
2 《植物の聖域
4 《繁殖池
4 《フラッドファームの境界
4 《ハッシュウッドの境界
4 《マルチバースへの通り道
4 《始まりの町
-土地(22)-

3 《岐路に立つアン
4 《素早き救済者、アン
4 《不動の守護者、アッパ
1 《エイヴンの阻む者
4 《アナグマモグラの仔
4 《木苺の使い魔
4 《灰毛の天才、オーロック博士
3 《遺伝子送粉機
4 《ラノワールのエルフ
-クリーチャー(31)-
3 《自然の律動
3 《縫い目破り
1 《冬夜の物語
-呪文(7)-
1 《忌まわしき眼魔
1 《アブソリュートヴァーチュー
1 《アバターの怒り
1 《エイヴンの阻む者
1 《魂の洞窟
2 《脚当ての陣形
3 《量子の謎かけ屋
1 《縫い目破り
2 《スパイダーセンス
2 《冬夜の物語
-サイドボード(15)-

 候補は2つありました。まずはバント気の技コンボ。ハビエル・ドミンゲス/Javier Dominguezが主に調整していたデッキで、曰く「マナベースは終わってるが最高のデッキ」。

 チームでも最も調整に時間を割いたデッキで、リストの安定化に努めました。

 

 メインはリソース勝負になりづらいので《量子の謎かけ屋》をサイドに落としたり、一方《ラノワールのエルフ》から2ターン目にプレイしたり《灰毛の天才、オーロック博士》と相性の良い《冬夜の物語》を採用。

 

 ふわっとしたコンボ要素であった《気のベンダーの位に至る》を不採用にして、サイドイン率の高かった《縫い目破り》をメインに昇格するなど。

 私は最後まで悩みましたが、最終的にこのデッキを使用しませんでした。理由としてはとにかくマナベースが弱いこと。《寺院の庭》や《神聖なる泉》などの白絡みのショックランドがスタンダードにないので、《不動の守護者、アッパ》の{W}{W}がキツい!

 

 また、このデッキへのキラーサイドである《倦怠の宝珠》がオンライン上ではかなり流行っていて、まさに今が対策されているときだと考えました。

 チームではハビエルを筆頭にチーム最多の5人が使用。

Yuuki Ichikawa - 「イゼット・ルーティング」
第31回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権 / スタンダード(2025年12月5~7日)[MO] [ARENA]
9 《
2 《
4 《マルチバースへの通り道
4 《リバーパイアーの境界
4 《尖塔断の運河
-土地(23)-

4 《精神の決闘者
4 《逸失への恐怖
4 《量子の謎かけ屋
2 《トラアザラシ
-クリーチャー(14)-
1 《削剥
4 《ブーメランの基礎
2 《降霜断崖の包囲
2 《洪水の大口へ
1 《紅蓮地獄
2 《咆哮する焼炉 // 蒸気サウナ
4 《嵐追いの才能
4 《塔の点火
3 《冬夜の物語
-呪文(23)-
2 《無効
1 《軽蔑的な一撃
1 《炎魔法
2 《今のうちに出よう
1 《除霊用掃除機
1 《液状の重罪犯、ハイドロマン
1 《アイローの表演
1 《紅蓮地獄
1 《壊滅的猛威
2 《呪文貫き
2 《スパイダーセンス
-サイドボード(15)-

 最終的に使用したのはイゼット・ルーティング。主にジャン=エマニュエル・ドゥプラ/Jean-Emmanuel Deprazが調整していたデッキで、私がティムール・カワウソを断念したように、他のデッキを断念したプレイヤーが集まってきて最終的に4人が使用することに。

 

 イゼット・ルーティングはゲームプランが多く存在しているのが長所。《嵐追いの才能》から《ブーメランの基礎》で早いビートダウンもあれば

 

 《塔の点火》などの除去から《量子の謎かけ屋》でリソースゲームを仕掛けることも出来ます。

 

 《降霜断崖の包囲》は非常に感触が良く、2枚採用。《量子の謎かけ屋》との相性は抜群で、ワープコストでプレイしても攻撃できますし、《逸失への恐怖》で急に追加コンバット、《トラアザラシ》も警戒速攻で非常に頼もしい存在となります。

 相性の有利不利がそこまで極端ではなく、細かいプレイで実力勝負を要求されるデッキで若干の不安もありましたが、プレイしていて自分のプレイスタイルにも合っていて、大ゴケしないだろうと判断、使用に至りました。


 と、いったところで前編は終わり。

 後編はドラフト環境の考察からトーナメントレポートをお届けします。お楽しみに!

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