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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:師範の占い独楽

浅原 晃

 そこのおぬし、占っていかんか? ふぉっふぉっふぉ、これでも、ドミナリアの占いジジイと呼ばれていたくらいには占いに自信ありなのじゃ。今日は「占いの日」、理由としては1999年9月9日がノストラダムスによって世界の終末と予言されていた日なことや、占いは心の救(9)急(9)であるとの考えが挙げられるじゃろう。占いとは未来を示すだけではなく道しるべとなる、そんな役割も持っておるというわけじゃ。

 そこで、今日は便利な占い道具の1つ、《師範の占い独楽》を紹介していくぞい。

 《師範の占い独楽》は『神河物語』で登場したアーティファクトじゃ。ライブラリーの上3枚の並べ替えによる継続的な操作が特徴なのじゃが、マナ・コストが軽くて使いやすく、デッキをシャッフルする効果との相性が抜群で、さまざまなデッキで採用された1枚じゃった。

 また、ライブラリーの一番上を参照するカードとの組み合わせが強力無比でのう、《相殺》や《闇の腹心》との組み合わせで相手は大凶、こちらは大吉の極悪コンボが形成できたのじゃ。組み合わせて強く、単体でもそこそこ働くこともあって、良く使われたのじゃ。

 今では禁止となっておるが、レガシーでは「奇跡」という、それがターンの最初に引いたカードならばマナ・コストを安く使用できる能力との組み合わせが有名じゃったな。自身の一時的なドロー能力と合わせて、相手のターンであっても奇跡を能動的に起こせる、マジックの占いにはとんでもない力があったのじゃな。

 おや、わしに占ってほしい? ふぉっふぉっふぉ、良いじゃろう。おぬしの今後の未来は――「待ち土地来たらず」じゃ。《師範の占い独楽》と土地1枚でキープしたら、上3枚に土地が無くて絶望の相が出ておる。これが、本当のこまったこまった、というやつじゃ。というわけで、占い料は3,000円じゃぞ……あれ、お客さん? お客さーーん?

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