良い子の諸君！ いくらお金が無くても、オルゾフ組にお金を借りてはいかんぞい！ ふぉっふぉっふぉ、毎度おなじみ、ガフ提督じゃ。今回は「ヤミ金融ゼロの日」じゃから、ヤミ金融の怖さを教えに来たのじゃな。

　ヤミ金融とは正規に許可を持たない金融業が主じゃが、法律に違反して法外な利子を取る業者も含まれておるぞい。「といち」なんて言葉を聞いたことがある人もおるじゃろう？ 十日で１割の利子の意味じゃが、法外な利子の代表的なものなのじゃ。一度借りたが最後、雪だるま式に借金が膨れ上がってしまうのじゃな。

　そんな怖さを知るのに最適なクリーチャーとして今回、紹介するのは《幽霊議員オブゼダート》。高利貸しもやっておる、オルゾフ組のかつての支配者じゃ。

　オルゾフ組は高利貸しや税の徴収など、すべてをビジネスとして考えるギルドじゃ。そして、この《幽霊議員オブゼダート》は、戦場に出た時に利息を徴収するかのように人のライフをちゅるちゅると吸っていくのじゃな。ターン終了時には消えて、また自分のターンに戻ってくる能力によって、ソーサリーでの対処もしにくく、再登場時にもライフが吸えるため、高利貸しのごとく、利息だけで恒久的に吸いつくすのじゃ。

　また、戻ってきた場合には速攻も付いておるからのう、直接訪問からの殴りも完備しておるのじゃな。サイズも５/５とバカにならず、いやらしさとしつこさと除去への強さとで、嫌がらせに最適なクリーチャーじゃったのう。

　オルゾフ組は貸したお金の担保に魂を持って行ったりするから、そうしたことも表現されておるのじゃな。幽霊になっても一生働かされるなんてことにもなりかねないんじゃな。おそろしいのう。

　ふぉっふぉっふぉ、わしの体が透明に見える？ そこに気づいたか、実はギャンブルの資金をオルゾフ組に借りてしまってな、魂をちょっと持っていかれておるんじゃ。すまんが、おぬし、連魂保証人になってくれんかのう。え？ 待つんじゃ、決して迷惑は掛けんから……