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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:噴出

浅原 晃

 今日は「噴水の日」じゃ。暑い夏を乗り切るには涼しげな物を見たり、音を聞くのもひとつの対策じゃな。人は赤い物に見れば少し暑く感じるし、青い物を見れば心なしか涼しく感じるように、精神的なものも大きな影響があるとわしは思うのじゃ。

 噴水もまた、暑い夏に見ると良いものかもしれんのう。1877年の8月21日、西洋式の噴水が日本に初めて作られたことを記念して、噴水の日は制定されたのじゃな。ちなみにドミナリアでも、水がドバーっと噴出するのは縁起が良いとされておるぞい、なぜかって? そりゃ、カードが引けるからじゃな。

 今日、紹介するカード《噴出》は、代用コストでマナを支払わずにドローできる呪文じゃ。島を2枚手札に戻すのが代用コストなのじゃが、これが、また、いろいろな使われ方をしてのう。緊急時のドローはもちろん、この「島を手札に戻す」のが利点となるケースも多かったのじゃ。

 土地が手札に無い場合は、マナを出して戻せば、また土地がセットできるため、そのターンの追加の1マナとなるし、島の分だけ手札が多く増えるため、単純に捨てさせるだけの手札破壊に対しても強かったのう。

 また、土地のアンタップを制限する《水位の上昇》やアンタップ・ステップを飛ばす《停滞》を使ったロックデッキとの組み合わせは最強じゃったな。起きない島をセットして再利用しつつカードを引けるため、代用コストが実質メリットとなっておったのじゃ。代用コストをメリットに変える構築によって、《噴出》はとんでもないパフォーマンスを発揮したのじゃ。

 それもあってか、組み合わせるカードが広い、レガシーやヴィンテージでは強すぎるために、それぞれ、禁止、制限カードに指定されておるのじゃな。パウパー(コモン構築)でも、禁止されておるという、とんでもないカードなんじゃ。

 しかし、なぜ水が噴出すれば、カードが増えるかって? ふぉっふぉっふぉ、風が吹けば、桶屋が儲かるみたいなものじゃな。

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