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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:森を護る者

浅原 晃

 今日は芥川龍之介の命日「河童忌」じゃ。純文学の新人の文学賞として「芥川賞」があるから、作品は知らずとも名前を知っている人も多いじゃろう。わしも無限の図書館の管理人じゃからな、芥川龍之介の作品は青空文庫で……ではなく、わしの図書館で完全に読破しておるぞい。そうじゃな、「羅生門」「地獄変」あたりが有名かもしれんが、わしが最初におすすめしたいのは「蜘蛛の糸」じゃ。物語で引き込み、読者に教訓を与える。子供にも大人にも勧められるお話じゃな。

 どんな話かって? ふぉっふぉっふぉ、しょうがない、本は今、手元にないからのう、わしの記憶で話すとするかのう。えっとじゃ、あるところにじゃ、オーレ・ラーデ/Olle Rådeというプレイヤーがおったのじゃ。彼は『アイスエイジ』のブロック構築が《紅蓮地獄》という全体2点オールの除去が環境を定義しているのに気づいたのじゃな。そして、彼は思ったのじゃ、そうだタフネス3の蜘蛛を使おう!とな、これは釈迦からの助言……ではなく、カードをシャカシャカしてる時に外に垂れた蜘蛛の糸を見てそう思ったのじゃな。

 そうして、彼は《巨大トタテグモ》と《Woolly Spider》という蜘蛛を8枚入れたデッキで1996年のプロツアー・コロンバスを優勝したのじゃ。構築戦で3マナ2/3の蜘蛛が使われたのは後にも先にもこの時だけじゃったのう。そうして、蜘蛛の糸をたぐり寄せるように勝利を掴んだオーレ・ラーデはその後のインビテーショナルでも優勝。そして、その記念として作られた《森を護る者》には、颯爽と蜘蛛に乗ったオーレ・ラーデが描かれておったのじゃな。

 ふぉっふぉっふぉ、これが「蜘蛛の糸」じゃ。え、知ってる話と全然違う? いや、蜘蛛出てくるし、教訓もあるぞい! 教訓があれば大体一緒のようなもんじゃ! 教訓はじゃな、2点ダメージは3のタフネスで耐えられる! 到達は飛行に強い! さてと、わしも今日は蜘蛛に乗って颯爽と帰るとするかのう……

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