涙の数だけ強くなれるよ、ずんちゃずんちゃっとな。ふぉっふぉっふぉ、今日は７と９で「泣く日」じゃ、人は泣きたくなる事もあるじゃろう、そんな時は思いっきり泣いて泣いて、それが地面に落ち、それが集まって川となり、嬉しい涙は青マナに悲しい涙は黒マナに……何の話かって？ そりゃ、《涙の川》の話じゃぞい。

　『未来予知』で登場した《涙の川》はユニークな多色土地じゃ。土地をプレイしていなければ青マナ、土地をプレイしていると黒マナが出る土地でな、不自由にも感じるところじゃが、これがまた、良く出来ておったのじゃ。

　それは、青と黒の特性を考えれば分かることじゃ。黒マナはほぼ自分のターンにしか出ないものの、手札破壊などの能動的なカードが多い黒にはちょうど良く、逆に受動的なカードが多い青は、相手のターンに打ち消し呪文などを構えることができたのじゃ。これによって、１ターン目にはこれ自身をプレイしておるから黒マナで手札破壊、２ターン目には相手の行動に対して青マナで打ち消し呪文を構えるといった、「青黒コントロール」の理想的なムーブが行えたのじゃな。

　《涙の川》を含む、『未来予知』の多色土地のサイクルは、同じようなものではなく、それぞれがユニークな能力を持っておったから面白かったのう。《燃え柳の木立ち》や《地平線の梢》などの強力な土地も、同サイクルに存在しておったぞい。

　それに、わしは『未来予知』の枠のデザインも好きじゃから、このデザインにいいねを付けたいんじゃな。『未来予知』は、いずれ来る未来、来ない未来、来るかどうか不確定な未来に分かれておるという話じゃから、もしかしたら、将来、このデザインになる日が来るかもしれんのう。