READING

読み物

ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:Phyrexian Devourer

浅原 晃

 ふぉっふぉっふぉ、今日はマジック小噺「エラッタでエライこっちゃ」じゃ。

 むかしむかし、《Phyrexian Devourer》という『アライアンス』のカードがおった。このカード、その見た目から「おにぎり」という愛称で呼ばれておったのじゃ。

 このおにぎり、能力はライブラリーの一番上を追放しそのコストに応じて強くなるものじゃが、強くなりすぎると破裂して死んでしまうんじゃな。おにぎりも具を詰めすぎるとはみ出してしまうようにのう。じゃから、パワーが7以上になれないこのカードは最高でも6/6、さして強いカードでもなかったのじゃ。

 死ぬのに対応すれば何かできそう? ふぉっふぉっふぉ、鋭いのう、じゃが、登場当時はスタックルールが無かったから、解決から死ぬまでに何もできんかったのじゃな。しかし、『基本セット第6版』でスタックルールが導入されると話は急展開、パワーが7以上になっても、「生け贄に捧げられる」の解決前にパワーを上げ続け、パワーが20以上になったところで《投げ飛ばし》という瞬殺コンボが生まれたのじゃ。

 このデッキは「おにぎりシュート」と呼ばれ、日本勢も調整を重ね、世界選手権1999のエクステンデッド部門で大活躍する……はずじゃったのじゃが、大会直前にエラッタが出てのう。おにぎりの起動型能力にパワーが7以上になった瞬間即死と追加されてしまい、幻のコンボデッキとなってしまったのじゃな。これが緊急エラッタじゃったらか、使う予定の人はどエラい事になったのじゃな。

 ふぉっふぉっふぉ、今日は「おにぎりの日」じゃから、マジック界のおにぎりの小噺じゃった。幻の「おにぎりシュート」、覚えておくとどっかで役に立つかもしれんぞい。えっ、役に立たなさそう? いやいや、人生何かあるか分からんぞい、面接でおにぎりシュートって知ってる? って聞かれるかもしれんからな。

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索