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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:発明品の唸り

浅原 晃

 4月18日は発明の日じゃ。これは、特許法の前身である、「専売特許条例」が1885年の今日に公布されたのを記念して制定されたのじゃ。発明と特許制度の関係性というのは、アメリカの第16代大統領、エイブラハム・リンカーンがこう言っておる、「特許法は天才の火に利益という油を注いだ」と。つまりは、発明に対して独占という利益をつけることで、才能ある者が、より情熱と時間を注げるようになったのじゃな。こうして、利益に牽引されるように、あらゆる技術が発展していったのじゃ。

 今日は発明に関わる1枚、《発明品の唸り》を紹介するぞい。

 『霊気紛争』で登場した《発明品の唸り》は、アーティファクトをデッキからサーチして戦場に出せるカードじゃ。サーチカードを入れるメリットは、状況に応じて特定のカードを探せることもあるのじゃが、他のカードを実質水増しできることにもあるんじゃな。特定の状況で役に立つカードをたくさんの種類を入れておいて、サーチカードで引っ張って来れるし、4枚入れるカードをまるで8枚入っているかのようにも扱うこともできるのじゃ。この2つによって、対応力を上げるとともに確実性もアップするわけじゃ。

 ただ、欠点を挙げるとしたら、サーチカードのコスト分、マナが余計に掛かるところじゃろうか。それでも《発明品の唸り》には即席という能力が付いておるから、アーティファクトを並べる過程でマナに関してもある程度融通が利くのが使いやすい点じゃのう。

 《発明品の唸り》を使ったデッキはアーティファクトの種類も多くなるから、本当の意味で《発明博覧会》のようなデッキが出来上がるからデッキレシピを見るのも面白いぞい。そうじゃな、今のモダンでは「唸りプリズン」という博覧会が開催されておるようじゃな。

 じゃが、この博覧会、《罠の橋》やら《虚空の杯》といった発明品によって身動きが取れなくなってしまう、恐怖の博覧会じゃから注意が必要じゃ。わしも実は現在進行形で《罠の橋》に捕まっておるんじゃが、そろそろ何とか脱出したいのう……おーい、山田くーん、《粉砕の嵐》を1枚、持って来てくれーい。

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