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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:包囲マストドン

浅原 晃

「忌まわしき者の壁は必ずや落ちるんじゃ。攻城兵器を用意せい。戦場へ向かうぞい! そーれ、ドンドンドドドドンマストドン!」……おや? ふぉふぉっふぉ、見られてしまったようじゃのう、これは《包囲マストドン》のフレイバーのセリフをわしなりにアレンジしたものじゃ。マジックのキャラのなりきりごっこが、案外、面白くてな、それでフレイバーを見ておったわけじゃ。

 マジックのフレイバーテキストには、物語の主要ストーリーや実際のカードとして登場しない人物もわんさか出てくるからのう。わしのお気に入りはアヴィトーラ将軍じゃ。今日は3月5日じゃから、白の3/5のバニラクリーチャー代表にして、基本セットに多く収録された《包囲マストドン》を紹介していこうかのう。

 マストドンというのは実際に地球でも存在した、原始的なゾウ類じゃな。地球では1万年くらいに絶滅したのじゃが、マジックの世界では元気に生きておるんじゃ。《包囲マストドン》に至ってはフレイバーテキストからも分かる通り、攻城兵器として利用されておるくらいじゃ。攻城兵器は相手の攻撃にも耐えなくてはならんから、タフな3/5というサイズも納得じゃな。これは豆知識じゃが、白の単色のバニラクリーチャーでは3/5というのは歴代で最大のサイズになるんじゃぞい。3/5のサイズのリミテッドクリーチャーを「マストドン」と言った愛称で呼んだりすることがあるのも、そういった事情から、印象に残りやすいというのもあるかもしれんのう。

 ちなみに、このアヴィトーラ将軍じゃが、『基本セット2011』の《鼓舞する突撃》のフレイバーテキストでは、防壁も象もたくさん用意してたのに負けたドン! みたいな感じで出落ち感が満載なのが、また、面白いんじゃな。

 ドラフトなどのリミテッドではフレイバーを見る機会も多いじゃろうから、なりきって、わしが最初に言ったようなセリフのノリでプレイするといいかもしれんのう。ふぉっふぉっふぉ、そうすると、周りからは気が狂ったか? ガフ提督か? といった目で見られるのでオススメじゃぞい。

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