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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:流刑への道

浅原 晃

 ふぉっふぉっふぉ、今日はわしのためになる偉人紹介コーナーじゃ。本日紹介する偉人は革命期のフランスの軍人、政治家のナポレオン・ボナパルトじゃな。1815年2月26日は《流刑への道》を撃ち込まれて、エルバ島へと流されたナポレオンが脱出した日じゃから、今日は「脱出の日」と呼ばれておるんじゃ。

 ナポレオンはもっとも有名な偉人の1人と言ってもよいじゃろう。余談じゃが、マジックプレイヤー100人へのリサーチによると、ガフ提督は3人しか知らんかったが、ナポレオンは99人が知っておったのじゃ。まあ、歴史の教科書にも載っておるからのう。なに? 歴史の勉強をしてもマジックは強くならないとな? ふぉっふぉっふぉ、歴史の偉人の名言はマジックにも役に立つのじゃぞ、ナポレオンの名言「1匹の狼に率いられた100匹の羊の群れは、1匹の羊に率いられた100匹の狼の群れに勝る」は統率する者の大事さを語った言葉じゃ。デッキを狼の群れにしようとも、使い手次第では力を発揮できんからのう。

 この名言が示すようにナポレオンは戦いにおいて大きな才能を持っておったのじゃ。フランス革命あたりから頭角を現したナポレオンは戦場での活躍で瞬く間に昇進し、クーデターを起こして独裁権を得ると、山渡りの能力を活かしてかの有名なアルプス越えでオーストリアを破ったのじゃな。その後、ヨーロッパを制圧し、皇帝まで上りつめるのじゃが、栄枯盛衰、絶頂期は長くは続かなかったのう。ナポレオンはロシアへの遠征に失敗すると没落し、《流刑への道》を打ち込まれ、エルバ島へと流されたのじゃな。

 しかし、ナポレオンは一度は脱出することに成功し、皇帝に返り咲いたのじゃな。この時は《生ける願い》を使い、大陸外から帰還したと言われておるんじゃ。しかし、イギリスを主体とした、対仏大同盟との次の戦いに破れ、百日天下に終わり、またしても《流刑への道》によって、今度はセントヘレナ島へと追放されたのじゃ。

 また、《生ける願い》を使えば良かったじゃろって? 実はイギリスの陰謀で《生ける願い》のルールは変わっておってのう、追放が定義された時にサイドボードのカードしか選べなくなっておったのじゃ。さしものナポレオンも「我が辞書にそんなルールは無い」とゴネたんじゃが、駄目だったようじゃのう、その後は看守の使う「ステイシス・ロック」の相手を延々とされられ、51歳でその生涯を終えたそうじゃ。ふぉっふぉっふぉ、勉強になったじゃろう?

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