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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:予想外の結果

浅原 晃

 本日1月28日はご存知の通り、セレンディピティの日じゃな。

 何? セレンディピティを知らんとな、街中で女子高生が「さっきのマジでディピるんだけど~」って会話を耳にしたことはないかのう。おや、無いとな、ふぉっふぉっふぉ、まあ、そうじゃろうな、今、わしが考えたからのう。流行したりせんかのう。

 さて、セレンディピティとは素敵な偶然に出会ったり、予想外の発見のことを言うのじゃ。ふとした、偶然から幸せを発見する。予期せぬ幸運とでも言うのかのう、それがセレンディピティと呼ばれるのじゃ。語源は「セレンディップの3人の王子」という童話を読んだイギリスの作家が手紙の中でセレンディピティという言葉を初めて使ったのじゃ。それが1745年1月28日だったというわけじゃな。

 人生同様、マジックもまた予想外のことが往々にして起こるものじゃ。その中でも《予想外の結果》は名前の通り、素敵な偶然という点でセレンディピティなカードと言えるかもしれんのう。

 このカードは無限の可能性と、圧倒的なランダム性で、かつてのスタンダードで一部にカルトな人気のあったカードじゃ。何せ、どんな巨大なカードでもデッキの一番上で出会ってしまえば使える反面、しょうもないカードがめくれることもあるわけじゃから、お互いにどきどきするじゃろう? これは、もう、ある種の吊り橋効果と言ってもいいじゃろう。

 一応、土地がめくれれば「もう1回遊べるドン!」となるのじゃが、1マナクリーチャーなぞめくろうものなら目も当てられんからのう。かといって、《引き裂かれし永劫、エムラクール》や《絶え間ない飢餓、ウラモグ》など、膨大なマナを要するカードをたくさんデッキに入れると「当たり」も出やすいものの、同時に手札にも来やすいため、どう転んでも安定性とは無縁なのじゃな。じゃが、それが逆に魅力となっておるいい例とも言えるじゃろう。そんな、《予想外の結果》も今はモダン環境でカルトな人気を博していると聞くぞい。

 そうじゃな、使用時に幸運な結果が訪れたときにはせっかくじゃし「セレンディピティ」ぽさを出してみるのはどうかのう? 「あ、エムラじゃん。偶然~、マジでディピる~、あ、一緒にティラミスヒーロー食べる? みたいな~」とか、あ、やっぱり流行らんかのう。

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