本日1月21日はライバルが手を結ぶ日と言われておる。これは150年ほど前に薩長同盟が成立したことに由来するものじゃ。そこで今日は、同盟と言えばということで《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を紹介するぞい。

　敵の敵は味方と言う言葉もあるように、共通の敵というのは、結束力を高める一因となるものなのじゃ。薩長同盟とは、薩摩と長州が坂本龍馬の仲介で徳川幕府倒幕のために手を組んだんじゃが、もともと、薩摩と長州は犬猿の仲じゃった。しかし、共通の敵がおるためにやむなしとはいえ、手を組むことになった。つまり、敵が居なければこの同盟は決して成立しなかったわけじゃな。

　同様なことがこの時のゼンディカーでも起こっておってのう、エルドラージという強大な敵の前に、他の次元では対立しているような、人間、マーフォーク、吸血鬼といった面々が同盟を組んでエルドラージに立ち向かう、そんなストーリーが展開されたのじゃ。その中心となったのが、ゲートウォッチきっての正義超人である《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》じゃな。結果的にエルドラージの巨人、コジレックとウラモグを倒すことに成功するんじゃから、大したものじゃのう。

　ゲーム上でも《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》はとんでもない強さを発揮したカードじゃったが、ちゃんと同盟を率いて戦ったか？ というと、そこはちょっと怪しいのじゃな。一緒に戦場にいた同盟者たちのコメントが残っておるので、紹介しようかのう。

「私が見たときギデオンさんは、［0］能力で同盟者を呼び出して使い捨てブロック、次からは［+1］能力で単身殴りに行って相手を倒してました……『I go』と言って勝手に飛び出していくから、あい郷どんってあだ名で呼ばれてましたね」

「あ、私の時は［-4］能力で一瞬で姿を消して星になってみんなを強化してくれました、ん、でも同盟者ってよりも植物とか飛行機械とかのトークンを強化してましたけど」

「同盟組む以前に、そもそも単体で強すぎますから、変な機体（《キランの真意号》）に乗って暴走してましたね……」

　ふぉっふぉっふぉ、事実（スタンダード）は小説（ストーリー）より奇なりとは言ったものじゃな。