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週刊デッキ構築劇場
第74回:田中久也のデッキ構築劇場・レガシイロンパ
読み物
週刊デッキ構築劇場
2012.08.20
第74回:田中久也のデッキ構築劇場・レガシイロンパ
演者紹介:田中 久也
日本のマジック黎明期から第一線級のポテンシャルを見せるプレイヤー、その姿はまさに「生ける伝説」と言っても過言では無いだろう。主な戦績はグランプリ京都02・準優勝、日本選手権03ベスト4等。
どのフォーマットにおいてもオリジナリティを追求する姿は「創造起源の爆発、田中(ビックバン田中)」と言われていたり、言われていなかったり。またマジックのみならず幅広いジャンルに造詣が深く「ゲームに田中あり、カードに久也あり」という格言まで存在するのである。
みなさんこんにちは。
このたび構築劇場に参加することとなりました、田中久也です。
普段構築劇場を執筆しているライターのみなさんが多忙な間のピンチヒッターではありますが、どうぞよろしくお願いします。
今回僕が構築するデッキはレガシーフォーマットのデッキです。レガシーは昨年から今年のグランプリ・横浜に至るモダン人気に押され、ちょっと下火傾向かなという印象だったのですがただの僕の勘違い。実際は根強い人気で多くの大会が開催し続けられていました。先日のMOチャンピオンシップのレギュレーションにもなりましたし国内大会も盛ん。海外ではStarCityGames.com Openなどといった100人規模の大会も定期的に開催されていました。
スタンダードやモダンに比べカードプールも広いため、流行したデッキに対してすぐに対抗デッキが現れメタゲームも早く変化していきます。デッキビルダーからすると非常にデッキ構築のしがいのあるフォーマット、それが今のレガシーなのです。
ここ1年のレガシー事情
デッキ構築していくために、まずは最近のレガシー事情をチェックしてみましょう。
1年半ほど前の日本におけるレガシーは、ある時期のスタンダードと同じように、《石鍛冶の神秘家》と《精神を刻む者、ジェイス》を搭載したデッキが席巻していました。そこにSneak Showという《実物提示教育》と《騙し討ち》で《引き裂かれし永劫、エムラクール》や《大祖始》を出すコンボデッキが現れメタゲームのトップに躍り出たのです。
2 《島》 1 《平地》 4 《Tundra》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《沸騰する小湖》 4 《変わり谷》 4 《不毛の大地》 1 《Karakas》 1 《激浪の研究室》 -土地(25)- 4 《石鍛冶の神秘家》 4 《呪文づまりのスプライト》 4 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(12)- |
4 《渦まく知識》 4 《精神的つまづき》(※現在は禁止) 4 《剣を鍬に》 1 《世界のるつぼ》 1 《饗宴と飢餓の剣》 4 《精神を刻む者、ジェイス》 4 《Force of Will》 1 《殴打頭蓋》 -呪文(23)- |
2 《島》 1 《山》 4 《Volcanic Island》 4 《沸騰する小湖》 3 《汚染された三角州》 2 《古えの墳墓》 2 《裏切り者の都》 1 《Tropical Island》 -土地(19)- 1 《ヴェンディリオン三人衆》 4 《大祖始》 4 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 -クリーチャー(9)- |
3 《水蓮の花びら》 4 《渦まく知識》 3 《精神的つまづき》(※現在は禁止) 4 《思案》 3 《目くらまし》 4 《実物提示教育》 4 《騙し討ち》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 4 《Force of Will》 -呪文(32)- |
このSneak Showというデッキはコンボのキーパーツ枚数が少ない(出すクリーチャーと出す手段の2枚)ため、カウンターやドロー操作をを多く積むことが可能でした。そのため当時の日本で流行していたほぼすべてのデッキに優位なデッキが完成してしまったのです。しかし海外では日本ほどSneak Showが流行しませんでした。
代わりにNO RUGというデッキが大流行。これは《自然の秩序》から《大祖始》をサーチするという必殺技を組み込んだクロックパーミッションで、海外サイトの大会結果を見ると上位の半分くらいがこのNO RUGというデッキだったという時が数多く見られます。
1 《島》 4 《霧深い雨林》 1 《沸騰する小湖》 1 《Taiga》 3 《Tropical Island》 3 《Volcanic Island》 4 《樹木茂る山麓》 2 《ドライアドの東屋》 -土地(19)- 4 《貴族の教主》 1 《渋面の溶岩使い》 4 《タルモゴイフ》 3 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《大祖始》 -クリーチャー(13)- |
4 《渦まく知識》 3 《精神的つまづき》(※現在は禁止) 3 《緑の太陽の頂点》 2 《稲妻》 3 《目くらまし》 3 《火 // 氷》 2 《森の知恵》 4 《自然の秩序》 4 《Force of Will》 -呪文(28)- |
そういう背景のもと、昨年の10月よりレガシー大激変のイニストラードブロックの発売期間となったのです。まず皆の目を引いたカードは《瞬唱の魔道士》でした。ただでさえ軽量かつ強力なスペルが豊富なレガシーというフォーマットにおいてこのカードは非常に強力で、様々なデッキに搭載されることに。
しかし一番のインパクトはスタンダードでも猛威をふるっている《秘密を掘り下げる者》です。以前から存在するスレッショルドデッキの《タルモゴイフ》《敏捷なマングース》に次ぐ3種類目のクロックとして居場所を得たこのカードは、タッチ赤がほどこされたRUG Delverという形のデッキで海外で大流行したのです。
4 《霧深い雨林》 4 《沸騰する小湖》 3 《不毛の大地》 3 《Tropical Island》 4 《Volcanic Island》 -土地(18)- 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《敏捷なマングース》 1 《漁る軟泥》 3 《タルモゴイフ》 -クリーチャー(12)- |
4 《渦まく知識》 4 《呪文貫き》 4 《思案》 3 《稲妻》 3 《思考掃き》 2 《呪文嵌め》 4 《目くらまし》 2 《火 // 氷》 4 《Force of Will》 -呪文(30)- |
そして闇の隆盛では《スレイベンの守護者、サリア》が注目されました。このカードはコンボデッキやコントロールに対するアンチカードとして非常に優秀で、メタゲーム的に二線級だったマーべリックという白緑のクリーチャーデッキがこのカードを得ることで一気にメタ戦線に浮上してきました。この《スレイベンの守護者、サリア》を《ルーンの母》で守り、その間にクリーチャーで殴りきるのです。
3 《森》 1 《平地》 4 《Savannah》 4 《不毛の大地》 4 《吹きさらしの荒野》 2 《魂の洞窟》 2 《樹木茂る山麓》 1 《地平線の梢》 1 《ドライアドの東屋》 1 《Karakas》 -土地(23)- 4 《ルーンの母》 4 《貴族の教主》 4 《スレイベンの守護者、サリア》 2 《クァーサルの群れ魔道士》 2 《獣相のシャーマン》 2 《漁る軟泥》 1 《スクリブのレインジャー》 4 《聖遺の騎士》 -クリーチャー(23)- |
4 《剣を鍬に》 4 《緑の太陽の頂点》 1 《流刑への道》 2 《森の知恵》 2 《梅澤の十手》 1 《情け知らずのガラク》 -呪文(14)- |
そしてアヴァシンの帰還。まず《グリセルブランド》が日本のレガシーメタゲームをひっぱっていたSneak Showをさらに強力にすることに。このカードのドロー能力は《引き裂かれし永劫、エムラクール》をサーチすることが可能であり、万が一対処されても後続を用意しておくことができるという非常に万能なカードでした。1ターンで相手に致命傷を与えられない《大祖始》と入れ替わることとなったのです。
次にアヴァシンの帰還がもたらしたもうひとつのものは奇跡デッキでした。《終末》を見た多くのプレイヤーが、このカードは過去のレガシーデッキにマッチするカードだと考えたのです。そう《相殺》《師範の占い独楽》デッキです。もともとビートダウンに対して弱かった相殺デッキが《終末》という強力なカードを手にすることで、生物耐性をつけメタゲーム再びに参入することになりました。
4 《島》 2 《平地》 4 《Tundra》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《沸騰する小湖》 2 《不毛の大地》 2 《ミシュラの工廠》 -土地(22)- 3 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(3)- |
4 《剣を鍬に》 4 《渦まく知識》 4 《師範の占い独楽》 3 《呪文貫き》 1 《悟りの教示者》 4 《相殺》 2 《対抗呪文》 1 《世界のるつぼ》 1 《ヴィダルケンの枷》 4 《精神を刻む者、ジェイス》 2 《神の怒り》 1 《Moat》 4 《Force of Will》 -呪文(35)- |
5 《島》 3 《平地》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《Tundra》 3 《汚染された三角州》 1 《雲の宮殿、朧宮》 -土地(20)- 2 《粗石の魔道士》 1 《瞬唱の魔道士》 -クリーチャー(3)- |
1 《仕組まれた爆薬》 4 《渦まく知識》 4 《師範の占い独楽》 4 《剣を鍬に》 2 《土地税》 2 《大祖始の遺産》 3 《相殺》 3 《目くらまし》 1 《対抗呪文》 2 《天使への願い》 4 《精神を刻む者、ジェイス》 4 《Force of Will》 3 《終末》 -呪文(37)- |
イニストラードブロックが発売されている間にメタゲームの観点から台頭してきたデッキもありました。その筆頭はエルフデッキです。Sneak ShowもRUG Delverも《呪文貫き》や《目くらまし》などの軽カウンターを搭載していましたが、エルフはマナ能力に長けているためそれを簡単にかいくぐることができました。またエルフ自体がSneak Showと同速度程度のコンボを内蔵したデッキだったためSneak Showとは互角。RUG Delverには《稲妻》などの火力を固め引かれなければ有利だったのです。
3 《森》 4 《吹きさらしの荒野》 3 《霧深い雨林》 2 《Savannah》 2 《ガイアの揺籃の地》 1 《ドライアドの東屋》 1 《ペンデルヘイヴン》 1 《地平線の梢》 -土地(17)- 4 《イラクサの歩哨》 4 《ワイアウッドの共生虫》 3 《樺の知識のレインジャー》 3 《Fyndhorn Elves》 3 《遺産のドルイド》 3 《ラノワールのエルフ》 2 《クウィリーオン・レインジャー》 4 《エルフの幻想家》 2 《ティタニアの僧侶》 1 《漁る軟泥》 2 《鏡の精体》 1 《ヴィリジアンのシャーマン》 1 《威厳の魔力》 -クリーチャー(33)- |
2 《輪作》 4 《垣間見る自然》 4 《召喚の調べ》 -呪文(10)- |
そしてマジック基本セット2013の発売となります。ここではSneak Showをはじめとした《実物提示教育》デッキが《全知》というパーツを手に入れ派生分岐することになりました。このカードはほぼ《実物提示教育》からしか出せませんが、いくつもの効果的な能力をデッキにもたらしたのです。
一番の効果は《燃え立つ願い》型にすることによる汎用性の向上です。まず《実物提示教育》にアクセスしやすくなりました。そして《圧服》や《紅蓮地獄》、場合によっては色を足し《外殻貫通》などの対処カードをサイドボードに用意することで様々な対応を行うことができるようになりました。
さらに《全知》後の勝ち手段として、サイドボードに用意した《洞察力の花弁》からの《ぶどう弾》というストームによる決着をつけることができるようになり、《謙虚》による完封負けもなくなりました。また《実物提示教育》で《全知》を出すということ自体が、《引き裂かれし永劫、エムラクール》対策でサイドインされる《金粉のドレイク》や《誘惑蒔き》への対抗手段となりました。これほどの強化により、このSneak Showから昇格した《全知》《実物提示教育》デッキがさらにメタゲームを引っ張ることとなったのです。
2 《島》 1 《山》 4 《沸騰する小湖》 4 《霧深い雨林》 3 《Volcanic Island》 3 《古えの墳墓》 2 《裏切り者の都》 1 《Tropical Island》 -土地(20)- 4 《グリセルブランド》 3 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 -クリーチャー(7)- |
2 《水蓮の花びら》 1 《否定の契約》 4 《渦まく知識》 4 《思案》 2 《定業》 2 《圧服》 4 《燃え立つ願い》 3 《実物提示教育》 4 《騙し討ち》 4 《Force of Will》 3 《全知》 -呪文(33)- |
1 《洞察力の花弁》 1 《ぶどう弾》 1 《生ける願い》 1 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 1 《実物提示教育》 1 《圧服》 1 《紅蓮地獄》 1 《外殻貫通》 ※《燃え立つ願い》用のみ記載 -サイドボード(8)- |
これがこの1年ほどのレガシーのデッキの変遷です。
どんなデッキが強いのか
まず記事に出てきた現在活躍しているデッキの内容分析をして、今どんなデッキが強いのか確認してみましょう。
Sneak Show・Show and Tell
- 軽カウンターを積んでいる
- 勝ち手段は中速コンボ(4,5ターン)
RUG Delver
- 軽カウンターを積んでいる
- 軽除去を積んでいる
- マナ阻害能力が強い
- 勝ち手段はダメージ高めのクロック
白青奇跡
- 軽カウンターを積んでいる
- 軽除去を積んでいる
- 勝ち手段はジェイス、独楽相殺のロックと天使トークン
石鍛冶デッキ
- 軽カウンターを積んでいる
- 軽除去を積んでいる
- 勝ち手段は装備品付きクリーチャーとジェイス
マーべリック
- 軽カウンターが効かない
- 軽除去も大量でないければ大丈夫
- コントロール、コンボ阻害用軽クリーチャーを大量搭載
- 勝ち手段はクリーチャー
エルフ
- 軽カウンターが効かない
- 軽除去も大量でないければ大丈夫
- 勝ち手段は中速コンボ(4,5ターン)
これらのデッキを見るに勝ち手段は様々なのですが、共通した条件は以下の2つになりそうです。
条件1:軽カウンター
「軽カウンターを積んでいる」もしくは「軽カウンターが効かない生物満載デッキ」
条件2:軽除去
「軽除去を積んでいる」もしくは「多少の軽除去なら数で押せる生物満載デッキ」
軽カウンターを搭載するか効かなくするか。軽除去を搭載するか効かなくするかの2点です。これらの条件を満たせば現在のメタゲームで戦える強いデッキが作れるのではないかと考えました。
デッキアイディア考慮中
ここでやっとデッキ構築がスタートです。
ここまでで判明した強いデッキの条件から、クロックパーミッションあたりが良いなとアタリをつけてカードリストを確認していくことに。そんなところにふと目がいったカードがありました。《土地税》です。
そういえばこの1年の間に解禁されたカードですが、解禁時に注目され高騰しただけで蓋を開けて見れば白青奇跡デッキに1~2枚の居場所を見つけたのみ。この土地を持ってくる能力でなんか面白いデッキできないかなと、先の強いデッキ条件と見比べていた時にひらめきました。上陸と相性よさそうじゃないかと。
《ステップのオオヤマネコ》《土地税》《目くらまし》から土地税起動して上陸、みたいな流れはすごく綺麗な動きで無駄がない。クロックパーミッションという条件も充分満たせそうですし、この方向性でデッキを作っていくことにしました。
クリーチャーは《ステップのオオヤマネコ》《板金鎧の土百足》は確定。クロックパーミッションなので《呪文貫き》《Force of Will》は入れたい。《土地税》数枚と、それに相性の良い《渦まく知識》も確定だろう。残った部分をどのカードにするべきかの選択肢はすごく多そうである。まず考えたのは軽除去にめげない数のクリーチャーを入れるか自分が軽除去を入れるかという選択でした。
そこであまった土地を利用できる、もしくは土地を戻せるクリーチャーで使用に耐えうるものを考えて見ることに。まず最初に思い出したのは《海のドレイク》。3マナで飛行4/3、戦場に出た時に土地を2枚手札に戻すという効果は単体の攻撃力も上陸とのシナジーも充分。即採用となりました。
次に目に入ったのは《波止場の用心棒》。余った土地を利用してブロッカーを排除し、なんと《引き裂かれし永劫、エムラクール》も戻せる優れものです。ただ攻撃力が皆無なのでこのカードを採用するかは一旦保留することにします。
ところがここで条件に合致するカードが打ち止め。使用に耐えうるのはこれくらいしかありませんでした。これではクリーチャー数として非常に心もとないので、仕方なく1枚でそれなりの攻撃力をもったカードを追加することに。最初に入れたのは《渋面の溶岩使い》。エルフとマーべリックに強く《秘密を掘り下げる者》に致命的な仕事をさせないという強力カードです。
そして次には不足しているアタッカーの選別に入りました。ここで候補となったのは《ヴェンディリオン三人衆》《Serendib Efreet》《枷霊》。火力への耐性を考えれば3/4軍団に分があります。しかしここは能力優先で《ヴェンディリオン三人衆》を採用。
このカード探しをしている時に、このデッキにおいて良いシナジーを形成するカードを2つ発見しました。
ひとつめは《原霧の境界石》です。土地を戻す、青くて《Force of Will》のコストにできる、色サポートと、このデッキの不安要素を解消してくれそうな良カードです。
そしてもうひとつは《突撃の地鳴り》です。そうあの古の《土地税》《大地の刃》コンボです。このコンボが決まれば相手に10点くらいのダメージは与えられるでしょう。
残ったスペースには条件の一つである軽除去を入れ、完成したデッキが以下のデッキです。
3 《島》 3 《山》 1 《平地》 4 《沸騰する小湖》 4 《溢れかえる岸辺》 1 《知られざる楽園》 1 《Volcanic Island》 1 《Tundra》 1 《Plateau》 -土地(19)- 4 《ステップのオオヤマネコ》 2 《渋面の溶岩使い》 4 《板金鎧の土百足》 3 《Sea Drake》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(15)- |
4 《渦まく知識》 4 《目くらまし》 4 《稲妻》 2 《土地税》 2 《流刑への道》 3 《火 // 氷》 2 《原霧の境界石》 1 《突撃の地鳴り》 4 《Force of Will》 -呪文(26)- |
2 《紅蓮破》 2 《二股の稲妻》 3 《呪文貫き》 2 《梅澤の十手》 3 《聖トラフトの霊》 2 《水没》 1 《精神支配》 -サイドボード(15)- |
生物を展開しカウンターと除去で相手を阻害する、典型的なクロックパーミッションが完成しました。シナジーも豊富で思った以上に戦えるデッキとなりました。
サイドボードは比較的シンプルに用意してみました。《呪文貫き》と《紅蓮破》はカウンターや《精神を刻む者、ジェイス》が入ったデッキ、コンボデッキへの対抗手段です。
《水没》《精神支配》は《二股の稲妻》とともに緑を含むクリーチャーデッキ対策。
《聖トラフトの霊》だけ少し変わったカードかと思いますが、これはコンボへのクロック追加や除去が多めのデッキに対して使用します。
終わりに
さてレガシーのデッキ構築劇場はいかがでしたでしょうか。
今回はメタゲームからデッキ構築をしてみましたが、レガシーは好きなカードやコンボからもデッキを作ることができます。スタンダードとは違う豊富なカードプールが、様々なコンボやシナジーをバックアップしてくれるからです。
デッキビルダーには本当にお薦めのフォーマットです。もしこの記事を読んでレガシーでオリジナルデッキを作りたい、プレイしてみたいといった方が現れたら幸いです。
ではまた。
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