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週刊デッキ構築劇場
第24回:塚本樹詩のデッキ構築劇場・勇者ツカモトの秘剣
読み物
週刊デッキ構築劇場
2011.08.11
第24回:塚本樹詩のデッキ構築劇場・勇者ツカモトの秘剣
演者紹介:塚本 樹詩 関東の草の根を中心に独創的なデッキ構築で知られるデッキビルダー。2009年のプロツアー・ホノルルにて初のプロツアー出場を果たし、《破門》マスターとして恐れられる。 |
うぉおおおおおおお!!! まんもすっ!
日本選手権を「白単鋼」が制覇しましたね。
決勝のカバレッジは中々に見ごたえがあるものでした!
また、《石鍛冶の神秘家》と《精神を刻む者、ジェイス》の禁止により沢山のデッキにチャンスができた訳ですが、「Caw-Blade」の存在はいまだに消えていないのですね。
《戦隊の鷹》恐るべし。
ならば今回の構築劇場のテーマは《戦隊の鷹》!
環境最強といっても過言ではないコモンカードと真っ向勝負!
塚本 vs. 《戦隊の鷹》
《戦隊の鷹》Aがあらわれた。
《戦隊の鷹》Aは仲間を呼んだ。
《戦隊の鷹》は4匹に増えた。
塚本は逃げ出した。
数で攻めるとは卑怯じゃないか!
ならばこっちは・・・。
2回戦。
《戦隊の鷹》Aがあらわれた。
塚本は《倦怠の宝珠》を使った。
《戦隊の鷹》Aは仲間を呼べない。
《戦隊の鷹》Aは《戦争と平和の剣》を・・・。
まったまったまった!
猛禽類の分際で神話レアを装備してくるなんて、恐ろしい子!
いや、恐ろしい鷹!
3回戦。
《戦隊の鷹》Aがあらわれた。
塚本は「荒ぶる戦士の姿勢」を取った!
《戦隊の鷹》Aは仲間を呼んだ。
《戦隊の鷹》が4匹に増えた。
塚本の「誘うようなステップ」!
《戦隊の鷹》Aの攻撃、塚本に1のダメージ。
《戦隊の鷹》Bの攻撃、塚本に1のダメージ。
《戦隊の鷹》Cの攻撃、塚本に1のダメージ。
《戦隊の鷹》Dの攻撃、塚本に1のダメージ。
塚本は《審判の日》を唱えた。
《戦隊の鷹》Aは死亡した。
《戦隊の鷹》Bは死亡した。
《戦隊の鷹》Cは死亡した。
《戦隊の鷹》Dは死亡した。
塚本は死亡した。
え、ええええ???
知らなかった、塚本はクリーチャーだったんだ・・・。
しかし、引き分けに持ち込めたので今日はここら辺で勘弁しておいてあげよう。
《戦隊の鷹》+α
この構図が強い事を体で覚えた塚本は、早速デッキを作る事に!
6 《平地》 1 《山》 1 《島》 4 《金属海の沿岸》 4 《乾燥台地》 4 《氷河の城砦》 2 《沸騰する小湖》 2 《墨蛾の生息地》 -土地(24)- 4 《戦隊の鷹》 4 《純鋼の聖騎士》 2 《覇者、ジョー・カディーン》 -クリーチャー(10)- |
4 《蜘蛛糸の網》 4 《調和者隊の盾》 4 《カイトシールド》 4 《皮剥ぎの鞘》 3 《冒険者の装具》 2 《迫撃鞘》 2 《血の長の刃》 3 《よじれた映像》 -呪文(26)- |
ジョー・カディーンはこちらをじっと見ている。
・・・っは!
また持病のファイレクシア病が!
このままでは紙束生産工場になってしまう。
俺はこの《戦隊の鷹》を使って次世代の「Caw-Blade」を作るんや!
猛禽秘剣帖
5 《平地》 4 《森》 4 《剃刀境の茂み》 4 《霧深い雨林》 3 《陽花弁の木立ち》 3 《氷河の城砦》 1 《島》 -土地(24)- 4 《極楽鳥》 4 《ジョラーガの樹語り》 4 《戦隊の鷹》 4 《獣相のシャーマン》 1 《マイアの超越種》 1 《呪文滑り》 4 《真鍮の従者》 1 《石角の高官》 1 《酸のスライム》 2 《ダークスティールの歩哨》 -クリーチャー(26)- |
3 《ダークスティールの板金鎧》 3 《世界薙ぎの剣》 1 《アージェンタムの鎧》 3 《滞留者ヴェンセール》 -呪文(10)- |
3 《呪文滑り》 4 《精神的つまづき》 3 《呪文貫き》 4 《機を見た援軍》 1 《アージェンタムの鎧》 -サイドボード(15)- |
このデッキには全てを超越する装備品、《世界薙ぎの剣》が入っています!
しかし、このカードは全てを超越しすぎて、扱いが凄く難しいのです。
もし《世界薙ぎの剣》を装備したクリーチャーの攻撃が通った後に、どんな状況だと良いのか?
《世界薙ぎの剣》は装備しているクリーチャーでさえ破壊してしまう大雑把な能力です。
場に《世界薙ぎの剣》だけ置いてあってお互いにドローだけしている状況は有利とは言わないので、
《ダークスティールの歩哨》のような破壊されないクリーチャーにつけるか、《ダークスティールの板金鎧》を装備したクリーチャーにさらに《世界薙ぎの剣》を装備するのがいいでしょう。
ただ、これだと装備するのにマナが沢山かかってしまうので、《真鍮の従者》を活用しましょう。
次に、いかに《世界薙ぎの剣》を装備したクリーチャーの攻撃を相手プレイヤーに与えるか、です。
それについては《滞留者ヴェンセール》の中段の能力を使いましょう。
でも、まだ攻撃が通りにくいなと感じたのなら、《ニューロックの透術士》や《ガラクの仲間》といったクリーチャーを採用してみるのもいいですね。
また《滞留者ヴェンセール》は、《世界薙ぎの剣》でリセットする際にパーマネントを1つだけ選んで残しておけるので、中段の能力を使わなくても《世界薙ぎの剣》を装備したクリーチャーの攻撃が相手プレイヤーに通りそうならば、《滞留者ヴェンセール》自身を能力で追放して守るのもいいでしょう。
そうすれば、場に《世界薙ぎの剣》と《滞留者ヴェンセール》だけになって、ずっと上段の+能力を使っていれば、あっという間に紋章を得られるかも!
《滞留者ヴェンセール》と相性のいい《酸のスライム》や《石角の高官》を使って相手を上手くコントロールする要素もお忘れなく!
特にM12で新しく登場した《石角の高官》と《滞留者ヴェンセール》の、毎ターン《濃霧》を打ち続けるような状況を発生させるコンボは凄く強力なので、これを軸にしたデッキを組むのも面白そうですね。
《ダークスティールの板金鎧》と《世界薙ぎの剣》を装備した《戦隊の鷹》が20回攻撃して勝つ!が理想のデッキですが、それに至るプロセスが自由なので、自分なりに上記のデッキの内容を変えてみるというのもいいことだと思います!
サイドボード
最後のサクッとサイドボードの説明をしましょう。
・《機を見た援軍》
赤単に打ったら相手の心が折れる! 塚本はもうすでに打たれてバキバキに折れました!
・《精神的つまづき》
1マナのアクションが多いデッキに!《自然の要求》や手札破壊から身を守れ!
・《呪文滑り》
除去を除けよう!ナイス避雷針。《ダークスティールの板金鎧》が付くと最強の引き篭もり。
・《呪文貫き》
備えあれば憂いなし。対コントロール、対ヴァラクートにどうぞ。
・《アージェンタムの鎧》
追加のマッスル。
今回の構築劇場はここまで!
最強(に使いにくい)装備品《世界薙ぎの剣》をあなたは使いこなせるか!
それではまた次回、別の次元で。
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