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高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」
第24回:「統率者」特集 ?「鏡の秘術」と「反攻」
読み物
高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」
2011.06.24
第24回:「統率者」特集 ~「鏡の秘術」と「反攻」
先週に引き続き、統率者戦構築済みデッキの紹介をしていきます。
「鏡の秘術」
7 《島》 8 《山》 13 《森》 1 《統率の塔》 1 《進化する未開地》 1 《菌類の到達地》 1 《グルールの芝地》 1 《家路》 1 《イゼットの煮沸場》 1 《カザンドゥの隠れ家》 1 《断ち割る尖塔》 1 《シミックの成長室》 1 《邪神の寺院》 1 《鮮烈な岩山》 1 《鮮烈な小川》 1 《鮮烈な林》 -土地(41)- 1 《二つ反射のリクー》 -統率者(1)- 1 《ぶどう園の大魔術師》 1 《老練の探険者》 1 《激情の共感者》 1 《トレストの密偵長、エドリック》 1 《精霊の魂、アニマー》 1 《難題のスフィンクス》 1 《霊気撃ち》 1 《黒焦げ牙のクーガー》 1 《肉喰らうもの》 1 《恨み唸り》 1 《デッドウッドのツリーフォーク》 1 《エルフの逸脱者》 1 《ベイロスの林壊し》 1 《雑食のハイドラ》 1 《ナックラヴィー》 1 《谷のラネット》 1 《夢見るものインテット》 1 《断層削り》 1 《クローサの大牙獣》 1 《シミックの空呑み》 1 《海溝喰らい》 1 《憤怒の化身》 1 《マグマの力》 1 《コジレックの職工》 -クリーチャー(24)- |
1 《野生語りのガラク》 1 《太陽の指輪》 1 《天球儀》 1 《グルールの印鑑》 1 《イゼットの印鑑》 1 《稲妻のすね当て》 1 《予言のプリズム》 1 《シミックの印鑑》 1 《飛行の誓約》 1 《稲妻の誓約》 1 《野生の誓約》 1 《渦まく知識》 1 《火 // 氷》 1 《野生への貢ぎ物》 1 《途方もない力》 1 《激励》 1 《呪文丸め》 1 《電解》 1 《命令の光》 1 《予言の稲妻》 1 《狩り立てる群れ》 1 《集団的航海》 1 《外殻貫通》 1 《耕作》 1 《木霊の手の内》 1 《炎渦竜巻》 1 《破滅》 1 《爆発的植生》 1 《連鎖反応》 1 《ドラゴンによる死》 1 《復讐に燃えた再誕》 1 《災難の範囲》 1 《空砕きの呼び声》 1 《大竜巻》 -呪文(34)- |
統率者戦を含むハイランダーのルールとして「デッキに同じカードは1枚まで」というものがあります。
スタンダードとは違い1枚制限があるからこそ、同じデッキでも回すたびに毎回違う動きをするのが統率者戦の特徴。また1枚制限だからこそデッキ構築も人それぞれであり、その「デッキを考えている時間」こそが統率者戦の一番の魅力だと言えます。
しかし1枚制限とルールゆえに、どんな強力な呪文も一度しか使えませんし、どんな強力なクリーチャーも一度破壊されたら墓地送りです。
今回紹介する《二つ反射のリクー》は、そんな「1枚制限」ルールを捻じ曲げる統率者。あなたがプレイする呪文は、クリーチャー・インスタント・ソーサリー等どんなものであれ効果が2倍!
マナさえあれば延々とアドバンテージを取れる統率者であり、《魔力変》なら差し引き0マナで2ドロー、《時間のねじれ》《時間操作》をコピーすれば追加2ターン、土地7枚以上のときに《パリンクロン》をコピーすれば無限マナ無限トークン! 今回のセットの中では最もコンボに向いた統率者だといえます。
そして「鏡の秘術」デッキにもまた複数「伝説のクリーチャー」が収録されています。
《トレストの密偵長、エドリック》は《シミックの幻想家、モミール・ヴィグ》を統率者にしたエルフデッキ等で役立ちそうですし、《精霊の魂、アニマー》はこれを中心にクリーチャーを大量に入れて「アニマー・グロウ」的なデッキも組めそうです。
「鏡の秘術」に収録されている新カードは・・・
《雑食のハイドラ》
例えば4人なら1回攻撃するだけで24点。今まで出たクリーチャーの中では最もダメージ効率の良いカードであり、装備品や強化呪文との相性は抜群。二段攻撃や《連続突撃》系と組み合わせれば、一撃で致死ダメージを与えることも可能です。
《凶暴な打撃》双呪なら全員に32点!
《呪文丸め》
指回ししているようなイラストのカード。
いくら統率者が何度もプレイできるカードとはいえ、「破壊」と違いコマンド領域に行かない呪文は別。ライブラリーの下に行ってしまえば、再度プレイすることは出来なくなります。
似た効果のカードに《邪魔》がありますが、《呪文丸め》は使ったらライブラリーの底に戻るので、シャッフル手段などを用いれば再利用可能。相手の統率者を丸めてあげましょう。
《ドラゴンによる死》
フレーバーが効果を良く表しているカード。エルド=選ばれたプレイヤーといったところでしょうか。
《ジャンドの暴君、カーサス》を統率者にしたデッキなら、出したドラゴンをすべて奪えて大ダメージも狙えそうです。
今回の構築済みでは《ドラゴンによる死》に限らず、「同調」サイクルや「戦争or平和」を選ぶ《敵対の大天使》のように複数プレイヤーを前提にしたカードが多いです。相手との交渉ができるのも、多人数戦ならではの楽しみのと言えますね。
《家路》
《金粉のドレイク》《ヴィダルケンの枷》《誘惑蒔き》《不実》などなど、コントロール奪取系のカードは統率者戦でも強力です。せっかく統率者を出したのに、わずか2マナでドレイクと交換されてしまったなんてのはよくある話。
《家路》はそんなコントロール奪取に対する強力なアンチカード。スタンダードの《天界の列柱》《忍び寄るタール坑》などがそうであるように、マナも出ながら他の役割も兼ねるのは使い勝手が良く、無色土地ということもあってどんなデッキにも入るでしょう。
「反攻」
8 《沼》 10 《森》 8 《平地》 1 《やせた原野》 1 《統率の塔》 1 《進化する未開地》 1 《ゴルガリの腐敗農場》 1 《オルゾフの聖堂》 1 《断ち割る尖塔》 1 《隔離されたステップ》 1 《セレズニアの聖域》 1 《邪神の寺院》 1 《平穏な茂み》 1 《鮮烈な林》 1 《鮮烈な湿地》 1 《鮮烈な草地》 -土地(39)- 1 《胞子の教祖、ゲイヴ》 -統率者(1)- 1 《水辺の蜘蛛》 1 《命取りの出家蜘蛛》 1 《桜族の長老》 1 《漁る軟泥》 1 《現実主義の修道士》 1 《セレズニアの福音者》 1 《ゴルガリのギルド魔道士》 1 《セレズニアのギルド魔道士》 1 《ナントゥーコの鞘虫》 1 《ファーティリド》 1 《落とし悶え》 1 《吸血鬼の夜鷲》 1 《スパイクの飼育係》 1 《ヤヴィマヤの古老》 1 《突風売り》 1 《暗影の蜘蛛》 1 《印章の隊長》 1 《叫び大口》 1 《暗黒の雛》 1 《収穫するものテネブ》 1 《女王スズメバチ》 1 《血の調停者、ヴィシュ・カル》 1 《共生のワーム》 1 《天界の魔力》 1 《幽霊の酋長、カラドール》 1 《議事会の合唱者》 -クリーチャー(26)- |
1 《頭蓋骨絞め》 1 《太陽の指輪》 1 《ゴルガリの印鑑》 1 《稲妻のすね当て》 1 《オルゾフの印鑑》 1 《セレズニアの印鑑》 1 《ダークスティールの鋳塊》 1 《どんぐりカタパルト》 1 《魂の捕獲》 1 《鉄の樹の拳》 1 《屍からの発生》 1 《敵意の誓約》 1 《目覚めの領域》 1 《野生の誓約》 1 《忘却の輪》 1 《義務の誓約》 1 《漸減》 1 《オーラの破片》 1 《破滅の刃》 1 《野生への貢ぎ物》 1 《足の底の饗宴》 1 《死後の生命》 1 《屈辱》 1 《応報の罠》 1 《コブラの罠》 1 《戦いの同盟》 1 《耕作》 1 《調和》 1 《吸肉》 1 《獣性の脅威》 1 《呪詛》 1 《報いの時》 1 《死の突然変異》 1 《嵐の獣群》 -呪文(34)- |
昔、とある中将はこう言いました。「戦争は数だよ、兄貴」と。
マジックにおいても同じことは言えます。《幽体の行列》や《雲山羊のレインジャー》で攻める白単キスキン、《ゴブリンの首謀者》や《包囲攻撃の司令官》で後半も粘り強いゴブリン。
次のクリーチャーを補充したり、トークンを出すことのできるデッキは他のビートダウンよりも除去耐性が強く、多くのトーナメントで結果を残してきました。大量のクリーチャーは、それだけで対戦相手を圧倒できます。
統率者戦でそんな「数の暴力」を体現したのがこの「反抗」デッキ。
統率者である《胞子の教祖、ゲイヴ》は自身が5/5でありながら分裂・合体能力を持ち、《印章の隊長》なら3/3トークン、《オーラの破片》《漸減》でパーマネントをコントロールと、デッキ内に多くのシナジーを持ちます。
「墓地に落ちても2マナ増えて再度プレイできる」統率者ルールを利用して、トークン5体をばらまく→7マナで新品になって帰ってくることもよく起こりますし、ゲイヴと《頭蓋骨絞め》が組み合わさったときはそれだけでゲームに勝てます。
これだけ「+1/+1カウンター」を使うデッキなら、《ウーナの黒近衛》を組み込んでも面白そうです。
そして「反攻」デッキに含まれる他の「伝説のクリーチャー」2つも、ゲイブに負けず劣らずの強力な性能。
《血の調停者、ヴィシュ・カル》は5/5飛行絆魂に加え、盤面を強力に制圧するクリーチャー。トークンデッキである「反攻」なら生け贄には困りませんし、あっという間に10/10くらいになります。除去能力もインスタントタイミングでマナがかからないので、相手の統率者対策としても便利。
《幽霊の酋長、カラドール》は「戦場に出たとき○○」の効果が多いこのデッキでは使いやすく、《ヤヴィマヤの古老》と組み合わせると毎ターン3枚ずつ増えますし、《叫び大口》を毎ターン想起することも出来ます。
これら「伝説のクリーチャー」の存在もあり、今回の構築済みデッキ同士で戦ったときは「反攻」デッキの勝率が最も高かったです。除去、エンチャント・アーティファクト破壊、カードアドバンテージなど、他にくらべて応用が効くデッキでしたね。
「反攻」にも新カードは収録されていて
《漁る軟泥》
統率者戦で墓地を活用するデッキは多いです。先週紹介した《世界喰らいのドラゴン》は勿論、墓地を使う無限コンボも多い。
《漁る軟泥》は自然に墓地掃除をしながら巨大化していくので、単純な対策としてではなく戦力としても数えられます。軽くてタップが必要ないのもポイント。
《女王スズメバチ》
基本セットに収録されていそうなイラスト・能力のカード。《エルドラージの碑》などと組み合わせると良いです。
今回の「反攻」のようにトークンの数で押すデッキなら、《大軍の功績》で毒殺!なんてのも面白そうですね。
《野生への貢ぎ物》
統率者戦においてマナブーストは重要。緑以外のデッキは、どうしてもマナブーストを各種「印鑑」「タリスマン」《友なる石》などに頼る構成になるので、そこを狙い撃ちににするカード。緑なら入れて損のないカードだと言えます。
序盤は強いですが後半は狙ったカードを破壊できないので、そこは一長一短でしょうか。
次回は残り2つの統率者デッキを紹介していく予定です。
では、また来週。
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