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戦略記事

中村修平の「デイリー・デッキ」

中村修平の「デイリー・デッキ」:「出産の殻」(モダン)

中村修平の「デイリー・デッキ」:「出産の殻」(モダン)

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編集より:中村修平が日替わりで注目のデッキを1日1個紹介するミニコラムです。本コラムは英訳され、英語サイトから全世界に発信されています。

日本公式ウェブサイトでは、日本語の原文を(原則)毎週火曜日~金曜日に掲載いたします。


 4000人のグランプリ・ニュージャージーというインパクトに隠れがちですが、同週に開催されたグランプリ・マドリードも中々もって大入り、実に1900人ものプレイヤーが参加したのです! 1900人ですよ!!!

 そして何より、モダンは来週開催される世界選手権での採用フォーマットでもあるのです。今週はそんなモダンのデッキについて、マドリードの上位デッキから紹介していきます。

 まずはケヴィン・グローヴ/Kevin Groveの《出産の殻》デッキ。マドリードで最も多くのトップ8を輩出したアーキタイプです。
 《出産の殻》デッキと一口に言ってしまいましたが、その実、かなりのバリエーションがあります。
 共通する点を先に挙げると、

  • マナ・クリーチャーがそれなりの数取られている。
  • クリーチャーの種類が多い。
  • (当たり前ではありますが)《出産の殻》が入っている。
  • それに加えて「無限コンボ」が搭載されている。

 といったところ。
 この場合の無限コンボとは、《出産の殻》から繋げられる特定のクリーチャー2〜3体で達成できるものを指します。
 例えば「《修復の天使》+《鏡割りのキキジキ》」であったり、「《シルヴォクののけ者、メリーラ》+《臓物の予見者》+頑強クリーチャー」ですね。

 ケヴィンのデッキに搭載されているのは、《スパイクの飼育係》と《テューンの大天使》による、「飼育係から+1/+1カウンターを取り除き2点回復する→大天使の能力でカウンターが載せられる→元の状態に戻る」の無限ライフコンボ。
 しかしリストを見ても分かると思いますがそれはあくまで副菜。
 主菜は中速ビートダウンで、この「コンボされるかも」という恐怖を織り交ぜながら正攻法で戦うという構成は、かなり私好みです。

Kevin Grove
グランプリ・マドリード2014 トップ8 / モダン[MO] [ARENA]
3 《
1 《
1 《平地
2 《草むした墓
1 《寺院の庭
1 《神無き祭殿
4 《新緑の地下墓地
4 《吹きさらしの荒野
3 《剃刀境の茂み
3 《ガヴォニーの居住区

-土地(23)-

4 《極楽鳥
2 《貴族の教主
3 《復活の声
3 《根の壁
1 《漁る軟泥
1 《呪文滑り
3 《台所の嫌がらせ屋
1 《永遠の証人
1 《オルゾフの司教
1 《再利用の賢者
1 《罪の収集者
1 《スパイクの飼育係
2 《包囲サイ
1 《静寂の守り手、リンヴァーラ
1 《残忍なレッドキャップ
1 《修復の天使
2 《テューンの大天使
1 《叫び大口

-クリーチャー(30)-
3 《突然の衰微
4 《出産の殻

-呪文(7)-
1 《弁論の幻霊
1 《オルゾフの司教
1 《罪の収集者
1 《納墓の総督
1 《最後のトロール、スラーン
4 《思考囲い
2 《流刑への道
2 《窒息
2 《引き裂く突風

-サイドボード(15)-

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