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クロタカの統率者図書館
第20回:お気に入り統率者ピックアップ
読者の皆さん、あけましておめでとうございます! 統率者戦大好きクロタカです。
いつの間にかこの連載も第20回になりました。特に変わることはありませんが、2022年も引き続きよろしくお願いします!
今回はいつもとはちょっと趣向を変えて、僕が今まで組んできた統率者の中から、まだ紹介していないお気に入りの統率者を7枚ピックアップして紹介していきたいと思います。
目次
- 「上級建設官、スラム」
- 「黒き誓約、オブ・ニクシリス」
- 「原初の飢え、ガルタ」
- 「怒りの座、オムナス」
- 「世界の咆哮、アラーボ」
- 「イロアスの信奉者、カレムネ」
- 「法務官の声、アトラクサ」
- 「黒き誓約、オブ・ニクシリス」デッキ紹介
《上級建設官、スラム》
最初に紹介する統率者は《上級建設官、スラム》です!
《上級建設官、スラム》の特徴
《上級建設官、スラム》はオーラ・呪文か装備品・呪文か機体・呪文を1つ唱えるたびに1枚ドローできる能力を持っています。
デッキ内のカードをオーラ or 装備品 or 機体に寄せることで、白単色の統率者とは思えないほど大量のカードを引くことができます。
《上級建設官、スラム》語り
僕と《上級建設官、スラム》の出会いは2017年の『霊気紛争』発売直後です。
もともと装備品とオーラが好きで、白単色の統率者でありながらドロー能力を持つところに惹かれて、即デッキを組むことにしました。調べてみたところ、白単色の統率者でドロー能力を持つカードは《上級建設官、スラム》が初だったみたいですね。
《上級建設官、スラム》はオーラ型、装備品型、機体型とさまざまな型を組めますが、一番のオススメはやっぱり装備品特化の構成です。
装備品の中にはマナ総量が0のカードもあるので(《極楽のマントル》、《調和者隊の盾》、《骨の鋸》など)、(ちょっとインチキくさいですが)驚異の0マナ1ドローが可能です!
さらにアーティファクトなどの呪文のコストを軽減するカードがあれば(《鋳造所の検査官》、《ジョイラの使い魔》、《不滅の太陽》など)1マナ以上の装備品も唱えるコストが0になり、実質タダで1枚ドローできます!
ライブラリートップのカード次第では、そのまま装備品を連打できることも。
※ちなみにマナ・コスト軽減系のカードが出るとかなりヘイトが上がります
《純鋼の聖騎士》や《アルハマレットの書庫》もあれば、装備品を唱えるたびに2枚ドロー!
あとは装備品連打からの《霊気貯蔵器》による50点砲でフィニッシュしてもいいですし(マナ・コスト軽減カードが複数あれば)《祖先の像》連打も良いですね。
装備品がいっぱい戦場にある=親和(アーティファクト)がより軽いコストで唱えるられる、ということで《マイコシンスのゴーレム》から《荒廃鋼の巨像》に繋げてみたり(《カルドーサの鍛冶場主》で直接戦場に出すという手もあります)、
《剛胆な考古学者、アーデン》の能力で《上級建設官、スラム》に《巨像の鎚》&《熱いスープ》&《ホーリィ・アヴェンジャー》を装備してワンパンを狙っていきましょう!
もしオーラ型にするなら、オーラのコストを軽減するカードたち(《模範となる者、ダニサ・キャパシェン》、《イロアスの英雄》、《雲の鍵》など)は採用したいですね。
《コーの精霊の踊り手》や《メサの女魔術師》と手札に戻せるオーラを組み合わせれば(《罪の自覚》《手の檻》など)めちゃくちゃドローできますよ!
《アジャニに選ばれし者》や《空位の玉座の印章》でクリーチャー・トークンを生成しまくるのも楽しそうですね。
機体は総数が少ないのでそれに寄せた型を作るのは難しいですが、機体でありつつマナ・アーティファクトの《耕作者の荷馬車》は使い勝手が良くてオススメのカードです。
クロタカ
《上級建設官、スラム》は装備品(またはオーラや機体)があまり見たことないくらい戦場に並ぶのでかなり楽しいですよ!(やり過ぎるとヘイトがブチ上がるので、ほどほどに)
《黒き誓約、オブ・ニクシリス》
次に紹介する統率者は《黒き誓約、オブ・ニクシリス》です!
《黒き誓約、オブ・ニクシリス》の特徴 その1
《黒き誓約、オブ・ニクシリス》は以下の能力を持っています。
+2:各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失う。あなたはこれにより失われたライフに等しい点数のライフを得る。
効果は小さいですが対戦相手とのライフ差を徐々に広げていくことができます。
《黒き誓約、オブ・ニクシリス》の特徴 その2
《黒き誓約、オブ・ニクシリス》は以下の能力を持っています。
-2:飛行を持つ黒の5/5のデーモン・クリーチャー・トークンを1体生成する。あなたは2点のライフを失う。
強力なトークンを生成する《黒き誓約、オブ・ニクシリス》のメイン能力です。
《黒き誓約、オブ・ニクシリス》の特徴 その3
《黒き誓約、オブ・ニクシリス》は以下の能力を持っています。
-8:あなたは「{1}{B}, クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたはX点のライフを得て、カードをX枚引く。Xは、その生け贄に捧げられたクリーチャーのパワーに等しい。」を持つ紋章を得る。
忠誠度を8まで上げるのはなかなか難しいですが、もし紋章を得ることができれば、自身が生成したデーモンなどを生け贄に捧げて大量のライフと手札補充をすることができます。
《黒き誓約、オブ・ニクシリス》語り
《黒き誓約、オブ・ニクシリス》はデーモン・プレインズウォーカーとして有名なオブ・ニクシリスが、まだ人間・プレインズウォーカーだった時の姿です。
『統率者(2014年版)』で初めて登場した統率者にできるプレインズウォーカー5枚のうちの1枚で、黒もプレインズウォーカーも大好きな僕は発売後即デッキを組むことにしました。
基本戦術としては、まず[-2]でデーモン・トークンを生成し、その後は[+2]と[-2]を交互に繰り返していきます。この5/5デーモン・トークンがブロッカーとしてとにかく優秀で、《黒き誓約、オブ・ニクシリス》をガッチリ守ってくれます。
もし《黒き誓約、オブ・ニクシリス》が破壊されてしまったら、また《黒き誓約、オブ・ニクシリス》を唱える=デーモン・トークン生成となるので、対戦相手がそれを嫌がって忠誠度1のまま放置してくれることもあります([+2]の効果が小さめなのも放置してくれる一因です)。
デーモン・トークンが2体以上いて、1体は攻撃に、もう1体は守りに、そして《黒き誓約、オブ・ニクシリス》は[+2]で忠誠度を上げていくのが理想的な展開ですね。
デーモン・トークンがいるとはいえ、統率者戦では通常対戦相手が3人いてプレインズウォーカーは集中砲火を受けがちなので、《夜鷲のあさり屋》や《蛇術師》などの優秀なブロッカーで守ったり、
戦闘ダメージ軽減系カードや(《暗黒》《オラーズカの尖塔》《イス卿の迷路》《スコフォスの迷宮》など)攻撃を躊躇させるカード(《狡猾な弁論》など)で徹底的に守りを固めましょう!
プレインズウォーカーへの守りを固めたら、《黒き誓約、オブ・ニクシリス》以外のプレインズウォーカーも入れやすくなりますね。
中でもオススメなのが、トークンを生成して自身を守れるプレインズウォーカーです(《ウルザの後継、カーン》、《不笑のソリン》、《愚者滅ぼし、テヴェシュ・ザット》、《蜘蛛の女王、ロルス》など)。
プレインズウォーカーがいっぱい入っていれば、プレインズウォーカーとシナジーがあるカードたち(《リリアナの誓い》、《ブライトハースの指輪》、《鎖のヴェール》など)もより強く使うことができます。
デッキとしては遅めのコントロールになる傾向があるため、毎ターンしっかり《沼》を並べ、終盤のビックアクションに備えましょう。
そして黒単色デッキの最大のメリットはこの《沼》シナジーカードの多さ!
沼、最高!
最後は《墓所の怪異》、《ニルカーナの亡霊》、《陰謀団の貴重品室》で生み出した大量の黒マナを《黒死病の悪魔》、《瀉血》、《霰炎の責め苦》に注ぎ込み、対戦相手を一掃しちゃいましょう!
クロタカ
昔はガチ構成だったため、《死の雲》をブッパして「無人の荒野に《黒き誓約、オブ・ニクシリス》ただ1人!」みたいなことをやってたんですが、強さと引き換えに友達を失うリスクもあるので今はあまりオススメしていません(苦笑)。
《原初の飢え、ガルタ》
次に紹介する統率者は《原初の飢え、ガルタ》です!
《原初の飢え、ガルタ》の特徴
《原初の飢え、ガルタ》は以下の能力を持っています。
この呪文を唱えるためのコストは{X}少なくなる。Xは、あなたがコントロールしているクリーチャーのパワーの合計に等しい。
例えばパワー10の《ギガントサウルス》が戦場にいると、{G}{G}だけで《原初の飢え、ガルタ》を唱えることができます。
《原初の飢え、ガルタ》語り
《原初の飢え、ガルタ》はパッと見12/12のトランプルしか能力を持たないクリーチャーですが、この12/12というサイズに無限大の可能性があります。
緑にはパワーを参照した呪文や能力が多くあるので、《原初の飢え、ガルタ》がいればそれらを最大効率で使えちゃうんです!
12枚ドロー!
{G}が12点!
森12枚サーチ!
全体+12/+12修整!
クロタカ
《原初の飢え、ガルタ》はこの雑にアドバンテージを取れるところが最高ですね。
《原初の飢え、ガルタ》を唱えるためのコストについても、パワー高めのクリーチャーを展開することで(《不屈の神ロナス》、《恋煩いの野獣》、《むら気な長剣歯》など)かなり軽減することができます。
統率者戦のデッキに《タルモゴイフ》を採用することはあまりないのですが、《原初の飢え、ガルタ》のコスト軽減を計算する、通称「ガルタ算」的には、2マナで大体パワー4以上を見込めるかなり有力な採用候補です。
また、クリーチャー強化能力を持つマナクリーチャーや(《ピーマの改革派、リシュカー》、《エルフの大ドルイド》など)、パワー高めのマナクリーチャー(《ラノワールの部族》など)も《原初の飢え、ガルタ》の早期着地に貢献してくれます。
合計パワー10のクリーチャーたちを出せば(《ネシアンの猪》、《全てを喰らうグロサーマ》、《トヴォラーの猟匠》など)ガルタ算も一発解決!
ちなみに《原初の飢え、ガルタ》のコスト軽減能力は統率者税による追加コスト{2}も軽減可能です。もし除去されたとしても戦場にいるクリーチャーのパワー次第では、再び{G}{G}だけで唱えることができますよ。
12/12トランプルという脅威的なサイズを攻撃に活かさないのは流石にもったいないので、《狩猟の統率者、スーラク》、《速足のブーツ》、《稲妻のすね当て》、《山賊の頭の間》などで速攻を付与して積極的に殴りかかりましょう!
通常はパワー12×2回の攻撃=統率者ダメージ24点となり対戦相手を殴り倒すことができます。
それでも十分強力なのですが、《原初の飢え、ガルタ》のパワーを2倍にしたら24になりワンパンが可能! せっかくなら緑に多く存在するパワー2倍化カードを使って、ワンパンを狙っていきましょう!
お好きなものをどうぞ
クロタカ
《怒りの座、オムナス》
次に紹介する統率者は《怒りの座、オムナス》です!
《怒りの座、オムナス》の特徴 その1
《怒りの座、オムナス》は以下の能力を持っています。
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、赤であり緑である5/5のエレメンタル・クリーチャー・トークンを1体生成する。
上陸という割と簡単な条件を達成するだけでファッティなトークンを生成できる、とても強力な能力ですね。
《怒りの座、オムナス》の特徴 その2
《怒りの座、オムナス》は以下の能力を持っています。
怒りの座、オムナスかあなたがコントロールする他のエレメンタルが1体死亡するたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。怒りの座、オムナスはそれに3点のダメージを与える。
自身や上陸能力で生成したエレメンタル・トークンなどに疑似的な除去耐性を付与します。
《怒りの座、オムナス》語り
《マナの座、オムナス》に続く2代目のオムナス。《怒りの座、オムナス》で初めて採用された上陸能力は、その後の3代目《乱動の座、オムナス》と4代目《創造の座、オムナス》にも踏襲されました。
《怒りの座、オムナス》は上陸で生成されるエレメンタル・トークンがとにかくデカい! 土地を出せばいいだけだから生成条件もめっちゃイージーです。緑お得意の土地サーチカードを駆使すれば、1ターンに複数体の生成もかなり余裕。
手札に土地がいっぱいあるなら、土地追加プレイカードたちも(《踏査》、《迷える探求者、梓》、《イリーシア木立のドライアド》など)複数回の上陸に貢献してくれます。
特に《野生生まれのミーナとデーン》は土地を手札に戻せるので、《怒りの座、オムナス》との相性抜群!
土地として戦場に出ている通称MDFCカード(《カザンドゥの谷》、《バーラ・ゲドの聖域》、《鎚の山道、髑髏砕き》など)を手札に戻し、呪文としてプレイするなんてこともできちゃいます。
通称フェッチランド(《虹色の眺望》、《寓話の小道》、《樹木茂る山麓》など)と、墓地の土地をプレイできる《ラムナプの採掘者》、《古の緑守り》、《世界のるつぼ》などとの組み合わせも強力ですね。(《古の緑守り》なら上陸追加誘発付き!)
他に相性が良いところとしては、トークンを倍生成する《倍増の季節》や《似通った生命》、
パワー3以上のクリーチャーが戦場に出るたびにドローできる《精霊の絆》や《ガラクの群れ率い》、
ドローソース兼エレメンタルの生け贄手段にもなる《よりよい品物》などです。
デッキ構成的に土地を大量にプレイすることになるので、《怒りの座、オムナス》以外の上陸持ちカードもデッキに入れると、よりアドバンテージを得ることができそうですね。
楽しい上陸仲間たち
最後は以下のお好きな勝ちパターンでフィニッシュを決めましょう!
大量土地サーチ(《境界なき領土》、《大地の作り直し》、《風景の変容》など)でエレメンタルトークン大量生成からの……(《風景の変容》の場合は《見事な再生》とのコンボも可)
1.《ヤヴィマヤの火》や《アクローマの記念碑》で速攻アタック!
2.《アクームの怒り、モラウグ》で追加戦闘フェイズ祭り!
3.《峰の恐怖》、《古霊の踏み行く処》、《戦嵐のうねり》でダイレクトダメージ!
クロタカ
《怒りの座、オムナス》デッキは大量の土地が必要になるので、思い切って土地を40枚以上採用するのがオススメですよ。
《世界の咆哮、アラーボ》
次に紹介する統率者は《世界の咆哮、アラーボ》です!
《世界の咆哮、アラーボ》の特徴 その1
《世界の咆哮、アラーボ》は以下の能力を持っています。
威光 ― あなたのターンの戦闘の開始時に、世界の咆哮、アラーボが統率領域か戦場にある場合、あなたがコントロールする他の猫1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+3/+3の修整を受ける。
統率者領域(または戦場)にいるだけで、猫1体に《巨大化》相当の修整を付与できる強力な能力ですね。
《世界の咆哮、アラーボ》の特徴 その2
《世界の咆哮、アラーボ》は以下の能力を持っています。
あなたがコントロールする他の猫が1体攻撃するたび、あなたは{1}{G}{W}を支払ってもよい。そうしたなら、ターン終了時まで、それはトランプルを得るとともに+X/+Xの修整を受ける。Xは、それのパワーに等しい。
こちらの能力も先程の《巨大化》能力と同様、猫限定でサイズアップとトランプルを付与することができます。
《世界の咆哮、アラーボ》語り
《世界の咆哮、アラーボ》は全世界の猫好き待望の猫シナジーを持つ統率者です。
《世界の咆哮、アラーボ》以前に猫シナジーを持つ統率者として《黄金の若人ラクシャ》がいたのですが、装備しないと猫を強化できなかったり、重くて白単色だったりと、統率者としてはいまいちな性能でした。
装備できれば強いんだけどね
白緑の猫シナジー統率者としては《世界の咆哮、アラーボ》が初。この固有色のおかげで緑や白緑の猫もデッキに入れられるようになりました。
《世界の咆哮、アラーボ》の能力は2つとも自身を強化できないため、《世界の咆哮、アラーボ》は応援係に徹するしかありません。どちらの能力も猫関連なので、デッキは大体猫だらけになります(猫好きにとっては最高ですね!)。
1~2ターン目などに猫を展開できれば、序盤から結構な打点を叩き出すことできますよ。
優秀な軽量猫ちゃんたち
特に《典雅な襲撃者》や《空狩人の散兵》などの二段攻撃を持つ猫とは相性抜群!
(1+3)(パワー)×2(二段攻撃)=8点のダメージを与えることができます!
もっとスゴいのが感染を持つ《敗残のレオニン》で、パワー2+3=5となり、2回の攻撃で毒カウンター10個を与えて毒殺可能!(インパクトもスゴいのでヘイトはブチ上がります)
《世界の咆哮、アラーボ》の能力は両方とも単体強化ですが、猫・クリーチャーの中には通称ロード能力を持つカードが多く存在します。
オススメは《世界の咆哮、アラーボ》の点で攻める戦略と、ロード強化による面で攻める戦略のハイブリッド構成です。そうすることで攻撃に幅が出て、対戦相手に対処されづらくなります。
点で攻める:何気に猫が得意とする装備品戦略で攻めましょう!
面で攻める:これまた何気に豊富な猫・トークン生成カードで数押ししましょう!
猫は《托鉢する者》で対戦相手のドロー対策をしたり、《フェリダーの君主》で勝利を狙えたり、《クァーサルの礫投げ》&《白たてがみのライオン》(または《ティムールの剣歯虎》)のコンボでエンチャントやアーティファクトを破壊しまくれたりと、案外いろいろなことができますよ。
《原初の飢え、ガルタ》のオススメとして触れたパワー参照カードは、猫を強化できる《世界の咆哮、アラーボ》とも相性抜群!
トドメを刺すタイミングになったら統率者領域に引きこもりがちな《世界の咆哮、アラーボ》を戦場に出し、猫強化能力と二段攻撃付与カード(《アクローマの意志》、《決闘者の遺産》など)を組み合わせて猫ワンパンチを狙っていきましょう!
攻撃時は結構隙だらけになってしまうので、事前に《特権階級》や《苦行主義》で呪禁を付与するのがオススメです。
クロタカ
「コマンドフェスト・オンライン・ジャパン2nd」に参加した時の《世界の咆哮、アラーボ》デッキリストを「クロタカのEDHブログ」に公開しているので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
- 統率者デッキ紹介:世界の咆哮、アラーボ(クロタカのEDHブログ)
《イロアスの信奉者、カレムネ》
次に紹介する統率者は《イロアスの信奉者、カレムネ》です!
《イロアスの信奉者、カレムネ》の特徴
《イロアスの信奉者、カレムネ》は以下の能力を持っています。
二段攻撃、警戒
あなたがマナ総量が5以上のクリーチャー呪文を1つ唱えるたび、あなたは経験カウンターを1個得る。
イロアスの信奉者、カレムネは、あなたが持つ経験カウンター1個につき+1/+1の修整を受ける。
例えば《大天使アヴァシン》などの5マナのクリーチャー呪文を唱えると、経験カウンターを1個得ることができます。二段攻撃を持っているので、+1/+1修整が入るだけでも結構なインパクトがありますね。
《イロアスの信奉者、カレムネ》語り
《イロアスの信奉者、カレムネ》は『統率者(2015年版)』が発売されたときに、赤白という固有色と攻撃的スペックが気に入ってデッキを組むことにしました。この頃は赤白でなんとか強いデッキが作れないかとかなり試行錯誤していましたね。
※今でこそ赤白が固有色の統率者でアドバンテージを得ることができるカードもかなり増えましたが、当時は殴り特化の統率者ばかりで結構不遇な色の組み合わせでした。
デッキを作り始めて早々、経験カウンターを得るための条件が厳しすぎて挫折。
サイクル内の格差がヤバい
それでも5マナ以上のクリーチャー呪文を唱える良い方法がないかと考え続け、導き出した答えが……
エルドラージ!
エルドラージに至った理由としては、
1.マナ・コスト軽減カードが存在する
今では《人知を超えるもの、ウギン》というエルドラージと相性抜群なカードも存在しますね。
2.{C}{C}を加える土地が存在する
3.戦場に出てしまえばシンプルに強い
エルドラージ型にしてからは経験カウンターを得て強化された《イロアスの信奉者、カレムネ》とエルドラージの両軸で攻められるようになり、かなり勝率が上がりました。
《イロアスの信奉者、カレムネ》は二段攻撃を持っているので、《火と氷の剣》などの2色剣とは相性抜群。
特に経験カウンターを増殖で増やせる《真理と正義の剣》は、《イロアスの信奉者、カレムネ》のために作られたかのような噛み合い方ですね。
マナ・コストを軽減して唱えられるクリーチャーや(《金属製の巨像》、《黒曜石の焦がし口》など)、
想起クリーチャー(《鋳塊かじり》、《激情》、《孤独》など)は経験カウンターの早期獲得に貢献してくれますよ。
《脱ぎ捨て》で《イロアスの信奉者、カレムネ》以外のクリーチャーを破壊してから《王国まといの巨人》を着地させると、かなり《イロアスの信奉者、カレムネ》デッキらしさが出るんじゃないかと思います!
最後は《エルドラージの徴兵》か《生体融合外骨格》をつけて、一撃必殺を決めちゃいましょう!
クロタカ
《イロアスの信奉者、カレムネ》は3/3警戒、二段攻撃の時点で結構攻撃スペック高めです。
装備品を付けたり、「経験カウンターを1個得てあとは増殖するだけ」でも全然OK!
《法務官の声、アトラクサ》
次に紹介する統率者は《法務官の声、アトラクサ》です!
《法務官の声、アトラクサ》の特徴
《法務官の声、アトラクサ》は4マナ4/4という優秀なサイズと、飛行、警戒、接死、絆魂という攻守に優れたキーワード能力を持っています。さらに終了ステップに増殖を行うことができ、カウンターを扱うカードと相性抜群です。
クロタカ
《法務官の声、アトラクサ》は優秀な能力とアートの美しさから、とても人気のある統率者ですね。
《法務官の声、アトラクサ》語り
《法務官の声、アトラクサ》は『統率者(2016年版)』が発売された当初から人気があって、友人と「4人全員《法務官の声、アトラクサ》を使って対戦しようよ」という話になりデッキを組み始めました。
カウンター扱うカード全般とシナジーがあるので、相性の良いカードも多岐に渡ります。例えば……
+1/+1カウンター関連
マナ加速関連
毒カウンター関連
その他カウンター関連
中でも特にオススメなのが各種プレインズウォーカーで、《法務官の声、アトラクサ》がいれば毎ターン自動で忠誠カウンターを1個増やすことができます。守りが不安なプレインズウォーカーも、飛行、警戒、接死、絆魂の《法務官の声、アトラクサ》が鉄壁なので心配いりません。
特に+1/+1カウンターを置ける《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》や各種アジャニシリーズ(《黄金のたてがみのアジャニ》、《寛大なる者、アジャニ》、《不動のアジャニ》)は相性レベル最高!
プレインズウォーカーがいっぱいいれば、各種「誓い」シリーズもかなり有効活用できると思います。
《獅子のカルス》や《鎖のヴェール》も本領を発揮してくれそうですね。
最後のトドメはプレインズウォーカーの忠誠カウンターを《深輝エイ》、《倍増の季節》、《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》で2倍にして、奥義(大マイナス能力)で華麗に終わらせましょう!
クロタカ
《不撓のアジャニ》の奥義を起動できたら、プレインズウォーカー全員の奥義を連鎖起動できちゃうかも!
《黒き誓約、オブ・ニクシリス》デッキ紹介
『Commander Collection: Black』の発売が近いということで、今回は黒単色の《黒き誓約、オブ・ニクシリス》デッキをご紹介します!
目指しているレベル
この記事では、こちらの統率者デッキパワーレベルでいうと5~6を目安に作っています。もっとカジュアルにしたい、もっとガチにしたいということであればいろいろな改造ができると思いますので、ぜひご自身でも改造してみてください。
それではデッキリストをご紹介します。
デッキリスト
1 《黒き誓約、オブ・ニクシリス》
-統率者(1)- 29 《沼》 1 《ロークスワイン城》 1 《ボジューカの沼》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 1 《陰謀団の貴重品室》 1 《ニクスの祭殿、ニクソス》 1 《無限地帯》 1 《作戦室》 1 《スコフォスの迷宮》 1 《イス卿の迷路》 -土地(38)- 1 《極楽の羽ばたき飛行機械》 1 《つややかな雄鹿》 1 《無神経な血魔道士》 1 《残忍な騎士》 1 《夜鷲のあさり屋》 1 《蛇術師》 1 《巡礼者の目》 1 《墓所の怪異》 1 《戦慄の存在》 1 《リッチの騎士、ジョス・ヴェス》 1 《真面目な身代わり》 1 《影の執筆者》 1 《血の贈与の悪魔》 1 《アスフォデルの灰色商人》 1 《ニルカーナの亡霊》 1 《害悪の機械巨人》 1 《死致の執政》 1 《ルーン傷の悪魔》 1 《黒死病の悪魔》 1 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》 -クリーチャー(20)- |
1 《太陽の指輪》 1 《秘儀の印鑑》 1 《精神石》 1 《名誉に磨り減った笏》 1 《暗黒の儀式》 1 《探検の地図》 1 《暗黒》 1 《旅人のガラクタ》 1 《黒玉の大メダル》 1 《夜の囁き》 1 《魔学コンパス》 1 《眷者の装飾品》 1 《狡猾な弁論》 1 《リリアナの誓い》 1 《ファイレクシアの闘技場》 1 《スカイクレイブの秘宝》 1 《毒の濁流》 1 《地下世界の人脈》 1 《致命的なはしゃぎ回り》 1 《ハグラの噛み殺し》 1 《鞭打ち悶え》 1 《意趣返し》 1 《吸心》 1 《鎖のヴェール》 1 《刺のある研究》 1 《瀉血》 1 《霰炎の責め苦》 1 《食肉鉤虐殺事件》 1 《アガディームの覚醒》 1 《ヴォーパル・ソード》 1 《精霊信者の剣》 1 《殴打頭蓋》 1 《不笑のソリン》 1 《闇の領域のリリアナ》 1 《ウルザの後継、カーン》 1 《蜘蛛の女王、ロルス》 1 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》 1 《愚者滅ぼし、テヴェシュ・ザット》 1 《オニキス教授》 1 《解放された者、カーン》 1 《精霊龍、ウギン》 -呪文(41)- |
各カードの役割分類
除去(15)
- 《残忍な騎士》
- 《害悪の機械巨人》
- 《死致の執政》
- 《黒死病の悪魔》
- 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》
- 《毒の濁流》
- 《霰炎の責め苦》
- 《意趣返し》
- 《ハグラの噛み殺し》
- 《致命的なはしゃぎ回り》
- 《リリアナの誓い》
- 《食肉鉤虐殺事件》
- 《オニキス教授》
- 《解放された者、カーン》
- 《精霊龍、ウギン》
ドロー(15)
- 《無神経な血魔道士》
- 《戦慄の存在》
- 《血の贈与の悪魔》
- 《夜の囁き》
- 《吸心》
- 《刺のある研究》
- 《ファイレクシアの闘技場》
- 《地下世界の人脈》
- 《ウルザの後継、カーン》
- 《不笑のソリン》
- 《愚者滅ぼし、テヴェシュ・ザット》
- 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》
- 《蜘蛛の女王、ロルス》
- 《作戦室》
- 《ロークスワイン城》
マナ加速(14)
- 《極楽の羽ばたき飛行機械》
- 《つややかな雄鹿》
- 《墓所の怪異》
- 《真面目な身代わり》
- 《ニルカーナの亡霊》
- 《暗黒の儀式》
- 《太陽の指輪》
- 《旅人のガラクタ》
- 《秘儀の印鑑》
- 《精神石》
- 《精霊信者の剣》
- 《スカイクレイブの秘宝》
- 《名誉に磨り減った笏》
- 《眷者の装飾品》
マナ・コスト軽減(1)
- 《黒玉の大メダル》
サーチ(5)
クリーチャー・トークン生成(2)
- 《蛇術師》
- 《リッチの騎士、ジョス・ヴェス》
クリーチャー強化(3)
各対戦相手ライフドレイン(2)
- 《アスフォデルの灰色商人》
- 《瀉血》
忠誠度能力追加起動(1)
- 《鎖のヴェール》
墓地からクリーチャーを戦場に戻す(1)
墓地対策(2)
攻撃クリーチャー対策(4)
その他(1)
- 《夜鷲のあさり屋》
※土地のほとんどはマナを加える効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
「プレインズウォーカーコントロール&《沼》を並べて気持ち良くなろう!」
勝ちパターン紹介
1.膨大な黒マナ(《墓所の怪異》、《ニルカーナの亡霊》、《陰謀団の貴重品室》)からの大量ライフルーズ(《瀉血》、《霰炎の責め苦》、《黒死病の悪魔》)!
2.黒への信心を高めて《アスフォデルの灰色商人》!
3.リリアナのお兄ちゃん(《リッチの騎士、ジョス・ヴェス》)キッカーでゾンビ祭り!
4.《ヴォーパル・ソード》でプレイヤーキル!
5.《意趣返し》で忠誠カウンターを増やして《黒き誓約、オブ・ニクシリス》奥義発動!
今回のお気に入り統率者ピックアップはこれでおしまいです。
クロタカ
今回ピックアップした統率者はどれも拡張性が高くて長い間遊び続けられるものなので、「なんか面白そうだな」と思ったらぜひデッキを組んでみてください!
次回は今からワクワク感が半端じゃない「ネオ神河」もとい『神河:輝ける世界』に収録されるカードか、統率者デッキに収録されている伝説カードの中からいくつかピックアップして紹介する予定です。
それではまた次回、サイバーパンク化した未来の神河でお会いしましょう。お楽しみに!
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2024年12月18日号|週刊マジックニュース
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