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クロタカの統率者図書館
第19回:デッキ紹介《流城のルノ》
読者の皆さん、こんにちは! 統率者戦大好きクロタカです。
今回は最新セット『イニストラード:真紅の契り』に収録されているカードの統率者デッキを紹介していきます。
目次
統率者紹介
今回紹介するデッキの統率者は《流城のルノ》です!
《流城のルノ》の特徴 その1
《流城のルノ》は以下の能力を持っています。
流城のルノが戦場に出たとき、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード最大1枚を対象とする。それをあなたのライブラリーの一番上に置く。
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を見る。あなたはそのカードを公開してもよい。これにより、マナ総量が6以上であるクリーチャー・カードが公開されたなら、流城のルノを変身させる。
ライブラリーからクリーチャーを墓地に置くカード(《生き埋め》、《不快な納墓役》、《最後の別れ》など)でマナ総量6以上のクリーチャーをサーチすれば、戦場に出た次のターンに変身することができます。
サイクリングを持つマナ総量6以上のクリーチャー(《風呼びのエイヴン》、《よじれた嫌悪者》、《虚空を招くもの》など)も相性が良さそうですね。
《流城のルノ》の特徴 その2
《流城のルノ》は変身すると《深遠の王、クロサス》になります。
深遠の王、クロサスが攻撃するたび、これでない攻撃クリーチャー1体を対象とする。そのクリーチャーのコピーであるトークン1体をタップ状態かつ攻撃している状態で生成する。そのクリーチャーがクラーケンやリバイアサンやタコや海蛇であったなら、代わりにそのトークンを2体生成する。
攻撃クリーチャーのコピー・トークン生成能力はかなり強力ですね。さらにクラーケン、リバイアサン、タコ、海蛇、いわば海産物クリーチャーなら、コピートークン2体生成!
コピー・トークンを生成するためには《深遠の王、クロサス》と一緒に攻撃する必要があるので、速攻を付与するカード(《跳ね橋》、《速足のブーツ》、《憑依の外套》など)は相性が良さそうです。
同じ海の生物でも鯨、サメ、魚などは2体ボーナス対象外です。結構勘違いしやすいので、間違わないように注意しましょう。
クロタカ
変身条件の「マナ総量6以上のクリーチャー」とは、「重たい海産物クリーチャーをいっぱい仕込め!」というルノからのメッセージのようですね。
目指しているレベル
この記事では、こちらの統率者デッキパワーレベルでいうと5~6を目安に作っています。もっとカジュアルにしたい、もっとガチにしたいということであれば色々な改造ができると思いますので、ぜひご自身でも改造してみてください。
それではデッキリストをご紹介します。
デッキリスト
各カードの役割分類
除去(13)
- 《貪欲なチュパカブラ》
- 《害悪の機械巨人》
- 《虐殺のワーム》
- 《船団の災い魔》
- 《船砕きの怪物》
- 《圧倒的な波》
- 《同族の支配》
- 《サイクロンの裂け目》
- 《ハグラの噛み殺し》
- 《悪意の熟達》
- 《解放された者、カーン》
- 《精霊龍、ウギン》
- 《幽霊街》
ドロー、ドロー調整(19)
- 《悪意の大梟》
- 《偏執的な縫い師》
- 《機知の勇者》
- 《海駆けダコ》
- 《熟考漂い》
- 《風の騎兵》
- 《メア湖の海蛇》
- 《川蛇》
- 《風呼びのエイヴン》
- 《波起こし》
- 《縞カワヘビ》
- 《海門修復》
- 《渦まく知識》
- 《ディハーダの策謀》
- 《神秘の合流点》
- 《同族の発見》
- 《師範の占い独楽》
- 《ガイアー岬の療養所》
- 《ヴァントレス城》
マナ加速(13)
- 《極楽の羽ばたき飛行機械》
- 《つややかな雄鹿》
- 《真面目な身代わり》
- 《永遠溢れの杯》
- 《太陽の指輪》
- 《旅人のガラクタ》
- 《ディミーアの印鑑》
- 《威圧のタリスマン》
- 《秘儀の印鑑》
- 《精霊信者の剣》
- 《スカイクレイブの秘宝》
- 《不安定なオベリスク》
- 《家庭と故郷の剣》
サーチ(3)
クリーチャー・タイプ付与(3)
速攻付与(2)
墓地からクリーチャーを戦場に戻す(4)
墓地からインスタントかソーサリーを手札に戻す(1)
- 《古術師》
トークン生成(1)
ライフドレイン(2)
- 《アスフォデルの灰色商人》
- 《夜の星、黒瘴》
クリーチャーを手札から戦場に出す(1)
- 《流転の護符》
クリーチャーコピー(1)
- 《玻璃池のミミック》
墓地対策(2)
攻撃orブロッククリーチャー対策(1)
- 《スコフォスの迷宮》
(分類外の)海産物クリーチャー(3)
- 《最深淵の海蛇》
- 《深海の破滅、ジャイルーダ》
- 《嵐潮のリバイアサン》
※土地のほとんどはマナを加える効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
マナ総量6以上のサイクリング持ちクリーチャー(《川蛇》、《縞カワヘビ》など)や、手札を捨てるカード(《機知の勇者》など)でクリーチャーを墓地に置き、《流城のルノ》の最速変身を狙っています。
《深遠の王、クロサス》に変身したら、《メア湖の海蛇》などの強力な海産物クリーチャーのコピー・トークンを生成して、対戦相手を殴り倒すことを目指しています。
現在の構成に至った経緯
今回は《流城のルノ》のイケメンっぷりに一目惚れしてデッキを組むことにしました。
クロタカ
特に腹筋バキバキのショーケースフレーム版が最高!
あとは今まで海産物シナジーデッキを組んだことがなかったので、「結構おもしろそうじゃない?」と思ったのがもう一つの要因です。
デッキ構築当初は「クリーチャーは海産物以外デッキに入れない!」くらいの意気込みで組み始めたのですが、良い感じの海産物クリーチャーはどれもこれもマナ総量が重すぎて、泣く泣く断念しました。
さらにデッキに入れる気満々で用意していた伝説の海産物クリーチャーたちも、「コピートークンが戦場に残らない=《深遠の王、クロサス》とあまり相性が良くない」と気付き、ほとんど採用を見送りました。
採用する候補が狭められる中、それでもある程度の海産物クリーチャーがいないと《深遠の王、クロサス》が真の力を発揮できないため、デッキ内には厳選した10枚の海産物クリーチャーを採用しています。
また、クリーチャーをサーチして墓地に置くカード(《納墓》、《無名の墓》など)は《流城のルノ》の変身に役立つのですが、アドバンテージ的にちょっと損しちゃうので不採用としました。
その代わりに《偏執的な縫い師》、《ディハーダの策謀》、《ガイアー岬の療養所》などで大型クリーチャーや重たいサイクリング持ちクリーチャーを捨てることで変身を目指す構成にしています。
何度か対戦してみて墓地にクリーチャーを落とす手段が少なく感じたので、《よじれた嫌悪者》と《波起こし》を加えてデッキが完成しました。
クロタカ
今回は採用しなかったのですが、「《ウーラの寺院の探索》で大量の海産物クリーチャーを出す!」みたいなデッキも楽しそうですね。
《流城のルノ》デッキの良いところ
ここからはこのデッキの良いところを紹介していきます。
攻撃するたびにコピー・トークンを生成できる!
《流城のルノ》(《深遠の王、クロサス》)の良いところと言ったら、やっぱりこのコピー・トークン生成能力ですね!
海産物クリーチャーで攻撃するムーブはもちろん最強なんですが、それ以外のクリーチャーで攻撃してコピー・トークンを生成するだけでも十分強力。中でも《悪意の大梟》などの戦場に出たとき能力を持つクリーチャーが相性抜群!
素で出たときとコピー・トークンとして出たときで、実質2回以上能力を誘発させることができますよ。
このデッキにはそんな相性抜群な戦場に出たとき能力を持つクリーチャーを、合計13枚仕込んでいます。
マナが足りないなと思ったら《真面目な身代わり》、
厄介なクリーチャーが出たときは《貪欲なチュパカブラ》や《害悪の機械巨人》と、その時々でベストなクリーチャーのコピー・トークンを生成していきましょう!
コピー・トークンが物足りなければ、《玻璃池のミミック》でさらにコピーするという手もありますよ。
大本命の海産物クリーチャーたちは重ためなので、《エレボスの鞭》で墓地から一本釣りして、速攻アタックをかましていきたいですね!
クロタカ
戦場に出たとき能力を持つクリーチャーがいっぱいいるから、このデッキの《家庭と故郷の剣》はかなりお強いです。
厳選した海の幸!
クラーケン、リバイアサン、タコ、海蛇……デカくて強い(そして時折デメリット能力を持つ)海の怪物。
昔からマジックをプレイしている人の中には「《リバイアサン》にロマンを感じた」という方も多くいるのではないでしょうか。(そして僕を含めて上手い使い方がわからなかった人達も多くいるんじゃないかと思います)
《リバイアサン》の登場から20年以上経過して、海の怪物たちもかなり進化しました。ほとんどデメリット能力を持っていないどころか、むしろメリット能力だらけ!
ということでここからはデッキに採用している厳選した海の幸……もとい海の怪物たちの中から、特にオススメの5枚を紹介していきます。
《船砕きの怪物》
スタンダードでも活躍している『イニストラード:真紅の契り』で登場した海産物界のエース的存在。瞬速による隙の無さと打ち消しが効かない安心感。そして《船砕きの怪物》の最大の特徴が、《潮吹きの暴君》を彷彿とさせるバウンス能力。
呪文を唱えるたびに土地でないパーマネントをバウンスして、一気に戦場をコントロールすることができます。《深遠の王、クロサス》でコピー・トークンを2体生成したら、呪文1つで3枚バウンス! ここまで行ったら対戦相手のほとんどのパーマネントを手札に戻せそうですね。
さらに《船砕きの怪物》は本家《潮吹きの暴君》にはない、呪文を手札に戻す能力も持っています。この能力のおかげで《悪意の熟達》などの除去から自身を守ることができます。(完璧生物かな?)
《全知》などの重たい呪文を《渦まく知識》などの軽量呪文で戻せば、かなりのテンポアドバンテージ!(その分ヘイトもブチ上がりそうですが)
クロタカ
《最深淵の海蛇》
自分がコントロールしている海産物クリーチャーに、海産物にしかブロックされないという回避能力を付与する海蛇。
対戦相手が海産物クリーチャーをコントロールしていることはほとんどないので、実質アンブロッカブル(ブロックされない状態)と変わりません。海産物クリーチャーはサイズが大きいけど回避能力がないことが多々あるため、《最深淵の海蛇》の能力はかなりありがたく感じますね。
戦闘ダメージ誘発を持つ《家庭と故郷の剣》などの2色剣とは特に相性抜群!
《深遠の王、クロサス》でコピー・トークンを2体生成したら、《最深淵の海蛇》×3体=18点パンチが叩き込めますよ!
《深海の破滅、ジャイルーダ》
デッキに採用している唯一の伝説の海産物クリーチャー。その能力は、
深海の破滅、ジャイルーダが戦場に出たとき、各プレイヤーはそれぞれカードを4枚切削する。その切削されたカードの中から、マナ総量が偶数のクリーチャー・カード1枚をあなたのコントロール下で戦場に出す。
というものです。
マナ総量偶数限定ではありますが、対戦相手を含むすべてのプレイヤーを切削するので、結構な確率で当たりを引き当てることができます。対戦相手があまりクリーチャーを入れていないデッキだったとしても、このデッキ内には16枚の偶数クリーチャーがいるため(《深海の破滅、ジャイルーダ》を除く)、「完全空振り残念!」ということはあんまりないはず。
《深遠の王、クロサス》によって生成されたコピー・トークンは即墓地に置かれてしまいますが、能力はしっかり誘発するのでご安心を!
クロタカ
ゴジラ好きな方には《鎌爪の未来怪獣、ガイガン》バージョンがオススメです!
《産卵するクラーケン》
《産卵するクラーケン》は海産物クリーチャーが戦闘ダメージを与えるたびに、9/9のクラーケン・トークンを生成することができます。
飛行を持つ《深遠の王、クロサス》なら、割と簡単に戦闘ダメージを与えられそうですね。
《産卵するクラーケン》自身は何の回避能力も持っていないので、先に紹介した《最深淵の海蛇》でアンブロッカブルにしてあげましょう!
ちなみに《産卵するクラーケン》とそのコピー・トークン2体がいると、海産物クリーチャー1体が戦闘ダメージを与えるたびに、3体のクラーケン・トークンが生成されます。先日対戦した時は1回の戦闘で15体のクラーケン・トークンが生成されて、《産卵するクラーケン》のポテンシャルを実感しました。
《嵐潮のリバイアサン》
《濠の大魔術師》を思わせる攻撃制限能力を持つリバイアサン。
飛行や島渡りを持つクリーチャーが戦場にいっぱい並ぶことはそうないので、結構ビタ止まりしてくれます。
そして《嵐潮のリバイアサン》はすべての土地に島の土地タイプを加える能力も持っています。島渡りもあるので実質アンブロッカブル! 「島渡りなんだけど誰も島を出してくれない」という悩みを抱える必要もありません。
《スコフォスの迷宮》、《古えの墳墓》、《幽霊街》などの無色土地からも{U}を加えられるのは、何気に嬉しいポイントですね。
同じ海産物クリーチャーの《船団の災い魔》と組み合わせれば、対戦相手のほとんどのクリーチャーをバウンスできますよ!
クロタカ
他の海産物クリーチャーは飛行や島渡りを持っていないので、海産物ビートダウンをしている間は《嵐潮のリバイアサン》のプレイを控えた方がいいかもしれないですね。
ピックアップカード
ここからはいくつかのカードをピックアップして紹介していきます。
《秘儀での順応》
自分がコントロールしているクリーチャーに指定したクリーチャータイプを加える、このデッキのキーカード。
クラーケン、リバイアサン、タコ、海蛇のどれかを指定すれば、どんなクリーチャーも《深遠の王、クロサス》がコピー・トークンを2体生成してくれます!《熟考漂い》などの戦場に出た時能力を持つクリーチャーを対象にしたら、もう爆アド。
《最深淵の海蛇》でみんなをアンブロッカブルにしたり、《産卵するクラーケン》でクラーケンを産卵しまくるなんてことも! 《同族の支配》と《同族の発見》の同族シリーズも、最大限有効活用することができます!
すべてのクリーチャータイプを付与する《仮面林の結節点》と《ルーン刻みの鍾乳石》は、 《秘儀での順応》とほぼ同じ用途で使用可能です。
しかも《ルーン刻みの鍾乳石》は1マナのアーティファクトなので、 《粗石の魔道士》でデッキからサーチも可能!
他には《海駆けダコ》を変容して(一番上にした場合)タコにするなんてこともできますよ。
クロタカ
クリーチャータイプを付与するカードを追加するなら、キモかわなヴィジュアルで人気の(?)《アメーバの変わり身》がオススメです!
《圧倒的な波》
海産物以外のクリーチャーを全部手札に戻す豪快なバウンス呪文。
対戦相手が海産物クリーチャーをコントロールしていることはほとんどないので、ほぼ全てのクリーチャーを手札に戻すことができます(たまに《星界の大蛇、コーマ》とかがいたりしますが)
こちらの海産物クリーチャーは残しつつ、戦場に出た時能力を持つクリーチャーを手札に戻して、再利用することもできますよ! 中でも特に相性抜群なのが《古術師》です。
上記手順を行えば、何度もバウンスし続けることができます! その結果海の怪物しか存在しない世界が到来するので、あとは《産卵するクラーケン》なんかでめちゃくちゃにしちゃいましょう!
《流転の護符》
どんなに重たいクリーチャーも、{4}と{T}だけで手札から直接戦場に出せる踏み倒しアーティファクト。
デッキ内にはマナ総量8の《嵐潮のリバイアサン》を筆頭に、マナ総量5以上のクリーチャーが合計18体いるので、支払いコスト的に結構得することができます。
そして《流転の護符》のもう1つの利点が、インスタント・タイミングで起動できるところです。戦場に出た時能力を持つ《貪欲なチュパカブラ》や《害悪の機械巨人》などは、一気に瞬速除去へとグレードアップ!
また、対戦相手の終了ステップにクリーチャーを出して、次の自分のターンに実質速攻のように攻撃を仕掛けることもできます。このテクニックは《深遠の王、クロサス》でコピー・トークン生成を狙っている際、特に有効です。(攻撃クリーチャーしか対象に取れないため)
クロタカ
《流転の護符》はマナ・コスト踏み倒しカードだけあって、対戦相手からのヘイトは結構高いです。
「海産物クリーチャーばかりでエルドラージとかは入ってないよ」とアピールして、なんとかヘイトを逸らしましょう!
デッキの回し方で意識するポイント
ここからはデッキの回し方について確認していきましょう。
まずは《流城のルノ》を変身させる
このデッキは《深遠の王、クロサス》の能力を最大限活かせるように構築しています。
《深遠の王、クロサス》にするためには《流城のルノ》から変身させる必要があるので、積極的に変身を狙っていきましょう。《縞カワヘビ》などのサイクリング持ちクリーチャーを捨てるのが最速変身パターンです。他には《偏執的な縫い師》などでマナ総量6以上のクリーチャーを捨てるというパターンもあります。
理想は上記のような展開ですが、クリーチャーを墓地に置くカードが引けない時もあります。そのような状況になったとしても、《流城のルノ》のプレイを躊躇する必要はありません。《流城のルノ》をプレイして、その後ライブラリートップを操作するカード(《渦まく知識》、《師範の占い独楽》、《ヴァントレス城》など)で当たりを仕込めばいいんです!
ベストは対戦相手の終了ステップに《吸血の教示者》でマナ総量6以上のクリーチャーをサーチして、次の自分のターンに変身する展開ですね。
重たい海産物クリーチャーを出すためにマナ加速する
たびたび触れてきました通り、海産物クリーチャーのほとんどマナ総量6以上で唱えるのが大変です。それでも海産物クリーチャーがいないとデッキの真価は発揮されないので、しっかりマナ加速して唱えられる体制を整えましょう。
一番簡単なマナ加速手段は《永遠溢れの杯》、《太陽の指輪》、《極楽の羽ばたき飛行機械》などのマナアーティファクト&マナクリーチャーです。
ただ統率者戦ではアーティファクトがすぐに割られてしまうので、あまり信用できません。そこでこのデッキは土地サーチによるマナ加速を多めに採用して(《旅人のガラクタ》、《精霊信者の剣》、《つややかな雄鹿》など)、マナ加速手段の喪失に備えています。
土地を伸ばすと《邪神の寺院》の早期起動ができるというメリットもあります。
マナが伸びると海産物クリーチャーを唱える以外に、《解放された者、カーン》や《精霊龍、ウギン》という重量級プレインズウォーカーを唱えられたり、
X呪文の《アガディームの覚醒》が強めに使えて、《カーフェルの港》のリアニメイト能力が起動できたり、とにかく良いことだらけ!
クロタカ
こちらが無色のパーマネントしかコントロールしていない時の《精霊龍、ウギン》はホント強いです。
《スカイクレイブの秘宝》キッカーから繋げられると脳汁出ちゃいますね。
勝ちパターン紹介
ここからはいよいよこのデッキの勝ちパターンについて紹介していきます。
《産卵するクラーケン》で大量産卵!
《産卵するクラーケン》で9/9のクラーケン・トークンを大量に産卵して対戦相手を殴り倒す勝ちパターンです。
「《流城のルノ》デッキの良いところ」で書いたように、《深遠の王、クロサス》でコピー・トークンを2体生成したら、海産物クリーチャー1体が戦闘ダメージを与えるたびに3体のクラーケンを産卵できます!
後は《最深淵の海蛇》で海産物以外にブロックされなくして、最高に海産物デッキらしいフィニッシュを決めましょう!
《アスフォデルの灰色商人》&《夜の星、黒瘴》を海産物化して大量ドレイン!
《アスフォデルの灰色商人》や《夜の星、黒瘴》を《秘儀での順応》などで海産物化して、《深遠の王、クロサス》のコピー・トークン2体生成能力で大量のライフをドレインする勝ちパターンです。
例えば《深遠の王、クロサス》と《アスフォデルの灰色商人》がいる状態で《アスフォデルの灰色商人》のコピー・トークン2体が出てきたら、黒への信心6×2体=12点ドレイン!
そして《夜の星、黒瘴》のコピー・トークン2体を生成すると、2体がすぐに墓地に置かれて10点ドレイン!
そのまま何ターンか攻撃して、対戦相手のライフをドレインし尽くしましょう!
《虐殺のワーム》を海産物化して大量ライフルーズ!
《虐殺のワーム》を《仮面林の結節点》などで海産物化して、《深遠の王、クロサス》のコピー・トークン2体生成能力で大量ライフルーズを狙う勝ちパターンです。
《虐殺のワーム》の戦場に出た時能力が2回誘発すると、対戦相手の全てのクリーチャーが−4/−4修整を受けて、大半を虐殺することができます。そして《虐殺のワーム》とそのコピー・トークン2体がいたら、対戦相手のクリーチャーが1体死亡するたびに6点ライフルーズ!
小型のクリーチャートークンを多く並べるデッキなどは、これだけで一気にライフが0になっちゃうかもしれません。
《闇の領域の隆盛》で大量リアニメイト!
ゲームが終盤になってくると自分も対戦相手も墓地にクリーチャーが溜まってきます。そんな時は《闇の領域の隆盛》で墓地のクリーチャーを全部自分の戦場に降臨させて、圧倒的盤面を築き上げちゃいましょう!
《跳ね橋》に《速足のブーツ》を装備して、クリーチャー全体に速攻を付与できたら最高ですね!
今回の統率者戦デッキ紹介はこれでおしまいです。
12月18日(土)にはコマンドフェスト・オンライン・ジャパン4thが開催されます。統率者戦好きが日本全国から集まるこのお祭りに、皆さんも参加してみてはいかがでしょうか?
【#コマンドフェスト】12月18日(土)開催のコマンドフェスト・オンライン・ジャパン4thの開催が決定‼
— BIG MAGIC (@MtgBigmagic) November 9, 2021
先行受付は11月15日(月)、一般受付は22日(月)開始となります。
先行受付対象の方には後日、メールを送付させて頂きますのでお待ちください!https://t.co/OtTwQ9Wr7v#mtgjp #統率者戦 pic.twitter.com/xbET6rPmaW
今年も1年「クロタカの統率者図書館」を読んでいただきありがとうございました! 次回は年明けからまた統率者戦デッキを紹介する予定です。
クロタカ
それでは皆さん良いお年を!
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