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第18回:『イニストラード:真紅の契り』統率者ピックアップ

クロタカ

 読者の皆さん、こんにちは! 統率者戦大好きクロタカです。

 早くも『イニストラード:真紅の契り』の発売まで残り1日となりました!

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 『イニストラード:真紅の契り』は吸血鬼の結婚式がテーマで、吸血鬼やその結婚式に関連するカードが多数収録されています。

 もちろんイニストラードお馴染みの狼男、ゾンビ、スピリットなどの部族カードも継続参戦!

 そして伝説のクリーチャーは全部で18枚。さらに統率者デッキが2種類同時発売されるので、それらを合わせると統率者にできるカードは合計29枚!

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 今回はその中から特にオススメな8枚の統率者をピックアップして紹介していきたいと思います。

目次

 

 

眠れぬ亡霊、ミレシント

 最初に紹介する統率者は、統率者デッキ「スピリットの戦隊」に収録されている《眠れぬ亡霊、ミレシント》です!

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眠れぬ亡霊、ミレシント》の特徴 その1

 《眠れぬ亡霊、ミレシント》は自分がコントロールしているスピリット1体につき、唱えるコストが{1}少なくなります。素のマナコストが{5}{W}{U}と重めなので、なるべく事前にスピリットを並べてあげたいですね。

 1枚で複数体のスピリットを出せるカード(《絞首された処刑人》、《幽体の行列》、《尊い捧げ物》など)を使えば、一気にコストを軽減することができますよ!

 
眠れぬ亡霊、ミレシント》の特徴 その2

 《眠れぬ亡霊、ミレシント》は以下の能力を持っています。

眠れぬ亡霊、ミレシントかあなたがコントロールしていてこれでもトークンでもないスピリット1体が死亡するかプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、飛行を持つ白の1/ 1のスピリット・クリーチャー・トークン1体を生成する。

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クロタカ

戦闘ダメージと死亡、ダブルで能力が誘発するのは素晴らしいですね!

 戦闘ダメージを与えるたびにスピリット・トークンを生成できるので、《閃足の幻霊》、《旅立った甲板員》、《アゾリウスの伝令》などのブロックされないスピリットたちは相性が良さそうです。

 さらに二段攻撃を持つスピリット(《双刃の霊》、《霊刃の幻霊》、《ドラグスコルの肉裂き》など)なら、生成されるスピリット・トークンも2倍!

 《一枚岩の努力》で全体に二段攻撃を与えたらめっちゃ楽しそう!

 大量に生成したスピリットは《至高の幻影》、《ドラグスコルの隊長》、《上流階級の霊》などで強化してあげたいですね。

 また、トークンではないスピリットが死亡するたびにスピリット・トークンを生成できるので、生け贄に捧げられるスピリット(《悔恨する僧侶》、《無私の霊魂》、《霊体の先達》など)ともナイスシナジー。

 《招待制》などの全体クリーチャー除去で死亡してもスピリット・トークンが生成されるので、結構除去耐性があります。スピリット・トークンが残っていれば《眠れぬ亡霊、ミレシント》の再キャストも楽にできそうですね。

クロタカ

招待制》は《眠れぬ亡霊、ミレシント》のようにクリーチャーを大量に並べられる統率者なら、かなり強く使えるんじゃないかと思います!

 
眠れぬ亡霊、ミレシント》と抜群に相性が良いカード:《真実の確信

 《真実の確信》でクリーチャー全体に二段攻撃と絆魂を付与して、大量のライフとスピリット・トークンをゲットしちゃいましょう! なお二段攻撃については《パラディン・クラス》、《決闘者の遺産》、《アクローマの意志》などでも付与することができますよ。

 さらに《選定された行進》&《神聖な訪問》のトークンハッピーセットも出せると最高!

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 《同族の発見》でスピリットを指定したら、めちゃくちゃドローできそうですね!

 最後は《ドラグスコルの援軍》でスピリット全体に「会戦」を付与して、殴りかかりましょう!

クロタカ

「スピリットの戦隊」には面白いスピリット関連カードがいっぱい入っています。
正直スピリット部族デッキかなり楽しそう!

 

蝕むもの、トクスリル

 次に紹介する統率者は《蝕むもの、トクスリル》です!

 
蝕むもの、トクスリル》の特徴 その1

 《蝕むもの、トクスリル》は以下の能力を持っています。

各終了ステップの開始時に、あなたがコントロールしていない各クリーチャーの上にそれぞれスライム・カウンター1個を置く。
あなたがコントロールしていない各クリーチャーは、それぞれその上にあるスライム・カウンター1個につき-1/-1の修整を受ける。
スライム・カウンターが置かれていてあなたがコントロールしていないクリーチャー1体が死亡するたび、黒の1/1のナメクジ・クリーチャー・トークン1体を生成する。
{U}{B}, ナメクジ1体を生け贄に捧げる:カード1枚を引く。

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 まず《蝕むもの、トクスリル》を戦場に出したターンの終了ステップにスライム・カウンターが1個置かれ、対戦相手のクリーチャーは−1/−1の修整を受けます。統率者戦は通常3人の対戦相手がいるため、その対戦相手の終了ステップにもスライム・カウンターが置かれ、自分のターンが来る頃には対戦相手の各クリーチャーに4個置かれます(ここまでで計−4/−4修整)。この時点で対戦相手がコントロールしている大半のクリーチャーが死亡して、大量のナメクジ・トークンが生成できると思います。

 増殖カード(《テゼレットの計略》、《容赦無い潮流》、《伝染病エンジン》など)でスライム・カウンターを増やせば、さらにハイスピードで弱体化させることができますよ。

 スライム・カウンターが1個でも置かれているクリーチャーが死亡すれば、もれなくナメクジ・トークンが生成されるので、どうしても除去したいクリーチャーがいる時は、終了ステップを待たずに《破滅喚起の巨人》、《カラストリアの血の長、ドラーナ》、《激しい恐怖》などで除去するのも有効です。

 《蝕むもの、トクスリル》が戦場に残り続けていると、対戦相手はクリーチャーが死亡するのを嫌がって、あまりクリーチャーを出さなくなります。

 そんな時は《殺戮の専門家》、《カタカタ橋のトロール》、《探査の短剣》などでクリーチャー・トークンを無理矢理押し付けちゃいましょう!

 対戦相手のクリーチャーが死亡するたびに能力が誘発するカード(《ゲトの裏切り者、カリタス》、《忌むべき者の監視者》、《富の享楽》など)と組み合わせれば、さらにアドバンテージを得ることができますよ。

 
蝕むもの、トクスリル》の特徴 その2

 《蝕むもの、トクスリル》は{U}{B}を支払いナメクジを1体生け贄に捧げることで、1枚ドローする能力を持っています。特徴その1の能力で生成したナメクジが、ここで有効活用できるわけですね。

 この能力は自分のクリーチャーが死亡するたびに能力が誘発するカード(《ズーラポートの殺し屋》、《病的な日和見主義者》、《食肉鉤虐殺事件》など)との組み合わせが特にオススメです!

クロタカ

ナメクジが減ってきたら《秘儀での順応》や《仮面林の結節点》で無理矢理ナメクジ化しちゃうという手もありますよ。

 
蝕むもの、トクスリル》と抜群に相性が良いカード:《虐殺のワーム

 《虐殺のワーム》が戦場に出た時、対戦相手がコントロールしている全てのクリーチャーは−2/−2修整を受けます。これを《蝕むもの、トクスリル》と組み合わせれば、対戦相手のほとんどのクリーチャーを一掃できるはず! さらに対戦相手のクリーチャーが死亡するたびに2点ライフルーズさせる追撃能力付き!

 ライフを削りたい対戦相手には、《狩り立てられた恐怖》、《狩り立てられた幻》、《禁忌の果樹園》などでクリーチャーをプレゼントしちゃいましょう!

 最終的には大量のナメクジを《旗印》、《ウルドのオベリスク》、《タルキールの龍の玉座》などで強化して、対戦相手のライフを削り切りたいですね!

クロタカ

蝕むもの、トクスリル》は対戦相手がクリーチャーを出しづらくなるので、結構ヘイトが高そうです。
戦場にいる時は《稲妻のすね当て》や《ナザーンの槌》などでしっかり守ってあげたいですね。

 

マウアーの太祖、ストレイファン

 次に紹介する統率者は統率者デッキ「吸血鬼の血統」に収録されている《マウアーの太祖、ストレイファン》です!

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マウアーの太祖、ストレイファン》の特徴 その1

 《マウアーの太祖、ストレイファン》は以下の能力を持っています。

あなたの終了ステップの開始時に、このターンにライフを失ったプレイヤー1人につき1個の血・トークンを生成する。

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 血・トークンは『イニストラード:真紅の契り』で新しく登場したアーティファクト・トークンです。手札を1枚捨てて1枚引けるので、手札の質向上に役立ちます。

 《マウアーの太祖、ストレイファン》の能力はライフを失ったプレイヤー数を参照しているため、対戦相手全員にダメージを与えたり、ライフを失わせるカード(《鍛冶の神、パーフォロス》、《マラキールの血魔女》、《石の牙の聖域》など)は相性が良さそうですね。

 そして注目すべきは、自分がライフを失った場合でも血・トークンを生成できるという点です。これにより自分がライフを支払ったり、ライフを失うというデメリットを持つカード(《ヘンリカ・ダムナティ》、《ファイレクシアの闘技場》、《ヴォルダーレンの居城》など)も、それがメリットに変わります。

 通常統率者戦は4人で対戦するため、《地震》、《十三恐怖症》、《謎の石の断片》などを使えば、一気に4個の血・トークンを生成することができますよ!

 血・トークンがいっぱい並べば《ヴォルダーレンの投血士》がすぐに変身したり、《黄昏の預言者》の昇殿も楽に達成できそうですね!

 血・トークンが手札を捨てる点に着目すると、マッドネス能力を持つカード(《ファルケンラスの過食者》、《エインジーの荒廃者》、《シャドーグランジの魔神》など)は良い働きをしてくれると思います。

 手札からクリーチャーを捨てて、《忘却の虚僧》、《血統の屍術士》、《不吉なワルツ》などでリアニメイトするという手もありますね。

クロタカ

ファルケンラスの先祖》や《鮮血の錬金術》などの血・トークン・シナジーを持つカードとの組み合わせも楽しそう!

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マウアーの太祖、ストレイファン》の特徴 その2

 《マウアーの太祖、ストレイファン》は以下の能力を持っています。

マウアーの太祖、ストレイファンが攻撃するたび、あなたは血・トークン2個を生け贄に捧げてもよい。そうしたなら、あなたの手札にある吸血鬼カード1枚をタップ状態かつ攻撃している状態で戦場に出してもよい。ターン終了時まで、それは破壊不能を得る。

 マナ・コストを支払わずに吸血鬼カードを出せるのは、結構インパクトありますね! 《オリヴィアの血誓い》や《血誓いの使用人》などで速攻を付与してあげると、(血・トークンが2個ある場合は)即能力を誘発させることができますよ。

 せっかくならマナ・コストの重たい吸血鬼(《交叉路の騒動屋》、《マラキールの解体者》、《吸血ドラゴン》など)を出してみたいですね。

 手札に吸血鬼がいなくなったら、《薄暮の勇者》や《魔性の天啓》などで吸血鬼を補充しましょう!

 
マウアーの太祖、ストレイファン》と抜群に相性が良いカード:《聖域探究者

 《聖域探究者》が戦場にいれば、吸血鬼が1体攻撃するたびに各対戦相手からライフを1点ドレインすることができます。対戦相手が3人いる場合、《マウアーの太祖、ストレイファン》で一気に3個の血・トークンを生成可能!

 そして《聖域探究者》は吸血鬼なので、《マウアーの太祖、ストレイファン》で踏み倒しもできます。最後は吸血鬼を並べて大量ドレインからの《傷の反射》でフィニッシュといきましょう!

クロタカ

「吸血鬼の血統」に収録されている新カードでは、《真夜中の放火魔》と《マルコフの執行官》の活躍に期待しています!

 

真紅の花嫁、オリヴィア

 次に紹介する統率者は《真紅の花嫁、オリヴィア》です!

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真紅の花嫁、オリヴィア》の特徴

 《真紅の花嫁、オリヴィア》は以下の能力を持っています。

真紅の花嫁、オリヴィアが攻撃するたび、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とする。それをタップ状態かつ攻撃している状態で戦場に戻す。それは「あなたが伝説の吸血鬼をコントロールしていないとき、このクリーチャーを追放する。」を持つ。

 《真紅の花嫁、オリヴィア》は速攻を持っているため、戦場に出たターンから攻撃してリアニメイトすることができます。

墓地にクリーチャーがいないと何も起こらないので、事前に《不快な納墓役》、《最後の別れ》、《納墓》などで墓地にクリーチャーを落としておきたいですね。

 クリーチャーが手札にある時は《放逐紅蓮術師》、《エインジー・ファルケンラス》、《信仰無き物あさり》などで捨てちゃいましょう!

 リアニメイトするオススメのクリーチャーは、単純にデカいエルドラージ系(《絶え間ない飢餓、ウラモグ》、《大いなる歪み、コジレック》、《約束された終末、エムラクール》など)や、

 戦場に出た時の能力を持つクリーチャー(《山賊の頭、伍堂》、《陰鬱の始源体》、《残虐の執政官》など)、

 戦闘ダメージ誘発を持つクリーチャー(《ヘルカイトの暴君》、《災火のドラゴン》、《虚無の王》など)です!

 《真紅の花嫁、オリヴィア》の能力で戦場に戻ってきたクリーチャーは、伝説の吸血鬼をコントロールしていないと追放されてしまいます。ただ、この能力は《真紅の花嫁、オリヴィア》ではなくても、他の伝説の吸血鬼(《ヴォルダーレンの末裔、フロリアン》、《最後の血の長、ドラーナ》、《鼓動盗み、ザグラス》など)さえいれば大丈夫です。

クロタカ

伝説の吸血鬼の中では、破壊不能を得ることができて場持ちの良い《不死の援護者、ヤヘンニ》が特にオススメです。

 
真紅の花嫁、オリヴィア》と抜群に相性が良いカード:《生き埋め

 《生き埋め》でライブラリーから3枚のクリーチャーを墓地に置けば、《真紅の花嫁、オリヴィア》の能力3回分のクリーチャーを一気に確保することができます!

 さらに追加戦闘フェイズを得るカード(《港を滅ぼす者》、《アクームの怒り、モラウグ》、《世界大戦》など)を使うと、1ターンの内に複数体のクリーチャーをリアニメイト可能!

 結婚式のラストは《ヴェリュス山の恐怖》を出して、豪快に締めくくりましょう!

クロタカ

オリヴィア様の美しさに魅了されちゃった方には、歴代オリヴィア様(《戦争に向かう者、オリヴィア》、《オリヴィア・ヴォルダーレン》)もオススメですよ。

 

結ばれた者、ハラナとアレイナ

 次に紹介する統率者は《結ばれた者、ハラナとアレイナ》です!

 
結ばれた者、ハラナとアレイナ》の特徴

 《結ばれた者、ハラナとアレイナ》は以下の能力を持っています。

あなたのターンの戦闘の開始時に、あなたがコントロールしていてこれでないクリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンターX個を置く。Xは、結ばれた者、ハラナとアレイナのパワーに等しい。ターン終了時まで、そのクリーチャーは速攻を得る。

 《結ばれた者、ハラナとアレイナ》のパワーは2なので、通常は2個の+1/+1カウンターを対象としたクリーチャーに置くことができます。シンプルにパワーを上げるカード(《高まる残虐性》、《驚異的成長》、《再鍛の黒き剣》など)は相性が良さそうですね。

 隣に《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》、《枝分かれの進化》、《倍増の季節》なんかがあると、スゴいことになりそう!

 能力の対象にするオススメのクリーチャーは、速攻の恩恵を最も受ける攻撃誘発を持つクリーチャーや(《カル・シスマの恐怖、殺し爪》、《巨大猿、コグラ》、《業火のタイタン》など)、

 パワー参照能力を持つクリーチャー(《ブリキ通りの重鎮、クレンコ》、《野生の獣使い》、《刃の耕作者》など)、

 +1/+1カウンター・シナジーを持つクリーチャー(《歩行バリスタ》、《円環の賢者》、《ラムホルトの勇者》など)、

 二段攻撃を持つクリーチャー(《野蛮生まれのハイドラ》、《予言の炎語り》、《ヴェリュス山の恐怖》など)です!

クロタカ

その他、パワー参照系の呪文(《辺境地横断》、《圧倒する暴走》、《リシュカーの巧技》など)も相性が良いですよ!

 
結ばれた者、ハラナとアレイナ》と抜群に相性が良いカード:《著大化

 《結ばれた者、ハラナとアレイナ》を最も強化できるカード、それが《著大化》です!

 戦場に出た時に《結ばれた者、ハラナとアレイナ》はタップされてしまいますが、《結ばれた者、ハラナとアレイナ》の能力で合計22個の+1/+1カウンターを対象のクリーチャーへ置くことができます! これを《草分けるアイベックス》に置いて、さらに《威圧の光景》で+1/+1カウンターの個数を2倍にすれば、対戦相手のライフをワンパンで消し飛ばせるでしょう!

クロタカ

結ばれた者、ハラナとアレイナ》を強化してるうちに、自分自身がかなりの戦闘力になるので、統率者ダメージによる勝利も狙えると思います!

 

天使の拳、トーレンズ

 次に紹介する統率者は《天使の拳、トーレンズ》です!

 
天使の拳、トーレンズ》の特徴 その1

 《天使の拳、トーレンズ》は以下の能力を持っています。

訓練(このクリーチャーが、これより大きなパワーを持つ1体以上のクリーチャーと攻撃するたび、このクリーチャーの上に+1/+1カウンター1個を置く。)

 訓練は『イニストラード:真紅の契り』で新しく登場したキーワード能力です。

 パワーが大きくて速攻を持つ大型クリーチャー(《ウルヴェンワルドの奇異》、《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》、《終末の祟りの先陣》など)は相性が良さそうですね。

 《天使の拳、トーレンズ》に速攻を付与できるカード(《稲妻のすね当て》、《速足のブーツ》、《狩猟の統率者、スーラク》など)があれば、戦場に出したターンから訓練することができますよ。

 訓練のお供となるパワーが大きいクリーチャーのオススメは、ライフ=パワー/タフネスの《セラのアバター》&《永遠の魂》や、

 プレイヤーが呪文を唱えるたびに成長していくクリーチャー(《マナ喰らいのハイドラ》、《陽焼の執政》、《轟く武馬》など)です!

 訓練が成功したら+1/+1カウンターを置けるので、《議事会の導師》、《空想小僧、ピール》、《硬化した鱗》などは良い働きをしてくれそうですね。

 
天使の拳、トーレンズ》の特徴 その2

 《天使の拳、トーレンズ》は以下の能力を持っています。

あなたがクリーチャー呪文を唱えるたび、訓練を持つ緑白の1/1の人間・兵士クリーチャー・トークン1体を生成する。

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 クリーチャーを手札に戻せるカード(《コーの空漁師》、《石覆い》、《ティムールの剣歯虎》など)を使えば、いっぱいトークンが出せそうですね!

 クリーチャーをサーチして手札に加えられるクリーチャー(《護衛募集員》、《イーオスのレインジャー長》、《激情の共感者》など)なら、トークン生成の効率もいいですね。

 《似通った生命》、《選定された行進》、《倍増の季節》のどれかがあると、さらにトークン2倍!

 生成されるトークンは人間なので、《サリアの副官》、《鷺刃の精鋭》、《シガルダ教の使者、カイラー》などの成長にも貢献してくれますよ。

クロタカ

人間がいっぱい並ぶから、《ドーンハルトの主導者、カティルダ》ともナイスシナジー!

 
天使の拳、トーレンズ》と抜群に相性が良いカード:《白たてがみのライオン

 《白たてがみのライオン》は戦場に出た時にクリーチャー1体を手札に戻す能力を持つ猫で、自身を対象に取れば、マナが支払えるだけ何回でも《白たてがみのライオン》を唱えられます。インスタント・タイミングで大量のトークンを生成できるため、《天使の拳、トーレンズ》との相性も抜群!

 《オケチラの碑》、《真珠の大メダル》、《鋭い目、ナイレア》などでコストを軽減すると、さらにスゴいことに!

 さらに事前に《調和の儀式》を唱えておけば、めっちゃドローできますよ!

 最後は《アクローマの記念碑》で速攻を付与して、訓練ついでに対戦相手を殴り倒しちゃいましょう!

クロタカ

シガルダの召喚》で天使化すると、フレイバー的にも最高ですね!

 

魅せられた花婿、エドガー

 次に紹介する統率者は《魅せられた花婿、エドガー》です!

 
魅せられた花婿、エドガー》の特徴 その1

 《魅せられた花婿、エドガー》は自分がコントロールしている他の吸血鬼に+1/+1修整を付与する能力を持っています。

 シンプルに吸血鬼・トークンを生成するカード(《薄暮の使徒、マーブレン・フェイン》、《ガラス製の心臓》、《饗宴への召集》など)は相性が良さそうですね。

 なかなか吸血鬼が揃わない時は、吸血鬼ではないクリーチャーを《メフィドロスの吸血鬼》で吸血鬼化したり、対戦相手のクリーチャーを《新たな血族》で吸血鬼化して仲間になってもらいましょう!

 同じクリーチャー・タイプを強化する通称「ロード」と呼ばれるクリーチャーは、他にも《軍団の副官》、《蟲惑的な吸血鬼》、《吸血鬼の夜侯》などがいますよ。

クロタカ

ロードが物足りなくなったら、《多勢の兜》で(伝説ではない)《魅せられた花婿、エドガー》のコピーを生成しちゃいましょう。

 
魅せられた花婿、エドガー》の特徴 その2

 《魅せられた花婿、エドガー》は以下の能力を持っています。

魅せられた花婿、エドガーが死亡したとき、これをオーナーのコントロール下で変身させた状態で戦場に戻す。

あなたのアップキープの開始時に、絆魂を持つ白黒の1/1の吸血鬼クリーチャー・トークン1体を生成し、エドガー・マルコフの棺の上に血統・カウンター1個を置く。その後、これの上に3個以上の血統・カウンターがあるなら、それらのすべてのカウンターを取り除きこれを変身させる。

 死亡したら棺に入り、数ターンしたら戻ってくるという、『イニストラード:真紅の契り』のストーリーに沿ったデザインですね。

 吸血鬼・トークンを生成できるため、《選定された行進》や《神聖な訪問》とシナジーがあります(《神聖な訪問》だと天使になっちゃいますが)。

 《真理と正義の剣》などで増殖すれば、《魅せられた花婿、エドガー》の復活を早めることができますよ。

 《魅せられた花婿、エドガー》が追放除去されそうになったら、《臓物の予見者》、《害獣喰らい》、《不死の援護者、ヤヘンニ》などで生け贄に捧げて、棺に入っちゃいましょう。

 
魅せられた花婿、エドガー》と抜群に相性が良いカード:《血統の守り手

 《血統の守り手》はタップするだけで飛行を持つ2/2の吸血鬼・トークンを生成することができ、《魅せられた花婿、エドガー》の吸血鬼を並べる戦術と相性抜群!

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 さらに吸血鬼を5体以上コントロールしていると、ロード能力を持つ《系統の王》に変身可能!

 《魅せられた花婿、エドガー》と合わせれば、吸血鬼全体が+3/+3修整を受けます。これだけでも十分強力なんですが、もっと強化したい場合は《順応する自動機械》、《選ばれしものの食刻》、《勝者の戦旗》も出しちゃいましょう!

 仮にブロッカーがいたとしても、《オリヴィアの怒り》で一掃してしまえば何の問題もありません!

クロタカ

孫のソリンをいっぱい入れた「マルコフ一家大集合デッキ」なんて楽しそうですね!

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雑食するもの、グロルナク

 次に紹介する統率者は《雑食するもの、グロルナク》です!

 
雑食するもの、グロルナク》の特徴

 《雑食するもの、グロルナク》は以下の能力を持っています。

あなたがコントロールしているカエル1体が攻撃するたび、カード3枚を切削する。
あなたのライブラリーからパーマネント・カード1枚があなたの墓地に置かれるたび、それを蛙声カウンター1個が置かれた状態で追放する。
あなたは、あなたがオーナーであり追放領域にあり蛙声カウンターが置かれているカードの中から、望む数の土地をプレイしたり望む数の呪文を唱えたりしてもよい。

※《雑食するもの、グロルナク》の最後の能力による場合でも、土地をプレイすることや呪文を唱えることは、タイミングやその他通常のルールに従う必要があります。追加でいくらでも土地をプレイできるわけではないし、呪文を唱えるにはマナなどのコストの支払いが必要となります。

 上手いことパーマネント・カードを切削できれば、なかなかのアドバンテージが得られそうですね。《雑食するもの、グロルナク》自身がカエルなので、攻撃したら3枚切削可能です。他のカエル(《翡翠の復讐者》、《フロギーモス》、《トロール種の守護者》など)がいたら、さらに3枚切削することができますよ!

 なかなかカエルが集まらない時は、《オムニビアン》でカエル化させたり、《カエル声の写し身》でカエル化したコピー・トークンを生成しちゃいましょう!

 カエルの少なさを多相クリーチャー(《煙霧歩き》、《カメレオンの巨像》、《霜のモーリット》など)で補うのも良いと思います。

 切削するためには攻撃しなければいけないので、《稲妻のすね当て》、《速足のブーツ》、《跳ね橋》などで速攻を付与してあげたいですね。

 また、カエルに頼らず他のカードで切削しても(《夢まみれ》、《終わりなき時計》、《記憶の熟達者、ジェイス》など)蛙声カウンターを置いて追放できますよ。

クロタカ

雑食するもの、グロルナク》の能力を最大限活かすなら、インスタントとソーサリーは少なめで、パーマネント多めのデッキ構成が良さそうですね。

 
雑食するもの、グロルナク》と抜群に相性が良いカード:《面晶体のカニ

 《面晶体のカニ》は上陸するたびにプレイヤー1人のカードを3枚切削できるスゴいカニさんです。自分を対象に取り土地が切削できれば、《雑食するもの、グロルナク》で追放して、次のターンまた上陸を繰り返せます!

 この時追加土地プレイカード(《踏査》、《イリーシア木立のドライアド》、《迷える探求者、梓》など)があると、切削フィーバータイムに突入!

 最終的には蛙声カウンターが置かれたパーマネント・カードを、超マナ加速カード(《マナの反射》、《ゼンディカーの復興者》、《ニクス咲きの古きもの》など)から唱えまくって、アドバンテージ差で対戦相手を圧倒しましょう!

クロタカ

カエルの伝説クリーチャー(《ギトラグの怪物》、《アーボーグの暴食、ヤーグル》)はその絶妙な可愛さからファンが多くいるので、《雑食するもの、グロルナク》も結構人気が出るんじゃないかなと思っています。

 

マウアーの太祖、ストレイファン》サンプルデッキ紹介

 ピックアップしたオススメ統率者の中から、今回は《マウアーの太祖、ストレイファン》の統率者デッキを紹介します!

 
目指しているレベル

 この記事では、こちらの統率者デッキパワーレベルでいうと5~6を目安に作っています。もっとカジュアルにしたい、もっとガチにしたいということであれば色々な改造ができると思いますので、ぜひご自身でも改造してみてください。

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 それではデッキリストをご紹介します。

 
デッキリスト
「マウアーの太祖、ストレイファン」、製作者:クロタカ
統率者戦 (2021年11月)[MO] [ARENA]
1 《マウアーの太祖、ストレイファン
-統率者(1)-

11 《
4 《
1 《血の墓所
1 《血染めのぬかるみ
1 《虹色の眺望
1 《荒廃踏みの小道
1 《竜髑髏の山頂
1 《偶像の石塚
1 《憑依された峰
1 《特別観覧室
1 《燻る湿地
1 《硫黄泉
1 《統率の塔
1 《マナの合流点
1 《ヒル溜りの沼
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
1 《ヴォルダーレンの居城
1 《作戦室
1 《変わり谷
1 《無限地帯
1 《祖先の道
1 《幽霊街
1 《イス卿の迷路
-土地(36)-

1 《ファルケンラスの過食者
1 《薄暮軍団の盲信者
1 《オリヴィアの血誓い
1 《ヴォルダーレンの投血士
1 《無神経な血魔道士
1 《ファルケンラスの先祖
1 《ヴォルダーレンの末裔、フロリアン
1 《夜鷲のあさり屋
1 《流城の隊長
1 《面汚しの乙女、エインジー
1 《血統の守り手
1 《血誓いの使用人
1 《ヘンリカ・ダムナティ
1 《真夜中の放火魔
1 《オリヴィア・ヴォルダーレン
1 《蟲惑的な吸血鬼
1 《聖域探究者
1 《黄昏の預言者
1 《血統の屍術士
1 《薄暮の勇者
1 《カラストリアの血の長、ドラーナ
1 《マラキールの血魔女
1 《西門の主
1 《交叉路の騒動屋
1 《マルコフの執行官
1 《死滅都市の執政
1 《ニルカーナの亡霊
1 《オリヴィアの付き人
1 《真紅の花嫁、オリヴィア
1 《血管の守護者
-クリーチャー(30)-
1 《太陽の指輪
1 《汚損破
1 《旅人のガラクタ
1 《秘儀の印鑑
1 《ラクドスの印鑑
1 《耽溺のタリスマン
1 《友なる石
1 《精神石
1 《月銀の鍵
1 《夜の囁き
1 《石の牙の聖域
1 《鮮血の錬金術
1 《眷者の装飾品
1 《混沌のねじれ
1 《謎の石の断片
1 《瀉血
1 《ガラス製の心臓
1 《名誉ある家宝
1 《ファイレクシアの闘技場
1 《当て付けの議論
1 《不安定なオベリスク
1 《ヴァラクートの覚醒
1 《焦熱の合流点
1 《ハグラの噛み殺し
1 《新たな血族
1 《オリヴィアの怒り
1 《傷の反射
1 《同族の支配
1 《地震
1 《髑髏砕きの一撃
1 《アガディームの覚醒
1 《稲妻のすね当て
1 《不笑のソリン
-呪文(33)-
 
各カードの役割分類
 
除去(15)
 
ドロー、ドロー調整(12)
 
マナ加速(12)
 
サーチ(1)
 
クリーチャー・トークン生成(2)
 
血・トークン生成(4)
 
クリーチャー強化(4)
 
速攻付与(3)
 
各対戦相手ライフドレインorルーズ(6)
 
ライフルーズ倍化(1)
 
墓地からクリーチャーを戦場に戻す(3)
 
(分類外の)吸血鬼クリーチャー(4)
 
クリーチャーのコントロールを得る(1)
 
クリーチャー化する土地(1)
 
攻撃クリーチャー対策(1)

※土地のほとんどはマナを生む効果なので割愛しました。

 
デッキコンセプト

 《マウアーの太祖、ストレイファン》や《オリヴィアの付き人》などで血・トークンを生成し、吸血鬼のマナ・コスト踏み倒しアタックや、 《聖域探究者》や《マラキールの血魔女》での大量ドレインによる勝利を目指しています。

 
現在の構成に至った経緯

 『イニストラード:真紅の契り』が吸血鬼を猛烈にプッシュしたセットなので、せっかくなら吸血鬼部族デッキが組みたいと思い、新ギミック「血・トークン」と吸血鬼踏み倒し能力を持つ《マウアーの太祖、ストレイファン》デッキを組むことにしました。

 デッキを回してみて、「意識しないと全然血・トークンが生成できない」と気づいたため、ライフを失う(失わせるorダメージを与える)カードが合計30枚、血・トークンを生成するカードが合計9枚と多めに入っています。

 デッキ内のクリーチャーはすべて吸血鬼(合計30枚)なので、踏み倒しアタックも決めやすいと思います!

 
勝ちパターン紹介

パターン1

 《マウアーの太祖、ストレイファン》から《死滅都市の執政》を出して、吸血鬼軍団に大量の+1/+1カウンターを置いちゃいましょう!

パターン2

 《マウアーの太祖、ストレイファン》などで血・トークンを生成し、《面汚しの乙女、エインジー》で大量ドレイン!

パターン3

 《ニルカーナの亡霊》と《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》のコンボで大量の{B}を生み出したら、締めは《瀉血》で決まり!


 今回の『イニストラード:真紅の契り』統率者ピックアップはこれでおしまいです。

クロタカ

『イニストラード:真紅の契り』には他にも楽しそうな統率者がいっぱいいます。
ぜひいろんなデッキを組んでみてください!

 次回は『イニストラード:真紅の契り』か統率者デッキに収録されている伝説カードのデッキを紹介する予定です。

 それではまた、次回のコラムでお会いしましょう。お楽しみに!

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