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第15回:デッキ紹介《古き者どもの激怒、ヴロンティス》
読者の皆さん、こんにちは! 統率者戦連載担当のクロタカです。
『フォーゴトン・レルム探訪』が発売されてから少し経ちましたが、皆さん統率者戦ライフいかがお過ごしでしょうか?
僕はと言うと自宅でスポーツ観戦したり、先日産まれた娘の育児をしたり、その合間で統率者戦のデッキを構築したりと、この時期にしかできないレアな日々を過ごしていました。
ということで今回は、『フォーゴトン・レルム探訪』に収録されているカードの統率者戦デッキを紹介していきます。
目次
統率者紹介
今回紹介するデッキの統率者は、統率者デッキ「ドラゴンの怒り」に収録されている《古き者どもの激怒、ヴロンディス》です!
《古き者どもの激怒、ヴロンディス》の特徴 その1
《古き者どもの激怒、ヴロンディス》は以下の能力を持っています。
激昂 ― 古き者どもの激怒、ヴロンディスがダメージを受けるたび、あなたは「このクリーチャーがダメージを与えたとき、これを生け贄に捧げる。」を持つ赤緑の5/4のドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークン1体を生成してもよい。
激昂は『イクサラン』で登場した《群棲する猛竜》などの恐竜たちが持っていたものと同様の能力です。
攻撃してブロックされたりするとダメージを受けて能力が誘発します。また、なかなかダメージを受けることができない時は《ニンの杖》などでダメージを与えて能力を誘発させていくこともできます。
《古き者どもの激怒、ヴロンディス》が生成するトークンはサイズが5/4とかなり強力です。ただし「このクリーチャーがダメージを与えたとき、これを生け贄に捧げる。」という独特なデメリット能力も併せ持っています。
クロタカ
ダメージを与えるカード全般や、トークンを生成できるので《倍増の季節》とも相性が良さそうですね。
《古き者どもの激怒、ヴロンディス》の特徴 その2
《古き者どもの激怒、ヴロンディス》はサイコロを振るたびに自身に1点ダメージを与える能力を持っています。この能力のおかげで特徴その1の激昂を簡単に誘発させることができますね。
能力を活かすには《時の剣》や《狂戦士の激情》などのサイコロを振るカード満載なデッキ構成にするのが良さそうです。
クロタカ
サイコロのドキドキ感を味わえつつ、さらにボーナスもあって、かなりお得感のある能力ですね。
ちなみにサイコロを持っていない場合は、「Magic: The Gathering Companion」のダイスロール機能で各種サイコロを振ることができますよ。
目指しているレベル
この記事では、こちらの統率者デッキパワーレベルでいうと5~6を目安に作っています。もっとカジュアルにしたい、もっとガチにしたいということであれば色々な改造ができると思いますので、ぜひご自身でも改造してみてください。
それではデッキリストをご紹介します。
デッキリスト
各カードの役割分類
除去(15)
- 《ゴブリンの名手》
- 《狡猾な火花魔道士》
- 《クレイ・ゴーレム》
- 《浄化のドルイド》
- 《業火のタイタン》
- 《頂点のアルティサウルス》
- 《髑髏砕きの一撃》
- 《無謀な挑戦》
- 《冒涜の行動》
- 《棘平原の危険》
- 《カルニの待ち伏せ》
- 《混沌のねじれ》
- 《クラウスの意志》
- 《紅蓮炎血》
- 《アンダーダークの裂け目》
ドロー(12)
- 《ドラゴンボーンの勇者》
- 《混沌の媒介者》
- 《鼓声狩人》
- 《ガラクの群れ率い》
- 《調和》
- 《ヴァラクートの覚醒》
- 《野生語りの帰還》
- 《ガラクの蜂起》
- 《精霊の絆》
- 《前哨地の包囲》
- 《宝箱》
- 《ニンの杖》
マナ加速(13)
- 《桜族の長老》
- 《波止場の恐喝者》
- 《溜め込むオーガ》
- 《自然の知識》
- 《遥か見》
- 《木霊の手の内》
- 《耕作》
- 《突飛な挑戦》
- 《太陽の指輪》
- 《エボニー・フライ》
- 《秘儀の印鑑》
- 《ドラゴンの財宝》
- 《呪文構成要素ポーチ》
クリーチャー強化(9)
- 《青銅血のパーフォロス》
- 《バーバリアン・クラス》
- 《悪鬼の鞭》
- 《時の剣》
- 《猛火の太陽鋼》
- 《ダークスティールの板金鎧》
- 《ナザーンの槌》
- 《ケッシグの狼の地》
- 《ハンウィアーの要塞》
トークン生成(3)
- 《暴走魔導士、デリーナ》
- 《カー砦》
- 《バグベアの居住地》
トークン倍化(2)
クリーチャーが戦場に出た時or死亡した時にダメージを与える(4)
- 《鍛冶の神、パーフォロス》
- 《峰の恐怖》
- 《忍び寄る復讐》
- 《古霊の踏み行く処》
ダメージ倍化(1)
- 《極悪な二人組》
墓地からカードを手札に戻す(2)
除去対策(1)
- 《英雄的介入》
墓地対策(2)
- 《漁る軟泥》
- 《運命の神、クローティス》
(分類外の)サイコロを振るカード(5)
- 《森の導き手》
- 《混沌のドラゴン》
- 《ネヴァーウィンターのハイドラ》
- 《狂戦士の激情》
- 《狂乱の呪詛》
その他(2)
※土地のほとんどはマナを生む効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
サイコロを振りまくってドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンを大量に生成し、《鍛冶の神、パーフォロス》で対戦相手全員にダメージを与えたり、《野生語りの帰還》で強化して殴り倒すことを目指しています。
現在の構成に至った経緯
『フォーゴトン・レルム探訪』のプレビューでd20(20面サイコロ)を振るカードが公開された時に「これはサイコロデッキ組むっきゃない!」と思い、ちょうど統率者デッキにサイコロとシナジーのある《古き者どもの激怒、ヴロンディス》がいたのでデッキを組むことにしました。
《古き者どもの激怒、ヴロンディス》は激昂をフィーチャーする構成だとサイコロを振るカードを入れなくてもよかったりするのですが、僕はサイコロを振りまくりたかったので、サイコロを振るカード多めの構成を目指しました。
そこでまずはデッキの固有色で採用可能なサイコロを振るカードをすべて確認しました。大体は『フォーゴトン・レルム探訪』に収録されているカードなので総数はあまり多くありません。候補を見ていて《ゴブリンのモーニングスター》などの1回だけしかサイコロを振れないカードはちょっと微妙に感じました。
そして複数回サイコロを振れる可能性がある《森の導き手》、《混沌の媒介者》、《溜め込むオーガ》などの攻撃時にサイコロを振るカードを多めに採用することにしました。
《デック・オヴ・メニー・シングズ》は複数回サイコロを振れる可能性のあるカードなのですが、マナコストと起動コストの重さと手札を捨てるデメリットが気になり今回は不採用としました。
また、「《龍の大嵐》、《ヴァルカスの災い魔》、《戦嵐のうねり》って《古き者どもの激怒、ヴロンディス》とめちゃめちゃ相性良くない?!」と気付きテンションが上がったのですが、ドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークン自身がダメージを与えて即生け贄に捧げる羽目になることがわかってしょんぼりしました。
前述した3枚はクリーチャー死亡時に能力が誘発する《不純な影》などと組み合わせるとかなり強力だと思います。
その後対戦してみて《古き者どもの激怒、ヴロンディス》にダメージを与えるカードとドローが少なく感じたので、《ゴブリンの名手》、《狡猾な火花魔道士》、《鼓声狩人》などを追加してデッキが完成しました。
クロタカ
今回は採用しませんでしたが、無色マナ{C}を多く生み出せる構成にして《終末を招くもの》を採用するのもオススメですよ!
《古き者どもの激怒、ヴロンディス》デッキの良いところ
ここからはこのデッキの良いところを紹介していきます。
サイコロ:ザ・ギャザリングができる!
サイコロ:ザ・ギャザリングとはサイコロを振りまくるマジックのデッキを意味する言葉で、僕が作った造語です。《古き者どもの激怒、ヴロンディス》デッキの最大の魅力はサイコロを振るカード満載なところです!
いっぱいサイコロを振れるように、デッキ内には合計17枚のサイコロを振るカードを採用しています。ということでここからは採用しているサイコロを振るカードの中でも特にオススメのカードをいくつか紹介します。
《暴走魔導士、デリーナ》は以下の能力を持っています。
暴走魔導士、デリーナが攻撃するたび、あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。1個のd20を振る。
1-14|伝説でなく「戦闘終了時にこのクリーチャーを追放する。」を持つことを除いてそのクリーチャーのコピーであるトークン1体をタップ状態かつ攻撃している状態で生成する。
15-20|そのトークン1体を生成する。再度1個のd20を振ってもよい。
クリーチャーのコピー・トークンを生成できるので、《波止場の恐喝者》や《頂点のアルティサウルス》などのETB能力(戦場に出た時に誘発する能力)を持つカードとは相性抜群!
そして出目15-20を出し続けている限りサイコロを振り続けることができるので、ダメージ大好きな《古き者どもの激怒、ヴロンディス》も大喜び! 15-20なのでそこまで出る確率が低すぎるわけではない所に夢がありますね!
※出目が15-20だった場合もトークンは戦闘終了時に追放されます
クロタカ
継続的に攻撃できるように《ナザーンの槌》などで強化してあげたいですね。
《無謀な挑戦》
《無謀な挑戦》は2個のd12を振り、出目1つに等しいダメージを各クリーチャーに与え、もう1つの出目に等しい宝物・トークンを生成できるカードです。
出目次第ではありますが、クリーチャーを一掃しつつマナ加速もできる、『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキの中でも一押しの全体除去です! ダメージを与えているのでしっかり《古き者どもの激怒、ヴロンディス》ともシナジーがあります。
もし《ダークスティールの板金鎧》などで破壊不能を付与できれば、無人の荒野に《古き者どもの激怒、ヴロンディス》とドラゴン・スピリット・トークンを君臨させることができますよ!
大量の宝物・トークンは《ネヴァーウィンターのハイドラ》などの{X}に注ぎ込んじゃいましょう!
《突飛な挑戦》
《突飛な挑戦》は2個のd4(4面ダイス)を振り、出目1つに等しい数の3/3のビースト・クリーチャー・トークンを生成し、もう1つの出目に等しい数の基本土地をサーチできるカードです。
クロタカ
クリーチャーを展開しつつマナ加速できるのがナイスですね。
トークンも3/3となかなかのサイズを持っています。ぜひ《似通った生命》や《鍛冶の神、パーフォロス》がある時に唱えたいですね!
このデッキには装備コストの重たい装備品や、《クレイ・ゴーレム》や《アンダーダークの裂け目》などの起動コストの重たいカードが入っているので、土地加速はかなりありがたいです。2個とも1だった時はドンマイということで(笑)
《宝箱》
《宝箱》は以下の能力を持つアーティファクトです。
{4},宝箱を生け贄に捧げる:1個のd20を振る。
1|罠だ! ― あなたは3点のライフを失う。
2-9|宝物・トークン5つを生成する。
10-19|あなたは3点のライフを得てカード3枚を引く。
20|あなたのライブラリーからカード1枚を探す。それがアーティファクト・カードであるなら、あなたはそれを戦場に出してもよい。そうでないなら、そのカードをあなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。
出目の結果により4パターンのどれかの効果が誘発するので、サイコロを振るカードの中でもトップクラスのドキドキ感を味わえるカードです。
宝箱を開けてみるまで何が入っているかわからないという、フレイバー的にも最高なカードですね!
4つの中では10-19のドロー能力が出ると当たりです。大当たりの20はあまり出ることはありませんが、もし出たら《ニンの杖》などの重ためのアーティファクトをサーチしちゃいましょう!
もう一度《宝箱》を開けたくなったら《バーラ・ゲドの復活》や《鼓舞の歌》で回収するという手もありますよ。
クロタカ
1が出てしまったらオーバー気味に「罠だ!」と叫びましょう。
そうすれば対戦相手があなたをおもしろい奴認定してくれるかもしれません。
《狂乱の呪詛》
《狂乱の呪詛》は以下の能力を持つ呪いです。
エンチャント(プレイヤー)
エンチャントしているプレイヤーがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、1個のd6を振る。狂乱の呪詛はそのプレイヤーにその出目に等しい点数のダメージを与える。その後、あなたの対戦相手のうち他の1人を無作為に選び、狂乱の呪詛をそのプレイヤーにつける。
主に対戦相手の呪文プレイを抑制する効果を持つ呪いオーラです。エンチャントしているプレイヤーがクリーチャーでない呪文を唱えるたびに、サイコロを振ってダメージを与えつつ他の対戦相手にエンチャントされるので、次の自分のターンが来るまでに複数回サイコロを振れる可能性があります。なので《古き者どもの激怒、ヴロンディス》とはかなりの好相性!
最大6点というダメージ量も軽視できるレベルではありません。サイコロを振るドキドキと対戦相手を無作為に選ぶドキドキをダブルで味わえるのが魅力ですね。
さらに《焦熱の解放》を置いてヘイトをぶち上げるのも、なかなか楽しいんじゃないでしょうか。
クロタカ
サイコロを振るカードは統率者戦で盛り上がること間違いなしのめっちゃ楽しい能力です!
《古き者どもの激怒、ヴロンディス》がいればトークンも生成できるので、出目の結果は気にせずガンガン振っていきましょう!
ドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンがでかい!
《古き者どもの激怒、ヴロンディス》が生成できるドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンは5/4とかなり大きめです。《古き者どもの激怒、ヴロンディス》と並べば合計打点も10に達します。
そのまま攻撃するだけでも対戦相手に大ダメージを与えられることでしょう! チャンプブロックされてしまうとトークンは生け贄に捧げられてしまうので、そんな時は《狩猟の神、ナイレア》などでトランプルを付与しちゃいましょう!
ドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンはダメージを与えると生け贄に捧げることになってしまいますが、《ゴブリンの名手》、《忍び寄る復讐》、《前哨地の包囲》などがあればそのデメリットも有効活用することができますよ。
《前哨地の包囲》は通常「カン」のモードを選択することが多いのですが、このデッキの場合は「龍」モードがかなり強力です!
上記3枚のようなクリーチャー死亡時に能力が誘発するカードとのシナジーをさらに推し進める場合、《ゴブリンの砲撃》が良い働きをしてくれると思います。
除去カード満載!
《古き者どもの激怒、ヴロンディス》がダメージを与えるカードとシナジーがあるため、このデッキにはダメージを与えるカードを含む除去カードが合計18枚とかなり多めに採用されています(《棘平原の危険》、《髑髏砕きの一撃》、《カルニの待ち伏せ》など)
《ゴブリンの名手》、《狡猾な火花魔道士》、《ニンの杖》などの通称ティムカードがあるので、《極楽鳥》などのタフネス1のクリーチャーには滅法強いです。
中でも個人的一押しの除去カードが統率者デッキ「ドラゴンの怒り」に収録されている《浄化のドルイド》です!
《浄化のドルイド》はスーパー《再利用の賢者》と言えるようなクリーチャーで、対戦相手が3人いた場合最大4つのアーティファクトかエンチャントを破壊することができます。
破壊するカードは各プレイヤーが選択することになるのですが、自分がコントロールしているパーマネントは選択できない安心設計。《家庭と故郷の剣》で使い回したりするとえらいことになりますよ!
クロタカ
《浄化のドルイド》は今後統率者戦で良く見かけるカードになるんじゃないかと思っています。
フレイバーテキストの「大地と風の元へ還れ。」と言いながら唱えるとめっちゃカッコいいですよ!
ピックアップカード
ここからはいくつかのカードをピックアップして紹介していきます。
《バーバリアン・クラス》は『フォーゴトン・レルム探訪』で初登場したクラスのサブタイプを持つエンチャントです。レベルが上がるごとに能力が追加されていく仕様となっています。
レベル1はサイコロを振る際に追加でもう1個振って低い出目を無視するというもので、サイコロを振るカード満載なこのデッキとは抜群の相性を誇ります。
レベル2はサイコロを振るたびにクリーチャー1体に+2/+0修整と威迫を付与するというもので、《混沌のドラゴン》、《暴走魔導士、デリーナ》、《溜め込むオーガ》などの攻撃的なクリーチャーと特に相性が良いですね。
そしてレベル3は自分がコントロールしている全てのクリーチャーに速攻を付与することができます。これは《業火のタイタン》や複数体のドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンが殴りかかる時に特に有効です。
クロタカ
《バーバリアン・クラス》はレベル1〜3まで全ての能力がデッキと噛み合っていて、このデッキのキーカードです。
目指せ出目20!
《紅蓮炎血》
《紅蓮炎血》は{R}で起動するたびに各クリーチャーと各プレイヤーに1点のダメージを与えられるエンチャントです。
戦場にクリーチャーがいないとターン終了時に生け贄に捧げられてしまいますが、起動するダメージ量を調整することで割と楽に維持することができます。《古き者どもの激怒、ヴロンディス》とは相性抜群で、毎ターン死亡しない範囲の3点ダメージを与えて3体のドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンを生成可能です!(《古き者どもの激怒、ヴロンディス》が死亡してもよければ4体)
この際、もし《ダークスティールの板金鎧》や《ナザーンの槌》などの破壊不能を付与するカードがあれば、さらに多くのトークンを生成することができますよ!
対戦相手の小粒なクリーチャーは軒並み燃やし尽くされてるはずなので、そのまま大量のトークンたちで殴りかかりましょう!
クロタカ
今回はデッキに採用しませんでしたが、激昂を持つ《切り裂き顎の猛竜》、《銀まといのフェロキドン》、《万猛竜》などもかなり相性良くて楽しそうですね。
《ガラクの蜂起》
《ガラクの蜂起》は自分がコントロールするクリーチャーにトランプルを付与して、パワー4以上のクリーチャーが戦場に出るたびに1枚ドローできるエンチャントです。ドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンは5/4なので、生成されるたびに1枚ドローできます!
《ガラクの蜂起》と似た能力を持つ《ガラクの群れ率い》と《精霊の絆》があれば、さらにドローを進めることが可能です!
トランプル付与も回避能力のない《古き者どもの激怒、ヴロンディス》とドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンにはありがたい能力です。
クロタカ
回避能力付与が物足りないと思う時は、パワー4以上を強化する《カル・シスマの恐怖、殺し爪》の採用を検討してみてはいかがでしょうか。
《ドラゴンボーンの勇者》は自分のコントロールしている発生源1つがプレイヤーに5点以上のダメージを与えるたびに1枚ドローできるクリーチャーです。自身がパワー5を持つので、攻撃してブロックされなければそのままドローすることが可能です。
《古き者どもの激怒、ヴロンディス》とドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンもパワー5なのでドローすることができます。また、《古霊の踏み行く処》で直接プレイヤーに5点ダメージを与えてもドローできるところが優秀ですね。
クロタカ
《ドラゴンボーンの勇者》という名前がめっちゃカッコいいですね!
《クラウスの意志》
《クラウスの意志》は以下の能力を持つカードです。
以下から1つを選ぶ。この呪文を唱える際にあなたが統率者をコントロールしているなら、あなたは両方を選んでもよい。
・ブリーズ・フレイム ― クラウスの意志は飛行を持たない各クリーチャーにそれぞれX点のダメージを与える。
・スマッシュ・レリクス ― アーティファクトやエンチャントのうち最大X個を対象とする。それらを破壊する。
ブリーズ・フレイムとスマッシュ・レリクスの2つを使い分けられる柔軟性が◎。そして統率者をコントロールしているとその両方を選択することができるんです! インスタントなので状況に応じてベストなタイミングで唱えられるところが強力ですね。
ブリーズ・フレイムで《古き者どもの激怒、ヴロンディス》の激昂を誘発できるところもナイスシナジー!
クロタカ
インスタントでX個のアーティファクトやエンチャントを破壊できるカードは今までほとんどなかったので、《クラウスの意志》の活躍にはかなり期待しています!
デッキの回し方で意識するポイント
ここからはデッキの回し方について確認していきましょう。
《古き者どもの激怒、ヴロンディス》を戦場に出してからサイコロを振る
《古き者どもの激怒、ヴロンディス》が戦場にいる時にサイコロを振れば、漏れなくドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンが1体ついてきます。
せっかくならトークンをもらえた方が嬉しいので、なるべくサイコロを振るカードは《古き者どもの激怒、ヴロンディス》が戦場に出してから使うようにしましょう。
定期的にサイコロを振るカードの中でも特にオススメなのが《呪文構成要素ポーチ》です。
《呪文構成要素ポーチ》は、タップ起動型能力でd20を振って構成要素カウンターを置き、タップして構成要素カウンターを1個取り除くことで異なる色のマナ2点を加えられるマナアーティファクトです。
このデッキではタップするだけでサイコロを振れる能力が特に重要です。この能力のおかげで毎ターンサイコロを振ってドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンを生成することができるんです!
他にも《エボニー・フライ》も{4}で起動するたびにd6を振れて、終盤の連続サイコロに貢献してくれますよ!
ドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンの攻撃&ブロックは慎重に
ドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンは5/4とサイズは優秀なのですが、ダメージを与えると生け贄に捧げることになるため、攻撃かブロックをすると大体いなくなってしまいます。攻撃して1/1のクリーチャーにチャンプブロックされたりすると結構もったいないので、なるべく攻撃は慎重に行いたいところです。
できればクリーチャー死亡時に能力が誘発する《ゴブリンの名手》、《忍び寄る復讐》、《前哨地の包囲》がある時に攻撃していきたいですね。
また、ドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンを攻撃やブロックもせず温存するプランも有効です。そうすることで《野生語りの帰還》、《鼓声狩人》、《苔汁の橋》などのパワーを参照するカード達を活かすことが可能です。
そして終盤対戦相手のライフが少なくなってきたら、生け贄に捧げられることなんて気にせず一斉に殴りかかりましょう!
クロタカ
勝ちパターン紹介
ここからはいよいよこのデッキの勝ちパターンについて紹介していきます。
クリーチャーを出してダイレクトダメージ!
《峰の恐怖》、《古霊の踏み行く処》、《鍛冶の神、パーフォロス》が戦場にある状態でドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンなどのクリーチャーを戦場に出し、対戦相手に直接ダメージを与える勝ちパターンです。
《峰の恐怖》か《古霊の踏み行く処》が戦場にある時にドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンを出せば、5点のダメージを飛ばすことができます。この際《極悪な二人組》がいれば、さらに倍で10点のダメージを与えることができますよ!
クロタカ
「もっともっとダメージを与えたい!」という方には《理由なき暴力》、《双子神の指図》、《アングラスの匪賊》などもオススメですよ。
ただし上記3枚は《古き者どもの激怒、ヴロンディス》が自身の能力で与えるダメージも2倍になってしまう点には注意しましょう。
《鍛冶の神、パーフォロス》が戦場にいる時は《カー砦》と《バグベアの居住地》で積極的にトークンを生成していきましょう!
《バグベアの居住地》の{3}{R}の起動型能力は、起動した回数分ゴブリン・クリーチャー・トークンを生成することができますよ。
《悪鬼の鞭》でダイレクトダメージ!
《悪鬼の鞭》は装備しているクリーチャーに+2/+0修整と到達を付与して、装備しているクリーチャーがダメージを受けるたびに、プレイヤーかプレインズウォーカーにそのクリーチャーのパワー分のダメージを与えられる装備品です。
これを《古き者どもの激怒、ヴロンディス》に装備すれば、サイコロを振るたびに7点ものダメージを与えることができるんです! さらに《ケッシグの狼の地》でパワーを強化すれば、もっと多くのダメージを与えられますよ!
また、《頂点のアルティサウルス》、《ネヴァーウィンターのハイドラ》、《ハイドラの巣》などのファッティに装備して、《狡猾な火花魔道士》などでダメージを与えるという手もありますね。
これらの《悪鬼の鞭》を絡めたコンボで、対戦相手のライフを燃やし尽くしましょう!
クロタカ
《害霊》に装備して対戦相手のライフを一瞬で燃やし尽くすのも楽しそうですね!
《猛火の太陽鋼》&《古き者どもの激怒、ヴロンディス》コンボ!
《猛火の太陽鋼》は装備しているクリーチャーに対戦相手の数分の+1/+0修整を付与して、装備しているクリーチャーがダメージを受けるたびに同数のダメージをクリーチャーかプレインズウォーカーかプレイヤーに与えられる装備品です。これを《古き者どもの激怒、ヴロンディス》に装備すると以下のような動きができるようになります。
- サイコロを振ったり、《狡猾な火花魔道士》などで《古き者どもの激怒、ヴロンディス》に1点のダメージを与える
- ダメージを受けたので《猛火の太陽鋼》の能力が誘発し、再度《古き者どもの激怒、ヴロンディス》に1点のダメージを与える
- 2.を繰り返し《古き者どもの激怒、ヴロンディス》が耐えられる3点までダメージを与えて、ドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンを3体生成する
上記手順を毎ターン繰り返すことで、大量のトークンを生成することができますよ!
ここからさらに《ダークスティールの板金鎧》、《ナザーンの槌》、《英雄的介入》などで破壊不能を付与すれば、好きなだけドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンを生成できるようになります!
最終的には《青銅血のパーフォロス》や 《バーバリアン・クラス》で速攻を付与して、圧倒的ドラゴニックアタックをぶちかましましょう!
今回の統率者戦デッキ紹介はこれでおしまいです。
クロタカ
《古き者どもの激怒、ヴロンディス》は強くてさらにドキドキ感も味わえるかなり楽しい統率者なので、ぜひお試しあれ!
8月14日に開催される「コマンドフェストオンライン3rd」に持ち込んでみるのもいいんじゃないでしょうか。
Let's サイコロ:ザ・ギャザリング!
【#コマンドフェスト】いよいよ今週末、土曜日はコマンドフェスト・オンライン・ジャパン3rdです。日本全国の統率者戦ファンと一緒に一日遊び尽くしましょう!受付は特設サイトへ!#mtgjp #統率者戦
— BIG MAGIC (@MtgBigmagic) August 12, 2021
特設サイトhttps://t.co/CMY9Fbi4Z9 pic.twitter.com/fWJzZdugLW
次回は、すでにワクワクするようなカードが一部公開されている、ゴシックホラーがテーマの新セット『イニストラード:真夜中の狩り』に収録されるカードや、その統率者デッキに収録されるカードを紹介する予定です。
それではまた次回、闇夜の怪物たちが闊歩するイニストラード次元でお会いしましょう。お楽しみに!
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