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第8回:『カルドハイム』統率者ピックアップ
読者の皆さん、こんにちは! 統率者連載担当のクロタカです。
2021年も統率者戦のオススメカードや統率者戦デッキを紹介していきますので、引き続きよろしくお願いします。そしてついに、明日2月5日は最新セット『カルドハイム』の発売日です!
『カルドハイム』には統率者に指定できるカードが合計35枚(『カルドハイム』統率者デッキを含む)も収録されています。
クロタカ
最近は毎セット大量の統率者候補が収録されていて、統率者戦好きとしては嬉しい限りです。
そこで今回は『カルドハイム』に収録されていて統率者にできるカードの中から、オススメの統率者をピックアップして紹介していきたいと思います。
目次
- 「戦闘の神、ハルヴァール」
- 「嘘の神、ヴァルキー」
- 「怒りの神、トラルフ」
- 「厚顔の無法者、マグダ」
- 「巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス」
- 「樹の神、エシカ」
- 「冬の神、ヨーン」
- 「星界の大蛇、コーマ」
- 「樹の神、エシカ」サンプルデッキ紹介
《戦闘の神、ハルヴァール》
最初に紹介する統率者は《戦闘の神、ハルヴァール》です!
《戦闘の神、ハルヴァール》の特徴 その1
《戦闘の神、ハルヴァール》は自分がコントロールしているオーラや装備品が付いているすべてのクリーチャーに二段攻撃を付与することができます。
クロタカ
「すべてのクリーチャー」というところがインパクト絶大ですね!
オーラや装備品がなければこの能力を活かせないので、《戦闘の神、ハルヴァール》のデッキはオーラや装備品満載な構成にするのが良さそうですね。
戦場に出た時にオーラを付けることができる《光変化》、《オーラ掠りの魔道士》、《加護織りの巨人》や
装備品が付けられた状態で戦場に出てくる《戦乙女の剣》、《祖先の刃》、《殴打頭蓋》など
これらのカードは《戦闘の神、ハルヴァール》と特に相性が良さそうです。
《戦闘の神、ハルヴァール》の特徴 その2
《戦闘の神、ハルヴァール》は以下の能力を持っています。
各戦闘の開始時に、あなたがコントロールしているクリーチャーについている、オーラ1つか装備品1つと、あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。その前者をその後者につける。
クリーチャーに付いているオーラや装備品をつけ替えることができる能力です。まだクリーチャーに装備されていない装備品をこの能力でクリーチャーにつけることはできないので注意しましょう。
オーラや装備品を即座に付けることができる《シガルダの助け》、《ナザーンの槌》、《剛胆な考古学者、アーデン》などが戦場にあれば、
特徴その2の能力をスムーズに活用できます。
各戦闘の開始時に好きなクリーチャーにオーラや装備品をつけ替えられるので、特徴その1の二段攻撃を付与する能力も状況に応じて活かしやすいですね。
特徴その2の能力は攻めている際に特に有効ですが、守る際も有効活用できます。
例えば《光波の護法印》を付けたクリーチャーが攻撃してタップした後に、対戦相手の戦闘開始時にアンタップ状態のクリーチャーに《光波の護法印》をつけ替えることで、鉄壁のブロッカーを作り出すことができます。
《戦闘の神、ハルヴァール》の特徴 その3
《戦闘の神、ハルヴァール》は「モードを持つ両面カード」なので、《領界の剣》としてプレイできます。
《領界の剣》は以下の能力を持っています。
装備しているクリーチャーは+2/+0の修整を受け警戒を持つ。
装備しているクリーチャーが死亡するたび、それをオーナーの手札に戻す。
パワー修整と警戒を付与して攻撃にもブロックにも行きやすくして、さらに擬似的な除去耐性も付与してくれるありがたい装備品です。
クロタカ
マナ・コストや装備コストが軽いのもナイスですね。
《領界の剣》を装備しているクリーチャーは死亡すると手札に戻せるので、自ら生け贄になる能力を持つ《無私の霊魂》、《報奨密偵》、《絶壁の救助者》などと相性が良いです。
《戦闘の神、ハルヴァール》と抜群に相性が良いカード
《火と氷の剣》
《戦闘の神、ハルヴァール》はクリーチャーに二段攻撃を付与することができるので、戦闘ダメージを与えるたびに能力が誘発する「剣サイクル」のカードと相性抜群です。
その「剣サイクル」の中でも特に相性が良いのが《火と氷の剣》。固有色が白単色の統率者は全体的にドローが苦手なのですが、《火と氷の剣》を使えばドローができるので弱点を補うことができます。
そして《戦闘の神、ハルヴァール》によって二段攻撃が付与されているので、《火と氷の剣》で戦闘ダメージを与えれば能力が2回誘発して、2枚ドローして4点のダメージを与えられます!
また《火と氷の剣》は+2/+2修整とプロテクション(赤)とプロテクション(青)を付与するので、対戦相手の戦闘開始時にブロック可能なクリーチャーに付け替えることで守りを固くすることができます。
クロタカ
《戦闘の神、ハルヴァール》は神が剣にもなれるデザインとフレイバーがカッコ良くて、見た瞬間すぐ好きになりました。
ヒゲの似合うナイスミドルなので、おじ様好きな人にもオススメの統率者です。
《嘘の神、ヴァルキー》
次に紹介する統率者は《嘘の神、ヴァルキー》です!
《嘘の神、ヴァルキー》の特徴 その1
《嘘の神、ヴァルキー》は戦場に出た時にすべての対戦相手の手札からクリーチャー・カード1枚を追放し、{X}を支払うことで《嘘の神、ヴァルキー》により追放されていて点数で見たマナ・コストがXのクリーチャーのコピーになる能力を持っています。
また《妖術師の衣装部屋》などで《嘘の神、ヴァルキー》を明滅することによって、カードを追放し直すこともできますね。
《嘘の神、ヴァルキー》の特徴 その2
《嘘の神、ヴァルキー》は《星界の騙し屋、ティボルト》としてもプレイすることができます。
※《嘘の神、ヴァルキー》と《星界の騙し屋、ティボルト》の固有色は黒赤です。
《星界の騙し屋、ティボルト》は自身によって追放したカードをプレイできるようになる紋章を得る特徴を持っています。
3つある忠誠度能力すべてでカードを追放できるので、この紋章を有効活用することができます。
追放したカードをプレイするためにはマナ・コストを支払う必要があるので、大量にマナを生み出せる《永遠衆、ネヘブ》、《マナ噴出》、《ケッシグの罠師、アレイナ》などと相性が良さそうです。
《星界の騙し屋、ティボルト》は点数で見たマナ・コストが7と比較的重いため、序盤は《嘘の神、ヴァルキー》を戦場に出し、マナが増えてきたら《抽出機構》や忍術を持つ《鬼の下僕、墨目》や《喉笛切り》で手札に戻して《星界の騙し屋、ティボルト》として唱え直すのが良さそうですね。
《嘘の神、ヴァルキー》と抜群に相性が良いカード
《饗宴と飢餓の剣》
能力を使うためにマナが必要な《嘘の神、ヴァルキー》と《星界の騙し屋、ティボルト》に特に相性の良いカードが《饗宴と飢餓の剣》です。
《饗宴と飢餓の剣》はプレイヤーに戦闘ダメージを与えるという、割と簡単な条件で自分がコントロールしているすべての土地をアンタップすることができます。
実質的にマナが倍になるので、《星界の騙し屋、ティボルト》で追放したカードを複数枚プレイすることも簡単にできちゃいますし、対戦相手が邪魔なブロッカーをコントロールしている場合は《星界の騙し屋、ティボルト》の[-3]能力で追放しちゃいましょう!(そしてその追放したカードをプレイすることも可能です!)
また《饗宴と飢餓の剣》は手札を捨てさせることもできるので、《星界の騙し屋、ティボルト》の[-8]能力で捨てたカードを墓地から追放することもできます。(そしてその追放したカードを……以下略)
クロタカ
《嘘の神、ヴァルキー》と《星界の騙し屋、ティボルト》は対戦相手のカードで勝ちに行く、いかにもティボルトらしい(良い意味で)性格の悪い統率者です。
最高に楽しそうで大好きな統率者なのですが、対戦相手のカードをプレイするのでヘイトは高いかもしれません。
まあそこら辺もティボルトらしいところではあるのですが(苦笑)
《怒りの神、トラルフ》
次に紹介する統率者は《怒りの神、トラルフ》です!
《怒りの神、トラルフ》の特徴 その1
《怒りの神、トラルフ》は以下の能力を持っています。
対戦相手がコントロールしている、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体が戦闘ダメージでない余剰のダメージを受けるたび、そのパーマネント以外の、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。怒りの神、トラルフはそれに余剰に等しい点数のダメージを与える。
火力呪文などでクリーチャーのタフネスやプレインズウォーカーの忠誠度を上回った残りの点数分のダメージを、他の対象に与えることができる能力です。
例えば《ツンドラの噴気孔》でタフネス3の《語りの神、ビルギ》に4点のダメージを与えた場合、タフネスを上回った1点のダメージを対象のクリーチャーかプレインズウォーカーかプレイヤーに与えることができます。
戦闘ダメージでは《怒りの神、トラルフ》の能力は誘発しないので注意しましょう。
クリーチャーやプレインズウォーカーに大ダメージを与えられる、《髑髏砕きの一撃》、《チャンドラの灯の目覚め》、《地獄の口の中》などは特に相性が良さそうです。
《ダークスティールの板金鎧》などの破壊不能を得る装備品を《怒りの神、トラルフ》に装備して、《冒涜の行動》を唱えれば、《怒りの神、トラルフ》以外のクリーチャーを一掃した上で対戦相手にも大ダメージを与えられそうですね!
クロタカ
ちょっとリスキーではありますが《恐竜変化》は毎ターン15点ものダメージを与えられるので結構おもしろそうです。
《怒りの神、トラルフ》の特徴 その2
《怒りの神、トラルフ》は《トラルフの鎚》としてプレイすることができます。
《トラルフの鎚》は以下の能力を持っています。
装備しているクリーチャーは「{1}{R},{T},トラルフの槌をはずす:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。トラルフの槌はそれに3点のダメージを与える。トラルフの槌をオーナーの手札に戻す。」を持つ。
装備しているクリーチャーが伝説であるかぎり、それは+3/+0の修整を受ける。
対象に《稲妻》と同じ3点ダメージを与える能力と、伝説のクリーチャーを強化する能力を持つ装備品です。
3点ダメージを与える能力はクリーチャーやプレインズウォーカーを除去するのに重宝しそうですね。起動した後は手札に戻るので、《怒りの神、トラルフ》として唱え直せるところがナイスです。
装備している際は伝説のクリーチャーしか強化されないので、《傷頭のアーニ》などの伝説のクリーチャーを多めに採用する構成が相性良さそうですね。
《怒りの神、トラルフ》と抜群に相性が良いカード
《絶滅の星》
《絶滅の星》はすべてのクリーチャーとプレインズウォーカーに20点もの大ダメージを与えられる豪快なソーサリーです。タフネスや忠誠度が20を超えるクリーチャーやプレインズウォーカーはほとんどいないため、ほぼ確実に《怒りの神、トラルフ》の能力で大ダメージを与えることができます!
対戦相手が多くのクリーチャーやプレインズウォーカーをコントロールしていたら、これだけで対戦相手3人に40点以上のダメージを与えてゲームに勝利できちゃうかもしれません! 《焦熱の解放》でさらに3倍のダメージを与えてオーバーキルするのも面白そうですね。
なお、《絶滅の星》で対象にした土地が戦場を離れるなどした場合、解決が行われませんのでそこだけ注意しましょう。
クロタカ
《怒りの神、トラルフ》は火力呪文で対戦相手を焼き尽くす、バーンデッキが好きな人に特にオススメの統率者です。
5/4トランプルなので統率者ダメージでの勝利も狙えそうなところがナイスですね。
《厚顔の無法者、マグダ》
次に紹介する統率者は《厚顔の無法者、マグダ》です!
《厚顔の無法者、マグダ》の特徴 その1
《厚顔の無法者、マグダ》は自分がコントロールしている他のドワーフに+1/+0修整を付与する能力と、ドワーフがタップ状態になるたび宝物・トークンを1つ生成する能力を持っています。
《アクスガルドの騎兵》、《恐れなき解放者》、《ドワーフの援軍》などのドワーフを強化して攻撃することで、ザクザク宝物・トークンを生成することができます。
クロタカ
特に《アクスガルドの騎兵》はタップ型の起動型能力を持っているので、攻撃せずとも宝物・トークンを生成できるナイスカードです。
アートもかわいいのでダブルでナイスですね。
攻撃以外のタップ手段としては《密輸人の回転翼機》、《キランの真意号》、《領事の旗艦、スカイソブリン》などの機体カードが特に有効です。
他には《バネ葉の太鼓》や《火炙り》なんていう手段もあります。
《厚顔の無法者、マグダ》は宝物・トークンでマナを生み出すことができるので、デッキにはマナ・コストが重たくて強力なカードを採用するのが良さそうです。
《厚顔の無法者、マグダ》の特徴 その2
《厚顔の無法者、マグダ》は宝物5つを生け贄に捧げることで、デッキ内からアーティファクトかドラゴン1枚をサーチして戦場に出せる能力を持っています。宝物は特徴その1の能力で生成することができるので、特徴その2の能力とシナジーを形成しています。
宝物さえあれば好きなアーティファクトかドラゴンを、そのマナ・コストを支払わず直接戦場に出せる非常に強力な能力です。
マナ・コストが重たい《炎の大口、ドラクセス》、《祭壇のゴーレム》、《荒廃鋼の巨像》などのカードもタダで戦場に出せちゃいます!
クロタカ
《祭壇のゴーレム》はクリーチャーを5体タップすることでアンタップできる能力を持っているので、《厚顔の無法者、マグダ》と特に相性が良いです。
『カルドハイム』の新カード《黄金架のドラゴン》は、ドラゴンなのでサーチ対象でありつつ、自身で宝物を生成することもできる素晴らしいカードですね!
宝物であれば《厚顔の無法者、マグダ》の能力以外で生成しても問題ないので、《波止場の恐喝者》や《鉄面提督の報奨》で一気に5つ以上の宝物を生成するのも良さそうですね。
《厚顔の無法者、マグダ》と抜群に相性が良いカード
《無謀な船員》
《無謀な船員》は、自分がコントロールしている機体と装備品の数に等しいドワーフ・トークンを生成できるカードです。
《厚顔の無法者、マグダ》デッキはタップ手段と攻撃を行いやすくするために機体と装備品を多く採用することになるので、《無謀な船員》で大量にドワーフを生成することができます。
生成したドワーフを《厚顔の無法者、マグダ》で強化して攻撃したり機体に搭乗させたりすることで、さらにより多くの宝物を生成できちゃいます。宝物が5つ以上貯まったら《アクローマの記念碑》や《ヴェリュス山の恐怖》をサーチして全軍突撃しちゃいましょう!
クロタカ
《厚顔の無法者、マグダ》はドワーフとドラゴンが出てくるようなファンタジーが好きな人に特にオススメの統率者です。
宝物を生け贄に捧げる能力がインスタント・タイミングで使えるところも優秀ですね。
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》
次に紹介する統率者は《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》です!
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》の特徴 その1
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》は自分がパーマネントやプレイヤーにカウンターを置く際、代わりに2倍の数のカウンターを置く能力を持っています。
《高まる残虐性》などの+1/+1カウンターを置ける呪文を唱えれば、+1/+1カウンターが2倍の10個置けるので、16/16トランプル・速攻として殴りかかることができます!
その他《らせんの円錐》や《獣使いの昇天》などのカウンターを置くスピードを早めることもできます。
そしてこの能力と一番相性が良いのが各種プレインズウォーカーです。《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》がいれば初期の忠誠度カウンターを倍の数置けるので、《解き放たれた者、ガラク》、《世界を揺るがす者、ニッサ》、《ビビアン・リード》などの大マイナス忠誠度能力を戦場に出たターンに即起動することができます!
クロタカ
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》は《倍増の季節》が統率者になったようなものなので、戦場に与えるインパクトが凄そうですね!
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》の特徴 その2
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》は対戦相手がパーマネントやプレイヤーに置くカウンターの個数を「端数を切り捨てた半分」にする能力を持っています。
クロタカ
特徴その1の能力とは真逆の能力です。
「オレハツヨクシテ、オマエハヨワクスル」
このジ◯イアン的能力は《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》と同じ新ファイレクシアの法務官たち共通の仕様のようですね。
この能力は対戦相手のデッキ構成によってはかなりの影響を与えます。
例えば《精霊の魂、アニマー》、《法務官の声、アトラクサ》、《疫病をもたらす者、ケルシン》などはカウンターを追加で置けなくなってしまいます。
また、統率者に指定できるプレインズウォーカーも影響が甚大です(《運命を変える者、アミナトゥ》、《仮面使い、エストリッド》、《ウィンドグレイス卿》など)。
クロタカ
このカウンター半減能力のインパクトもあって、《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》のヘイトは結構高そうですね。
例外的に《不浄なる者、ミケウス》は不死の+1/+1カウンターが置かれなくなるので、《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》との友情コンボが成立してしまいます。
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》と抜群に相性が良いカード
《大軍の功績》
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》の特徴その1の能力はプレイヤーに与えられるカウンターの数も2倍にします。なので《大軍の功績》で自分のコントロールするクリーチャーに感染を付与すれば、2倍の毒カウンターを対戦相手に与えることができるんです!
上手くいけば対戦相手3人に毒カウンターを10個以上与えて敗北させることができるかも!
クロタカ
毒カウンターフィニッシュはファイレクシアのフレイバー的にもマッチしていますね。
その他《生体融合外骨格》や《化膿獣》でワンパン毒殺を狙うのもおもしろそうですね。
クロタカ
ファイレクシアフレイバーを重視するなら、ファイレクシア語版《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》が特にオススメです!
《樹の神、エシカ》
次に紹介する統率者は《樹の神、エシカ》です!
《樹の神、エシカ》の特徴 その1
《樹の神、エシカ》は自分がコントロールしている他の伝説のクリーチャーに、警戒と「タップで好きな色1点のマナを加える」を付与する能力を持っています。
《樹の神、エシカ》自身も警戒と好きなマナ1点を加える能力を持っているので、マナ加速と色マナの安定化にとても貢献してくれます。
※《樹の神、エシカ》の固有色は白青黒赤緑の5色です。
生み出したマナは《ウェザーライトの艦長、シッセイ》、《帰還した王、ケンリス》、《種族の神、コルヴォーリ》などの起動型能力に使うのが良さそうですね。
クロタカ
特に《ウェザーライトの艦長、シッセイ》と《種族の神、コルヴォーリ》は伝説のクリーチャーをサーチできるので、《樹の神、エシカ》と相性抜群です。
《樹の神、エシカ》はクリーチャーにマナ生成能力を付与するので、《復活の探索》があれば各対戦相手のターンにもクリーチャーをアンタップして再度上記クリーチャーたちの起動型能力を使うことができます。
《樹の神、エシカ》の特徴 その2
《樹の神、エシカ》は《虹色の橋》としてプレイすることができます。
《虹色の橋》は以下の能力を持っています。
あなたのアップキープの開始時に、クリーチャーかプレインズウォーカーであるカードが公開されるまで、あなたのライブラリーの一番上から1枚ずつ公開していく。そのカードを戦場に出し、残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
クロタカ
毎ターン1体クリーチャーかプレインズウォーカーを戦場に出せる、かなりすごいエンチャントです。《絶え間ない飢餓、ウラモグ》や《精霊龍、ウギン》だってタダで戦場に出せちゃうかも!
自分の手札や戦場にクリーチャーがいない場合は、《虹色の橋》としてプレイするのが良さそうですね。
すでに《樹の神、エシカ》として戦場に出していた場合は、《伝承の語り部、チュレイン》などで手札に戻せばスムーズに《虹色の橋》をプレイできます。
《樹の神、エシカ》と抜群に相性が良いカード
《樹の神、エシカ》と抜群の相性を誇るのが《眷者の神童、キナン》です。
《樹の神、エシカ》と《眷者の神童、キナン》がいれば、伝説のクリーチャーをタップするごとに2マナを生み出せるようになります!
そこから《眷者の神童、キナン》の起動型能力を使って、さらに伝説のクリーチャーを追加しちゃいましょう!
クロタカ
《樹の神、エシカ》は好きな色のマナを生み出せるので、色拘束が強いカードも結構楽に唱えることができます。
せっかくなら色拘束激強の各種「根本原理」を採用してみるのも面白そうですね。
《冬の神、ヨーン》
次に紹介する統率者は《冬の神、ヨーン》です!
《冬の神、ヨーン》の特徴 その1
《冬の神、ヨーン》は攻撃するたびに自分がコントロールしているすべての氷雪パーマネントをアンタップする能力を持っています。
クロタカ
《冬の神、ヨーン》自身もアンタップするので、実質警戒を持っているような挙動をします。
デッキ内の氷雪パーマネント比率を高めることで、より《冬の神、ヨーン》の真価を発揮させることができます。シンプルなところでは《冠雪の森》、《霧氷林の滝》、《不詳の安息地》などの氷雪土地や、
《ボリアルのドルイド》、《冷鉄の心臓》、《複製する指輪》などのマナを生み出せるパーマネントは、《冬の神、ヨーン》のアンタップ能力と相性抜群です。
マナが大量に生み出せるようになるので、《暗黒の深部》から「マリット・レイジ様」を目覚めさせてみるのもおもしろそうですね。
なかなか《冬の神、ヨーン》で攻撃しづらい状況の場合は、《オーランの凍り牙》で接死を付与したり、《真冬》で対戦相手のクリーチャーを一掃しちゃいましょう!
クロタカ
《真冬》は「冬来たる」と言いながら唱えると雰囲気的にも最高です。
《冬の神、ヨーン》の特徴 その2
《冬の神、ヨーン》は《霧氷杖、カルドリング》としてプレイすることができます。
《霧氷杖、カルドリング》は自分の墓地から氷雪パーマネントをプレイできるようになるアーティファクトです。パーマネントが除去されても《霧氷杖、カルドリング》があれば安心ですね。
また、生け贄能力を持つ《死霊堤の司祭》、《ロノムの口》や、通称ルーター能力を持つ《くすねる鷹》は《霧氷杖、カルドリング》と相性が良さそうです。
クロタカ
《霧氷杖、カルドリング》によって氷雪パーマネントが戦場に増えてきたら、《マリット・レイジのまどろみ》で(再び)「マリット・レイジ様」を目覚めさせてみたいですね。
《冬の神、ヨーン》と抜群に相性が良いカード
《隆盛するスピリット》は氷雪マナの起動型能力を使っていくことで、新たなクリーチャータイプを得ながら成長していくスピリットです。
《冬の神、ヨーン》は氷雪土地などのパーマネントをアンタップできるので、かなりの早さで《隆盛するスピリット》を最終段階まで成長させることができます。
《隆盛するスピリット》の3番目の起動型能力は何回でも起動できるので、ドンドン+1/+1カウンターを置いて対戦相手を殴り倒しましょう!
クロタカ
《冬の神、ヨーン》は今(2021年2月)のような真冬の季節にピッタリな統率者です。使うなら今が旬!
《星界の大蛇、コーマ》
次に紹介する統率者は《星界の大蛇、コーマ》です!
《星界の大蛇、コーマ》の特徴 その1
《星界の大蛇、コーマ》は各アップキープに「コーマの分体」という3/3海蛇・クリーチャー・トークンを1体生成する能力を持っています。
対戦相手のアップキープにもトークンを生成できるので、次の自分のターンが来るまでに3体の「コーマの分体」を生成することができます。
クロタカ
次の自分のターンには《星界の大蛇、コーマ》も合わせて合計パワー15のクリーチャーたちで殴りかかることができます!
さらにトークン生成力を上げたい場合は、《倍増の季節》、《似通った生命》、《野生の活力》などがオススメです。
また、アップキープを追加する《逆説のもや》や《副陽のスフィンクス》も相性が良さそうですね。
《星界の大蛇、コーマ》の特徴 その2
《星界の大蛇、コーマ》は海蛇を生け贄に捧げることで、パーマネントをタップして起動型能力を封じたり、破壊不能を得たりすることができます。
パーマネントのタップ能力はブロッカーとなるクリーチャーをタップしたり、プレインズウォーカーの忠誠度能力を封じたり、邪魔な《イス卿の迷路》をタップするなどで重宝しそうですね。
そして《星界の大蛇、コーマ》は《ドゥームスカール》などの全体除去を撃たれても、破壊不能で生き残ることができます。
なお、特徴その2の能力は海蛇であれば何を生け贄に捧げてもいいので、《円渦海峡の暴君、アシー》や《仮面林の結節点》で生成した多相クリーチャー・トークンでも大丈夫です。
《星界の大蛇、コーマ》と抜群に相性が良いカード
《千の顔の逆嶋》
《千の顔の逆嶋》は自分のクリーチャーのコピーになり、レジェンド・ルールを適用されなくする能力を持っています。《千の顔の逆嶋》で《星界の大蛇、コーマ》をコピーすれば、各アップキープに2体の「コーマの分体」を生成できるように!
クロタカ
顔を変えるだけで人型から大蛇にまで変身できちゃう。
原理はわかりませんが《千の顔の逆嶋》先生は本当にすごい人ですね!
さらに追加で《霜のモーリット》などでコピーすれば、各アップキープに3体も生成できちゃいます!
最終的には《最深淵の海蛇》でブロックされなくしたり、
《圧倒的な波》で対戦相手のクリーチャーをバウンスしたりして、
大量の海蛇で対戦相手を海の藻屑(もくず)にしちゃいましょう!
《樹の神、エシカ》サンプルデッキ紹介
『カルドハイム』のオススメ統率者の中から、今回は《樹の神、エシカ》の統率者デッキを紹介します!
目指しているレベル
この記事では、こちらの統率者デッキパワーレベルでいうと5~6を目安に作っています。もっとカジュアルにしたい、もっとガチにしたいということであれば色々な改造ができると思いますので、ぜひご自身でも改造してみてください。
それではデッキリストをご紹介します。
デッキリスト
各カードの役割分類
除去(11)
- 《嘘の神、ヴァルキー》
- 《蠍の神》
- 《原初の災厄、ザカマ》
- 《髑髏砕きの一撃》
- 《同族の支配》
- 《破滅の根本原理》
- 《剣を鍬に》
- 《サイクロンの裂け目》
- 《ケイヤの手管》
- 《混沌のねじれ》
- 《ウィンドグレイスの裁き》
ドロー、ドロー調整(13)
- 《航海の神、コシマ》
- 《語りの神、ビルギ》
- 《周到の神ケフネト》
- 《海の神、タッサ》
- 《秘密を知るもの、トスキ》
- 《死者の神、エレボス》
- 《都市国家の神、エファラ》
- 《鋭い目、ナイレア》
- 《星界の神、アールンド》
- 《伝承の語り部、チュレイン》
- 《嵐の神、ケラノス》
- 《帰還した王、ケンリス》
- 《蝗の神》
マナ加速(14)
- 《眷者の神童、キナン》
- 《不屈の巡礼者、ゴロス》
- 《収穫の神、ケイラメトラ》
- 《三顧の礼》
- 《世界樹への道》
- 《遥か見》
- 《ピールの気紛れ》
- 《約束の刻》
- 《太陽の指輪》
- 《冷鉄の心臓》
- 《秘儀の印鑑》
- 《複製する指輪》
- 《万神殿の祭壇》
- 《彩色の灯籠》
サーチ(4)
- 《ウェザーライトの艦長、シッセイ》
- 《種族の神、コルヴォーリ》
- 《カマールのドルイド的誓約》
- 《世界樹》
トークン生成(3)
クリーチャー強化(10)
- 《不屈の神ロナス》
- 《太陽冠のヘリオッド》
- 《戦闘の神、ハルヴァール》
- 《怒りの神、トラルフ》
- 《狩猟の神、ナイレア》
- 《歓楽の神、ゼナゴス》
- 《永遠神ロナス》
- 《青銅血のパーフォロス》
- 《稲妻のすね当て》
- 《タイライトの聖域》
クリーチャーアンタップ(1)
- 《復活の探索》
各対戦相手にダメージを与える(1)
カードを墓地から手札に戻す(1)
墓地対策(1)
分類外の神・クリーチャー(5)
- 《傑士の神、レーデイン》
- 《冬の神、ヨーン》
- 《永遠神ケフネト》
- 《恐怖の神、ターグリッド》
- 《猪の祟神、イルハグ》
※土地のほとんどはマナを生む効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
このデッキは神・クリーチャー満載の伝説のクリーチャーデッキです。
《樹の神、エシカ》の能力でマナ加速して、最終的には《世界樹》ですべての神を降臨させ、ゴッドパワーで勝利を目指します。
現在の構成に至った経緯
今回は《世界樹》を見た瞬間に神デッキを組むことを決めました。
クロタカ
「望む数の神カードを探し戦場に出す」もう最高に刺激的な能力ですよね!
今まで神・クリーチャーの総数はちょっと少なかったのですが、『カルドハイム』で一気に12枚も追加されたので、それがデッキ構築の決め手になりましたね。
デッキに採用している40枚のクリーチャーは(《樹の神、エシカ》を含む)すべて伝説です。そのうち神・クリーチャーは33ゴッドです!
勝ちパターン紹介
《不屈の巡礼者、ゴロス》、《ピールの気紛れ》、《約束の刻》などで《世界樹》をサーチして、
《樹の神、エシカ》によるマナ加速から《世界樹》を起動し、すべての神々を降臨させましょう!
神々が降臨してしまえば、《鍛冶の神、パーフォロス》のゴッドファイヤー(戦場に出た神の数×2点のダメージを各対戦相手に与える)や、
《青銅血のパーフォロス》により速攻を付与された神々のゴッドアタックで勝利することができます!
今回の『カルドハイム』統率者ピックアップはこれでおしまいです。
クロタカ
長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうざいます。
『カルドハイム』の新カードにテンション上がっていっぱい書いちゃいました(笑)
次回は『カルドハイム』に収録されている伝説のカードたちを使った統率者デッキを紹介する予定です。
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう。お楽しみに!
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緑単アグロ、原初の王者の帰還!(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
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2024.11.19戦略記事
ボロス・バーン:基本セットと火力の関係(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
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2024.11.18戦略記事
世話人型白単コントロール、『ファウンデーションズ』の注目カードは?(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
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2024.11.15戦略記事
今週のCool Deck:イゼット厄介者で機織りの季節を楽しもう(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
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- 射場本正巳の「ブロールのススメ」
- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
- 浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」
- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
- 射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」
- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
- なかしゅー世界一周
- 中村修平の「デイリー・デッキ」
- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
- 中村修平の「ドラフトの定石!」
- 浅原晃の「プロツアー観戦ガイド」
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- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
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- 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
- 「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術
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- 高橋優太の「このデッキを使え!」
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