By Takeshi Miyasaka
互いに国別対抗戦の初戦を制して42点となり、現在3位の日本と4位のフィンランドの対戦がフィーチャーマッチに選ばれた。互いにチームメイトにアドバイスしたい彼らは、フィーチャーエリアではなく、一般のプレイエリアで隣同士にプレイできる環境を望み、その希望は叶えられた。

レガシー:Dario Vicedomini vs 藤本 知也
モダン:Matthias Künzler vs 三原 槙仁
スタンダード:Matteo Rusconi vs 石田 龍一郎
モダン:Matthias Künzler vs 三原 槙仁 Game 1
三原が《》、Matthias Künzlerが《》から《》という立ち上がり。
三原は《》をプレイすると《》をフェッチして《》をサーチしてから《》をプレイ。
Matthias Künzlerは《》で三原のハンドを確認し、ついで《》でライブラリを掘り進めてから《》をプレイ。フェッチして《》を入手してライブラリを再構成し、さらに《》をプレイしてターンを終える。
《》をプレイしてターンを返した三原は、Matthias Künzlerのアップキープに《》を瞬速でプレイしてMatthias Künzlerの《》をタップしてマナを縛る。
そのままターンを返すだけのMatthias Künzlerに対して三原は《》を《》にエンチャントして、4ターンキルを決めたのだった。
Matthias Künzler 0-1 三原 槙仁
レガシー:Dario Vicedomini vs 藤本 知也 Game 1
先攻の藤本は《》フェッチから《》をセットして《》をプレイ、対するDario Vicedominiも同じく《》から《》という鏡うちでスタートするレガシー対決。
続く2ターン目に藤本は《》をセットするのみ、Dario Vicedominiは《》をセットしてターンを終える。
藤本は《》をセットするとフルタップして《》をプレイ! たまらずDario Vicedominiは《》するが、藤本も《》で通しにかかる。そこへDario Vicedominiは《》するが、藤本もこれに《》を合わせてみせるという、これぞまさにレガシー!というカウンター合戦のすえ、《》が戦場へ着地する。

カウンター合戦に敗れたDario Vicedominiは、《》をフェッチして《》を入手し、《》を戦場へ送り込む。
無事に設置された《》から飛び出す弾丸はもちろん史上最強にして最大、伝説のクリーチャー《》である。
騙し討たれたDario Vicedominiはすべてのパーマネントを失い、残りライフはわずかに3となる。墓地へ行った《》は藤本が消費したカードたちを伴ってライブラリへと舞い戻る。
自分だけリスタート、しかもライフが3というハードモードを余儀なくされたDario Vicedominiは、《》をフェッチして《》をインプレイ、《》を召喚という 1 ターン目としてはなかなかグッドな動きをしてターンを終える。
ただ、Dario Vicedominiのライフは残り2だし、藤本は依然《》をコントロールしているのだが。
《》して《》を調達した藤本は、《》を戦場へ降臨させる。どの能力を使用するか司令官の三原と相談し、[+2]能力で自分のライブラリを確認することに決めた。
《》を変身させることができなかったDario Vicedominiだが、《》へ殴って忠誠度を減少させてから《》をプレイしてターンを終える。
さすがに一人だけニューゲームは分が悪すぎるとDario Vicedominiも思っていることだろう。
危なげなくターンが帰ってきた藤本は、三原に確認を取ってから《》の[0]能力で《》をし、無事に弾丸である《》を入手したのだった。
Dario Vicedomini 0-1 藤本 知也
時を同じくして石田も勝利し、日本代表は全員がそろって先勝してみせた。要所要所で三原がアドバイスを両脇を固めるチームメイトに送りながら、彼らにとって大事な勝ち星を一つずつ積み重ねている。少年マンガでよく見かけるチームプレイとはかくや、というシーンを目の前で実践されているような錯覚を感じる筆者である。
現に、3人そろってサイドボードを迎えて、対戦相手のスイスと同様に彼らの話し声でフィーチャーテーブルは賑やかになっているのだから。
モダン:Matthias Künzler vs 三原 槙仁 Game 2

先攻のMatthias Künzlerは《》から《》という立ち上がり。一方の三原は《》セットからマナを支払って《》というライフを守るプレイング。
ふたたび《》をプレイしたMatthias Künzlerは、《》セットから《》をプレイして、こちらも相手のハンドを確認しておく。
三原は《》プレイから《》をセットしてターンを返す。《》をセットするのみでMatthias Künzlerがターンを終えると、ターン終了時に三原は《》をフェッチして《》をインプレイ、メインで《》とマナを充実させる。
Matthias Künzlerは三原のターン終了時に《》をプレイして《》を入手する。
Matthias Künzlerのアップキープに《》を瞬速でプレイした三原は、Matthias Künzlerの《》をタップしてマナを縛る。
Matthias Künzlerはペイライフして《》をプレイして三原のハンドをもう一度確認してターンを終える。三原はかまわずフルタップして《》を《》にプレイ!
頼りがいのある日本のエースが、連続で4ターンキルを決めてみせた。
Matthias Künzler 0-2 三原 槙仁
レガシー:Dario Vicedomini vs 藤本 知也 Game 2
スイス代表
《》《》という立ち上がりのDario Vicedominiに対して、藤本も《》をフェッチして《》を入手し《》でハンドを整えるというスタートを見せる。
《》から《》を戦場へ投入するDario Vicedomini。藤本は《》をセットし、とりあえず《》する。
すでにゲームを終えた両方のセンターがそれぞれのプレイヤーにアドバイスを送る形でレガシーのマッチは進行しており、レガシーに不慣れな藤本は悩むたびに三原のアドバイスを得たうえでカードを選択していた。

Dario Vicedominiの《》が藤本に3点のダメージを与えてライフは16となる。ターン終了時に藤本は《》を起動するが、そこに突き刺さる《》!
「もってたー。」と苦笑いする藤本と三原。「まあ、しゃーないよ。」という三原のなぐさめに頷きながら、残った《》で《》をプレイ。いくつかの選択肢を三原に提示して、確認を取りながらカードをライブラリへと戻す。
「ディスカード。」と発声してDario Vicedominiの了解を取ってから、藤本はあふれた手札から《》を捨ててライブラリを回復させる。
ソーサリーを失った《》は藤本に2点のダメージを与えてライフを14とする。《》をセットからライフを12に減らしつつ《》をプレイする藤本だが、Dario Vicedominiは《》でがっちりキャッチ。
ソーサリーをふたたび獲得した《》が 3/4 に成長して藤本のライフを9とする。Dario Vicedominiは《》すると《》を入手、これをフェッチして《》を戦場へ。
藤本は《》で手札の内容を整えると《》をプレイしてターンを終える。Dario Vicedominiは《》をレッドゾーンに送り込み、藤本のライフを6に落とし込む。
ここで石田がマッチに勝利して日本チームが勝利が決まった! ・・・が、黙って目線で藤本にプレイを続けるよう促すスパルタな三原。スイス側も止める気は無いようで、そのままゲームは続いていく。
三原 「いいからお前は練習しろ。」
藤本 「わかりました。」
そう答えると、ターン終了時に《》をプレイする。Dario Vicedominiはしばらく考えていたが、これにはなにもしないことを選ぶ。メインにライフを4に減らしながらの《》をプレイする藤本。
Dario Vicedominiもチームメイトと相談しながらこれをどうするか悩んでいる。お互いにとって実戦がなによりの練習の場、ということなのだろう。早口な上に異国の言葉で何を言っているかはわからないが、カウンターをするだろうことだけは雰囲気で分かった。
結局《》を追放して《》することを選んだDario Vicedominiに対し、藤本もいちおう《》してみるが、さらに《》をコストにした《》でカウンターし、レガシーのスコアをタイに戻すことに成功したスイスチームだった。
Dario Vicedomini 1-1 藤本 知也
すでにチームの勝敗は決まっているが、練習のためにチームメイトからプレイすることを要求されているレガシー担当の両者。
当然のようにサイドボードが行われ、スイスチームはジャッジに「これ(チームの勝敗は決まってても)プレイしてていいんだよね?」と確認する念の入りようである。
そんなスパルタなチームメイトにたいして勝利を捧げられるのは、藤本か、Dario Vicedominiか。
レガシー:Dario Vicedomini vs 藤本 知也 Game 3

先攻の藤本は《》から《》という立ち上がり。一方《》をプレイするのみのDario Vicedomini。藤本は《》を追加してターンを終える。
ターン終了時にDario Vicedominiが《》すると、三原が「スタック!」と発言して、ちょっと慌てる藤本。サイドボード中に指摘されたプレイについて忘れかけていたらしい。「練習していて良かったね」と三原につっこまれながら、対応して《》をプレイする藤本、ついで《》されないうちに《》を《》へ変換する。
Dario Vicedominiはメインで《》をプレイして藤本が入手したばかりの《》を破壊すると《》を召喚する。
おかわりの《》を手札からプレイしてターンを返すだけの藤本に対して、Dario Vicedominiはアップキープにみごと《》を《》へと変身させ、またも《》で藤本の《》を破壊する。
対応して《》で《》を破壊しようと試みるが、これは《》を切っての《》でカウンターされる。変身したばかりの《》がレッドゾーンへ送り込まれて藤本のライフは 16 へ。
今度は《》をセットする藤本は、これもみたび襲いかかる《》によって失うこととなった。《》に襲われ藤本のライフは 13 となる。
藤本は苦笑しながら《》をプレイし、ペイライフしながら《》するが、Dario Vicedominiは《》でカウンター。
《》が攻撃して藤本のライフはすでに8。Dario Vicedominiは《》で手札に戻した《》をプレイすると《》し、チームメイトと相談しながらプレイを考える。チームメイトと相談できるのはチーム戦の醍醐味である。
もはやライフに猶予のない藤本は、《》をセットしてから、ライフを6に減らしながらの《》を再び。Dario Vicedominiはしばらく考えるがこれを通す。
それぞれ提示したカードは《》と《》。Dario Vicedominiは提示した《》をフェッチするが、スタックして藤本も《》をフェッチして《》をサーチ。藤本のライフは5となる。Dario Vicedominiは《》をサーチして、目の前に佇む怪物へ挑む手段を考える。
祈るようにDario Vicedominiの動向を見守る藤本に、Dario Vicedominiは手札から引いてきた《》をプレイすると右手を差し出した。
Dario Vicedomini 1-2 藤本 知也
日本代表完全勝利!