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世界選手権11

Round 1: Patrick Chapin(アメリカ) vs. Brad Nelson(アメリカ)
少なくない人数のトッププロたちが《鍛えられた鋼》デッキを世界選手権のスタンダードデッキに選択したらしい、というのが、カバレージライターブースでの「今朝のトップニュース」だった。
そして、今ここでデッキをシャッフルしている巨漢、昨年度世界最優秀選手Brad Nelsonも《鍛えられた鋼》を選択した一群を代表する選手だ。
66点ものプロポイントを荒稼ぎした昨年度に比べると、今季ここまで17点という戦績はNelsonほどの選手にとってはいささか物足りない感もないではないが、彼が千秋楽で帳尻をあわせるだけのポテンシャルをもった傑物であることは間違いない。
一方、ぜひとも注目したい新しいコントロールデッキを仕上げてきたのが"Innovator"ことPatrich Chapinだ。オールドファンの中には《落とし格子》の件でおなじみの「おしゃべりチャピン」という独特のエピソードを覚えている方もいらっしゃるかもしれない。


Game 1
両者マリガンなく初手をキープし、後手Nelsonのセット《金属海の沿岸》から《信号の邪魔者》召喚というアクションでゲームははじまった。 続くターンにもNelsonは《墨蛾の生息地》のマナから《起源の呪文爆弾》をプレイし、《きらめく鷹》召喚時にその呪文爆弾を手札にバウンスした。 Nelsonの最初のアタックによってライフが17点となったところで、ここまで静かに土地を並べるばかりだったChapinがこのゲームで最初のドロースペルをプレイし、はやくも決定的な一枚を引き当てることとなった。すなわち、《禁忌の錬金術》からの《オリヴィア・ヴォルダーレン》だ!

Game 2
待望の先手を手に入れたNelsonは、開幕ターンに《起源の呪文爆弾》プレイ、2ターン目に《きらめく鷹の偶像》と《メムナイト》展開という立ち上がりを見せた。 対するChapinはメインフェイズに《古えの遺恨》で《起源の呪文爆弾》を破壊し、Nelsonは《きらめく鷹の偶像》の2枚目と《信号の邪魔者》を召喚してからアタック宣言。Chapinのライフを17点に削った。 続くターン、Nelsonが大ダメージを期待して全軍突撃を宣言したところで、Chapinは《感電破》で《信号の邪魔者》を、さらにフラッシュバックでの《古えの遺恨》で《きらめく鷹の偶像》のうち1枚を破壊し、ライフ14点+毒カウンター1個という水準をキープすることに成功した。 序盤の猛攻を耐えたChapinがここで送り出すのは、もちろん《オリヴィア・ヴォルダーレン》だ。 しかしながらNelsonもここで「金属術」からの《急送》によって伝説の吸血鬼を除去し、3点のダメージと毒カウンター1個の損害を与える。これでChapinは11点、毒カウンター2個。 確実にマナを伸ばしながらターンを返す動きを続けるChapinを前に、Nelsonは愚直なアタックを繰りかえすのみ。続くNelsonのアタックも3ダメージと毒1個という規模であったため、Chapinは損害に目をつぶってアクションをドロー加速にスイッチした。 まずは《禁忌の錬金術》、そして《捨て身の狂乱》と連続詠唱。 ちなみに、このランダムディスカードでこの試合2枚目となる《オリヴィア・ヴォルダーレン》が墓地に落ちてしまうという一幕もあった。 続くターンにChapinは《金屑の嵐》を詠唱し、敵陣の《メムナイト》と1対1交換を選択。ソーサリー全体除去の猛威を逃れた《きらめく鷹の偶像》と《墨蛾の生息地》でのアタックを試みるNelsonだが、Chapinは偶像を《感電破》で除去した。 このアタックによってChapinは4個目の毒カウンターを得ることになり、戦闘後にNelsonは《起源の呪文爆弾》をプレイした。 Nelsonがマイア・トークンに加えて《メムナイト》を展開したところで、Chapinは《業火のタイタン》を召喚し、地上戦力を一掃。 Nelsonは毒殺というゲームプランに賭けて《墨蛾の生息地》のアタックを続け、毒カウンター5つという折り返し地点を迎えた。

RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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