- HOME
- >
- EVENT COVERAGE
- >
- 世界選手権11
- >
- Round 4: Paulo Vitor da Rosa(ブラジル) vs Raphael Levy(フランス)
EVENT COVERAGE
世界選手権11
Round 4: Paulo Vitor da Rosa(ブラジル) vs Raphael Levy(フランス)
by Shiro Wakayama
ラウンド4でフィーチャーエリアに呼ばれたのは、「PV」ことPaulo Viter damo da Rosaと、Raphael Levy。
POYレースの上位を独占するChannel Fireball勢の中で、今年の成績は少し不振気味なものの、実力は折り紙つきのPV。
そして、古豪という言葉がチープに聞こえてしまう程の黎明期からマジックのトップシーンにあり続け、マジックコミュニティをけん引してきた男、Levy。
マジックの社会的地位向上の為に、「スーツを着てマジックをしよう!」とプレイヤーに呼びかけたりと、プレイ以外の部分でもマジックへ好影響を与え続けるグッドガイだ。
その功績は、最早当然というくらい自然に、2006年に殿堂入りという形で評価されている。
中村 修平と同じ白単《鍛えられた鋼》のPVに対するは、オーソドックスな青白コントロールを使うLevy。二人の対決を見てみよう。
Game 1
先手はダイスで12を出したPV。即キープを宣言するPVに対して、顔をしかめて、時間をかけて悩むLevy。 《信号の邪魔者》、《メムナイト》2体とロケットスタートを切るPV。2ターン目にして4点のクロックを作る。 そして、追加されるのは《大霊堂のスカージ》と《きらめく鷹》。次のターン、何もないと9点のダメージが入る。 Levyは《熟慮》するが、それだけで、ゲームは終わってしまった。 Game 1は、わずか2分。 PV 1-0 LevyGame 2
先手はLevy。 土地を置いて終了するLevyに対して、PVはまたしても《メムナイト》2体+《きらめく鷹》というロケットスタート。 2ターン目にアタックした上で、《大霊堂のスカージ》をプレイ。だが、これは《神への捧げ物》であえなく退場。 さらに次なるターンのアタックに対しては、《深夜の出没》を合わせられて、《メムナイト》2体が討死にしてしまう。 出鼻を挫かれ気味のPVだが、《大霊堂のスカージ》のおかわりと《起源の呪文爆弾》をプレイして、攻めの手を緩めない。 対するLevyは、さらに《瞬唱の魔道士》を使って《神への捧げ物》をフラッシュバック。ライフを守りながら《大霊堂のスカージ》を破壊して、主導権を渡さない。 さらにPVの《きらめく鷹の偶像》を《マナ漏出》し、《瞬唱の魔道士》がレッドゾーンへと送り込まれ、さらに《熟慮》をする余裕がLevyには生まれだす。 《瞬唱の魔道士》のアタックと、《大霊堂のスカージ》のファイレクシア・マナの支払いにより、PVのライフが12、Levyのライフが10と、ライフももはや同水準に。 Levyは、ここで《審判の日》をプレイ。自らの《瞬唱の魔道士》もろとも盤面をすっきりさせて、PVの後続である《忠実な軍勢の祭殿》はきっちりと《マナ漏出》。 Levyが6枚目の土地にたどり着いたところで、もはや定番の《聖別されたスフィンクス》。ここで完全に攻守が入れ替わる・・・かと思いきや、《急送》がこれを退ける。ギリギリのところでPVが勝ちへの細い糸を離さない。 《起源の呪文爆弾》からトークンを生み出しつつ、《信号の邪魔者》をプレイ。さらに、後続として《起源の呪文爆弾》をプレイして、残り8のLevyのライフを、PVが狙う。 しかし、Levyもここまで《熟慮》と《禁忌の錬金術》で手札を肥やしている。2枚目の《審判の日》がプレイされ、PVの盤面は《起源の呪文爆弾》のみに。 Levyのターン終了時に《起源の呪文爆弾》を起動して、カードを引きつつクロックを再展開。そして、このドローで引いたのは、値千金の《鍛えられた鋼》。これをプレイしてトークンでアタック。Levyのライフを5まで減らす。 返しのLevyのターン。ここで彼がプレイしたのは、「最早《鍛えられた鋼》デッキの時間ではない」と言わんばかりの、《ギデオン・ジュラ》と《機を見た援軍》。 防御網として活躍し、機が熟せば強力なクロックになる2枚で、盤面はLevyに大きく傾く。 あとは、ほぼ詰め将棋。緻密に、最低限のブロッカーを残しながら、トークンをレッドゾーンに送り込むLevy。PVのライフが9となったところで、《ギデオン・ジュラ》も戦闘に参加。 チャンプブロックして、一縷の望みにかけるPVだが、最速のビートダウンデッキがコントロールデッキに対してチャンプブロックしているようでは、勝算が生まれるわけもなく。 PV 1-1 LevyGame 3
先攻を選ぶも、マリガンしてしまうPV。 5枚になってしまうことを嫌って6枚のハンドをキープするが、《墨蛾の生息地》セットから《起源の呪文爆弾》と動いた後は、土地すら置けない絶望的な状態。 ゆったりと土地を置き、《深夜の出没》をプレイするLevyと、もう4ターンも何もできないPV。 やっと土地を引いて《オパールのモックス》プレイ、《墨蛾の生息地》を起動して金属術を達成、《起源の呪文爆弾》を起動・・・しようとしたところで、Levyは《墨蛾の生息地》を《神への捧げ物》で破壊。さらに、《オパールのモックス》すらも割られてしまう。 数ターン、スピリット・トークンに殴られながらもゲームを続けるPVだったが、3回ほどディスカードをしてしまうことになったところで、投了となった。 PV 1-2 LevyRESULTS 本大会の対戦結果・順位
RANKING ランキング
NEWEST 最新の記事
-
2024.11.12観戦記事
The Week That Was: 熱烈な勇者の帰還|第30回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権
-
2024.10.27観戦記事
第30回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権 決勝戦|第30回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権
-
2024.10.26トピック
第30回マジック世界選手権 トップ8プロフィールとデッキリスト|第30回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権
-
2024.10.26観戦記事
Magic World Championship 30 Day Two Highlights|第30回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権
-
2024.10.25観戦記事
Magic World Championship 30 Day One Highlights|第30回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権
-
2024.10.25戦略記事
The Spiciest Decklists of Magic World Championship 30|第30回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権