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ワールド・マジック・カップ2018
2日目ステージ1組み合わせの紹介
2018年12月14日
今大会の2日目に進出するためには4勝以上の成績を収める必要があるのだが、有力なチームがいくつも後塵を拝する結果になったことからも初日の激戦が伺えるだろう。ワールド・マジック・カップ史上初めてスコットランド代表が初日敗退を喫し、オランダ代表とチェコ代表も2日目進出を逃した。だが強力なチームが脱落する一方で、予想外の輝かしい活躍を見せたチームもあり、全74チームが最後まで代表の誇りを胸に戦ったことは間違いない。
The 74 teams of the #MTGWMC! pic.twitter.com/hq9lhthH7w
— Magic Pro Tour (@magicprotour) 2018年12月14日
2日目進出を果たした32チームは8つのプールに分けられ、それぞれのプール内でダブル・エリミネーション形式の3回戦を行う。その後、3回戦のうち2勝したチームがステージ2へ進出し、再び同様の形式で3回戦を行う。そして最後に残った8チームが3日目へ進出する。フォーマットは両日ともチーム共同デッキ構築スタンダードである。
以下に、各チームの席順を含め2日目ステージ1の8つのプールを掲載する。各プールの初日最高成績チームについては、簡単な紹介とチーム写真を添えている。それらは4連勝か4勝1敗で早々に2日目進出を決め、残りのラウンドは不戦勝を得ているチームだ。つまりタイトル獲得の有力候補ということになる。
プールA
初日の成績 | 国 | プレイヤーA | プレイヤーB | プレイヤーC |
---|---|---|---|---|
4-0 | ペルー | Julio Bejarano | Francisco Sifuentes | Guillermo Loli |
4-2 | オーストラリア | Benaya Lie | David Mines | Matthew Garnham |
4-2 | フィンランド | Lauri Pispa | Matti Kuisma | Roope Metsä |
4-3 | カナダ | Adam Ragsdale | Alexander Hayne | Randall Barber |
ペルー代表は、今大会初日4連勝で2日目進出を決めた4チームのうちのひとつだ。キャプテンのフランシスコ・シフエンテスは、2017年に自身初のグランプリ・トップ8入賞を果たしてからこれまで3回入賞しており、先週末のグランプリ・リバプール2018ではルイス・サルヴァット/Luis Salvattoとセス・マンフィールド/Seth Manfieldとチームを組んでいる。この週末はペルー代表キャプテンとして、ギレルモ・ロリ、ジュリオ・ベハラーノの2人を率いて2日目進出を果たした。ロリとベハラーノの両名もグランプリの舞台を経験しており、ロリはワールド・マジック・カップ2015にも出場経験がある。
プールB
初日の成績 | 国 | プレイヤーA | プレイヤーB | プレイヤーC |
---|---|---|---|---|
4-0 | イスラエル | Yuval Zuckerman | Shahar Shenhar | Amit Etgar |
4-2 | ハンガリー | Norbert Sárkány | Akos Kenyeres | Gabor Kocsis |
4-2 | エストニア | Ahti Siirand | Karl Sarap | Mikk Kaasik |
4-3 | ウェールズ | James Morgan-Foley | Sam Rolph | Morgan Payne |
イスラエル代表も初日を4連勝で切り抜けたチームのひとつだ。15歳のユヴァル・ザッカーマンは今大会の最年少プレイヤーであり、アミト・エトガルもワールド・マジック・カップ初参加を果たしたプレイヤーだが、代表キャプテンはすでに多くの実績を積み上げている。2度にわたり世界選手権を制したシャハール・シェンハーは、4度の優勝を含めてグランプリ・トップ8入賞12回を誇り、生涯獲得賞金は270,000ドルにものぼる。2013年以降イスラエル代表を率い続けているシェンハーだが、これまでの最高成績は2014年の第10位に留まっている。今回こそトップ8入賞なるか?
プールC
初日の成績 | 国 | プレイヤーA | プレイヤーB | プレイヤーC |
---|---|---|---|---|
4-0 | 香港 | Wu Kon Fai | Lee Shi Tian | Alexander Dadyko |
4-2 | ドイツ | Christian Hauck | Marc Tobiasch | David Joachim |
4-2 | メキシコ | Daniel Becerra | Marcelino Freeman | Dagoberto Silva |
4-3 | スロベニア | Robin Dolar | Matic Penko | Mario Smerc |
香港代表はイスラエル代表と多くの共通点がある。彼らもワールド・マジック・カップでトップ8入賞経験がなく(最高成績は2014年の第14位)、また代表キャプテンはマジック界の大物だ。今年殿堂入りを果たしたリー・シー・ティエンは、プロツアー・トップ8入賞5回にグランプリ・トップ8入賞10回、グランプリ・バーミンガム2008優勝など、輝かしい成績を記録している。グランプリ・トップ8入賞経験を持つウー・コンファイと、ワールド・マジック・カップ初出場のアレクサンダー・ダディコとともに、上位入賞を目指す。
プールD
初日の成績 | 国 | プレイヤーA | プレイヤーB | プレイヤーC |
---|---|---|---|---|
4-0 | イタリア | Tian fa Mun | Andrea Mengucci | Mattia Basilico |
4-1-1 | ポルトガル | Tiago Fonseca | Diogo Galvão | Márcio Carvalho |
4-2 | デンマーク | Simon Nielsen | Oscar Christensen | Rasmus Roth |
4-3 | オーストリア | Immanuel Gerschenson | Elias Klocker | Marc Mühlböck |
イタリア代表は昨年と同様に4連勝で2日目進出を決めた。このチームが擁する有名プレイヤーといえば、代表キャプテンのアンドレア・メングッチだろう。プロツアー・トップ8入賞3回を記録する彼は、ワールド・マジック・カップ2015でもイタリア代表チームの一員として戦い、見事優勝トロフィーを獲得した。続くワールド・マジック・カップ2016ではイタリア代表キャプテンとしてチームを率い、第3位入賞。ワールド・マジック・カップ2017でも第4位入賞と好成績を残し続けている。事実、イタリア代表は2日目に進出した大会すべてで4位以上の成績を収めているのだ。今年は、ティエンファ・ムンとマティア・バジリコという新たな顔ぶれを迎え、2日目の舞台に立った。メングッチと同じく、まだグランプリ・トップ8入賞を経験していないプレイヤーたちだ。
プールE
初日の成績 | 国 | プレイヤーA | プレイヤーB | プレイヤーC |
---|---|---|---|---|
4-1 | ベラルーシ | Evgeniy Zakharenkov | Nikolay Potovin | Anton Volotovich |
4-1 | 中国 | Liu Yuchen | Song Long | Xu Ming |
4-2 | タイ | Teerawish Kotesiri | Thirawat Chaovarindr | Aekarash Sorakup |
4-3 | ルーマニア | Bogdan Raducan | Raul Porojan | Mircea Posoiu |
ベラルーシ代表は、ワールド・マジック・カップにてこれまで6回中4回2日目に進出する好成績を残し続けている。これまでの最高成績は2016年のトップ8入賞だ。今年は3人ともワールド・マジック・カップを経験しており、エフゲニー・ザハリェンコフは5回目の出場、アントン・ヴォロトヴィッチは昨年に続いての出場となる。ニコライ・ポトヴィンは2000年代に活躍したプレイヤーのひとりであり、代表3人の中では最も経験豊富だ。プロツアー出場11回で勝率は60%を超えており、グランプリでは優勝1回を含めトップ8入賞2回を記録している。
プールF
初日の成績 | 国 | プレイヤーA | プレイヤーB | プレイヤーC |
---|---|---|---|---|
4-1 | 南アフリカ | Theuns Prinsloo | Kaloyan Petkov | David Reinecke |
4-1 | ウルグアイ | Ricardo Menendez | Mauricio López | Juan Pablo Waszuk |
4-2 | マルタ | Anton Morgenstern | Daniel Camilleri | Adam Brincat |
4-3 | アメリカ | Justin Andrus | Seth Manfield | Dylan Brown |
南アフリカ代表は、キャプテンのカロヤン・ペトコフが昨年に引き続き出場。ワールド・マジック・カップ、プロツアー、グランプリにそれぞれ2回ずつ出場経験がある。トゥーンス・プリンスルーもプロツアー出場経験を持ち、デイヴィッド・ライネッケはグランプリに多数出場している。だがこれまでの成績以上に彼らを印象づけているのは、美しい国旗をモチーフにした衣装だろう。南アフリカ代表はこの衣装で「スピリット・アワード」を獲得し、目立つ格好に恥じない見事な成績で2日目進出を決めたのだった。
プールG
初日の成績 | 国 | プレイヤーA | プレイヤーB | プレイヤーC |
---|---|---|---|---|
4-1 | フィリピン | Carl Caspe | Reynald Abella | Jan Ang |
4-1 | フランス | Jean-Emmanuel Depraz | Arnaud Hocquemiller | Timothée Jammot |
4-1-2 | スウェーデン | Joel Larsson | Vidar Hesselman | David Bagstevold |
4-3 | 韓国 | Kim Seok Hyun | Nam Sung Wook | Han Hojae |
ワールド・マジック・カップ2012で目覚ましい活躍を見せ、トップ8入賞を果たしたフィリピン代表が、再び栄光を勝ち取ろうと意気込みを見せる。代表キャプテンのジャン・アンは5度目のワールド・マジック・カップ出場。チームメンバー3人ともグランプリでの経験を十分に積んでおり、合計出場回数は30回にのぼる。
プールH
初日の成績 | 国 | プレイヤーA | プレイヤーB | プレイヤーC |
---|---|---|---|---|
4-1 | 日本 | 行弘 賢 | 難波 直也 | 森山 真秀 |
4-1 | ウクライナ | Oleksii Riabokon | Andrey Pochekuev | Mike Krasnitski |
4-2-1 | プエルトリコ | Jose R Neris | Luis Prieto | Jonathan Vale |
4-2-1 | スロバキア | Richard Hornansky | Ivan Floch | Milan Niznansky |
日本代表は昨年のワールド・マジック・カップで優勝トロフィーを手にし、ディフェンディング・チャンピオンとして今大会に臨んでいる。マジック大国たる日本がワールド・マジック・カップでは過去2回しか2日目進出を達成できていないことは驚きだが、少なくともその2回ともトップ8入賞を果たしている。ワールド・マジック・カップ初出場となる代表キャプテンの行弘 賢は、プロツアー・トップ8入賞4回にグランプリ・トップ8入賞10回を誇る。また、その輝かしい成績以上に、いつも満面の笑みで楽しそうにプレイする姿とオリジナルの一風変わったデッキを持ち込むことで人気を集めている。チームメイトの森山 真秀と難波 直也は比較的経験が浅いプレイヤーだが、難波は21歳の若さですでにグランプリ・トップ8入賞を記録している。
改めて、2日目進出チームの皆さん、おめでとう!
(Tr. Tetsuya Yabuki)
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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