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ワールド・マジック・カップ2017
2日目ステージ1組み合わせの紹介
Frank Karsten / Tr. Keiichi Kawazoe / TSV Yusuke Yoshikawa
2017年12月1日
2日目に進出するためには4勝が必要だったが、初日を終えてみると数々の有力なチームが塵と消えまた。パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサ/Pauro Vitor Damo da Rosa、ルーカス・エスペル・ベルサウド/Lucas Esper Berthoud、そしてカルロス・ロマオ/Carlos Romãoの3名で構成されるブラジル代表、そして他にもオランダ代表、カナダ代表が2日目に駒を進められなかった。一方で、マークされていなかったチームが初日に輝かしい結果を残している。
通過した32チームは8つのプールに分けられた。明日、各チームはプールの中でダブル・エリミネーションの3回戦――おおむね先に2勝したチームが勝ち抜け――を戦う。トップ8のチームが日曜に進出するが、フォーマットは両日ともチーム共同デッキ構築・スタンダードである。
以下に、各8プールの内訳を確認しよう。特に初日を4勝0敗、4勝1敗で通過したチームについては簡単な紹介をしてある。これらのチームは4勝した時点で自動的に初日通過となり、初日の残りのラウンドは不戦勝扱いになっている。彼らは初日の結果を踏まえ、タイトル獲得に近いと目されている。
プールA
1日目の成績 | 国/地域 | プレイヤー1 | プレイヤー2 | プレイヤー3 |
---|---|---|---|---|
4-0 | ドイツ | Marc Tobiasch | Philipp Krieger | Moritz Templin |
4-2 | アメリカ合衆国 | Reid Duke | Oliver Tomajko | Gerry Thompson |
4-2 | アイルランド | Michele Gravina | David Murphy | David Wolfe |
4-3 | グアテマラ | Fernando Jose Juarez Oliva | Jose Andres | Kevin Perez |
ドイツ代表は4-0で通過した4チームのうちの1つである。プロツアー『アモンケット』でトップ8に入賞したヨーロッパ屈指のデッキビルダー、マルク・トビアシュ/Marc Tobiaschがキャプテンを務める。チームメイトのフィリップ・クリーガー/Philipp Kriegerとモリッツ・テンプリン/Moritz Templinはプロツアーの経験を持たないものの、トビアシュが率いた昨年のドイツ代表は今年ほどの良いスタートではなかったにもかかわらず、9位という成績を残している。
プールB
1日目の成績 | 国/地域 | プレイヤー1 | プレイヤー2 | プレイヤー3 |
---|---|---|---|---|
4-0 | ウェールズ | Philip Griffiths | Sam Rolph | Aaron Boyhan |
4-2 | 台湾 | Huang Hao-Shan | Chun Bo Ruad | Jhang Jheng Yu |
4-2 | スイス | Andreas Ganz | Simon Leigh | Marko Milivojevic |
4-3 | スロバキア | Ivan Floch | Peter Snoha | Ondrej Kedrovic |
ウェールズ代表もまた、初日を4-0で通過している。このチームは皆経験豊富なプレイヤーである――ウェールズチームとしての出場が4回目となるフィリップ・グリフィス/Philip Griffithsがキャプテンを務め、またアーロン・ボイヤン/Aaron Boyhanも3回目の出場である。そしてウェールズ・チャンピオンであるサム・ロルフ/Sam Rolphは実にプロツアーに3回出場しているのだ。しかしながら、彼らの最も印象に残るところはその出で立ちだろう。彼らはウェールズの国旗をデザインした竜騎士を身に纏っており、このことでスピリット・アワードを受賞した。
プールC
1日目の成績 | 国/地域 | プレイヤー1 | プレイヤー2 | プレイヤー3 |
---|---|---|---|---|
4-0 | ベルギー | Peter Vieren | Kristof Van Holsbeeck | Geoffrey Siron |
4-1-1 | イングランド | Niels Molle | Autumn Burchett | Ross Broxup |
4-2 | ポーランド | Grzegorz Kowalski | Radek Kaczmarczyk | Piotr Glogowski |
4-3 | マレーシア | Joe Soh | Wee Pang Ming | Adwin Lim |
ベルギー代表は昨年準優勝し、キャプテンのピーター・フィーレン/Peter Vierenは再びこの場に戻ってきた。今年、彼のチームには2人のベテランが並んでいる。プロツアー・ロンドン2005の覇者ジェフリー・シロン/Geoffrey Sironが復帰し、またクリストフ・ファン・ホルスベック/Kristof van Holsbeeckのグランプリ初出場は1998年である。
プールD
1日目の成績 | 国/地域 | プレイヤー1 | プレイヤー2 | プレイヤー3 |
---|---|---|---|---|
4-0 | イタリア | Andrea Mengucci | Adriano Moscato | Mattia Rizzi |
4-1-1 | 韓国 | Nam Sung Wook | Cho Jeong Woo | Jung Ga Ram |
4-2 | セルビア | Aleksa Telarov | Milos Perovic | Goran Begovic |
4-3 | フィリピン | Mike Hron | Philip Christopher Rama III | Jan Ang |
イタリアチームは全勝で2日目に進出した最後のチームである。キャプテンのアンドレア・メングッチ/Andrea Mengucciは間違いなくこのチームで最も有名なプレイヤーで、2015年のワールド・マジック・カップ優勝の立役者であった。今年はプロツアー経験も何度かあるアドリアーノ・モスカート/Adriano Moscatoと、最近のグランプリでトップ8に何度か入賞しているゴールドレベル・プロのマティア・リッツィ/Mattia Rizziを率いている。この経験をもってすれば、2015年の栄光の再来も不可能ではないだろう。
プールE
4-1で第5回戦に2日目進出を決めたチームは8チームあり、彼らは残る2ラウンドが不戦勝となっている。E~Hの各組に、それぞれ2チームずつが割り振られている。
1日目の成績 | 国/地域 | プレイヤー1 | プレイヤー2 | プレイヤー3 |
---|---|---|---|---|
4-1 | パナマ | Manuel Succari | Saul Alvarado | Jaime Soriano Salazar |
4-1 | スペイン | Javier Dominguez | Daniel Martinez Querol | Pedro Lechado |
4-2 | ブルガリア | Hristiyan Ivanov | Nikola Rashkov | Angel Pastarmadzhiev |
4-3 | アルゼンチン | Luis Salvatto | Pedro de Diego | Ariel Nagy |
昨年のワールド・マジック・カップで、パナマは初めて2日目に進出した。そして、そのまま駆け抜けてトップ8に入るという偉大な物語を成し遂げた。今年は昨年も参加したマニュエル・スッカリ/Manuel Succariとサウル・アヴァラド/Saul Alvaradoに、自身初のプレミア・イベントであった国別選手権で準優勝したハイメ・ソリアノ・サラザール/Jaime Soriano Salazarを加え、昨年の成功の再現を期している。
スペイン代表のキャプテンを務めるハビエル・ドミンゲス/Javier Dominguezは今年の世界選手権準優勝者である。彼は決勝でウィリアム・ジェンセン/William Jensenに敗れたものの、その名を世界に轟かせたのだ。チームメイトのダニエル・マルティネス・ケロール/Daniel Martinez Querolとペドロ・レチャド/Pedro Lechadoはどちらもプロツアー・グランプリの経験も豊富であり、スペイン代表の層の厚さを示している。
プールF
1日目の成績 | 国/地域 | プレイヤー1 | プレイヤー2 | プレイヤー3 |
---|---|---|---|---|
4-1 | ハンガリー | Gabor Kocsis | Tamas Nagy | Ferenc Nagy |
4-1 | チェコ共和国 | Martin Jůza | Tomas Langer | Tomas Jirkal |
4-2 | 中国 | Liu Yuchen | Lu Chao | Gao Tan |
4-3 | ウルグアイ | Leandro Cabrera | Christian Alico | López |
ハンガリーはワールド・マジック・カップで常に好成績を残しており、特に2013年には決勝に進出している。そして、今年のチームメンバーのレベルに関して言えば、驚異的な経験を持っているのだ。ガボール・コチシュ/Gabor Kocsisとタマス・ナギー/Tamas Nagyはどちらも8回目の代表チーム入りであり、フェレンツ・ナギーもまた3回目なのだ。今回またトップ8に進出したとしても、驚くことではないだろう。
チェコ共和国代表は、生涯通じての素晴らしい功績により最近プロツアー殿堂に顕彰されたばかりのプラチナ・プロ、マーティン・ジュザ/Martin Jůzaに率いられている。残る2人のトマス・ジルカル/Tomas Jirkalとトマス・ランガー/Tomas Langerはともにまだプロツアーの出場は2回に過ぎないが、チェコ共和国には強いプレイヤーを育て上げてきた歴史がある。
プールG
1日目の成績 | 国/地域 | プレイヤー1 | プレイヤー2 | プレイヤー3 |
---|---|---|---|---|
4-1 | 日本 | 渡辺 雄也 | 原根 健太 | 八十岡 翔太 |
4-1 | オーストラリア | David Mines | Matthew Sherlock | Ryan Cubit |
4-2 | リトアニア | Gaudenis Vidugiris | Gabrielius Kaklauskas | Domantas Zavadzkis |
4-3 | ペルー | Francisco Sifuentes | Diego Hurtado Sanchez | Marco Sakugawa |
日本はかつてワールド・マジック・カップであまりにも酷い結果を残してきたが、それでも今大会の注目チームのひとつに数えられている。その理由は簡単で、このチームには1人にとどまらず2人までも殿堂顕彰者――渡辺雄也と八十岡翔太の両名――が属しているからだ。そして、日本王者の原根健太もまた、2度のグランプリ・トップ8経験を持つゴールドレベル・プロである。
オーストラリア代表は昨年6位に入賞したが、今年も同じかそれ以上の結果を残すかもしれない。昨年に引き続きデヴィッド・マインズ/David Mineとライアン・キュービット/Ryan Cubitが参加し、そして今年はオーストラリア王者としてマシュー・シャーロック/Matthew Sherlockを迎えている。
プールH
1日目の成績 | 国/地域 | プレイヤー1 | プレイヤー2 | プレイヤー3 |
---|---|---|---|---|
4-1 | オーストリア | Oliver Polak-Rottmann | Elias Klocker | Adrian Johann Schrenk |
4-1 | スコットランド | Bradley Barclay | Stephen Murray | Duncan Tang |
4-2 | パラグアイ | Oscar Mathias Bachmann | Andoni Astigarraga | Arturo Bobadilla Gomez |
4-2-1 | タイ | Sakditat Kwanchaitunya | Shitipat Tantiyanon | Thirawat Chaovarindr |
オーストリアのキャプテン、オリヴァー・ポラック=ロットマン/Oliver Polak-Rottmannは非常に経験豊富なプレイヤーで、4回のグランプリ・トップ8やプロツアーの参戦で知られている。オーストリア王者のエリアス・クロッカー/Elias Klockerもまた2度のグランプリ・トップ8を経験している。一方、アドリアン・ヨハン・シュレンク/Adrian Johann Schrenkにとって、このイベントは初めての世界規模のイベントである。
スコットランドはこのワールド・マジック・カップで傑出した記録を持っている。この5年間で4回2日目に進出し、トップ8にも2回進出しているのだ。今年の話をするなら、キャプテンのブラッドレー・バークレイ/Bradley Barclayとスコットランド・チャンピオンのステファン・マレー/Stephen Murrayはどちらも長いキャリアを持っている。今回初参加となるダンカン・タン/Duncan Tangもグランプリ経験が豊富であり、そして彼らは伝統的な柄のフェイスペイントによって、スピリット・アワードを受賞した。
2日目に進出した各チームの皆さん、おめでとう!
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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