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ワールド・マジック・カップ2016
「チーム共同デッキ構築・モダン」メタゲーム・ブレイクダウン
Frank Karsten / Tr. Tetsuya Yabuki
2016年11月18日
今大会、ワールド・マジック・カップ2016の中心となる「チーム共同デッキ構築・モダン」は、各チームにユニークな難題を突きつける――それは、「(基本土地を除いて)同一のカードを複数のデッキで用いてはならない」という制限の中でモダンのデッキを3つ作れ、というものだ。
「被り」をいかに回避するか
チーム全体にかかる制限により、例えばプレイヤーAが「バント・エルドラージ」に《寺院の庭》を1枚採用してしまうと、プレイヤーBの「アブザン」デッキに《寺院の庭》を1枚も採用できなくなる。(昨年とはルールが異なる点に注意。ルール変更以前は、チーム全体で4枚までは同一のカードを用いることができた。)
どうしても「バント・エルドラージ」と「アブザン」をどちらも使いたい場合は、《寺院の庭》の代わりに《つぶやき林》や《地平線の梢》を採用した特殊なマナ基盤の「アブザン」を組み上げることになるだろう。しかしそうするくらいなら別のデッキ構成を考える、というチームが多いと予想される。幸いにも、モダンは広い。禁止カードを除く『第8版』以降のカードがすべて使用できるだけあって、選択肢に困るということはないのだ。
事実、数週間前にも分析をしたところ(参考:英語記事)、デッキ構成(採用カードの被りがない一線級のモダン・デッキ3つの組み合わせ)の可能性はいくつもあった。
しかし複数のアーキタイプで採用されるカードは多くあるため、採用カードの被りには注意を払う必要がある。先ほど述べた《寺院の庭》の他にも、《踏み鳴らされる地》や《新緑の地下墓地》、《稲妻》、《流刑への道》、《墨蛾の生息地》、《ギタクシア派の調査》、《貴族の教主》、《思考囲い》など、枚挙に暇がない。
「デッキ構築がすごく難しいですね。特に『ショック・ランド』の扱いは大変です」と、オーストリア代表のキャプテン、オリヴィエ・ポラック=ロットマン/Oliver Polak-Rottmannは言う。それでも、彼はこの難解なパズルを楽しんでいるようだ。「でも楽しいですよ」
どのように3つのデッキを選択するか?
昨日の大会受付中にいくつかのチームから話を聞くと、主なアプローチとしてふたつの方法があることがわかった。
ひとつは、特定のアーキタイプの「専門家」を擁している場合。例えば、長きにわたって「むかつき」デッキを愛用しておりそのデッキでワールド・マジック・カップ予選(WMCQ)を勝ち抜いたプレイヤーがいるとか、あるいはキャプテンが「親和」デッキの達人であるチームもある。この場合は「専門家」に使い慣れたデッキを使用してもらい、残りのふたつはそのデッキと被りなく両立できるものを選択していく。
もうひとつは、そういった特定のアーキタイプの「専門家」がいない場合。この場合はデッキ選択にやや柔軟性が生まれ、純粋に勝率が高いものを見つけていくことになる。「純粋にモダンで強いデッキを探したよ」と、スロバキア代表のキャプテン、イヴァン・フロック/Ivan Flochは言う。「使い慣れたデッキじゃなくて、最強のデッキ3つを揃えることに力を尽くした」
メタゲーム分析
以上のように、チーム共同デッキ構築・モダンにはさまざまな切り込み方がある。では実際に、今大会の参加チームがどのようなアプローチを取ったのか見ていこう。以下に今大会のアーキタイプを一覧にして、5人以上の使用者を集めたものを簡単に紹介する。その後、チームのデッキ構成の分析に移ろう。
アーキタイプ | 使用者数 | 使用率 |
---|---|---|
感染 | 36 | 16.5% |
発掘 | 31 | 14.2% |
親和 | 19 | 8.7% |
アブザン | 17 | 7.8% |
赤緑「ヴァラクート」 | 16 | 7.3% |
ランタン・コントロール | 11 | 5% |
バント・エルドラージ | 11 | 5% |
ナヤ・バーン | 10 | 4.6% |
ジャンド | 8 | 3.7% |
むかつき | 7 | 3.2% |
マーフォーク | 5 | 2.3% |
青赤「窯の悪鬼」 | 5 | 2.3% |
ボーグルズ | 4 | 1.8% |
「死の影」Zoo | 4 | 1.8% |
エルドラージ&タックス | 3 | 1.4% |
緑白トロン | 3 | 1.4% |
グリクシス・デルバー | 3 | 1.4% |
アブザン・カンパニー | 2 | 0.9% |
ブルームーン | 2 | 0.9% |
御霊の復讐 | 2 | 0.9% |
グリクシス・コントロール | 2 | 0.9% |
ジェスカイ「ナヒリ」 | 2 | 0.9% |
風景の変容 | 2 | 0.9% |
精力の護符 | 1 | 0.5% |
黒緑感染 | 1 | 0.5% |
黒赤エルドラージ | 1 | 0.5% |
奇襲隊Zoo | 1 | 0.5% |
エルフ | 1 | 0.5% |
緑白人間 | 1 | 0.5% |
ジェスカイの隆盛 | 1 | 0.5% |
ジェスカイ・コントロール | 1 | 0.5% |
ナイトフォール | 1 | 0.5% |
死せる生 | 1 | 0.5% |
マルドゥ・「ナヒリ」 | 1 | 0.5% |
赤緑トロン | 1 | 0.5% |
赤白バーン | 1 | 0.5% |
感染(16.5%)
全体の半数に迫るチームが、デッキ構成に「感染」デッキを組み入れた。このデッキは対戦相手に10個の毒カウンターを置くことによる勝利を目指したもので、《ぎらつかせのエルフ》や《荒廃の工作員》、《墨蛾の生息地》に大量の強化呪文を採用して素早くゲームを決める。特筆すべき強化呪文は、『カラデシュ』より追加された《顕在的防御》だろう。また、採用カードの被りという観点で見ると、「バント・エルドラージ」でも採用される《貴族の教主》や《繁殖池》、それから「親和」デッキでも主力のひとつとなる《墨蛾の生息地》の採用には注意する必要がある。
発掘(14.2%)
全体で2番目の人気を集めたのは、墓地の悪用に特化したこのデッキだ。動きとしては、まずは《信仰無き物あさり》や《傲慢な新生子》、《安堵の再会》を用いて《ゴルガリの墓トロール》や《臭い草のインプ》、《壌土からの生命》を捨てる。続けて「発掘」を駆使して、コストなしに戦場へ戻る《ナルコメーバ》や《恐血鬼》、《秘蔵の縫合体》を墓地へ送る。そして、戦場に戻ったそれらのクリーチャーで攻撃し対戦相手を圧倒する。「発掘」デッキの採用カードで被りを意識すべきは、マナ基盤だろう。《血の墓所》や《踏み鳴らされる地》、そして赤絡みの「フェッチ・ランド」に注意することになる。
親和(8.7%)
「親和」はアーティファクトを主体にしたアグロ・デッキだ。素早くアーティファクトを大量展開し、《電結の荒廃者》や《頭蓋囲い》といったカードの力を引き出していく。今大会に向けては恐らく、このデッキが重要視されていたことだろう。モダン創設以来常にメタゲームの中心にある強力なデッキである上に、(《墨蛾の生息地》以外は)他の有力なデッキとのカードの被りがほとんどないからだ。だがしかし、誰もがそのことを理解しているものの、サイド後に対策カードを投入されると極めて脆いことも知られている。《石のような静寂》や《古えの遺恨》、《ハーキルの召還術》、《汚損破》といったアーティファクト対策カードが横行することを恐れ、「親和」デッキを選択しなかったチームもある。
アブザン(7.8%)
「アブザン」デッキは、《流刑への道》や《コジレックの審問》といったモダンで最高の干渉手段を有している。それに加えて《タルモゴイフ》や《未練ある魂》のような脅威も備えたこのデッキは、モダンのあらゆるデッキと渡り合えるだけの力を持っている。特筆すべき点として、《密輸人の回転翼機》と(搭乗者としても使える)《深き闇のエルフ》を採用した形があることを挙げておこう。
赤緑「ヴァラクート」(7.3%)
このアーキタイプはふたつの種類に分かれているが、どちらも《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》と《原始のタイタン》での勝利を目指している。安定性を犠牲に速度を獲得した形は「タイタン・ブリーチ」と呼ばれ、今大会では11人が使用している。この形は素早く《裂け目の突破》を唱えて《原始のタイタン》を繰り出すことを狙っており、《風景の変容》は採用されないことが多い。一方《裂け目の突破》を採用せず、土地を7枚か8枚並べて《風景の変容》を放つ形は「タイタン・シフト」と呼ばれ、今大会では5人が使用している。《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》と十分な数の《山》を揃えることで、対戦相手を一気に焼き尽くすのだ。いずれの形でも、このアーキタイプに《踏み鳴らされる地》は欠かせない。《踏み鳴らされる地》は「発掘」や「ジャンド」、「ナヤ・バーン」、そして「『死の影』Zoo」にも採用されるカードであり、チーム共同デッキ構築・モダンにおいて最も重要なカードのひとつと言えるだろう。
ランタン・コントロール(5.0%)
第6位という予想外に高い使用率を見せた「ランタン・コントロール」は、お互いのライブラリーの一番上のカードを公開する《洞察のランタン》とライブラリーの一番上のカードを墓地へ送ることができる《写本裁断機》を用いて対戦相手の有効なドローを制限し、動きを封じることを狙ったユニークなデッキだ。さらに《罠の橋》が攻撃も封じ、対戦相手は身動きが取れなくなるだろう。このデッキは、《古きものの活性》と《オパールのモックス》を除いて他のモダン・デッキと採用カードの被りはほとんどない。また、『カラデシュ』より《花盛りの湿地》や《発明博覧会》、《光り物集めの鶴》が加わり、安定性も増している。
バント・エルドラージ(5.0%)
このデッキの理想は1ターン目《貴族の教主》から2ターン目に《エルドラージの寺院》を置いて《難題の予見者》、そして3ターン目に《現実を砕くもの》という動きだ。《繁殖池》や《寺院の庭》、《古きものの活性》、《貴族の教主》など他のデッキとの採用カードの被りはあるものの、強力なアーキタイプである。
ナヤ・バーン(4.6%)
グランプリ・インディアナポリス2016にて、このデッキを使用したブランドン・バートン/Brandon Burtonは1ターン目《ゴブリンの先達》、2ターン目《溶岩の撃ち込み》2連発、そして3ターン目《稲妻》3連発で優勝を決めた。それだけでもう、このデッキを十分に物語っているだろう。採用カードの被りで注目すべきは、《稲妻》と《踏み鳴らされる地》だ。
ジャンド(3.7%)
「ジャンド」デッキは「アブザン」デッキと似通っているが、《流刑への道》と《未練ある魂》が《稲妻》と《終止》に変わっている。だが《ヴェールのリリアナ》や《タルモゴイフ》、《草むした墓》などさまざまなカードに被りがあるため、このふたつのデッキは同時に選択できないだろう――「ジャンド」か「アブザン」のどちらかを選ぶことになる。
むかつき(3.2%)
このデッキは、6マナを生み出して《天使の嗜み》と《むかつき》を唱えることを目指したものだ。それを達成するとデッキをすべて引くことができ、続けて《猿人の指導霊》を3枚追放して《稲妻の嵐》を放つことで勝負を決められるのだ。このデッキは「フェッチ・ランド」や「ショック・ランド」に頼らないため、チーム共同デッキ構築・モダンではその人気を少し高めている。
マーフォーク(2.3%)
「マーフォーク」もまた、他のデッキと土地の被りが起きないため人気を集めたデッキだ。動きとしては、小型のマーフォークを序盤から繰り出してそれらを《メロウの騎兵》や《アトランティスの王》、《真珠三叉矛の達人》といった「ロード」で強化していく。
青赤「窯の悪鬼」(2.3%)
これまでプレミア・イベントではあまり見かけなかったこのデッキだが、今大会では5人の使用者を集めることになった。このデッキは、2ターン目にしてオーバーキルを決めることも可能だ。1ターン目《猿人の指導霊》追放からの《窯の悪鬼》、2ターン目《ギタクシア派の調査》、《変異原性の成長》、《魔力変》、そして《ティムールの激闘》。これで30点! ここまでの動きはそうできないものの、2ターン目の動きとして《氷の中の存在》もあり、必要なパーツを探せる《血清の幻視》もあり、鍵となるクリーチャーを守れる《使徒の祝福》もある。十分に戦えるデッキなのだ。
5人以上の使用者を集めたアーキタイプは以上の通りだ。また、4人以下の使用者に留まった24のアーキタイプの中には、他のデッキとの採用カードの被りが多すぎるために選択されなかった「『死の影』Zoo」や「ジェスカイ・『ナヒリ』」がある。とりわけ「『死の影』Zoo」は《強大化》や《ギタクシア派の調査》、《変異原性の成長》を「感染」デッキから取り上げ、《僧院の速槍》と《野生のナカティル》を「ナヤ・バーン」から奪い、「ショック・ランド」や「フェッチ・ランド」をほとんどすべて持っていってしまう。そのため、チームのデッキ構成にこのデッキを選択するのは最も厳しい道になるのだ。
しかしモダンは決して私たちを退屈させない。今大会でも、興味深いアーキタイプがいくつも見受けられた。《教区の勇者》や《アヴァブルックの町長》、《サリアの副官》を採用した「緑白人間」。《命運縫い》や《僧院の導師》を用いた「ジェスカイの隆盛」デッキ。モダンのカード・プールの広さをもってすれば、どんなことでも実現できるのだ。
以上、今大会のアーキタイプを一覧にして紹介した。次はチームのデッキ構成を分析しよう。3チーム以上が使用したデッキ構成は以下の通りだ。
デッキ構成 | 使用チーム数 |
---|---|
感染 + 発掘 + アブザン | 5 |
感染 + 発掘 + ランタン・コントロール | 5 |
感染 + 赤緑「ヴァラクート」 + アブザン | 3 |
この結果から、今大会では「感染」と「発掘」がモダンの2大デッキであると判断したチームが一定数いることが読み取れる。それらのデッキはまた、採用カードの被りの点からも両立しやすい。それから、《オパールのモックス》を使うデッキと《墨蛾の生息地》を使うデッキを選択したい場合は「ランタン・コントロール」と「感染」が理に適っていることもわかるだろう。「アブザン」や「ランタン・コントロール」は、「発掘」や「感染」との採用カードの被りがほとんど起きないのだ。
全チームのデッキ構成は以下の通り。(なお参加者の不利益にならないよう、国名は伏せる。)
プレイヤーA | プレイヤーB | プレイヤーC |
---|---|---|
アブザン | ブルームーン | 発掘 |
アブザン | 発掘 | 感染 |
アブザン | グリクシス・コントロール | マーフォーク |
アブザン | ナヤ・バーン | 感染 |
アブザン・カンパニー | タイタン・シフト | 親和 |
むかつき | グリクシス・デルバー | タイタン・シフト |
親和 | バント・エルドラージ | 奇襲隊Zoo |
親和 | 青赤「窯の悪鬼」 | バント・エルドラージ |
親和 | ボーグルズ | 死せる生 |
親和 | ジェスカイの隆盛 | タイタン・ブリーチ |
親和 | ナイトフォール | 発掘 |
親和 | 風景の変容 | ボーグルズ |
親和 | タイタン・ブリーチ | 発掘 |
親和 | タイタン・ブリーチ | マルドゥ・「ナヒリ」 |
バント・エルドラージ | 親和 | ジャンド |
バント・エルドラージ | タイタン・ブリーチ | 親和 |
黒赤エルドラージ | 感染 | 発掘 |
ボーグルズ | 親和 | ジャンド |
ボーグルズ | ジャンド | 感染 |
「死の影」Zoo | 発掘 | バント・エルドラージ |
「死の影」Zoo | タイタン・ブリーチ | マーフォーク |
発掘 | アブザン | むかつき |
発掘 | アブザン | 感染 |
発掘 | バント・エルドラージ | 親和 |
発掘 | バント・エルドラージ | 青赤「窯の悪鬼」 |
発掘 | 青赤「窯の悪鬼」 | 緑白トロン |
発掘 | エルドラージ&タックス | むかつき |
発掘 | 感染 | ジェスカイ「ナヒリ」 |
発掘 | 感染 | ジェスカイ「ナヒリ」 |
発掘 | ランタン・コントロール | アブザン・カンパニー |
発掘 | ランタン・コントロール | 「死の影」Zoo |
発掘 | ランタン・コントロール | 感染 |
発掘 | タイタン・ブリーチ | 親和 |
エルドラージ&タックス | 青赤「窯の悪鬼」 | 黒緑感染 |
「御霊の復讐」 | ナヤ・バーン | 感染 |
グリクシス・コントロール | アブザン | 感染 |
グリクシス・デルバー | 感染 | 緑白トロン |
感染 | アブザン | ブルームーン |
感染 | アブザン | 発掘 |
感染 | アブザン | 発掘 |
感染 | アブザン | 発掘 |
感染 | アブザン | タイタン・ブリーチ |
感染 | むかつき | 発掘 |
感染 | 発掘 | ランタン・コントロール |
感染 | 発掘 | ナヤ・バーン |
感染 | エルドラージ&タックス | ジャンド |
感染 | エルフ | 「御霊の復讐」 |
感染 | ジャンド | 緑白トロン |
感染 | ランタン・コントロール | むかつき |
感染 | ランタン・コントロール | ナヤ・バーン |
感染 | ナヤ・バーン | むかつき |
感染 | タイタン・ブリーチ | 発掘 |
感染 | タイタン・シフト | アブザン |
ジェスカイ・コントロール | 赤緑トロン | 「死の影」Zoo |
ジャンド | バント・エルドラージ | 親和 |
ジャンド | 風景の変容 | 親和 |
ランタン・コントロール | 発掘 | 青赤「窯の悪鬼」 |
ランタン・コントロール | 感染 | 発掘 |
ランタン・コントロール | 感染 | 発掘 |
ランタン・コントロール | 感染 | 発掘 |
ランタン・コントロール | タイタン・シフト | 感染 |
マーフォーク | アブザン | 親和 |
マーフォーク | 精力の護符 | グリクシス・デルバー |
ナヤ・バーン | アブザン | 感染 |
ナヤ・バーン | 親和 | 発掘 |
ナヤ・バーン | 緑白人間 | 親和 |
ナヤ・バーン | 感染 | バント・エルドラージ |
ナヤ・バーン | 感染 | 発掘 |
赤白バーン | 感染 | タイタン・ブリーチ |
タイタン・ブリーチ | バント・エルドラージ | マーフォーク |
タイタン・ブリーチ | 感染 | アブザン |
タイタン・シフト | アブザン | むかつき |
[注:プレイヤーがふたりしかいないチームがひとつあるため、そのチームのデッキ構成を特定されないよう上記のリストからは外してある]
特筆すべきは、中央に座るプレイヤーBのデッキだろう。プレイヤーBは両側のチームメイトにアドバイスを送りやすい席に座るため、ここにさまざまなことを同時にできるプレイヤーやチーム内で最強のプレイヤーが使用するデッキを配置するのが有効だ。中央の席で「アブザン」を操るプレイヤーが11人、「ジャンド」を操るプレイヤーが3人、そして「発掘」が5人、「親和」が3人という点は注目すべきだろう。
以上、初日のメタゲーム・ブレイクダウンをお送りした。優勝チームと最高のデッキ構成が決まるには、まだ先は長い。今大会は、フォーマットにチーム共同デッキ構築・モダンを採用した初のプレミア・イベントであり、今後グランプリ・サンアントニオ2017(2017年4月1~2日開催)、グランプリ・マドリード2017(2017年12月9~10日開催)でもこのフォーマットが採用される。その魅力を見逃すな!
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