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マジック大戦祭 GOGO!! MAGIC: THE GATHERING

観戦記事

写真でお届けする「マジック大戦祭 GOGO!! MAGIC: THE GATHERING」

Yuichi Horikawa


 2024年5月6日(月・祝)に大阪府のマイドームおおさかで開催された、「マジック大戦祭 GOGO!! MAGIC: THE GATHERING」の様子を写真と共に紹介します。

 本イベントの会場は大阪の中心地である本町。代表的なビジネス街であるためアクセスもしやすい場所でした。そんな地で、マジックのお祭りである「マジック大戦祭」が5年ぶりに復活を遂げたのです。
 

開場直前の様子

 会場前の踊り場では、イベントの開始を待つたくさんのプレイヤーが集まっていました。開場直前には整列がなされ、既に長蛇の列が。

 本イベントは2つの参加方法があり、こちらは事前受付された方々の様子です。先に「参加パック」を購入しておくことで、現地でそれを受け取るだけですぐイベントに参加可能となります。

 2つ目の方法がこちらです。現地でブースターパック3つを購入することでイベントへの参加が可能となります。開場すぐにもかかわらず、このブースターパックのセットを購入しようと大勢のプレイヤーで賑わっていました。
 

参加者に配布されたグッズ

 こちらは「参加パック」のセット内容です。本イベントでは、多くのフォーマットで活躍する《黙示録、シェオルドレッド》のアートを使用した、ここでしか手に入らないグッズが受け取れました。内容もプレイマットにスリーブ、ストレージボックスと内容も非常に豪華。筆者もシェオルドレッドは《囁く者、シェオルドレッド》の頃より愛着があるキャラクターなので、ファンとしてもめちゃくちゃ嬉しい代物でした。そういう方も多かったのではないでしょうか?

 こちらは現地で購入可能なブースターパックのセットです。3パックの購入で、イベントの参加チケットが付いてきます。「参加パック」にもこれらは付いていましたが、こちらは事前予約なしで当日現場で購入可能でした。

 で、どうなるねん?って話ですが、上の写真の右側にある「マジック大戦祭クーポン」がイベントへの参加チケットとなります。16クーポンがあり、これらを使用することでイベントに参加することができます。

マジック大戦祭 GO!GO!マジック:ザ・ギャザリング ? カードボックス(ネクスト・ワン)より抜粋

 イベントに参加するクーポンの数はこんな感じ。多くのイベントに2度参加できるようなっています。3パックを購入するだけで、2回もイベントに参加できるので非常にお得ですね。また、どのイベントも基本的にはフライト式と呼ばれる必要参加者が集まればすぐに開催されるイベントばかりで、好きなタイミングに参加できるのも魅力でした。

 さらにイベントに参加したり、勝利することでスタンプシートに「スタンプ」を付与してもらえました。これらの溜まったポイント数に応じて景品に交換することができます。ちょっと待ってくださいよ!ブースターパック買っただけでイベントに参加できて、しかもイベントで得たポイントで景品にまで交換できる!?さすがに、お得すぎやしませんかい!?大丈夫なのかい??

 大丈夫なんです。だって、それがマジック大戦祭なのだから。さて、どんな景品に交換できたのか少し紹介しましょう。

 『エルドレインの森』フォイル・コンプリートセット。

 「SDCC2019 Dragon's Endgame」。

 イベント限定プレイマット。

 イベント限定キャンバスプリント。

 さらに神戸牛400グラム。

 と、多種にわたる豪華景品がありました。他にも各種ブースターパックもあり、中には現在入手困難なものも。

 イベントの後半には、配布が終了してしまうグッズも出るほど、景品交換所も大変な賑わいでした。

 上で紹介したグッズは、多くの「スタンプ」が必要なグッズでしたので、大変豪華なものばかりでしたが、最小の交換単位は「3スタンプ」と1度イベントに参加するだけで交換可能なグッズもあり、少しだけ会場に遊びに来るだけでも景品と交換できる仕組みでした。

 そうです!この「マジック大戦祭」は、いつ来ても、少しだけの参加でも、がっつり参加しても誰もが楽しめる、まさにマジックのお祭りなのです。
 

各種対戦イベントについて

 会場内ではカジュアルから競技まで、様々なイベントが行われていました。それらを紹介していきましょう。

フライト式イベント

 上記でも少し触れましたが、多くのイベントがこのフライト式と呼ばれる参加人数がそろえばその都度開催されるイベントでした。マジック大戦祭のメインコンテンツとも呼べるこのイベントは、受付で参加したいフォーマットの用紙に名前を書くだけで簡単にエントリーできます。

 参加者が集まると、ジャッジが名前を呼び出してくれます。4人フライト式が多かったので待ち時間はほとんどなく、コンスタントにイベントは行われていました。

 その後、対戦する席までジャッジが案内してくれて、イベントの諸注意を説明してくれます。はじめてこういったイベントに参加される方にも安心ですね。

 この種類のイベントには様々なフォーマットが用意されていました。BO1とBO3のスタンダード。

 BO3モダン。

 BO3シールド。

 統率者戦と、自分好みのイベントに参加することが可能でした。

 勝つことで多く「スタンプ」を獲得できるため、どちらのプレイヤーも勝利を目指していますが、対戦を笑顔で楽しんでいるプレイヤーが多かったのが非常に印象的でした。

帰ってきた年末年始スタンダード

 直近の年末年始に開催された、最終順位に関係なく賞品がもらえるイベントがマジック大戦祭の会場に帰ってきました。このイベントはフライト式ではなく参加可能時間が決まっており、13時と16時の2度開催されました。人気キャラクターのプレイマットやスリーブが貰えるイベントとあって対戦後のじゃんけん大会も白熱していました。

 プレイマットやスリーブを獲得されたプレイヤーたちです。この日は急遽、マジック大戦祭会場限定のプレイマットも賞品に追加されました。嬉しいサプライズですね。

チャンピオンズカップ特別予選

 こちらは、会場で唯一の競技イベント「チャンピオンズカップ特別予選」です。このイベントは参加するのに事前の申し込みが必要でした。特別予選とある通り、こちらのイベントで上位になることで、今月末に開催されるチャンピオンズカップファイナルに参加することができます。

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運営されていたジャッジの方々

 参加者は43名で、スイスラウンド6回戦の後、トップ8によるシングルエリミネーション2回戦がスタンダード構築にて開催されました。

 見事、権利を獲得されたのは以下の2名でした。

「ボロス召集」を使用されたYamashita Taiki選手

「エスパーミッドレンジ」を使用されたNishimoto Sosuke選手

ステージイベント

 マジックのお祭りイベントに欠かせないステージイベント、本会場でももちろん開催されました。

 まずはお馴染みのお絵描き大会「描いて答えてパックをGet!イラストクイズ選手権」の様子です。カード名のみを聞いて、アートを見ないまま1分間で絵を描き、誰が一番近いものを描けたかを競うクイズです。多くの画伯によって名画、そして迷画が生まれていました。

常盤ゆいさん、開封大好きよしひろさん、ともにゃんさん

 ステージを進行してくれたのは、お馴染みとなったこちらのお三方。

 またステージイベントでは、16時と18時の2回、抽選会が行われました。抽選賞品も非常に多く、大盤振る舞いな抽選会となりました。

 『サンダー・ジャンクションの無法者』の「プレイ・ブースターボックス」や、

 なかなか手に入れる機会のないアンカットシート。

 他にも貴重な品々が多数プレゼントされました。この抽選会は、インフォメーションで抽選券を受け取るだけで簡単に参加できました。会場で遊んでいるだけで豪華賞品が当たるなんて、最高の一日に違いありません。
 

初心者講習会

 この日は、特別講師を招いての初心者体験会も行われました。講師として登壇したのは……永田智さん!

オモコロ永田さん

 まずは永田さんについて紹介しましょう。自身も出演されるオモコロチャンネルでは、マジック:ザ・ギャザリングを題材にプレゼンするほどのマジック愛好家。マジック公式企画である「Triple Showdown」「どぐら邸殺人事件」にも出演してくれています。

 オモコロチャンネルにて独自のキャラクターで多数の企画を行っている永田さんとあって、普通の初心者講習会であるはずもなく、「よくわかる!人生とMTGの講習会」と題する内容でティーチングが行われました。

 この初心者体験会は事前予約制となっており、応募数は定員の倍以上と男女問わず幅広い年齢の方々が参加を熱望されていました。

 「人生上手はマジック上手」「ただし、マジック上手は人生上手とは限らない」など、なかなかにパンチの効いたワードが飛び出し、参加者から笑いが絶えない初心者講習会でした。

 もちろん、マジックの講習もしっかりされておりました。

 講習後は「ウェルカムデッキ」を使った対戦会が行われました。私も多くの初心者体験会を取材してきましたが、ここまでマジックに触れていない初めての方が多い体験会もはじめてでそれが印象的でした。

 はじめは、合っているかな?と恐る恐るやっていたプレイヤーたちもゲームをしていく中でよりルールを覚えて「もう一回やりましょう」と声をかけてマジックを楽しんでくれている姿は、私もマジックファンとして嬉しかったです。いつかどこかで、この参加者の方々と対戦できたらいいなって思います。

 この講習会の仕上げとして、希望者の中から選ばれたプレイヤーと永田さんが対戦して講習会は終了しました。

永田智さんへのショートインタビュー

 講習後に時間を作っていただき、インタビューをさせていただきました。

――マジックはいつ始められましたか?

永田「小学校5・6年くらいの時で、初めて買ったのは多分『テンペスト』のスターターですかね? ドラゴンが描いてあるやつを最初に買って始めました。『おもしろいのがある』って友だちに紹介されて、なんか絵もグロいし、インクの匂いも独特で、癖の強いゲームだなと思ったけど、それが格好いいなってなって」

――かなり初期の頃からマジックをプレイされていたんですね。その後はどうだったんでしょうか?

永田「その後高校生ぐらいになると、友人も小中の頃と変わっちゃって一旦やめてたんです。けど大学生のときにMO(Magic Online)の配信をニコニコ動画で観て、リミテッドという遊び方があるのを知って、その影響で自分もMOを始めて遊んでました」

永田「でも社会人になってから忙しくて、またちょっと辞めちゃってた時期があったんですけど、それこそ『MTGアリーナ』がリリースされて、すごくやりやすくなってたのでまた再開して今に至るって感じです」

――今はどういったフォーマットをプレイされているのでしょうか?

永田「リミテッドが好きなのでそればっかりやってますね。オモコロのマジック好きなメンバーとプレリリースに一緒に行ったりしてます。なかなかリミテッドのイベントって少ないので増えてほしいなあと思ってます。そんな感じなので、今は『MTGアリーナ』中心でやってますね」

――ちなみに、『サンダー・ジャンクションの無法者』のリミテッドはやりましたか?

永田「やりました!先月はミシック到達するくらいまでやれました」

――何のカードが好きでしたか?

永田「あぁ~、なんだろう?1枚で勝てるレアとか挙げたらそりゃそうだろになっちゃうので、難しいですね……。強いかどうかは置いておいて、好きなやつで言うと……名前ちょっと忘れちゃったんですけど、黒赤の2マナのアンコモンのゴブリンとか」

――《陽気な擲弾兵、薬瓶砕き》ですか?

永田「それです!無法者が出ると1点飛ばす能力があるので、黒赤の小さい無法者クリーチャーで横並べするのが好きですね。黒の3マナの無法者が死ぬと1点ドレインできるエンチャント《小粋な仲間》と一緒に使ったり」

――普段から黒赤って色が好きなんですか?それとも今の環境だからって感じですか?

永田「確かに普段から好きかもしれないですね。そういうめちゃくちゃライフを詰めに行くデッキ、赤白とかでもいいんですが。あるいは、どっしりコントロールか。みたいな二択が好きですね……もちろんミッドレンジも好きなんですけど」

――もう全部好きじゃないですか(笑) 今回の体験会のことを伺いたいのですが、感触はどうでしたか?

永田「カードゲームにまったく触れてこなかった人もたくさん参加してくれて嬉しかったです。ただ、やっぱりカードゲーム自体が初めてだと基本的なルールをこの時間内で教え切るのはちょっと難しいなと思いました。でも、なんとなくでいいんで。最初から全部のルールを覚える必要ってないんで。僕らが小学生だった頃とかって、墓地に一度落ちたクリーチャーが再生で戻ってきたりとか、そういうめちゃくちゃな間違ったルールでやってても楽しかったじゃないですか。マナコストとかクリーチャーとか戦闘だけ覚えて、とりあえずプレイしてマジックの楽しさに触れてもらえたらいいなって。そういう敷居を下げる役目になれてたら嬉しいなって……今めっちゃいいこと言いませんでした僕?!」

――めっちゃいいこと言ったと思います(笑) 確かに私も印象的だったのですが、今回の体験会は本当に全くマジックに触ったことのない人が多かったと思いますし、みなさん非常に楽しそうにプレイされていました。

永田「そういう人たちにも、本当に楽しさだけでも伝わってもらえればと思います」

――伝わっていると思います。少し話題は変わりますが、一番好きなカードってなんでしょうか?

永田「前回のイベントの時に《せっかち》って答えてたんですけど、それを誕生日ケーキにしていただいて嬉しかったんですけど……実はそこまでは好きじゃなくて(笑) いや、当時集めてはいたんです。《せっかち》って全然メジャーでもないし、中学生の頃とかトレードの時に言えばついでに貰えるくらいのカードだったので、なんとなく無限回収するみたいなことをしてたから思い入れのあるカードって答えてたんですよね。いや、ケーキにしてくれるならもっとかっこいいカード言いますよそりゃあ、《稲妻のドラゴン》とか」

――えっと……今日の回答も《せっかち》ってことでいいですか?

永田「いや、中学時代に紙でプレイしてたんで、実際に思い入れがあるのも《稲妻のドラゴン》かもしれないです、デッキに入れてたし。4マナでちっちゃい《シヴ山のドラゴン》みたいな。こいつやっぱカッコいいですね。これかもしれないです。これってことにします!」

――では、今日からオモコロ永田さんの好きなカードは《稲妻のドラゴン》ってことで!お時間いただきありがとうございました。

永田「こちらこそ、ありがとうございました!」

 初心者講習会の後のお疲れのタイミングにも関わらず、にこやかにインタビューを受けていただきました。
 

まとめ

 さて、久々の開催となった「マジック大戦祭 GOGO!! MAGIC:THE GATHERING」でしたが、会場の雰囲気が少しでも伝われば幸いです。今回の率直な感想としては……「いや、私も出てぇよ!」でした。競技からカジュアル、完全な初心者向けのイベントまであり、参加特典に豪華賞品、抽選会と、マジック好きが楽しめる仕掛けが満載でした。途中からでも参加もできるし、開場中はいたいだけいられたので、いつでも参加できるまさに「祭」と感じました。

 今回は大阪での開催となり、久々の関西での大きなイベントでしたのでより熱気があったように思います。マジック好きなら誰もが楽しめる一日、「マジック大戦祭」。ぜひ機会がありましたら遊びに来てください。思い出に残るマジックの日となること請け合いです。

 その際は、ぜひもう一度皆さんに会場の様子をお届けできればと思います。

閉場後の様子

 以上が「マジック大戦祭 GOGO!! MAGIC:THE GATHERING」のレポートでした。それではまた、どこかの会場でお会いしましょう!!

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