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EVENT COVERAGE
プロツアー「テーロス」
スタンダード・メタゲームブレイクダウン
Marc Calderaro and Nate Price / Tr. Yusuke Yoshikawa
2013年10月11日
『テーロス』がスタンダードのメタゲームを揺るがしたことは間違いないでしょう。強力な「信心」メカニズムによって、多くのプロによって予言されていた以上にフィールドは変化しました。とはいえ当のプロたちは、大きな影響を与える、目をひくデッキを持ち込む存在なのです。いわば、コミュニティによるおとり商法のようなものです。それぞれのチームが、自分たちこそが最新かつ最高のデッキを発見したと考え、また他のチームに「もう変化はないだろう」と確信させてしまおうと試みていたのです。
実際の分布を見ると、多様なデッキの中でエスパーとセレズニア・アグロが依然としてトップに位置しています。次いで、グルール・ミッドレンジ(その多くは「怪物化」メカニズムを備えた新しい大型クリーチャーを据えています)、青単あるいは赤単の「信心」といった新顔が続き、それらは急速に進化しています。
リストをご覧いただきましょう。
アーキタイプ | 人数 | 割合 |
エスパー | 46 | 10.77% |
セレズニア・アグロ | 43 | 10.07% |
グルール・ミッドレンジ | 37 | 8.67% |
青単信心 | 37 | 8.67% |
赤単信心 | 32 | 7.49% |
ナヤ・ミッドレンジ | 30 | 7.03% |
ジャンク・ミッドレンジ | 22 | 5.15% |
ナヤ・アグロ | 18 | 4.22% |
アゾリウス・コントロールl | 17 | 3.98% |
ラクドス・コントロール | 17 | 3.98% |
黒白赤ミッドレンジ | 15 | 3.51% |
ChannelFireball・赤単 | 15 | 3.51% |
オルゾフ・ミッドレンジ | 9 | 2.11% |
黒白赤コントロール | 8 | 1.87% |
ジャンド・ミッドレンジ | 8 | 1.87% |
ダーク・スカイ(青黒アグロ) | 7 | 1.64% |
ゴルガリ・アグロ | 7 | 1.64% |
白単アグロ | 6 | 1.41% |
ラクドス・アグロ | 5 | 1.17% |
アゾリウス「波使い」 | 4 | 0.94% |
ボロス・アグロ | 4 | 0.94% |
ゴルガリ・ミッドレンジ | 4 | 0.94% |
緑単信心 | 4 | 0.94% |
赤白青コントロール | 4 | 0.94% |
ボロス・ミッドレンジ | 3 | 0.70% |
グルール・アグロ | 3 | 0.70% |
黒単信心 | 3 | 0.70% |
オルゾフ・アグロ | 3 | 0.70% |
オルゾフ・コントロール | 3 | 0.70% |
ラクドス・ミッドレンジ | 3 | 0.70% |
ディミーア・コントロール | 2 | 0.47% |
ライト・スカイ | 2 | 0.47% |
5色コントロール | 1 | 0.23% |
ボロス・オーラ | 1 | 0.23% |
ボロス・トークン | 1 | 0.23% |
黒青緑コントロール | 1 | 0.23% |
グリクシス | 1 | 0.23% |
ジャンド・コントロール | 1 | 0.23% |
ディミーア「波使い」 | 1 | 0.23% |
ジャンク・リアニメイト | 1 | 0.23% |
セレズニア・オーラ | 1 | 0.23% |
セレズニア・ミッドレンジ | 1 | 0.23% |
赤白青「波使い」 | 1 | 0.23% |
3大戦略はコントロール、ミッドレンジ、そして「信心」です。その他のアグロ・デッキもまだ存在しており、セレズニア・アグロ(《万神殿の兵士》や、その他攻撃寄りクリーチャーに注目したもの)や、ナヤ・ミッドレンジ(基本的に《万神殿の兵士》のないナヤ・デッキ)はいまだ有力な競合相手です。しかし、「信心」に基づいて《モーギスの狂信者》あるいは《波使い》のいずれかを使用した攻撃的な戦略は、このフィールドでトップ・チョイスとなっています。
広いアーキタイプまたは戦略の数々の中には、多くのバリエーションが含まれています。エスパーは幅広いクリーチャーを使うことができ、例えば《ヴィズコーパの血男爵》や《予知するスフィンクス》、または《霊異種》のみを用いるもの、もしくは完全にクリーチャーを排して12枚のプレインズウォーカーを擁するものもあります。《悪夢の織り手、アショク》の追加は、そうしたデッキが従前から持つ勝ち筋にさらに一貫した方向性を与えることがすでに示されており、それぞれの色の組み合わせで変種が存在します。
白以外の各色には「信心」デッキが存在し、各色で別々の変種がしばしば見られます。そのうちいくつかは色を散らし、別の色の大型呪文を唱えるものさえありますー―《ニクスの祭殿、ニクソス》によって供給される大量のマナを不特定マナ・コストとして、散らした色の呪文を唱えるために使うのです。緑単は《ケイラメトラの侍祭》で《霧裂きのハイドラ》や《世界を喰らう者、ポルクラノス》の並外れた力を引き出し、黒単は「大量の黒マナ・シンボル」で想像されるとおりのことを成します――《アスフォデルの灰色商人》や《忌まわしき首領》を何度も、何度も何度も使うのです。
今のところ、メタゲームが真にどんなものであるかの一致した意見はないようです。しかし、日曜日への道を切り開いたデッキを見ることができる明日には、より確実な証拠を得られることでしょう。
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