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EVENT COVERAGE
プロツアー『イクサランの相克』
プロツアー『イクサランの相克』初日モダン・メタゲームブレイクダウン
Frank Karsten / Tr. Tetsuya Yabuki
2018年2月2日
集計終了。カバレージ班のシム・チャップマン/Chapman Simと私は464人分のデッキリストを集計し、分類した。特に人気を集めたのは「5色人間」、「親和」、「バーン」の3デッキだが、そのどれも使用率10%を超えていない。今大会でも多くのアーキタイプがしのぎを削るモダンは、鮮やかなまでの多様性を保っている。
アーキタイプ分析
まずは5人以上の使用者を集めたアーキタイプを見てみよう。
アーキタイプ | 使用者数 | 使用率 |
---|---|---|
5色人間 | 43 | 9.3% |
親和 | 37 | 8.0% |
バーン | 34 | 7.3% |
トロン | 32 | 6.9% |
グリクシス「死の影」 | 30 | 6.5% |
エルドラージ・トロン | 26 | 5.6% |
ジェスカイ・コントロール | 23 | 5.0% |
青赤けちストーム | 23 | 5.0% |
白青コントロール | 23 | 5.0% |
ドレッジ | 17 | 3.7% |
タイタン・シフト | 16 | 3.4% |
《献身のドルイド》搭載型カンパニー | 14 | 3.0% |
マルドゥ・パイロマンサー | 13 | 2.8% |
《ウルヴェンワルド横断》搭載型「死の影」 | 13 | 2.8% |
アブザン | 10 | 2.2% |
黒緑ミッドレンジ | 9 | 1.9% |
ランタン・コントロール | 9 | 1.9% |
ボーグルズ | 8 | 1.7% |
タイタン・ブリーチ | 6 | 1.3% |
虚ろな者 | 6 | 1.3% |
グリクシス・コントロール | 5 | 1.1% |
マッドキャップ・ムーン | 5 | 1.1% |
青赤(タッチ白)ブリーチ | 5 | 1.1% |
使用率上位3デッキのゲーム・プランにおける鍵は、《教区の勇者》、《大霊堂のスカージ》、《ゴブリンの先達》といった1マナ域で共通している。「親和」と「バーン」は以前からモダンでよく知られたアーキタイプだが、「5色人間」は比較的最近台頭した勢力だ。
「5色人間」は、『イクサラン』で《手付かずの領土》が登場したことで成立した。マナの安定性に不安を抱えることなく、モダンで使える人間を5色すべてから厳選し採用できるようになったのだ。また、同じく『イクサラン』で《帆凧の掠め盗り》が登場したことも大きな追い風だった。《翻弄する魔道士》や《スレイベンの守護者、サリア》と組み合わせることで、「青赤けちストーム」のようなコンボ・デッキに対する妨害手段を豊富に持つことができるようになった。
4番人気は「トロン」。緑単色と黒緑のものが多い。直近に行われた個人戦のモダン・グランプリで3名の使用者をトップ8へ送り出したこのアーキタイプは、今大会でも人気を集めている。早ければ3ターン目に《解放された者、カーン》を繰り出せるこのアーキタイプに、多くのプレイヤーが望みを託しているのだ。
上位層から目を移すと、実にさまざまなアーキタイプが見受けられる。「グリクシス『死の影』」、「ジェスカイ・コントロール」、「ドレッジ」――画面をスクロールする手はまだまだ止まらない。このまま使用者数4人以下のアーキタイプを見てみよう。
アーキタイプ | 使用者数 | 使用率 |
---|---|---|
バント・ナイトフォール | 4 | 0.9% |
デス&タックス | 3 | 0.6% |
感染 | 3 | 0.6% |
むかつき | 2 | 0.4% |
エルフ | 2 | 0.4% |
アイアンワークス | 2 | 0.4% |
ジャンド | 2 | 0.4% |
赤緑土地破壊 | 2 | 0.4% |
青黒フェアリー | 2 | 0.4% |
青赤パイロマンサー | 2 | 0.4% |
緑白ターボランド | 2 | 0.4% |
マーフォーク | 2 | 0.4% |
4色カンパニー | 1 | 0.2% |
5色コピーキャット | 1 | 0.2% |
アブザン・カンパニー | 1 | 0.2% |
バント・カンパニー | 1 | 0.2% |
バント・エヴォリューション | 1 | 0.2% |
ブルー・ムーン | 1 | 0.2% |
《白日の下に》搭載型「風景の変容」 | 1 | 0.2% |
奇襲隊Zoo | 1 | 0.2% |
ドメインZoo | 1 | 0.2% |
エルドラージ&タックス | 1 | 0.2% |
エルドラージ・スピリット | 1 | 0.2% |
エスパー・コントロール | 1 | 0.2% |
エスパー「御霊の復讐」 | 1 | 0.2% |
エスパー「死の影」 | 1 | 0.2% |
緑白カンパニー | 1 | 0.2% |
緑白ヘイトベアー | 1 | 0.2% |
グリーン・ムーン | 1 | 0.2% |
グリショールブランド | 1 | 0.2% |
ジェスカイの隆盛 | 1 | 0.2% |
キキ・コード | 1 | 0.2% |
死せる生 | 1 | 0.2% |
赤緑エルドラージ | 1 | 0.2% |
赤緑エヴォリューション | 1 | 0.2% |
氷雪コントロール | 1 | 0.2% |
青赤キキジキ | 1 | 0.2% |
青赤「窯の悪鬼」 | 1 | 0.2% |
白黒エルドラージ | 1 | 0.2% |
白黒ゾンビ | 1 | 0.2% |
白青「予言により」 | 1 | 0.2% |
表を眺めているだけで楽しくなる。奇抜な戦略の多さという点で、モダンは決して期待を裏切らないのだ。
カード採用枚数ランキング
もちろん他にもデータを用意している。以下に、プロツアー『イクサランの相克』にて提出された全デッキリストから合計150枚以上採用されたカードをご紹介しよう(モダンの主力カードがわかるだろう)。なおメインデッキとサイドボードを合わせて集計しており、基本土地は除いている。
- 《稲妻》
- 《思考囲い》
- 《流刑への道》
- 《沸騰する小湖》
- 《血清の幻視》
- 《血染めのぬかるみ》
- 《致命的な一押し》
- 《瞬唱の魔道士》
- 《樹木茂る山麓》
- 《コジレックの審問》
- 《集団的蛮行》
- 《貴族の教主》
- 《大祖始の遺産》
- 《溢れかえる岸辺》
- 《地平線の梢》
- 《魂の洞窟》
- 《探検の地図》
- 《ウルザの鉱山》
- 《ウルザの魔力炉》
- 《ウルザの塔》
- 《謎めいた命令》
- 《吹きさらしの荒野》
- 《新緑の地下墓地》
- 《汚染された三角州》
- 《四肢切断》
- 《古えの遺恨》
- 《稲妻のらせん》
- 《通りの悪霊》
- 《墓掘りの檻》
- 《蒸気孔》
- 《安らかなる眠り》
- 《選択》
- 《ヴェールのリリアナ》
- 《スレイベンの守護者、サリア》
- 《オパールのモックス》
- 《踏み鳴らされる地》
- 《幽霊街》
- 《石のような静寂》
- 《天界の列柱》
- 《血染めの月》
- 《古きものの活性》
- 《死の影》
- 《歩行バリスタ》
- 《反射魔道士》
- 《難題の予見者》
- 《教区の勇者》
- 《サリアの副官》
- 《帆凧の掠め盗り》
- 《手付かずの領土》
- 《産業の塔》
- 《翻弄する魔道士》
- 《霊気の薬瓶》
- 《カマキリの乗り手》
- 《解放された者、カーン》
- 《ダークスティールの城塞》
- 《廃墟の地》
- 《外科的摘出》
- 《儀礼的拒否》
- 《信仰無き物あさり》
- 《頭蓋囲い》
- 《羽ばたき飛行機械》
- 《バネ葉の太鼓》
- 《タルモゴイフ》
- 《僧院の速槍》
上位には「フェッチランド」と、モダンで最も強力かつ効率的で印象的な1マナ呪文――《稲妻》、《思考囲い》、《流刑への道》、《血清の幻視》、《致命的な一押し》の姿が見受けられる。《致命的な一押し》は最近のカードだが、モダンというフォーマットに大きな影響を与えている。
それぞれのアーキタイプについての詳細は、明日また見ていこう。ゲームプランの解説や結果の分析も行うので、お楽しみに!
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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