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プロツアー『指輪物語』
プロツアー・指輪物語 メタゲームブレイクダウン
2023年7月28日
最後にプロツアーが行われてから4年間のメタゲームの進化を経て、モダンが大舞台に帰って来る!7月28~30日にMagicCon: Barcelonaで行われるプロツアー・指輪物語は、269名の世界最高のマジック:ザ・ギャザリングのプレイヤーたちが、賞金総額500,000米ドル、世界選手権への招待、そして権威あるトロフィーをかけて戦うのだ。最終的に、全てを統べる勝者はただひとり。ほとんどの参加者たちは地域チャンピオンシップで参加権利を獲得している一方、その中にはマジックの殿堂顕彰者や、オンラインのトッププレイヤー、そして現世界王者にしてプロツアー王者、ネイサン・ストイア/Nathan Steuerもいるのだ。
フォーマットは『指輪物語:中つ国の伝承』ブースタードラフトが金曜日と土曜日の朝に行われ、その後各日モダンが行われる。モダンは日曜日のトップ8のフォーマットでもある。すべての活動を追いかけるには、twitch.tv/magic(日本では公式YouTubeチャンネル)を確認しよう。金曜日と土曜日の中央ヨーロッパ時間午前11時(日本時間18時)から、日曜日は同午前10時(日本時間17時)から開始する。より詳細な情報は観戦ガイドからご覧いただける。
モダン メタゲームブレイクダウン
モダンはローテーションの無い60枚デッキのフォーマットであり、『基本セット第8版』以降の拡張セット、基本セット、そしてモダン用セットの中から禁止されていないカードを使用可能だ。『基本セット第8版』は2003年7月29日に発売され、モダンはちょうど20年分のカードの歴史から成っていると、このプロツアー中に堂々と宣言することができるようになる。『指輪物語:中つ国の伝承』から新たに加わったカードをも含め、この深遠なカードプールによるプロツアーのメタゲームブレイクダウンは、以下の通りだ。
アーキタイプ | 使用者数 | 使用者割合 |
---|---|---|
1. ラクドス想起 | 52 | 19.30% |
2. 4色オムナス | 30 | 11.20% |
3. カスケード・クラッシュ | 29 | 10.80% |
4. 緑単トロン | 24 | 8.90% |
5. ゴルガリ・ヨーグモス | 19 | 7.10% |
6. ディミーア・コントロール | 16 | 5.90% |
7. リビングエンド | 11 | 4.10% |
8. バーン | 11 | 4.10% |
9. イゼット・マークタイド | 9 | 3.30% |
10. 5色独創力 | 8 | 3.00% |
11. ジェスカイ・ブリーチ | 7 | 2.60% |
12. エスパー・コントロール | 6 | 2.20% |
13. 4色コントロール | 5 | 1.90% |
14. サムワイズ・コンボ | 5 | 1.90% |
15. ハンマータイム | 5 | 1.90% |
16. 黒単貴重品室 | 4 | 1.50% |
17. アミュレット・タイタン | 4 | 1.50% |
18. ウルザ・ソプターソード | 2 | 0.70% |
19. 黒単悲嘆 | 2 | 0.70% |
20. ナヤ・スケープシフト | 2 | 0.70% |
21. 5色白日の下に | 2 | 0.70% |
22. ディミーア・ライブラリーアウト | 2 | 0.70% |
23. ジェスカイ・コントロール | 1 | 0.40% |
24. アスモフード | 1 | 0.40% |
25. グルール・ヴァラクート | 1 | 0.40% |
26. マーフォーク | 1 | 0.40% |
27. グリクシス・シャドウ | 1 | 0.40% |
28. ジャンド・サガバン | 1 | 0.40% |
29. 5色オムナス | 1 | 0.40% |
30. アゾリウス・コントロール | 1 | 0.40% |
31. 5色リアニメイト | 1 | 0.40% |
32. ディミーア・マークタイド | 1 | 0.40% |
33.イゼット・ブリーチ | 1 | 0.40% |
34. 親和 | 1 | 0.40% |
35. ザ・スパイ(Oops! All Spells!) | 1 | 0.40% |
36. イゼット・コントロール | 1 | 0.40% |
最も使用者数の多いアーキタイプは「ラクドス想起」と「4色オムナス」で、それぞれが新規追加された《オークの弓使い》と《一つの指輪》をうまく使えるデッキだ。先週の format primerでは、モダンの主要アーキタイプのゲームプランを詳細に紹介し、そこで私は「ラクドス想起」と「4色オムナス」は本イベントまでの数週間で最も突出したモダンのアーキタイプだったと説明した。なので、プロツアーでの彼らの人気は大きなサプライズではない。
しかし、モダンは急速に進化している。先週のメタゲーム寸評と比べると、モダンのプレイヤーの中では「緑単トロン」と「カスケード・クラッシュ」の人気が急上昇しており、「ディミーア・コントロール」が主要候補として急浮上している。これらの進展をよりよく理解するために、全体と最新セットから最もプレイされたカードを詳しく見て行こう。
モダン使用カードランキング
以下の表が、本プロツアーに登録されたデッキリスト全体の上位20枚の分析だ。
カード名 | 使用枚数 | メインデッキ | サイドボード |
---|---|---|---|
《一つの指輪》 | 450 | 415 | 35 |
《オークの弓使い》 | 413 | 406 | 7 |
《激情》 | 376 | 290 | 86 |
《虚空の杯》 | 355 | 2 | 353 |
《霧深い雨林》 | 328 | 328 | 0 |
《思考囲い》 | 303 | 230 | 73 |
《否定の力》 | 302 | 276 | 26 |
《母聖樹の枝》 | 287 | 172 | 115 |
《沼》 | 285 | 285 | 0 |
《忍耐》 | 272 | 27 | 245 |
《緻密》 | 271 | 233 | 38 |
《敏捷なこそ泥、ラガバン》 | 270 | 266 | 4 |
《悲嘆》 | 266 | 264 | 2 |
《力線の束縛》 | 258 | 258 | 0 |
《溢れかえる岸辺》 | 255 | 255 | 0 |
《稲妻》 | 253 | 248 | 5 |
《島》 | 251 | 251 | 0 |
《血染めのぬかるみ》 | 236 | 236 | 0 |
《ロリアンの発見》 | 233 | 233 | 0 |
《汚染された三角州》 | 225 | 225 | 0 |
全メインデッキとサイドボード中で最も使用された土地でないカードは《一つの指輪》と《オークの弓使い》だ。これらの『指輪物語:中つ国の伝承』の新カードは《激情》《虚空の杯》《霧深い雨林》《否定の力》といった長年の定番カードよりも人気を集めている。これの変化により、折り紙付きのデッキたちですら適応を余儀なくされている。
では、拡大してみよう。以下の表は本プロツアーに登録されたデッキリスト全体の『指輪物語:中つ国の伝承』のカードだ。
カード名 | 使用枚数 | メインデッキ | サイドボード |
---|---|---|---|
《一つの指輪》 | 450 | 415 | 35 |
《オークの弓使い》 | 413 | 406 | 7 |
《ロリアンの発見》 | 233 | 233 | 0 |
《喜ぶハーフリング》 | 220 | 220 | 0 |
《サウロンの交換条件》 | 87 | 87 | 0 |
《厳しい説教》 | 56 | 7 | 49 |
《気前のよいエント》 | 41 | 38 | 3 |
《一時の猶予》 | 30 | 21 | 9 |
《オリファント》 | 28 | 28 | 0 |
《火の中へ投げ捨てる》 | 27 | 2 | 25 |
《サムワイズ・ギャムジー》 | 23 | 23 | 0 |
《エレヒの石》 | 22 | 2 | 20 |
《エルフの合唱》 | 21 | 1 | 20 |
《アノールの焔》 | 12 | 4 | 8 |
《再鍛造》 | 7 | 7 | 0 |
《滅びの山》 | 7 | 7 | 0 |
《塔の長官、ボロミア》 | 3 | 0 | 3 |
《カザド=ドゥームのトロール》 | 2 | 2 | 0 |
《オルサンクのパランティール》 | 2 | 1 | 1 |
先述したとおり、最重要の新要素は《一つの指輪》と《オークの弓使い》であり、これらは共にモダンのメタゲームに激動を引き起こした。これらのカードは古いアーキタイプを蘇らせ、新しいアーキタイプを有効にし、かつては人気であったものを隅へと追いやった。例えば、「5色独創力」は《一つの指輪》に悪戦苦闘しているし、「イゼット・マークタイド」は《オークの弓使い》に弱い。そして、これらのかつて人気であったアーキタイプは、それぞれメタゲームの僅か3%まで減少した。一方、他のデッキの割合は上昇しており、すべてこれらの新カードが原因だ。
《一つの指輪》は、1ターンの間、ダメージと対象になることを防ぎ、対戦相手をカードアドバンテージにより速やかに葬ることができる。このカードにより、「4色オムナス」「緑単トロン」「ディミーア・コントロール」「ジェスカイ・ブリーチ」「エスパー・コントロール」やその他様々なデッキが復活を遂げた。これらのデッキはこの伝説のアーティファクトを《時を解す者、テフェリー》でバウンスしたり、《大いなる創造者、カーン》によりサイドボードから入手したり、《湖に潜む者、エムリー》で大量のコストのかからないピッチ呪文と組み合わせたり、複数枚をループさせたりするなどして利用することに長けている。結局、《一つの指輪》の使用が重荷になれば、伝説ルールを有利に使うことができる。
《オークの弓使い》はタフネスが1のクリーチャーを除去し、《一つの指輪》でカードを引きすぎた対戦相手を咎める。これは「ラクドス想起」が待ち望んでいた2マナ圏であり、本アーキタイプはなんと大会参加者の19.3%を占めるに至った。さらに「ディミーア・コントロール」と「エスパー・コントロール」も、《オークの弓使い》を上手く利用しており、新たなアーキタイプの出現に繋がっている。《オークの弓使い》の人気は本プロツアーで赤いデッキを使用するプレイヤーたちに《敏捷なこそ泥、ラガバン》の枚数を削らせたほどで、《一つの指輪》をけん制することができるかもしれない。
指輪物語には、1マナのランドサイクリングのサイクルも登場した。《気前のよいエント》と《オリファント》は「リビングエンド」に加わり、巨大クリーチャーとしてリアニメイトできるフェッチランドのような役割を果たす。《ロリアンの発見》は《否定の力》と《緻密》を擁するデッキにとっては素晴らしい新戦力だ。それらのカードは青いカードとしてピッチコストに充てることができる土地のようなものなのだ。また、必要に応じてゲーム終盤のカード・ドロー呪文としても使用でき、柔軟性と一貫性の両方をもたらしてくれる。「カスケード・クラッシュ」「ディミーア・コントロール」「エスパー・コントロール」といった新デッキはこの通り《ロリアンの発見》を有効活用しており、結果として本プロツアーでかなりの割合を占めることになった。
これらの傑出したカード以外にも『指輪物語:中つ国の伝承』には様々なアーキタイプを強化するカードが登場した。例えば、《喜ぶハーフリング》は「4色オムナス」と「ゴルガリ・ヨーグモス」にとって大きなアップグレードだ。《オークの弓使い》から生き残るだけのタフネスを持ち、伝説の呪文(《一つの指輪》など)が打ち消し呪文を躱すことができるのだ。さらに、《サムワイズ・ギャムジー》は《大釜の使い魔》といわゆる「サクり台」によって新たな無限コンボを可能にしたし、《サウロンの交換条件》は「ディミーア・コントロール」にカードアドバンテージをもたらしてくれる。
「ディミーア・コントロール」の隆盛は、それが数週間前には存在すらしていなかったこともあり、本プロツアーにおいて生まれた最大のメタゲームの物語のひとつだ。指輪物語で最高のカードはどれかと疑問に思うプレイヤーもいるだろうが、「ディミーア・コントロール」はシンプルにそれら全てを採用している。《一つの指輪》《オークの弓使い》《ロリアンの発見》そして《サウロンの交換条件》に彩られており、新カードが満載だ。このデッキはそれらのカードを消耗戦ベースの、インスタントタイミングで干渉し合う戦術で使用する。《緻密》と《否定の力》によるピッチスペルのカードディスアドバンテージを《一つの指輪》と《サウロンの交換条件》によって回収する。「エスパー・コントロール」は革新的な派生であり、白のタッチは少ないが似たようなゲームプランを持つ。両バージョンを合計するとメタゲーム上では8%を超えており、新型のモダンの戦略としては非常に多いと言える。
『指輪物語:中つ国の伝承』ではサイドボードの様々な新しい選択肢も加わった。《厳しい説教》は青の《致命的な一押し》ようなものであり、《火の中へ投げ捨てる》は《一つの指輪》に対処できる。《エレヒの石》は《フェイン・デス》《死せる生》といった墓地のループを止める新たな選択肢だ。これらのサイドボードカードがメタゲームを大きく変える個とは無いかもしれないが、プロツアーのモダンラウンドに影響を与えることは間違いないだろう。
アーキタイプ一文説明
本大会の全モダンデッキリストは7月28日(金)の第4回戦開始時、中央ヨーロッパ時間の午後2時ごろにプロツアー・指輪物語イベントページにて公開予定だ。それまでは、以下の通り各アーキタイプの一文説明を掲載する。
「ラクドス想起」(52名):「ラクドス想起」は《悲嘆》や《激情》を想起し、《フェイン・デス》や《不死なる悪意》でそれらを戦場に戻すことができるミッドレンジデッキで、1ターン目に2枚を捨てさせることができる4/3威迫や、4/4先制攻撃持ちを戦場に出すことができるポテンシャルを持っている。
「4色オムナス」(30名):「4色オムナス」は《力線の束縛》のような相手に干渉する呪文を利用するだけでなく、《喜ぶハーフリング》を使用して、《時を解す者、テフェリー》、《一つの指輪》、そしてフェッチランドのおかげで複数回誘発する《創造の座、オムナス》へとマナを加速する。
「カスケード・クラッシュ」(29名):直線的なプランは3ターン目に《断片無き工作員》か《暴力的な突発》を唱え、《衝撃の足音》へと続唱し、4/4の群れを解き放ち速やかに対戦相手を圧倒するというものだ。20名の「カスケード・クラッシュ」使用プレイヤーがティムール・カラーをベースにしており、9名が《力線の束縛》のために白をタッチしている。
「緑単トロン」(24名):前回のモダンのプロツアーを制した本アーキタイプは《ウルザの鉱山》《ウルザの魔力炉》《ウルザの塔》、90年代には「ボルトロン」TVシリーズにちなんで「ウルザトロン」と呼ばれていた、の3枚を中心に構築され、これらが合わさると3ターン目までに7マナを解き放つことができる。
「ゴルガリ・ヨーグモス」(19名):《スランの医師、ヨーグモス》は《若き狼》のような不死を持つクリーチャーを生け贄に捧げアドバンテージを稼ぎ。また、 +1/+1カウンターは-1/-1と相殺するため、2体の不死クリーチャーがいれば無限ループが可能となる。
「ディミーア・コントロール」(16名):「ディミーア・コントロール」は新セットを最大限に活用し、《一つの指輪》や《サウロンの交換条件》によるカードアドバンテージと《否定の力》や《緻密》のようなマナのかからない対処策で主導権を得る。
「リビングエンド」(11名):新しく追加された《気前のよいエント》や《オリファント》を含む複数のクリーチャーをサイクリングし、《暴力的な突発》や《断片無き工作員》で続唱し、戦場のクリーチャーを一掃し、サイクリング材料を戻すというのがゲームプランだ。
「バーン」(11名):ゴールは可能な限り早急にダメージの連打を叩き込むというもので、理想的なオープニングハンドは1ターン目に《ゴブリンの先達》、2ターン目に2枚の《溶岩の撃ち込み》、3ターン目に3枚の《稲妻》で21点を与え圧倒するというものだ。バーン使用者のうち10名がボロスカラーを使用しており、1名は《オークの弓使い》を使用している。
「イゼット・マークタイド」(9名):「イゼット・マークタイド」は《ミシュラのガラクタ》のような軽いキャントリップと《対抗呪文》のような効率的な干渉カードを組み合わせ、いち早く《濁浪の執政》を8/8の巨大な飛行クリーチャーへと変化させる。
「5色独創力」(8名):全てのフェッチランドから《ドワーフの鉱山》を入手でき、そのトークンは《不屈の独創力》によって《残虐の執政官》へと変身する。
「ジェスカイ・ブリーチ」(7名):《ミシュラのガラクタ》や《モックス・アンバー》を繰り返し《研磨基地》で生け贄に捧げ、《死の国からの脱出》で再度唱えることで、《タッサの神託者》で勝利するまで自分のライブラリーを削ることができる。
「エスパー・コントロール」(6名):基本的にディミーア・コントロールであり、《力線の束縛》と、場合によっては《時を解す者、テフェリー》といった白いカードをタッチしている。
「ハンマータイム」(5名):《シガルダの助け》と《純鋼の聖騎士》があれば、《巨像の鎚》の莫大な装備コストを回避し、1マナで+10/+10の効果を持つ装備品へと変えることができる。3名の「ハンマータイム」使用者は《呪文貫き》のために青をタッチしており、残る2名は白単である。
「サムワイズ・コンボ」(5名):《サムワイズ・ギャムジー》、《大釜の使い魔》そして「サクり台」があれば《大釜の使い魔》を無限回誘発させることができる。《集合した中隊》と《召喚の調べ》が全てのピースを組み立てる。
「4色コントロール」(5名):このデッキは《虹色の終焉》のような1枚除去カードや、《対抗呪文》のような打ち消し呪文、《時を解す者、テフェリー》のようなプレインズウォーカーでゲームをコントロールし、2~3枚の《創造の座、オムナス》をタッチしてる。
「黒単貴重品室」(4名):《陰謀団の貴重品室》と《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》の組み合わせは莫大な量のマナを生み出すことができ、それを《不憫な悲哀の行進》や《大いなる創造者、カーン》のような強力な呪文に注ぎ込むことができる。
「アミュレットタイタン」(4名):「アミュレットタイタン」は《精力の護符》と《シミックの成長室》のような「お帰りランド」とのシナジーを活用し、《原始のタイタン》を押し出し、《処刑者の要塞》と《ボロスの駐屯地》を手にし、そのまま攻撃に向かわせる複雑なランプデッキだ。
「ディミーア・ライブラリーアウト」(2名):ライブラリーアウトは対戦相手のライブラリーをできるだけ早く枯渇させるという単純明快なゲームプランを持っており、《面晶体のカニ》や《書庫の罠》といったカードが大きな効果を発揮する。
「ウルザ・ソプターソード」(2名):《弱者の剣》を《飛行機械の諜報網》で生け贄に捧げ、生成された飛行機械・トークンが《弱者の剣》を戦場へと戻し、マナがある限り飛行機械を生み出すことができる。さらに《最高工匠卿、ウルザ》を加えて無限に行うことも可能になる。
「黒単悲嘆」(2名):この単色のミッドレンジデッキは《オークの弓使い》と《一つの指輪》を活用し、1ターン目に《悲嘆》から《マラキールの再誕》という強力なプレイが可能であり、《廃墟の地》と《解体爆破場》をマナベースに採用している。
「ナヤ・スケープシフト」(2名):《風景の変容》は《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》と6枚の《山》をサーチし対戦相手に18点のダメージを与え、白のタッチは干渉する呪文をもたらす。
「5色白日の下に」(2名):《白日の下に》は《風景の変容》を探すことができ、7~8枚の土地があればゲームに勝つことができる。それ以外にも《嘘の神、ヴァルキー》を《星界の騙し屋、ティボルト》として無料で唱えることができる。
「グリクシス・シャドウ」(1名):『グリクシスシャドウ』は《死の影》で勝利することを目標とし、《思考囲い》など干渉する呪文やダメージを受けるマナベースを使用して自身のライフ総量をコントロールする。
「ジェスカイ・コントロール」(1名):《稲妻》と《至高の評決》で戦場をコントロールし、《覆いを割く者、ナーセット》と《一日のやり直し》のコンボで勝利するデッキだ。
「アスモフード」(1名):《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》は《地獄料理書》をサーチし、《楕円競走車》とループして食物・トークンを生成し、《サムワイズ・ギャムジー》の起動型能力の餌となる。
「アゾリウス・コントロール」(1名):このデッキは《虹色の終焉》のような単体除去や《対抗呪文》のような打ち消し呪文、《至高の評決》のような全体除去、《時を解す者、テフェリー》のようなプレインズウォーカーでゲームをコントロールする。
「グルール・ヴァラクート」(1名):このデッキは《原始のタイタン》や「願い」で《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》をサーチし、《イリーシア木立のドライアド》や、さらなる《山》を持ってくることができる緑の土地サーチ呪文によってそれらの能力がパワーアップする。
「マーフォーク」(1名):オリジナルの《アトランティスの王》は遥か『アルファ版』まで遡るが、《ヴォーデイリアの呪詛抑え》のような新バージョンはデッキの一貫したテーマはそのままにより多くの干渉をもたらす。
「ジャンド・サガバン」(1名):《ウルザの物語》と《敏捷なこそ泥、ラガバン》による造語である「ジャンド・サガバン」は効果的な脅威と単体除去、そして手札破壊呪文を搭載するミッドレンジデッキを表している。
「5色オムナス」(1名):基本的に「4色オムナス」で、《オークの弓使い》をタッチしている。
「5色リアニメイト」(1名):《偉大なる統一者、アトラクサ》を《鏡割りの寓話》で手札から捨てた後、《御霊の復讐》で彼女を戦場に戻すことができ、できれば《儚い存在》でブリンクしたい。
「ディミーア・マークタイド」(1名):基本的に「ディミーア・コントロール」から《一つの指輪》を除いたもので、《濁浪の執政》により重点を置いている。
「イゼット・ブリーチ」(1名):基本的に「イゼット・マークタイド」から巨大飛行クリーチャーを抜いたデッキで、代わりに《死の国からの脱出》をゲームに勝つのに十分な価値を生み出すフェアなカードとして採用している。
「親和」(1名):《ダークスティールの城塞》のようなアーティファクト・土地は《思考の監視者》や《滞留者の相棒》のコストを下げ、《頭蓋囲い》や《電結の荒廃者》をパワーアップさせ、速いダメージクロックを生み出す。
「イゼット・コントロール」(1名):「イゼット・コントロール」は「ディミーア・コントロール」とカードや戦略が重なる部分があるが、《アノールの焔》と《瞬唱の魔道士》は赤をプレイする良い要因だ。
「ザ・スパイ(Oops! All Spells!)」(1名):このデッキの特徴は土地カードが0枚であり、《欄干のスパイ》や《地底街の密告人》を唱えるために形式上は土地と呪文の両面カードをプレイした時、「おっと、全部呪文だ」と言うことができ、ライブラリーの全てのカードを墓地に置き、《這い寄る恐怖》と《復讐蔦》で勝利することになる。
これだけ多くの戦略があるモダンでは、好きなスタイルのデッキはどれでもプレイすることができる。ゲームプレイやお互いの干渉が複雑になる可能性があるため、プレイヤーは通常、見返りを得るには深いフォーマット知識とデッキの経験を持っていることが必要になる。実際、いくつかの大きなチームは全員が同じデッキを使用する選択には従わなかった。その代わりに、メンバーのほとんどが異なるアーキタイプをプレイしており、そのデッキに精通していることを活かせば、より大きな成功をもたらすかもしれない。
いずれにせよ、《一つの指輪》と《オークの弓使い》が本当に強力なのかは、イベント中に判明するだろう。どのカードが、どの戦略が、そして誰がマジックの歴史に名を刻むことになるのか、その瞬間を見逃す手はない。中継は7月28日(金)からtwitch.tv/magic (日本では公式YouTubeチャンネル)で開始だ!
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